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やっぱりこの学校は
男高、女高の裏
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「この学校は子供を作るための学校。それは2人も知ってるよね?」
その言葉に2人は頷く。
「男高は『妊娠欲発剤』を飲んで子供を作れる体にする。その代償として体から襲いたくなる匂いが出る。毎日飲んでいれば免疫が出来るため、1ヶ月に1週間程度で匂いは治る。でも、薬を飲んだだけじゃ子供はできない。それは女でも同じ。ここまでは七宮君は知ってるよね?」
「あぁ。質問をいいか?」
「うん、いいよ。」
「男高は退学者とかじゃなくて生徒同士がパートナーになるだろう?女高はどうして退学者なんだ?」
「女同士で行為をしても子供は出来ない。『妊娠欲発剤』を女に使ったとて、そもそも女には子供を産める場所があるわけで必要ない。でも、産める場所があるからって女同士では出来ないから。」
「女に『妊娠欲発剤』を飲ませると死に至ると言われています。想像してみてください。女には子供を作るための場所がある。薬を飲んでもう1つその場所を作ろうとしたら?」
「辞めて、辞めて。」
智寧が体を抑える。身震いしていた。
「そう言うことです。」
「なるほど。」
「説明を続けるね。男高で生まれた子供がどこに行くのかだけど、確か七宮君はまだ子供を作ったことなかったよね?」
白鳥の方を見ると白鳥は頷く。
「子供を選抜して男高に残す子供と孤児院に引き取ってもらう子供。それから産んだ生徒が男高から一時的に離れて外で暮らす子供。大抵の生徒は子供を育てたいって思っていないから。基本的には男高で育つ子と孤児院で過ごすことが多い。直也は3つ目の外で暮らしていたんだよ。外で暮らすとなると色々問題が出てくるんだけど。それはまぁいいかな。追々ね。」
「白斗様。男高の説明はそれほどにして多分七宮様達は私達の関係を知りたいんだと思います。」
「うん、そうだね。僕はボスに買われてここに入った。」
「私も同じようなものです。」
「し、質問。」
今度は智寧の方が声を出した。
「梓ちゃんは女高の生徒じゃないの?」
「はい。それから私は謝らないといけないことが、智寧。智寧を退学にしたのは私。大ボスから、女高に合わない生徒を選抜して欲しいと役目を貰っていました。そのため、名前、それから見た目。可愛さと美しさを持っていなかった智寧を私大ボスに報告したんです。ごめんなさい。」
「うんん。そっか。梓ちゃんは違うのか。もしかして、私が退学になったのって。私が梓ちゃんを外に出したのも関係してる?」
「その通りです。大ボスはもう1つ私に言いました。『貴方が外に出た場合、外に出した人間を退学にする』と。大ボスはわたしが自分から外に出るとは思っていないみたいです。」
「・・じゃあ梓ちゃんのせいじゃないよ。私が遊びに誘ったから、自業自得だよ。気にしないで。」
智寧は穏やかに微笑んだ。
「智姉。」
「ボスに買われて、僕は1ヶ月白鳥の弟になった。これはボスの実験ね。」
「実験?」
「そう。いい?説明して」
「あぁ。もう終わった実験だ。」
「白鳥には感情がない。感情がない者に歳の離れている者を与えたらどんな愛情を与えるのか。そう言う実験。」
「・・・ごめん。分かるようで分かんないや。」
「うんん。そうだよね。えっーと簡単に言うと『愛情の与え方』の実験かな?」
「なるほど?」
「まぁ、それは置いておいて。次にボスが実験したのは弟として見ていた者が急に主人、主になったらどうなるのかっていう実験で僕は白鳥の主になった。」
「・・壮大過ぎてついて行けない」
智寧が溢す。
「ごめんね。白鳥はそのせいか、僕はまだ弟であり主であるらしい」
横目で白鳥を見る。白斗を守ると言う意思表示が見えた。
その言葉に2人は頷く。
「男高は『妊娠欲発剤』を飲んで子供を作れる体にする。その代償として体から襲いたくなる匂いが出る。毎日飲んでいれば免疫が出来るため、1ヶ月に1週間程度で匂いは治る。でも、薬を飲んだだけじゃ子供はできない。それは女でも同じ。ここまでは七宮君は知ってるよね?」
「あぁ。質問をいいか?」
「うん、いいよ。」
「男高は退学者とかじゃなくて生徒同士がパートナーになるだろう?女高はどうして退学者なんだ?」
「女同士で行為をしても子供は出来ない。『妊娠欲発剤』を女に使ったとて、そもそも女には子供を産める場所があるわけで必要ない。でも、産める場所があるからって女同士では出来ないから。」
「女に『妊娠欲発剤』を飲ませると死に至ると言われています。想像してみてください。女には子供を作るための場所がある。薬を飲んでもう1つその場所を作ろうとしたら?」
「辞めて、辞めて。」
智寧が体を抑える。身震いしていた。
「そう言うことです。」
「なるほど。」
「説明を続けるね。男高で生まれた子供がどこに行くのかだけど、確か七宮君はまだ子供を作ったことなかったよね?」
白鳥の方を見ると白鳥は頷く。
「子供を選抜して男高に残す子供と孤児院に引き取ってもらう子供。それから産んだ生徒が男高から一時的に離れて外で暮らす子供。大抵の生徒は子供を育てたいって思っていないから。基本的には男高で育つ子と孤児院で過ごすことが多い。直也は3つ目の外で暮らしていたんだよ。外で暮らすとなると色々問題が出てくるんだけど。それはまぁいいかな。追々ね。」
「白斗様。男高の説明はそれほどにして多分七宮様達は私達の関係を知りたいんだと思います。」
「うん、そうだね。僕はボスに買われてここに入った。」
「私も同じようなものです。」
「し、質問。」
今度は智寧の方が声を出した。
「梓ちゃんは女高の生徒じゃないの?」
「はい。それから私は謝らないといけないことが、智寧。智寧を退学にしたのは私。大ボスから、女高に合わない生徒を選抜して欲しいと役目を貰っていました。そのため、名前、それから見た目。可愛さと美しさを持っていなかった智寧を私大ボスに報告したんです。ごめんなさい。」
「うんん。そっか。梓ちゃんは違うのか。もしかして、私が退学になったのって。私が梓ちゃんを外に出したのも関係してる?」
「その通りです。大ボスはもう1つ私に言いました。『貴方が外に出た場合、外に出した人間を退学にする』と。大ボスはわたしが自分から外に出るとは思っていないみたいです。」
「・・じゃあ梓ちゃんのせいじゃないよ。私が遊びに誘ったから、自業自得だよ。気にしないで。」
智寧は穏やかに微笑んだ。
「智姉。」
「ボスに買われて、僕は1ヶ月白鳥の弟になった。これはボスの実験ね。」
「実験?」
「そう。いい?説明して」
「あぁ。もう終わった実験だ。」
「白鳥には感情がない。感情がない者に歳の離れている者を与えたらどんな愛情を与えるのか。そう言う実験。」
「・・・ごめん。分かるようで分かんないや。」
「うんん。そうだよね。えっーと簡単に言うと『愛情の与え方』の実験かな?」
「なるほど?」
「まぁ、それは置いておいて。次にボスが実験したのは弟として見ていた者が急に主人、主になったらどうなるのかっていう実験で僕は白鳥の主になった。」
「・・壮大過ぎてついて行けない」
智寧が溢す。
「ごめんね。白鳥はそのせいか、僕はまだ弟であり主であるらしい」
横目で白鳥を見る。白斗を守ると言う意思表示が見えた。
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