宵闇王と精霊の竜刀

火の無い灰

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3章【闇の顕現、とある変化】

混沌の時間を始めましょう

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大地の下。地上の人々からは、闇魔界と呼ばれている世界。
その中心たる、暗黒城。その城の中には、実に様々な用途目的の部屋が存在する。

レイが目を覚ましたのは、不気味な紫色の光が満ちた儀式場のような部屋だった。
周りを見渡すと、謎の気配に巻き込まれた他の人々もいる。
そして。正面にいるのは、無数の闇の種族モンスター、その奥、一段と高くなっているところには、ブラックホールのような黒い球体が浮遊している。
『●●●…一緒に我が目的のものも手に入るとは。よくやった』
「宵闇王様、どうなされますか?」
声は直接頭の中に響いてくるようで、ひどく気持ち悪かった。
あと、モンスターたちがずっと唱えている謎の言葉。何かしらの呪文のようなその唱和がBGMで、いったい何の呪文だよ、と言いたくなるほど暗い。
『●●●…●●●…』
「「「□□□、□□□、□□□…」」」
「(気味悪いな…しかも、意識がはっきりしない……?)」
宵闇王と呼ばれた黒い球体が、魔法詠唱らしきものを唱えている、その度に自分レイの意識が薄くなっていく。それでも必死に、状況を目視しようとする。
「(やばい…こ、れは……精神、魔法の、一、種か!)」
『さあ…我が手の中に落ちろ…!』
完全に意識が闇に落ちる寸前。大音量の叫び声が響き渡る。

      『んなことやらせるもんかよ!!やれるもんならやってみな!』

突然の叫び声に、驚いた闇の魔物たちの唱和が一瞬停止し、バリバリィッ!!と白い雷光が紫の薄闇を突き破る。
雷光はレイを背後に庇うような位置の空中で、人の形をとる。
現れたのは、19、20歳位の野生的で整った顔立ちの金髪金眼の青年。白雷を纏い、黄金色の長剣を構え、まさに『雷』というものの象徴のような姿。
『雷神トール…!邪魔だてをっ!』
『へっ、お前にこいつを渡しちまうと、世界も困るんだ。だから掌握させるわけにはいかねえな』
『お前らっ、雷神を止めろ!』
宵闇王の一声で、儀式場にいた全ての闇のモンスターが雷神トールへ攻めかかってくる。
『うはっ、やべっ!』
言っていることとは裏腹に、物凄く楽し気な笑顔である。
「いくら雷神が強いといっても、相手がこの数だと…」
トールの纏う激しき清浄な雷光が暴虐の限りを尽くしているものの、闇のモンスターたちは無限かと思えるような数である。
そう、思った時。
『トール、いくらお前でもこんな数は対処しきれまい…』
『もー!!いつもあなたは先に突っ走りすぎなのよ!!』
2つの声。レイも他の人々も、新たなる闖入者の方へと反射的に顔を向ける、と。
             ぎぃぃぃ――――ん!!
空中から突然現れた無数の黒き刃を、全て受け止め、はじき返す2柱の神。
その名は…
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