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第十六話 そして神殿へ~行ったら帰りに暴漢に襲われた~
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成り行きからロウフェル神の神殿へ来ることになったが……広い!
さすがこの王国を守護している神の神殿だ。比較出来る建物が浮かんで来ないくらい広い!
大聖堂があって、神官達が仕事してる部屋や、立ち入り禁止の部屋とかあって、三階建てで……いや、もう兎に角広いな!
大聖堂の参拝場所にはロウフェル神のでっかい神像があって、大きさは奈良の大仏くらいかな?
……材質は大理石っぽく見えるんだけど、本当はなんなんだろう?
エルシーの記憶にも無いなあ。
で、神像の前で片膝をついて、両手を組み合わせ、目を閉じ祈りを捧げる。
マライアもワイアットもそうしている。
俺もの同じように祈りを捧げ――るワケも無く! ひたすら文句を捧げていた。
――そりゃエルシーに転生するって決めたのは自分だよ。けど、もう少し力を貸してくれても良いだろう!?
マライアは『魔法使い』の子孫だからか、変な夢見てるし……アンタとエルシーが談笑してるみたいな夢を時々見るそうだぞ!
い・く・ら! 人間の運命には干渉出来ないと言ってもだ! 安眠させることくらいはできるだろう!?
医術と治癒が得意な神ならできなきゃ、おかしいだろうが!! それと、加護も頼むぞ!!――
ふぅ……これで良し!
ちょっとだけすっきりした!
左右を見ると、ワイアットとマライアが、真剣な様子で祈りを捧げている。
……俺も少しはまともに祈りを捧げておくかな……。
帰り道で暴漢に襲われるとかあったら、シャレにならないからな。
――ロウフェル神。
頼みますよ。トニーもワイアットもいるけどマライアもいるんだからな。
俺が無事でもマライアが大怪我したなんてことになるのは嫌ですからね――
『――未来は、お前の行動で既に変りつつある――』
「――え!?」
頭の中に声が響き、俺は思わず目を開き顔を上げた。
今のはロウフェル神からのお告げ的な言葉か!?
思わす声を上げてしまったじゃないか!
でも、みんなお祈りに集中していて、俺の声には気付いていないっぽい。
マライアもワイアットもお祈りに集中している。
よ、良かった……。
で、俺は再び目を閉じ、顔を下げて祈りの姿勢を取るが、俺にだけ聞こえたらしいロウフェル神の声は、もう聞こえて来ない……。
見守っていてはくれてるのか?
……どうなんだ?
目を開けると、ワイアットとマライアが祈りを終えて立ち上がり、神像に向かって一礼している。
俺もそれに倣って一礼してから、神殿をあとにした。
馬車に乗って大通りへ出る途中、マライアが新しく出来たケーキ屋を見付けていて、そこで買い物をすることになったのだが――。
なんで……神殿からの帰りに、物取りっぽいヤツらに出会ってるんだよ。俺らは……。
相手は男六人かぁ……まあ、既にトニーが御者席から降りると同時に一人倒してるから今は五人なんだけど。
しかし、こいつらどこにに隠れてたんだ?
俺とマライアは、馬車の右側の扉から降りて、トニーとワイアットは御者席にいたんだ。
トニーとワイアットは左側。
ワイアットは御者席から俺達と同じく右側に降りたけど。
全員が馬車を降りると、男達は、いきなり涌いて出たみたいに現れたんだが……。
参拝客を狙った物取りだろうか?
にしては、人数が多過ぎないか?
兎に角だ。五対四でも俺とマライアは非戦闘員みたいなものだし、トニーとワイアットに任せようとも思ったが。
やつらはナイフとか細身の剣とか持ってる上に、馬車の周りを取り囲んでるから、下手に馬車の中に逃げようとすると隙を与えてしまう可能性がある。
しかも、包囲の輪を少しずつ縮めて来るし、どうするかな?
バギッと痛そうな音がした。骨が折れたんじゃないかな?
トニー強いなあ。俺がつらつら考えているうちに、二人目倒して残り四人だ。さすが拳一つで王者に昇り詰めた男だ。
ドガッとこれまた痛そうな音が聞こえた。トニーが三人目を殴り倒したんだな。
おまけにビュォッと風を切るような音が聞こえて、
「あ! このジジイ! よくも剣を取りやがったな!」
三人目が倒されて、四人目が怯んだ瞬間を狙い、ワイアットが燕尾服の内側に携帯していた鞭で相手の剣を巻き取った。
ゴギッと拳と骨が当たった音がした。
あ、四人目もトニーが倒したんだな。
どこを殴られたのかは分からないが、ドサッと人が地面に倒れる音がした。
てことは残りは俺が対峙している相手だけだ。
護身用の杖を構えて、マライアを後ろに下がらせ――たかったが、マライアは俺の横にいて下がってくれない。
当然だが相手は俺より力量が上だ。
アッと言う間に距離を詰められ、こちらが気を抜いたら今にも襲い掛かられそうな距離だ。
トニーもワイアットも下手に動けず、どうするのか悩んでいるんだろう。
あ、馬車の反対側からトニーが相手の背後に回ろうと――
「止まれ!」
物取りらしき男の声に、トニーの歩みが止まる。
「お前が俺に近付くより、俺が金髪美人な嬢ちゃんの顔にナイフで切り付けるほうが早いよな?」
男の身長は二メートル近くあるだろうか?
わりと荒事に慣れている雰囲気だ。
男の狙いは俺だろうなあ。
金髪美人の嬢ちゃんと言ったからにはエルシー……つまり俺だ。
マライアの髪色は赤茶けた金髪だから単に金髪と言ったからには間違いなく俺のことだろうな。
ワイアットの位置は男から遠く、鞭が届く距離じゃない。
ジリジリとこちらに近付こうとしているみたいな気配もするが、男に気付かれたらお仕舞いだ。
「金髪美人な嬢ちゃん。俺と一緒に来い」
「……マーチャント商会絡みの話かしら?」
俺は時間を稼ぐつもりで男に話し掛けた。
何故なら、男が俺とトニーに向け「金髪美人な嬢ちゃんの顔にナイフで切り付けるほうが早いよな?」と言った直後から……。
俺の隣にいるマライアの気配が怒気を帯びたものになり、小声でぶつぶつと呪文のような何かを唱え始めたからだ。
「実生活では役に立たない」とは言っていたが、男の隙を作れるような、なんらかの魔法が使えるのかも? と僅かながら期待を持ってみることにした。
「さあなあ? マーチャント商会とか俺にゃ関係ないね。依頼されたから嬢ちゃんを連れて行くだけだ」
金で雇われたチンピラってとこかな?
いや、嘘かもだ知れないし、もう少し話しを続けてみよう。
「マーチャント商会は色々なものを取り扱う万屋よ。あなたが持っているナイフもマーチャント商会が仕入れたものかもね」
「へぇ……だとすると皮肉なもんだな。親が仕入れた武器で娘が脅されてるんだからな」
男は何がおかしいのか笑みを浮かべながら言った。
「――の精霊よ! 卑しき男の目に入って!」
マライアの言葉と共に、男の両目が光に包まれる。
「ぎゃっ!」
やっぱりマライアは呪文を唱えていたんだな。
マライアの発した呪文から察するに光の精霊っぽいモノが、直接男の目の中に入ったようだ。
男が両手で目を抑え、ナイフを取り落とした。その隙を見逃さなかった俺は、杖で男の股間を下から思い切り打ち上げた。
……うげぇ。杖越しでも、ぐにょっとした感覚が分かる……気持ち悪っ!
男は声も出せずに、今度は股間を抑えて地面に転がった。
……取り敢えず、何回か打ち据えて置くか……。
今までの弱々しいエルシーお嬢様じゃないってことも、これで知ら示すことができるだろうからな。
俺は、男の股間から杖を引いて、そのまま男の体と顔をビシバシと数回打ち据えてやった。
息もまともに出来ないだろう男は抵抗もできず、先端に鉛か何かが入った――
って、いや、実際に男を打ち据えてたら分かったんだよ。なんか重いモノ入ってるなー? って。
ロウフェル神……マライアが無傷だったから、一応、守ってくれたってことにしてやる。
しかし! 次からはマライアが一緒にいる時はそもそもこんなのに出会さないように守ってくれよ!?
(続く
さすがこの王国を守護している神の神殿だ。比較出来る建物が浮かんで来ないくらい広い!
大聖堂があって、神官達が仕事してる部屋や、立ち入り禁止の部屋とかあって、三階建てで……いや、もう兎に角広いな!
大聖堂の参拝場所にはロウフェル神のでっかい神像があって、大きさは奈良の大仏くらいかな?
……材質は大理石っぽく見えるんだけど、本当はなんなんだろう?
エルシーの記憶にも無いなあ。
で、神像の前で片膝をついて、両手を組み合わせ、目を閉じ祈りを捧げる。
マライアもワイアットもそうしている。
俺もの同じように祈りを捧げ――るワケも無く! ひたすら文句を捧げていた。
――そりゃエルシーに転生するって決めたのは自分だよ。けど、もう少し力を貸してくれても良いだろう!?
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い・く・ら! 人間の運命には干渉出来ないと言ってもだ! 安眠させることくらいはできるだろう!?
医術と治癒が得意な神ならできなきゃ、おかしいだろうが!! それと、加護も頼むぞ!!――
ふぅ……これで良し!
ちょっとだけすっきりした!
左右を見ると、ワイアットとマライアが、真剣な様子で祈りを捧げている。
……俺も少しはまともに祈りを捧げておくかな……。
帰り道で暴漢に襲われるとかあったら、シャレにならないからな。
――ロウフェル神。
頼みますよ。トニーもワイアットもいるけどマライアもいるんだからな。
俺が無事でもマライアが大怪我したなんてことになるのは嫌ですからね――
『――未来は、お前の行動で既に変りつつある――』
「――え!?」
頭の中に声が響き、俺は思わず目を開き顔を上げた。
今のはロウフェル神からのお告げ的な言葉か!?
思わす声を上げてしまったじゃないか!
でも、みんなお祈りに集中していて、俺の声には気付いていないっぽい。
マライアもワイアットもお祈りに集中している。
よ、良かった……。
で、俺は再び目を閉じ、顔を下げて祈りの姿勢を取るが、俺にだけ聞こえたらしいロウフェル神の声は、もう聞こえて来ない……。
見守っていてはくれてるのか?
……どうなんだ?
目を開けると、ワイアットとマライアが祈りを終えて立ち上がり、神像に向かって一礼している。
俺もそれに倣って一礼してから、神殿をあとにした。
馬車に乗って大通りへ出る途中、マライアが新しく出来たケーキ屋を見付けていて、そこで買い物をすることになったのだが――。
なんで……神殿からの帰りに、物取りっぽいヤツらに出会ってるんだよ。俺らは……。
相手は男六人かぁ……まあ、既にトニーが御者席から降りると同時に一人倒してるから今は五人なんだけど。
しかし、こいつらどこにに隠れてたんだ?
俺とマライアは、馬車の右側の扉から降りて、トニーとワイアットは御者席にいたんだ。
トニーとワイアットは左側。
ワイアットは御者席から俺達と同じく右側に降りたけど。
全員が馬車を降りると、男達は、いきなり涌いて出たみたいに現れたんだが……。
参拝客を狙った物取りだろうか?
にしては、人数が多過ぎないか?
兎に角だ。五対四でも俺とマライアは非戦闘員みたいなものだし、トニーとワイアットに任せようとも思ったが。
やつらはナイフとか細身の剣とか持ってる上に、馬車の周りを取り囲んでるから、下手に馬車の中に逃げようとすると隙を与えてしまう可能性がある。
しかも、包囲の輪を少しずつ縮めて来るし、どうするかな?
バギッと痛そうな音がした。骨が折れたんじゃないかな?
トニー強いなあ。俺がつらつら考えているうちに、二人目倒して残り四人だ。さすが拳一つで王者に昇り詰めた男だ。
ドガッとこれまた痛そうな音が聞こえた。トニーが三人目を殴り倒したんだな。
おまけにビュォッと風を切るような音が聞こえて、
「あ! このジジイ! よくも剣を取りやがったな!」
三人目が倒されて、四人目が怯んだ瞬間を狙い、ワイアットが燕尾服の内側に携帯していた鞭で相手の剣を巻き取った。
ゴギッと拳と骨が当たった音がした。
あ、四人目もトニーが倒したんだな。
どこを殴られたのかは分からないが、ドサッと人が地面に倒れる音がした。
てことは残りは俺が対峙している相手だけだ。
護身用の杖を構えて、マライアを後ろに下がらせ――たかったが、マライアは俺の横にいて下がってくれない。
当然だが相手は俺より力量が上だ。
アッと言う間に距離を詰められ、こちらが気を抜いたら今にも襲い掛かられそうな距離だ。
トニーもワイアットも下手に動けず、どうするのか悩んでいるんだろう。
あ、馬車の反対側からトニーが相手の背後に回ろうと――
「止まれ!」
物取りらしき男の声に、トニーの歩みが止まる。
「お前が俺に近付くより、俺が金髪美人な嬢ちゃんの顔にナイフで切り付けるほうが早いよな?」
男の身長は二メートル近くあるだろうか?
わりと荒事に慣れている雰囲気だ。
男の狙いは俺だろうなあ。
金髪美人の嬢ちゃんと言ったからにはエルシー……つまり俺だ。
マライアの髪色は赤茶けた金髪だから単に金髪と言ったからには間違いなく俺のことだろうな。
ワイアットの位置は男から遠く、鞭が届く距離じゃない。
ジリジリとこちらに近付こうとしているみたいな気配もするが、男に気付かれたらお仕舞いだ。
「金髪美人な嬢ちゃん。俺と一緒に来い」
「……マーチャント商会絡みの話かしら?」
俺は時間を稼ぐつもりで男に話し掛けた。
何故なら、男が俺とトニーに向け「金髪美人な嬢ちゃんの顔にナイフで切り付けるほうが早いよな?」と言った直後から……。
俺の隣にいるマライアの気配が怒気を帯びたものになり、小声でぶつぶつと呪文のような何かを唱え始めたからだ。
「実生活では役に立たない」とは言っていたが、男の隙を作れるような、なんらかの魔法が使えるのかも? と僅かながら期待を持ってみることにした。
「さあなあ? マーチャント商会とか俺にゃ関係ないね。依頼されたから嬢ちゃんを連れて行くだけだ」
金で雇われたチンピラってとこかな?
いや、嘘かもだ知れないし、もう少し話しを続けてみよう。
「マーチャント商会は色々なものを取り扱う万屋よ。あなたが持っているナイフもマーチャント商会が仕入れたものかもね」
「へぇ……だとすると皮肉なもんだな。親が仕入れた武器で娘が脅されてるんだからな」
男は何がおかしいのか笑みを浮かべながら言った。
「――の精霊よ! 卑しき男の目に入って!」
マライアの言葉と共に、男の両目が光に包まれる。
「ぎゃっ!」
やっぱりマライアは呪文を唱えていたんだな。
マライアの発した呪文から察するに光の精霊っぽいモノが、直接男の目の中に入ったようだ。
男が両手で目を抑え、ナイフを取り落とした。その隙を見逃さなかった俺は、杖で男の股間を下から思い切り打ち上げた。
……うげぇ。杖越しでも、ぐにょっとした感覚が分かる……気持ち悪っ!
男は声も出せずに、今度は股間を抑えて地面に転がった。
……取り敢えず、何回か打ち据えて置くか……。
今までの弱々しいエルシーお嬢様じゃないってことも、これで知ら示すことができるだろうからな。
俺は、男の股間から杖を引いて、そのまま男の体と顔をビシバシと数回打ち据えてやった。
息もまともに出来ないだろう男は抵抗もできず、先端に鉛か何かが入った――
って、いや、実際に男を打ち据えてたら分かったんだよ。なんか重いモノ入ってるなー? って。
ロウフェル神……マライアが無傷だったから、一応、守ってくれたってことにしてやる。
しかし! 次からはマライアが一緒にいる時はそもそもこんなのに出会さないように守ってくれよ!?
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