最強者のVRMMO活動記 ~トラブルに愛されるとあるプレイヤーのトラブルシューティング記~

火の無い灰

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3章「ドラゴン大襲撃」

知らせ

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《イベントハイライト》

平素より、ザ・ファイナルリコード・オンラインをプレイしてくださり、誠にありがとうございます。
此度、第2章となりますイベントの条件《???》が達成されました。
【凍結の神殿】【世界樹内部】【天空の霊峰】【忘失の天冥墓地】【魔の彷徨う祠】の5つの秘境より、《?????》がとあるタイミングで発生いたします。
詳しくは各秘境内部又は入り口にてご確認ください。

また、イベント中は秘境内部での転移結晶石の使用が禁じられます。
場合によっては、五つの街に被害が及ぶ危険性もございます。
十分にご注意ください。

皆様の活躍をお祈りいたします。

Re:ザ・ファイナルリコード・オンライン運営チーム


―比較的短い文章に示された事実を平たく言うなら主に「秘境の異変」だ。

「嫌な予感しかしねぇよ」

これはヒビキの言である。

―そもそも【秘境】とは、通常のフィールドとは一線を画した難易度を誇る上級プレイヤー向けのエリアだ。
その中を徘徊するモンスターのレベル帯も高い。
また、秘境内部には濃密な魔力が満ちており、アクセサリーの中でもレア度の高い【壊シリーズ】のそれぞれ対応するものを装備していないまま入るとレベル関係なく徐々にHPとMPをがりがり削られ、デスぺナを喰らう羽目になる鬼畜仕様だ。

「同感だよー」

アリスが同意する。

「街に危険が及ぶとなったら対処しない訳にもいかないだろうな」
「だねー、あたし皆に連絡しておくよー」

アリスがメッセージを飛ばす。
ただ、【壊シリーズ】は全員がそれぞれ特定のものをワンセット装備しているのでまた1か所に1人、といった流れになりそうだが。


―――――
カイ側。
サーディの近くでアリスのメッセージを読んだ彼は珍しく焦り気味であった。

「僕が行くべきは…【凍結の神殿】ですね。確かあそこは常時モンスターが大量発生している場所だったはず」

秘境の入り口は冒険者ギルドによって厳重に警備されており、常に1人は門番がいる。

「まあ、確かめておくべきですよね」

転移を使い、【凍結の神殿】付近へと飛ぶ。


――――――――
ユリィ側。

「成程。なら私が行くのは【天空の霊峰】だわ」

カルディア付近のアリスたちと離れた位置にいるユリィはメッセージを読むと、納得がいったようで一人で頷く。
特に考えることも無かったので、【天空の霊峰】の入り口付近の座標へと転移で飛んだ。


――――――――
ルキ側。

「…お、アリスからメッセージ?」

ルキもアリスからのメッセージを読み、その内容に軽く目を瞠った。
イベントハイライトのウィンドウと照らし合わせ、確信する。

『どうしたんだ?』

ルキがあの後連れてきていたスコールが不思議そうにウィンドウを覗き込んだ。

『秘境で異変…アニマプロ―ジョン、か?』
「なんだそれ?」
『簡単に言えば、モンスターの局地的な大量発生だ。前触れもなく突然発生するから、周囲に被害が及びやすい。あと特徴と言えば、「アニマ」の単語を冠したモンスターが核になっていることか』
「つまり?」
『アニマさえ倒せばアニマプロ―ジョンは止まる。逆に言えばアニマを倒さない限り、周りの取り巻きは無限に湧き続ける』
「……成程な。じゃあオレが装備しているのは壊樹だから、【世界樹内部】か」
『そういうことだ』
「あ、そういえばさ、お前は【壊シリーズ】つけていなくて大丈夫なのか?」
『俺は大丈夫だ』

スコールが短く返答したのを聞き、ルキは一つ頷いて【世界樹内部】入り口付近へと転移する。


―カルディア近くにいるヒビキとアリス。

「あたしは【魔の彷徨う祠】だね。ヒビキは【忘失の天冥墓地】だったっけ?」
「そうだな。でもなぁ、【忘失の天冥墓地】はそこに辿り着くだけでも面倒だからなあ」
「あーそうだったね」

ヒビキが一度行った経験のある秘境【忘失の天冥墓地】は5つの秘境の中でも深部の難易度がケタ違いで、なおかつその入り口を拝むだけでも幾つかのダンジョンを突破せねばならず、とてつもなく苦労するのだ。
単体のダンジョンに内包されている他の秘境とは違い、そこに辿り着けるプレイヤーは少ない。

「それも楽しいし、まあ頑張ってくるわ」
「相変わらずヒビキは歪み無いね」

じゃあがんばってね、と言い残しアリスが転移していった後、ヒビキも秘境の最寄り地点へと転移する。
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