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4章
竜王国へ 〜アン編〜
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旅の準備をして、竜王国への行き方を模索しつつエルバの森にいるサラのところへ。
なるべく早く帰ってこないとソフィーが寂しがるわ。
チェイスは、ちょっと頼りないもの。
旅に、サラにもついて来てもらおうかと思ったけどソフィーについててもらおうかしら。でも、困ったわ。森を越えるのに私1人では心許ない‥
私は後衛職だから。
私あまり剣は得意じゃないんだけど‥
家族のためよ。
ハロルドは動けないし、私が頑張るわ。
サラのところで相談しなくちゃ。
エルフの里に着いた。
門番に、冒険者証を見せて中に入れてもらう。サラを探さないと。
でもこんなに簡単に入れるものなのかしら?
いつもは、サラの方が私のところに来てくれていたからこちらから来るのは、初めてだわ。
里を見回して、こう言う時は門番さんに頼ろう。それが無難。
そんなに大きな集落ではないので、知ってる可能性が高いと思う。
と私は門に引き返す。
「あの、すみません」
門番さん、びっくりしてこちらを向いてくれた。
「は、はい。なんでしょうか!?」
「あの、私エルフのサラを訪ねて来たのですがどこにいるかわかりますか!?」
「サラさんは、最長老のところに行けば会えると思いますよ。アンさん、ハリーさんは元気です!?この頃あまり森でも見かけないんですよぉ~」
あ、この人ハリーと顔見知りなのね。
それで私の名前知ってたのかしら!?
「えぇ、元気ですよ。ところで最長老様のお宅はどちらでしょう!?」
「あ、そうですね。コレを」
と簡易的な地図をくれた。
「ありがとうございます」
と軽く会釈をして、先を急ぐ。
地図を見るがよくわからないわ。
この里、道!?らしきものがないから‥
この大通り!?くらいかしら。
とにかくここを通り過ぎてから右に曲がるのね。
とにかく道なき道を歩く。
「ねえ、お姉ちゃんどこ行くのぉ~」
急に声がして、そっちを向くと小さな女の子がニコニコしてる。
「こんにちは。最長老様のもとに行こうと思ってるわ」
「ふぅ~ん。じゃこっちじゃないよ」
アレ!?私間違ってたかしら!?
「私、案内してあげる」
「ありがたいけれど、お家の人は!?
心配しないかしら!?」
「大丈夫」
と、手を引かれて歩く。
「お姉ちゃんどこから来たの~」
「あっちの方に住んでるの」
「へ~………
森の中!?もしかして精霊樹様の方!?」
少し間があった。
そうよねぇ、人間が森の中に住んでるだけでもびっくりなのに、あっちって方角示したらそりゃ精霊樹様の方ってわかるわ。
「じゃあ、精霊樹様の近くに現れる女の子と知り合い!?私と同じくらいの女の子なんだけど」
ソフィーのことかしら!?
確かにソフィーは、8歳になったのに身長が小さくてこの子と同じ年頃に見えるのかしら。
「きっと、私の娘ね」
ぱぁ~と顔が明るくなって頬をピンクに染める。
「お友達になってくれるかしら!?
中々声をかけられなくて‥
湖に現れてもすぐ消えちゃうの」
あの子は、どんな遊びをしてるのかしら。
ナッツがいるからそんな危ないことはしてないとは思うけれど‥
「えぇ。あの子も嬉しいと思うわ」
うふふ、かわいいわね。
スキップしながらかけて行く。
すると、一つの木の前に立ち、
「着いたよぉ~」
と、木の後ろ側に回った。
とっても大きな木だわ。
と上を見上げると、枝の合間に建物が見える。
すごいなぁと思いながら私も木の後ろに回る。ん!?何もないのだけど!?
一周まわったけど何もない。
その時、上から声がした。
「お姉ちゃん、今ハシゴおろすねぇ。
上がってきてぇ」
さっきの子だ。
手でマルを作って合図を送る。
すると、ロープのハシゴが上から降りて来た。とにかく上がる。
上がった先バルコニーのようなウッドデッキだった。そこに木のベンチとテーブルが置いてある。
「そこに座ってて」
と女の子が言うので頷いてベンチの方に歩いて行く。
すごいわ。エルフの里が一望できるのかしら。不思議。
鬱蒼と木が生えているはずなのに‥‥
なるべく早く帰ってこないとソフィーが寂しがるわ。
チェイスは、ちょっと頼りないもの。
旅に、サラにもついて来てもらおうかと思ったけどソフィーについててもらおうかしら。でも、困ったわ。森を越えるのに私1人では心許ない‥
私は後衛職だから。
私あまり剣は得意じゃないんだけど‥
家族のためよ。
ハロルドは動けないし、私が頑張るわ。
サラのところで相談しなくちゃ。
エルフの里に着いた。
門番に、冒険者証を見せて中に入れてもらう。サラを探さないと。
でもこんなに簡単に入れるものなのかしら?
いつもは、サラの方が私のところに来てくれていたからこちらから来るのは、初めてだわ。
里を見回して、こう言う時は門番さんに頼ろう。それが無難。
そんなに大きな集落ではないので、知ってる可能性が高いと思う。
と私は門に引き返す。
「あの、すみません」
門番さん、びっくりしてこちらを向いてくれた。
「は、はい。なんでしょうか!?」
「あの、私エルフのサラを訪ねて来たのですがどこにいるかわかりますか!?」
「サラさんは、最長老のところに行けば会えると思いますよ。アンさん、ハリーさんは元気です!?この頃あまり森でも見かけないんですよぉ~」
あ、この人ハリーと顔見知りなのね。
それで私の名前知ってたのかしら!?
「えぇ、元気ですよ。ところで最長老様のお宅はどちらでしょう!?」
「あ、そうですね。コレを」
と簡易的な地図をくれた。
「ありがとうございます」
と軽く会釈をして、先を急ぐ。
地図を見るがよくわからないわ。
この里、道!?らしきものがないから‥
この大通り!?くらいかしら。
とにかくここを通り過ぎてから右に曲がるのね。
とにかく道なき道を歩く。
「ねえ、お姉ちゃんどこ行くのぉ~」
急に声がして、そっちを向くと小さな女の子がニコニコしてる。
「こんにちは。最長老様のもとに行こうと思ってるわ」
「ふぅ~ん。じゃこっちじゃないよ」
アレ!?私間違ってたかしら!?
「私、案内してあげる」
「ありがたいけれど、お家の人は!?
心配しないかしら!?」
「大丈夫」
と、手を引かれて歩く。
「お姉ちゃんどこから来たの~」
「あっちの方に住んでるの」
「へ~………
森の中!?もしかして精霊樹様の方!?」
少し間があった。
そうよねぇ、人間が森の中に住んでるだけでもびっくりなのに、あっちって方角示したらそりゃ精霊樹様の方ってわかるわ。
「じゃあ、精霊樹様の近くに現れる女の子と知り合い!?私と同じくらいの女の子なんだけど」
ソフィーのことかしら!?
確かにソフィーは、8歳になったのに身長が小さくてこの子と同じ年頃に見えるのかしら。
「きっと、私の娘ね」
ぱぁ~と顔が明るくなって頬をピンクに染める。
「お友達になってくれるかしら!?
中々声をかけられなくて‥
湖に現れてもすぐ消えちゃうの」
あの子は、どんな遊びをしてるのかしら。
ナッツがいるからそんな危ないことはしてないとは思うけれど‥
「えぇ。あの子も嬉しいと思うわ」
うふふ、かわいいわね。
スキップしながらかけて行く。
すると、一つの木の前に立ち、
「着いたよぉ~」
と、木の後ろ側に回った。
とっても大きな木だわ。
と上を見上げると、枝の合間に建物が見える。
すごいなぁと思いながら私も木の後ろに回る。ん!?何もないのだけど!?
一周まわったけど何もない。
その時、上から声がした。
「お姉ちゃん、今ハシゴおろすねぇ。
上がってきてぇ」
さっきの子だ。
手でマルを作って合図を送る。
すると、ロープのハシゴが上から降りて来た。とにかく上がる。
上がった先バルコニーのようなウッドデッキだった。そこに木のベンチとテーブルが置いてある。
「そこに座ってて」
と女の子が言うので頷いてベンチの方に歩いて行く。
すごいわ。エルフの里が一望できるのかしら。不思議。
鬱蒼と木が生えているはずなのに‥‥
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