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2章
出生の秘密
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「今から80年前、神獣の末娘が興味本位で地上に降りた。居場所はわかっていたので神獣のやつもただ自分から帰ってくるのを待っていた。だが、50年ほど前に気配が薄くなり出した。心配した、神獣の番いが単身地上に降りたのだが遅かった。形跡はさっぱり消えておった。最後に居たであろう場所は、エルフの森。何が起こったのかわからずに番いは5年に一度ほどその地に足を向けるようになった。我々眷属は地上には降りられぬ。候補達は別だが、長くは身を滅ぼすと言われておったのでその末娘もそれかと思われておったのだが事件は起きた。お前のみた神獣は、その番だな。でだ、その末娘が、なぜエルフの森に行ったのかお前に調べてもらいたい。
お前の話と繋がりがあるかはわからんがな。その末娘が暮らしていたのはドワーフの国。魔族の国のことを調べるのであろう。ハロルドが直接行ってこい。そして神亀に会ってこい。ついでに、神鳥にも、会ってきてほしいが……緊急性はないだろう。私がリアムには話す。神亀に会うためにはドワーフの王に会わねばならぬからな。準備が出来次第私の元へきてくれ。
この件の全貌が分かれば自ずと相手の目的もわかってくるだろう。アン、ナッツのどちらかが目的なのか、どちらもか」
なんと、決まってしまった。
よからぬワードもあったが…
確かに、ナッツの事件が関わっている可能性は十分にあるが……
相手が俺を排除対象として捉えているということだけは確かだ。
最長老にも事情を聞ければ早いのだろうが無理な話だ。
思いがけず、神獣候補の過去まで調べることになってしまったが神獣にしてみれば重大なことだろう。調べることに対して異論はないのだが……
何もかもが絡み合いすぎて、解くのに時間が必要だな。
いつになったら、会えるのだろうか……
考え込んでいると、隣から視線を感じる。
カンが、乞うような目でこちらをみている。
一緒に行こうと言っているのか!?
まあ、行くとしたら一緒だろうが。
父王は、いいとしてアンドリューが許可を出すのか!?
神竜からの依頼であればアンドリューも否とは言えないか…
「何か問題があるのか!?考える時間が必要か!?リアムには私から頼むからもう許可が出たも同然だぞ」
「ティア様、私カンドールも殿下とご一緒したく「ズルい!カンドール!クレアも行きたい!」」???急にクレアが話に!
一緒にって、そこは父王が許さないと思うのだが。
「クレア、ソナタはなぜついていく!?」
「ハロルドと仲良くなりたい!魔国に行くならヴィクトリアのところにも会いに行きたい!今まで、いっぱい我慢したんだもん。一緒にいたいわ」
そうか、そうだよな。国のためとはいえ自分の子と離れ離れはやはりつらい。
俺も、ソフィーに会いたい、気持ちはわかる。
「そうねぇ、リアムを説得できたら」
「やった!ハロルド、いっぱい楽しいことしようねぇ」
遊びに行くわけではないのだが……
「危険ではないですか!?もしかしたら神獣の番様のように襲われるおそれは!?」
「それも、警戒しつつね、クレア」
「あ、あの私は……!?」
「カンドールも一緒!イェーイ!!」
クレア、楽しそうだ。カンドールと、ハイタッチなんてしてるし……
カンドールは戸惑ってはいるが。
「そうね、カンドールはハロルドの騎士なのでしょう。一緒に行って当前ね」
カンは、ティア様の言葉に胸に手を置いて頭を下げる。
うぅん。だが、まだこの国でやらなきゃならない事が残ってる。
「ティア様、この国での問題を片付けてからになるので、早くても1ヶ月は先になるかと」
「えぇ、ではそれまでにはクレア、リアムを説得なさい。魔国では、あなたがいた方が都合がいいもの。それに、それだけの時間があれば私もクレアに準備をさせる事ができるわ」
魔国、あそこは未知だからな。
お前の話と繋がりがあるかはわからんがな。その末娘が暮らしていたのはドワーフの国。魔族の国のことを調べるのであろう。ハロルドが直接行ってこい。そして神亀に会ってこい。ついでに、神鳥にも、会ってきてほしいが……緊急性はないだろう。私がリアムには話す。神亀に会うためにはドワーフの王に会わねばならぬからな。準備が出来次第私の元へきてくれ。
この件の全貌が分かれば自ずと相手の目的もわかってくるだろう。アン、ナッツのどちらかが目的なのか、どちらもか」
なんと、決まってしまった。
よからぬワードもあったが…
確かに、ナッツの事件が関わっている可能性は十分にあるが……
相手が俺を排除対象として捉えているということだけは確かだ。
最長老にも事情を聞ければ早いのだろうが無理な話だ。
思いがけず、神獣候補の過去まで調べることになってしまったが神獣にしてみれば重大なことだろう。調べることに対して異論はないのだが……
何もかもが絡み合いすぎて、解くのに時間が必要だな。
いつになったら、会えるのだろうか……
考え込んでいると、隣から視線を感じる。
カンが、乞うような目でこちらをみている。
一緒に行こうと言っているのか!?
まあ、行くとしたら一緒だろうが。
父王は、いいとしてアンドリューが許可を出すのか!?
神竜からの依頼であればアンドリューも否とは言えないか…
「何か問題があるのか!?考える時間が必要か!?リアムには私から頼むからもう許可が出たも同然だぞ」
「ティア様、私カンドールも殿下とご一緒したく「ズルい!カンドール!クレアも行きたい!」」???急にクレアが話に!
一緒にって、そこは父王が許さないと思うのだが。
「クレア、ソナタはなぜついていく!?」
「ハロルドと仲良くなりたい!魔国に行くならヴィクトリアのところにも会いに行きたい!今まで、いっぱい我慢したんだもん。一緒にいたいわ」
そうか、そうだよな。国のためとはいえ自分の子と離れ離れはやはりつらい。
俺も、ソフィーに会いたい、気持ちはわかる。
「そうねぇ、リアムを説得できたら」
「やった!ハロルド、いっぱい楽しいことしようねぇ」
遊びに行くわけではないのだが……
「危険ではないですか!?もしかしたら神獣の番様のように襲われるおそれは!?」
「それも、警戒しつつね、クレア」
「あ、あの私は……!?」
「カンドールも一緒!イェーイ!!」
クレア、楽しそうだ。カンドールと、ハイタッチなんてしてるし……
カンドールは戸惑ってはいるが。
「そうね、カンドールはハロルドの騎士なのでしょう。一緒に行って当前ね」
カンは、ティア様の言葉に胸に手を置いて頭を下げる。
うぅん。だが、まだこの国でやらなきゃならない事が残ってる。
「ティア様、この国での問題を片付けてからになるので、早くても1ヶ月は先になるかと」
「えぇ、ではそれまでにはクレア、リアムを説得なさい。魔国では、あなたがいた方が都合がいいもの。それに、それだけの時間があれば私もクレアに準備をさせる事ができるわ」
魔国、あそこは未知だからな。
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