株式会社「M.W.S. 軍隊戦争屋」

ソ連兵椛

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初仕事

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現在、アフガニスタンでソ連軍が侵攻している。
理由はアフガニスタンで1978年に成立したアフガニスタン人民民主政権に反政府勢力が蜂起したからだそうだ。
つまりは、同じ共産圏の同志を救うが為に行かせたというのかな・・・。
そんな時、私は....

川内「ほうほう、陸軍中野学校二俣分校りくぐんなかのがっこう ふたまたぶんこうで元義烈空挺隊ぎれつくうていたい隊員かぁ....」
現在、私の経歴を読み上げられているようだ。
筑後「へぇー...こんな子が中野二俣分校卒なんだー...まあ、僕も中野学校出身だけどねぇ~」
稲城「そうなんですか...」
川内「まあいいや。とにかく入ったからにはちゃーんとお仕事してもらうよ」
稲城「わ、わかりました!」
川内「元気良くてよろしい!では、作戦会議を始めるよー」
海津「あいよ」
神流「わかりました」
木城「あいあいー」
筑後「さー」
霧ヶ峰「...ああ」
大きめのホワイトボードの前に川内社長が立つ。
川内「えー、今回は新人も入ったという事でだ。今燃えているアフガンに行こうと思う!」
霧ヶ峰「...おい、社長。いきなり戦地でいいのか?」
稲城「えっ...(わりと優しい人かも...)」
霧ヶ峰「...いきなり入った新人がが死んだらどうなんだ?」
川内「んー、大丈夫でしょ。一様元軍人だし」
霧ヶ峰「...そうなのか?」
稲城「そ、そうです」
霧ヶ峰「...どうせ看護系だろ」
川内「おや、聞いてなかったの?彼女、稲ちゃんは元空挺部隊員よ」
霧ヶ峰「...そうか」
稲城「...ムカッ」
川内「まあまあ、取りあえず。任務内容を伝えるよ~」
そう言うとホワイトボードを反転させた。
ホワイトボードにはこう書かれている。
『アフガン進出!武器商人の荷物護衛任務!!!』
川内「じゃじゃーん」
海津「おおー...これは中々の大口...」
神流「契約はどれぐらいで?」
川内「ムジャヒディンに武器をちゃーんと運ぶまでの期間。ちゃんと前払いしてくれましたよん」
木城「依頼人は?」
川内「OWCC。Oroboros Weapon Carry Company.ウロボロス ウェポン キャリー カンパニーだよ」
筑後「お得意さんじゃないですか」
稲城「確か武器の販売を行う会社ですよね」
川内「その通りッ!世界的企業のOWCCが老舗のPMC我々MWSを信用して下さっているのだー」
霧ヶ峰「それで....決行日は?」
川内「今日の便でパキスタンへ向かい、荷物を貰う。もちろん武器商人の私兵もいるそうだよー」
筑後「芳華もいるんだろな....」
神流「彼女ですか...」
稲城「芳華....?」
霧ヶ峰「...鬼柳 芳華きりゅうほうか。OWCCの私兵だ...俺らは銃好きの狂人って呼んでる....」
稲城「銃好きの狂人...?」
木城「何かある度に発砲し、敵が粉々になるまで撃ちまくるような人だよー」
川内「まあ、腕はいいんだけどさぁ...性格がね」
稲城「そんな人が武器商人と...?」
川内「腕で雇われたんだろうさ。さて、そんなことより」
話を変える。
川内「今回のチーム分けをするよ」
そう言いながらホワイドボードを裏にする。
川内「人員は7名。ひとまず、稲ちゃんと霧ヶ峰はセットで」
稲城「はっ、はい?」
霧ヶ峰「....俺は新人とは嫌だぞ」
木城「そういうなよー。かわいい子と仕事出来るんだよー?」
霧ヶ峰「...興味ない」
稲城「(やっぱり、仲良くでき無さそうとな人だ...)」
神流「それで、私達は?」
川内「私と海津は武器商人と一緒に乗る。他はトラックの周りに配置する。霧ヶ峰達は狙撃を頼むよ」
霧ヶ峰「...分かった」
筑後「じゃあ、これから行くんですかい?」
川内「そうね。ロッカーの装備持って空港行くよー!」
私は、疑問に感じた。私の装備は???
川内「あ、事前に稲ちゃんの装備は用意させてもらったよ。それ持って、外に行く。良いね?」
稲城「は、はい!」
私は駆け足気味に「稲城」と名前のプレートの入ったロッカーに向かい、開いた。
ロッカーの中には支給の戦闘服、ワッペン、タクティカルベストが入ったキャリーケースと手書きのポストカードと...見覚えのある二四式機関短銃が入ったケースが入っていた。
ポストカードにはこう書かれていた。
「稲ちゃんへ。まずは入社おめでとうー♪プレゼントで懐かしの相棒君を送るよ~。期待しているからね~
            MSW社長川内 一香せんだい いちかより」
私に期待しているようだ....期待に応えなければならない。
そう思いながら、荷物を持ち外に出た。
神流「社長。申請書は出しましたよね?ちゃんとフライト用のチケットもありますよね?」
川内「もー、神っちは心配性だね今から配るよ?はーい、みんなー飛行機のチケットを配っておくよー」
神流「皆さん、一様確認ですが...パスポートはお持ちですよね?」
稲城「は、はい」
...日本国のパスポート。
筑後「すまないが、僕は偽装パスポートだけどね...」
霧ヶ峰「...お前はバレたらまずいからな」
木城「不便だよねー」
海津「まあ、取りあえず全員あるってことですよね」
川内「んじゃ出発するよー。早く車乗ってねー」
二両の車のうち、二両目の六人乗りに私は乗り込んだ。
稲城「あ...」
霧ヶ峰「チッ...お前が隣かよ」
偶然にも車の席が霧ヶ峰さんと同じになってしまった。
前の車両には川内社長と神流さんで他はこの車両に入っている。
ちなみに運転手は筑後さん。
稲城「....」
霧ヶ峰「....」
どうすればいいのだろうか
木城「稲城ちゃん。霧ヶ峰に対しての対処法を教えてあげようか」
稲城「...?」
前の席から小包を渡される。
木城「それ、あげてみなよ」
軽い。
稲城「ええっと...霧ヶ峰さん...」
ひとまず、渡そうとする。
霧ヶ峰「...なんだ」
稲城「こ、これどうぞ...」
霧ヶ峰「...これは」
霧ヶ峰が小包を開ける。
霧ヶ峰「...いただきます」
小包に入っていたのは、だった。
霧ヶ峰「はむっ...んん~♪」
稲城「!?」
今起きていることを説明しよう、ツンツンキャラがたい焼きで笑顔になっているのだ。
木城「こいつはたい焼きが好きでね、美味しく食べてるだろー。今なら頭撫でても許されるぞ」
以外だ。まあ、甘いものが好きな男の人は少なくは無いが...まさかこの人がとは....
筑後「食べることに集中してるから大丈夫大丈夫」
稲城「じゃ、じゃぁ...」
私はちょっと頭を撫でてみることにした。
霧ヶ峰「んむ~」
稲城「...」ナデナデ
あ、かわいい...
木城「こいつ、不愛想のくせに好物のたい焼き食ってる時だけはとんでもなくいい顔しやがるんだよ」
稲城「な、なるほど...」
手を引っ込める。
木城「ま、たい焼きがなくなったら噛まれるからな。気を付けろよ~」
なんだか緊張感が無い。これから戦地に向かうというのに....
筑後「稲城さん。この隊はいつもこんな感じですよ。まあ...人員が少ないのが難点ですがね」
木城「こんな老舗誰も来ねぇだろうよ」
筑後「ま、そうですよね」
木城・筑後「ははははっ!」
......大丈夫なのだろうか。私の経歴は知られたが先輩たちの経歴などはもちろん知らない。しかし、こんな所で働いているというという事は...とても強いのだろうか。
そんなことを考えているうちに、空港に着いた。
ー羽田空港
川内「とうちゃーく!んじゃ、飛行機に乗って行きますよー」
銃を持ち込んだ。銃刀法的には、申請書を出しているため無事に税関を通れた。
そして、私達はアフガニスタンへ向かっていくのでした。

ーパキスタン.イスラーマーバード
川内「とうちゃーく!神-、レンタカー用意してるよね?」
神流「はい。あと、ここで神と呼ばないでください。この国はそこんところ怖いんですから...」
川内「それもそうね。んじゃ、指定されたホテルまで向かいましょうか」
全員「あいー....」
約12時間のフライトだったため、疲労している。
川内「はいはい、あともう少しでホテルだから頑張りなよ」
稲城「んんんっ....」コスコス
私は眠くて目を擦りました。
神流「海津さん。私と社長の車に乗ってください」
海津「あいよー」
前の車には社長、神流さん、海津さん。他は後ろの車になった。
筑後「ああ、そうだ...稲城ちゃん」
車に乗った時に話しかけられる。
筑後「拳銃は持った?弾込めた?」
鞄の中から取り出す。
筑後「気を付けてよ?盗賊とかに対処してね。それ以外にも怖いからさ」
私の事を心配してくれているようだ。
稲城「ありがとうございます....心配してくれてるんですね」
筑後「まあ、二俣分校と言えどある意味後輩だし...女の子だし」
最初、分からない人だったがとてもやさしい人だった。
筑後「じゃあ、行きますか....社長たちは...あ、動いた」
前の車両が動き始め、この車両も動き出す。
木城「今日休んでからアフガニスタンの国境に向かうんだよね」
筑後「はい。国境で彼ら、待ってますからね」
木城「あーあー、会いたくない。特に芳華はな...」
筑後「まあ、仕方ないですよ。お得意さんですし...」
霧ヶ峰「.....」
霧ヶ峰さんは目を瞑っていました。
稲城「...ジー」
ちょっと見つめてしまった。
霧ヶ峰「...ぁ?」
霧ヶ峰さんが目をパッチリと開け、睨まれる。
稲城「あ...すみません」
霧ヶ峰「...ふん」
木城「さて、そろそろ着くな...」

ーホテル
川内「んじゃ、朝まで給けーい。」
全員「あいー...」
というか、なんで全員スーツなの______

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次回 アフガンのお仕事


たい焼き...俺はたい焼きが好物なんだby霧ヶ峰 裕
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