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そのじゅうきゅう
枕の下に写真を入れたい
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初夢は先輩といちゃいちゃしまくる夢を見たい、とラスは言い出した。普段好き勝手な妄想をしているくせに何を言っているのかとリシェは眉を寄せる。
「先輩は初夢とか見ましたぁ?」
人懐っこい笑みを浮かべ、ラスはゲームをしているリシェに聞いた。
どうやら彼は赤フンとチャット中だったらしく、あまりゲームの進行はしていない模様。一旦チャットを止め、ゲームの電源を切ると「見たかな」と首を傾げる。
ラスはリシェに近付いていつものように向き合う。
「枕の下に写真を入れて眠るとその写真の人の夢が見れるといいます」
「はあ」
リシェは全く乗り気ではない。
その一方でラスは彼の体をがっちりと支えるようにホールドし、目をキラキラ輝かせて次の言葉を放った。
「なので先輩!先輩の写真を下さい!!」
「嫌だ」
がっついてくるラスに、冷めた顔のリシェは即答する。
「何で!?」
体を掴んでくる手を解こうと身動ぎを繰り返すリシェは「そんな事しても見れないだろ」と非常に冷たく返す。
「見れますよ!!俺、先輩の事をひたすら頭に思い浮かべながら寝ますし!!」
ならばそれでいいじゃないか…とげんなりした。
大体そのような類のものは気の持ち様なのだ。見る時は見るし、見れない時は見れない。しかも運良く見れたとしても、すぐに記憶から飛ぶだろう。
その派手な見た目に反して夢見がちなのかと呆れる。
「せーんぱーぁい」
「うるさい。ねだっても無駄だ」
「じゃあ俺の携帯の壁紙の写真コピーしてこようかなあ」
「?」
ちぇ、とラスは膨れて自分の携帯電話の中に保存されているリシェの写真を選別しようと動き出す。リシェはざわざわと背筋が凍りつきそうになった。
そういえば寝ている時の写真をめちゃくちゃ撮られていたのだと思い出す。
「新年早々気持ち悪いな!!」
全身全霊を込めてリシェは罵倒するものの、謎のスイッチが入ったラスは全くダメージを受けなかった。幸せそうに色んな画像を漁り始める。
一体何枚撮ったのか。
挙句にはUSBメモリーを持ち出して自分の卓上のパソコンに繋ぎ、画像を探し始める始末だ。
「あ、これにしようかな?少し顔を歪ませてるやつ!」
「何で…」
やるならまともな表情にしろと言いたくなるが、ラスの作業を肯定しかねないので止めた。
ラスは恍惚と頰を赤く染めると「ほら」と言い始める。
「写真から見れば、先輩といちゃいちゃしてるような写真にも見えるじゃないですかぁ。今年はより親密になりますようにって意味を込めてこのちょっとエッチな妄想を駆り立てるような写真に」
リシェは無言でラスの隣に移動すると、おもむろにマウスを手に取り削除ボタンを押した。
「あああああっ!何て事を!」
しかもゴミ箱に入るそれも完全に空にする徹底ぶり。
「もう。先輩ったら」
ラスは懲りずに別の画像を検索し始めた。
無数に広がる自分の写真の羅列が本気で気持ち悪いのだが、ラスは全く気にしていない様子だった。中にはいつ撮ったのかと疑うものまである。
「ラス」
「はい?先輩」
「お前が画像を探す度に、俺のお前に対する評価は急降下しているぞ」
「な、何でです!?」
全く自覚が無いのが痛すぎる。
リシェは深く溜息を吐くと、「本当に病的に気持ち悪いから診てもらった方がいい」と告げた。
しかしラスは「仕方無いですよ」と笑う。
「何が仕方無いんだ。お前は自分が変態だと自覚は無いのか。この変態め」
「先輩は俺の恋心が分かって無いんですよぉ。健全な男子ですからねっ、こう…夢でも顔が見たくてたまらないっていうあれですよ!分からないかなぁ」
…いちゃいちゃする妄想の段階で不健全だ。
リシェはあらぬ妄想をしてうねうねしだすラスを前にしながら、いつか病院に連れて行ってやろうかとまで考えていた。
「先輩は初夢とか見ましたぁ?」
人懐っこい笑みを浮かべ、ラスはゲームをしているリシェに聞いた。
どうやら彼は赤フンとチャット中だったらしく、あまりゲームの進行はしていない模様。一旦チャットを止め、ゲームの電源を切ると「見たかな」と首を傾げる。
ラスはリシェに近付いていつものように向き合う。
「枕の下に写真を入れて眠るとその写真の人の夢が見れるといいます」
「はあ」
リシェは全く乗り気ではない。
その一方でラスは彼の体をがっちりと支えるようにホールドし、目をキラキラ輝かせて次の言葉を放った。
「なので先輩!先輩の写真を下さい!!」
「嫌だ」
がっついてくるラスに、冷めた顔のリシェは即答する。
「何で!?」
体を掴んでくる手を解こうと身動ぎを繰り返すリシェは「そんな事しても見れないだろ」と非常に冷たく返す。
「見れますよ!!俺、先輩の事をひたすら頭に思い浮かべながら寝ますし!!」
ならばそれでいいじゃないか…とげんなりした。
大体そのような類のものは気の持ち様なのだ。見る時は見るし、見れない時は見れない。しかも運良く見れたとしても、すぐに記憶から飛ぶだろう。
その派手な見た目に反して夢見がちなのかと呆れる。
「せーんぱーぁい」
「うるさい。ねだっても無駄だ」
「じゃあ俺の携帯の壁紙の写真コピーしてこようかなあ」
「?」
ちぇ、とラスは膨れて自分の携帯電話の中に保存されているリシェの写真を選別しようと動き出す。リシェはざわざわと背筋が凍りつきそうになった。
そういえば寝ている時の写真をめちゃくちゃ撮られていたのだと思い出す。
「新年早々気持ち悪いな!!」
全身全霊を込めてリシェは罵倒するものの、謎のスイッチが入ったラスは全くダメージを受けなかった。幸せそうに色んな画像を漁り始める。
一体何枚撮ったのか。
挙句にはUSBメモリーを持ち出して自分の卓上のパソコンに繋ぎ、画像を探し始める始末だ。
「あ、これにしようかな?少し顔を歪ませてるやつ!」
「何で…」
やるならまともな表情にしろと言いたくなるが、ラスの作業を肯定しかねないので止めた。
ラスは恍惚と頰を赤く染めると「ほら」と言い始める。
「写真から見れば、先輩といちゃいちゃしてるような写真にも見えるじゃないですかぁ。今年はより親密になりますようにって意味を込めてこのちょっとエッチな妄想を駆り立てるような写真に」
リシェは無言でラスの隣に移動すると、おもむろにマウスを手に取り削除ボタンを押した。
「あああああっ!何て事を!」
しかもゴミ箱に入るそれも完全に空にする徹底ぶり。
「もう。先輩ったら」
ラスは懲りずに別の画像を検索し始めた。
無数に広がる自分の写真の羅列が本気で気持ち悪いのだが、ラスは全く気にしていない様子だった。中にはいつ撮ったのかと疑うものまである。
「ラス」
「はい?先輩」
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