猫の気持ち 犬の気持ち 家族の絆

夢咲はるか

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第1話(13)

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「はぁー。スゴイなことになったなぁ」

 二人を見送った僕は、玄関の扉を閉めつつ息を吐き出す。
 マシマロとレートが人間になって、二人にアピールされて、僕が犬国と猫国を選ぶ。嘘みたいな話だ。

「………………ま、あれこれ考えても仕方ないっか。人になった二人と色々話したいから、とりあえず戻ろう」

 ここであれこれ言っていても、なんの意味もないもんね。僕はゆっくりと回れ右をして、二人がいる和室に戻って――うお!?

「わわっ。くすぐったいよぅ」
「えへへー。まだまだいくよーっ」

 繰り返すけど、マシマロとレートは大の仲良し。そのためよく、ね。レートが仰向けになってマシマロがその上に乗り、レートの顔をペロペロ舐めて遊んだりするんですよ。
 で、それを今していたんです。
 人間の姿で。

「もぅーっ。マシマロちゃんってばぁ」
「逃がさないぞーっ。もっとぺろぺろされろ~っ」
「ま、マシマロ、レート。それはお開きにして、リビングで話そうか」

 なかなかに過激なのでやんわりと中止の方向に持っていき、リビングのテーブルへ移動。僕の向かいにマシマロとレートが並び、僕らは向かい合う形で座った。

「では、お話をば。……ここにいるのは本当に、マシマロとレートなんだよね?」

 さっきも同じことを思ったていたし、すでに何度も呼んでいるのに、こんな言葉が出てしまう。

「あはは。あたしたちもまだ実感沸かないから、しゅーすけ君も戸惑っちゃうよね」
「うん、そうなんだよ。分かってるのに分かってないっていう、自分でも意味不明な状態になってる」
「じゃあさ、じゃあさっ。あたしたちになんでも質問してよ。そしたらバッチリしっかり分かってもらえるよね」

 確かにそうだ。それに会話していくうちに馴染んでいくだろうから、一石二鳥なアイディアだ。

「オッケー。それじゃあ、えっと……」
「うんうん。なにかなー?」
「どうして二人は、普通に日本語話してるのかな?」

 他に聞きたいこともあるけど、ここが一番に気になっている。
 リリさんやスゥさんは恐らく先人が日本に降り立った関係で、日本語を話せている(身分証明書の文字が日本語だったから、多分的を射ている)。けれどマシマロとレートは、この世界で普通の猫と犬として生まれてきている。一体どうやって覚えたんだ?

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