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6章「傲慢の報いを」
ギルド戦、街々の様子
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―「ワース」。
自然包囲型の特殊火山ダンジョン【終炎の帝竜山】の傍にある街なので、そこに満ちる濃い炎属性の魔力がこの街にも満ちているのだ。それ故に、
とにかく熱い。暑いといってもいいかもしれないが、とにかく大量のマグマ由来の熱気が満ち満ちている。
プラス今はいつもの熱気が輪をかけて熱くなっていた。
理由?ここもまたギルド戦のお祭り騒ぎに乗じているからに他ならない。昔から住んでいるため魔力と熱さに慣れきった住民たちと耐熱系装備を纏った純生産職のプレイヤーがてんやわんやと賭博をやり始めている。
胴元の横には全ギルド名と倍率が張り出された掲示板が設置されており、よく見れば並び順が「人気のある順」だ。
「なあなあ、今のオッズはどうなってる?」
「えーとほぼ前月と変わってないな。【蒼穹】【月竜の王】【滅蝕の雪】あたりが有力か」
端的に言えば、ギルド戦の順位を当てるのだ。
「えぇ、また【蒼穹】だろ?優勝は」
「まあなあ。でも俺あの人ら好きだぜ。前頼み事したらきっちり聞いてくれたし」
「じゃあ自分は…」
酒場も屋台も大盛況。これは月2回の数日間だけ続く盛況っぷりで、店にとっては絶好の書き入れ時の一つ。
娯楽の少ないここの住民たちにとっては数少ない楽しみの一つにまでなっているそうだ。
―「セフィス」。
海に面しているため水属性の魔力が満ちる港街であるここも、ギルド戦を対象とした賭博と数多く出店された屋台でいつにもまして賑わっている。
港には様々な大きさの船舶が停泊し、盛んに積み荷を降ろしたり積んだりしている。
ここにある酒場で行われている賭博も大盛況。
広場に設置された屋台の中の1つ、広場の中央というとても目立つ場所にある屋台が周りと比べて一際繁盛していた。そこでただひたすらに料理を生産しているのはよく見ればエヴァンである。周りには彼と親交のある純生産系ギルド【ルノワール】のメンバーたちが一部は屋台でスイーツを作って売り、一部はエヴァンと彼らの屋台に並ぶ行列の整理を行っている。売っているのが料理だからか、食欲を非常にかきたててくる美味しそうな匂いが辺りに漂い、それが客寄せにもなっている。
「エヴァンさんの屋台は相変わらずの人気っぷりですね。流石です」
行列を整理している内の1人が一息ついたエヴァンに話しかけてきた。
「こちらはとても疲れるけどね。まあせっかくだしここに来たわけさ」
「今日はあともう少ししたら片付けましょう」
「分かった。丁度食材も心許なくなってきたところだし」
こちらの世界の住人に現実世界の料理のうち幾つかを伝えた第一人者がエヴァンである。各所で奇妙な武器や料理を開発しては、周りの人々の興味をそそるのが彼のいつものことだ。
応答しながらもエヴァンの手はスムーズに動き続けており、彼が既に修めた職業【料理人】の上位職業固有スキル【料理促進】も多々行使しながら次々と見事な手つきで作り出されていく料理の数々に、客の人々が感心している。
「そういえばエヴァンさんは【黒の紋章主】とつながりがあるんですよね」
「そうだよ。でもいきなりどうした?」
「うちのギルマスが【白銀の召喚士】さんの手を借りたいと言ってて…」
「あー分かった分かった」
「ありがとうございます!」
「…さてと、ラストスパート頑張りましょうか」
最後は視線を手元に戻しながら呟いた言葉だったので、誰にも聞こえなかった。
―「サーディ」。
自然包囲型の特殊氷山ダンジョン【氷魔の暴風山】の傍に築かれた故にそこの氷属性の魔力が満ちている街である。
その所為かとにかく寒い。街全体のあらゆる道と建造物に薄く霜が降っている程漂う冷気は鋭い。
昔から住んでいるためここの魔力と冷気に慣れ切った住民たちと耐寒装備を纏ったプレイヤーたちによってここの酒場などでも賭博が行われているためそういう意味での熱気は目を瞠るほど激しい。
ここではフレイが所属するギルド【紅炎の演舞】の内生産職のプレイヤーが屋台をたてていた。だが、彼女は純戦闘職のためここにはいない。
街は全体的に蒼氷色を帯びているが行き交う人々の服装はとてもカラフルで、それがある種ギャップを感じさせる。
しんしんと降る冷気にも負けずに人々は数少ない娯楽の期待と熱気に身をゆだねている。
大体似た感じになっているため後は割愛するが、とにかく今どこもかしこもそういう熱気に包まれている。
月2回のギルド戦。プレイヤーたちの様子は様々だが、要するにお祭りのようなものだということだ。
自然包囲型の特殊火山ダンジョン【終炎の帝竜山】の傍にある街なので、そこに満ちる濃い炎属性の魔力がこの街にも満ちているのだ。それ故に、
とにかく熱い。暑いといってもいいかもしれないが、とにかく大量のマグマ由来の熱気が満ち満ちている。
プラス今はいつもの熱気が輪をかけて熱くなっていた。
理由?ここもまたギルド戦のお祭り騒ぎに乗じているからに他ならない。昔から住んでいるため魔力と熱さに慣れきった住民たちと耐熱系装備を纏った純生産職のプレイヤーがてんやわんやと賭博をやり始めている。
胴元の横には全ギルド名と倍率が張り出された掲示板が設置されており、よく見れば並び順が「人気のある順」だ。
「なあなあ、今のオッズはどうなってる?」
「えーとほぼ前月と変わってないな。【蒼穹】【月竜の王】【滅蝕の雪】あたりが有力か」
端的に言えば、ギルド戦の順位を当てるのだ。
「えぇ、また【蒼穹】だろ?優勝は」
「まあなあ。でも俺あの人ら好きだぜ。前頼み事したらきっちり聞いてくれたし」
「じゃあ自分は…」
酒場も屋台も大盛況。これは月2回の数日間だけ続く盛況っぷりで、店にとっては絶好の書き入れ時の一つ。
娯楽の少ないここの住民たちにとっては数少ない楽しみの一つにまでなっているそうだ。
―「セフィス」。
海に面しているため水属性の魔力が満ちる港街であるここも、ギルド戦を対象とした賭博と数多く出店された屋台でいつにもまして賑わっている。
港には様々な大きさの船舶が停泊し、盛んに積み荷を降ろしたり積んだりしている。
ここにある酒場で行われている賭博も大盛況。
広場に設置された屋台の中の1つ、広場の中央というとても目立つ場所にある屋台が周りと比べて一際繁盛していた。そこでただひたすらに料理を生産しているのはよく見ればエヴァンである。周りには彼と親交のある純生産系ギルド【ルノワール】のメンバーたちが一部は屋台でスイーツを作って売り、一部はエヴァンと彼らの屋台に並ぶ行列の整理を行っている。売っているのが料理だからか、食欲を非常にかきたててくる美味しそうな匂いが辺りに漂い、それが客寄せにもなっている。
「エヴァンさんの屋台は相変わらずの人気っぷりですね。流石です」
行列を整理している内の1人が一息ついたエヴァンに話しかけてきた。
「こちらはとても疲れるけどね。まあせっかくだしここに来たわけさ」
「今日はあともう少ししたら片付けましょう」
「分かった。丁度食材も心許なくなってきたところだし」
こちらの世界の住人に現実世界の料理のうち幾つかを伝えた第一人者がエヴァンである。各所で奇妙な武器や料理を開発しては、周りの人々の興味をそそるのが彼のいつものことだ。
応答しながらもエヴァンの手はスムーズに動き続けており、彼が既に修めた職業【料理人】の上位職業固有スキル【料理促進】も多々行使しながら次々と見事な手つきで作り出されていく料理の数々に、客の人々が感心している。
「そういえばエヴァンさんは【黒の紋章主】とつながりがあるんですよね」
「そうだよ。でもいきなりどうした?」
「うちのギルマスが【白銀の召喚士】さんの手を借りたいと言ってて…」
「あー分かった分かった」
「ありがとうございます!」
「…さてと、ラストスパート頑張りましょうか」
最後は視線を手元に戻しながら呟いた言葉だったので、誰にも聞こえなかった。
―「サーディ」。
自然包囲型の特殊氷山ダンジョン【氷魔の暴風山】の傍に築かれた故にそこの氷属性の魔力が満ちている街である。
その所為かとにかく寒い。街全体のあらゆる道と建造物に薄く霜が降っている程漂う冷気は鋭い。
昔から住んでいるためここの魔力と冷気に慣れ切った住民たちと耐寒装備を纏ったプレイヤーたちによってここの酒場などでも賭博が行われているためそういう意味での熱気は目を瞠るほど激しい。
ここではフレイが所属するギルド【紅炎の演舞】の内生産職のプレイヤーが屋台をたてていた。だが、彼女は純戦闘職のためここにはいない。
街は全体的に蒼氷色を帯びているが行き交う人々の服装はとてもカラフルで、それがある種ギャップを感じさせる。
しんしんと降る冷気にも負けずに人々は数少ない娯楽の期待と熱気に身をゆだねている。
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