顔がイイだけのチャラ男なんて、大嫌いです! 〜カタブツ営業職女子が、美貌の新入社員に堕ちるまで〜

冬島六花

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第3章 揺れる心、秘密の会議室

3.9.おあずけの熱量★(3,520字)

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 絶頂を迎えた沙月は、全身の力が抜けてその場に崩れ落ちた。
 支えていた腕をほどき、会議テーブルの上に仰向けになると、肩で息をしながら胸を大きく波打たせる。
 肌の上には玉のような汗が浮かび、蛍光灯の光に濡れた鎖骨がきらめいた。

(息が、追いつかない。でも、こんなに幸せ。……できればもっと、ここで愛されたい)

 額に張りつく髪。乱れたシャツ。めくれたスカート。破かれたストッキング。ショーツの残骸。そして、胸元に挟まれた一枚の紙幣までもが〝沙月は絢斗のもの〟であることを雄弁に物語っていた。

 絢斗が立ち上がり、沙月の横にそっと腰を下ろす。
 その手が太ももから腰へと滑り、しっとりと濡れた肌に彼のぬくもりが染み込む。

(触れられるだけで、また、火がついちゃいそう)

 彼の唇が耳元に近づき、低くささやく。

「……沙月さん。今度は、俺の番ですね?」

 甘く、意地悪なその声音に、沙月の心臓が跳ねる。
 絢斗の手がベルトへと伸び、カチャリと外す金属音が静寂を切り裂く。
 スラックスの前をゆるめ、彼がその一部を引き出すと――。

 現れたものは、あの夜の記憶を呼び覚ます存在だった。
 赤く膨らんだ熱の塊。脈打ち、硬く、鋭く、まるで彼の熱情そのものを象徴するかのようだった。

(覚えてる……この形、この熱。私がラブホテルで、堕ちたもの)

 見つめるだけで、喉が渇く。沙月は無意識に唾を飲み込んでいた。

「絢斗くん……ここで、するの?」

 一応問いかけてみたものの、心の奥ではすでに答えが出ていた。
 欲しい――。
 彼の中に、もう一度沈みたい。
 会議室でも、どこでも関係ない。ただ、絢斗に抱かれたい。

(さっきイッたばかりなのに……もうまた、こんな)

 身体が疼く。下腹が熱く、秘部が甘くひくついて、新たな蜜がじわじわと滲んでいく。
 窓に映る自分は、仰向けに倒れ、脚を開いたまま、彼を受け入れる準備をしている女だった。

 絢斗がそれに気づいたように、いたずらな笑みを浮かべた。

「〝まさか〟って……ほんとは、沙月さんも欲しいんでしょう? こんなことしておいて、会議室では無理だなんて、もう言えませんよね?」

 その言葉に、沙月の全身が反応する。
 羞恥、快感、期待。いくつもの感情が心と身体を交錯させていく。

(……そう、もう止まれない。止まりたくなんて、ない)

 絢斗の手が彼女の太ももをしっかりと掴み、ぬくもりと重みを与える。
 そして、彼の熱が――先端が、花の入り口へとそっと触れた瞬間、沙月は身体を強張らせた。

「あっ……!」

 たったそれだけで、呼吸が一瞬止まり、視界がぐらりと揺れる。全神経が、そこへ集中する。

(絢斗くんが、私の中に来てくれた)

 二人の間には、言葉も嘘もいらない。今、この熱をわかち合うことだけが、すべてだ。

(この人に、溶かされたい。絢斗くんに、全部、あげたい)

 絢斗の視線が、沙月を捉えて離さない。
 濡れそぼった秘裂に彼の昂ぶりがぬるりと擦れれば、ぴたりと吸いつくような感触が全身を駆け抜ける。

(そこ、絢斗くんのモノで触れられるだけで……私、もう、だめ)

 蜜がふたたび零れ、テーブルの上に静かに広がっていく。
 絢斗の視線が彼女を捉えたまま、口元にふわりと意地悪な笑みを浮かべる。

「ねぇ、沙月さん。お願い、してみて? 奥まで欲しいって。あのラブホの夜みたいに、もっと……エッチな言葉で」

 低く甘いその声が、まるで耳元を舐めるように響いた。
 それは命令ではなく、誘い。
 彼女を甘やかすための、絢斗なりの「愛の儀式」だった。

「昼はビシッとしたキャリアウーマンなのに、夜になると……俺の前ではこんなにエロくなっちゃうんですよね? ほら、沙月さん、俺にお願いしてください……俺を満足させるくらい、ちゃんとお願いできるまで……ご褒美は、お預けですよ?」

 彼が持ち上げた自らの熱は、もう限界に近く張りつめていた。けれど、それでも焦らすように沙月を見下ろしている。

(ひどい……でも、嬉しい。もっと、絢斗くんに求められたい)

 会議室という場所。明るい蛍光灯の下。見上げる窓には、脚を開き、全身を晒す自分の姿が映っている。
 それがどれほど恥ずかしくても――。
 今この瞬間だけは、絢斗に愛されている自分自身を、全力で肯定したかった。

(こんな私でも、絢斗くんに、可愛いとか愛しいって思ってもらえたら、もうそれだけでいい)

 羞恥に震えながらも、沙月はゆっくりと唇を開いた。
 頬を朱に染めながら、掠れた声で、心の底から彼を求める。

「お願い……私のエッチな×××に、絢斗くんの硬い×××、挿れて……。いっぱい突いて、絢斗くんで満たして。最後はあなたの熱いの、私の奥に、いっぱい……ちょうだい」

 声が震える。けれど、はっきりと彼に届くように。
 彼女は自らの欲望と、絢斗への愛を重ねるようにして告げた。

(言っちゃった……でも、今だけは、もう……隠せない)

 絢斗の瞳が細められ、満足げな笑みが口元に宿る。

「……よく言えました、沙月さん」

 低く、甘やかな褒め言葉に、彼の手が彼女の腰をそっと抱えた。
 押し当てられていた先端が、今度は花弁の奥へと向かって、じわりと押し込まれてくる。

「あっ、くぅ……ん」

 その熱が秘部に触れた瞬間、沙月の身体が反射的に震えた。
 身体の奥がキュンと締まり、ふたたび蜜が溢れる。

(あの夜みたいに、絢斗くんが……私の中に来てくれるんだ)

 心も、身体も、絢斗に開ききった。もう抗う理由なんてひとつもない。
 沙月はただ、絢斗のすべてを受け入れる準備ができていた。
 その甘く淫らな懇願は、二人の絆をさらに深く結びつける――愛の契約のような告白だった。

 仰向けに横たわる沙月の上へ、絢斗がゆっくりと身を重ねてくる。彼の体温が、一気に沙月に覆いかぶさる。
 耳元に落ちる低いささやきが、空気を震わせた。

「……このまま奥まで入りますよ。声、気をつけてくださいね?」

(でも、我慢できるかしら? 絢斗くんが入ってくるときって……すごく、壊れそうなくらいに、いっぱいいっぱいで……)

 その声とともに、彼の熱が、濡れた奥へとゆっくり差し込まれていく。
 ぬるりとした感触とともに押し広げられれば、唇から意図しない声が漏れる。

「あぁ……んっ……!」

 熱く硬い彼が、ゆっくりと沙月の深くへ沈んでいく。
 そこはもう彼を待ち焦がれていたかのように、蕩けるほど濡れていた。
 舌で愛されたときとはまるで違う、ずしりと重く圧倒的な快感が、沙月の全身を突き抜ける。

(やだ……絢斗くんのが、奥に届いたら、身体が……どうにかなりそう)

 絢斗の両手が彼女の腰をしっかりと支え、奥へ奥へと、丁寧に突き入れていく。
 ぐっと一番奥に当たった瞬間、沙月の視界がふっと揺れた。
 子宮の奥で感じた深い衝撃に、息が詰まり、喉がひくりと鳴る。

(こんなにも、深く……全部、絢斗くんに満たされてる)

 絢斗が沙月を抱きしめながらささやいた。

「沙月さんのナカ、俺のこと……全部で受け止めてくれてる」

 愛おしむような声。そして、彼の言葉は事実だった。
 沙月の身体は今、絢斗の熱を奥深くで締めつけ、離そうとしない。
 まるで、彼を自分の中に閉じ込めようとしているかのように。

(……嬉しい……全部、絢斗くんのものにされてるって実感してる)

 身体だけじゃない。心まで、絢斗に満たされていく。
 汗ばんだ肌が密着し、胸が波打ち、視界の端には、窓ガラスに映る自分の姿がちらついていた。

(見られてる……でも、もうどうでもいい。この瞬間だけは……この世界に、絢斗くんと私の二人きり)

 唇が震え、自然と声が漏れる。

「……お願い、絢斗くん……動いて……」

 その一言には、すべてが詰まっていた。欲望も、甘えも、愛も。彼を求める純粋な気持ちだけが、言葉になって零れ落ちた。
 絢斗がそっと頷くように微笑み、腰を引くと、次の瞬間――ゆっくりと、また奥へと差し込んできた。深く、熱く、まっすぐに。

「あっ……うん……ああっ……!」

 沙月の身体がしなやかに反る。引き抜いて、また沈む。
 繰り返されるその動きに合わせて、快感が波となって押し寄せた。

(ああ、絢斗くんと……今、私、つながってる)

 会議室の白い蛍光灯が、二人の汗に濡れた肌を柔らかく照らす。
 肉体のぶつかり合う音。甘く湿った息遣い。沙月の艶やかな声が、静かな空間に広がっていく。

(誰にも見せたことのない私……こんなに絢斗くんに、全部あげちゃってる……でも……それが、幸せ)

 愛される幸福が、身体の奥から満ちていく。
 それは、恥ずかしくて、でも何より甘く、たまらなく愛おしい――そんな瞬間だった。
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