オケ!うまずたゆまずちんたらと

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2章

出生の秘密   

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ルークは黒だった。マチルダが相当ショックを受けているので今日はここまでにしようと部屋に送って自分の部屋に帰ってきた。
「カン、ナッツが狙われてるんだな」
「そうですね。ですが、先程の話ではエルフ国の宰相でさえ、エルフの里には入れないと裏付けが取れました。その領域から出ない限りは安全だとも言えます」
とにかく、エルフ国は俺を排除してナッツをたやすく手に入れたかったんだな。
そこに都合よくシールズ親子が登場か。
「ですが疑問は残ります。殿下を排除したらナッツ様が手に入るとなぜ思ったのでしょう!?ルークさんが連れ出せるとでも……
やはりルークさん達がこちらに来たのは誤算でしょうか」
「その可能性が高い。
不味いな。戦争になる前に早くマチルダを国に帰さねばだが帰すとナッツが危ない。ということは、アンも」
手詰まりだな。俺の頭では妙案が出てこない。どうしよう。
「そこは、マチルダさんに協力を頼みましょう。大丈夫です。マチルダさんもアン様とは仲はよろしいのでしょう!?」
「そうだが、何をするんだ!?」
「マチルダさんには伝書鳩を宰相ではなく家族、近しい人に送ってもらおうかと。連絡が取れなくて心配されてそうな親族に」
「そうだな、宰相もすでにマチルダが竜王国にいることは確認済みだろう」
あれから大分日がたつ。早目にできることをしなくては……
とりあえずは、ルークの監視。と、明日、朝一でマチルダに協力を仰ぎ伝書鳩を送ってもらう事にしてカンにある程度、判断を委ねアンの安全を最優先に最善と思われることをするように指示を出しておく。
俺は、朝一でクレアのとこだな。
エルフ国が俺とナッツにとって敵だとわかった以上どうしてもエルフ国には行けない。
どうにかしてアンと連絡が取れれば……

朝、急ぎでクレアの元へ。
朝から元気なクレア。
俺は昨日のことを、クレアに話す。
「神鳥様は、そんな事になってるの!?
あんまりママと交流ないみたいだから知らなかったよ。ママに報告しなきゃだね」
おいおい、今はそのことではなくてってクレアに言ったって興味持ってしまったものはしょうがないよな。
「ところでさ、エルフ国の王は最長老とは仲悪いの!?」
「さぁ、マチルダの話だと最長老の存在自体知らないんじゃないのか!?」
「てことは、エルフ国の王は正当な王ではないね。私たちの思ってるエルフ国の在り方とは全く別物かもしれない。理を知らない王は眷属を重んじることはないし加護を受けることもできないよ。ナッツを欲しがっても不思議はない。番様を殺したのはそいつらなのかな」
「そこまではわからないがその可能性は否定できないな。人間族であれば素材だと、亡骸を持ち去るだろう。エルフ国ならばそもそもなぜ殺したのか疑問だけどな」
そのままアンドリューの執務室に向かう。
するとすでに、カンが部屋の前で待っていた。
俺を見つけ、コンコンとドアをたたき
「入ります」
と言うと俺をドアの先へと手を横へ流す。







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