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そのよんじゅうに
ロシュ、テンションが爆上がりする
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学生寮から連絡が入り、急遽そちらへ診察に行く事になった保健医のロシュ。たまたま保健室に遊びに来ていた教師のレナンシェは連絡を受けて準備を始める彼に、珍しい出張だねぇと大人の笑みを浮かべた。
鞄に器具類を詰め込み、ロシュは「急病人だそうですからね」と苦笑いした。
生徒の健康の為なら何処にでも行くつもりだ。
「生徒の名前は聞いていたのかい?」
「いえ、ただ一年生の子としか…」
すると連絡用の内線電話が室内に鳴り響いた。事務机の近くで座っていたレナンシェは、優雅にその受話器を取ると丁寧に応対する。
「はい、保健室です。…はい。ああ、今ロシュ先生はそちらに向かう準備をしていますが。…ええ。そうですか。伝えておきます。そうだ、生徒の名前は何と言いますか?…はい。分かりました。すぐそちらに向かいます」
さらさらとメモをしながらレナンシェは応対を終えて受話器を置いた。ロシュは準備をしながら彼を見る。
「何の電話です?」
レナンシェは「聞きたいかい?」とやたらと勿体ぶったような言い方をしてきた。彼のその面倒な部分には慣れ切っていたが、たまにイラッとしてしまう。
いいから教えて下さいよと呆れながら急かした。
「解熱剤があれば欲しい、だそうだよ。結構熱があるみたいだねえ。ちなみに生徒の名前も聞いておいたよ」
「ほう」
「生徒の名前はリシェ=エルシュ=ウィンダート」
その魔法の言葉を聞いた瞬間、ロシュの動きは停止した。そして「何ですって!?」とぐるっとレナンシェを見る。
それはあまりにも分かりやすい反応だった。
「それは早く行かないと!私のリシェが苦しんでるなんて聞いたら居てもたってもいられないじゃないですか!!大量のお薬と聴診器と血圧計と…ええっとあと何でしょうか、か…浣腸とか必要かなあ!?」
何故そこで浣腸が出てくるのだろうか。
いきなりテンションが爆上がりするロシュ。
レナンシェはついはははと笑い声を上げた。
「君は何と現金なんだろうねロシュ。彼の名前を聞いた瞬間変態さが酷く増したんじゃないかい」
「そ、そんな事っ…そんな事はないですよ!?む、むしろ人肌で暖めて差し上げたいくらいに!私の体温であの子を救ってあげたいと思っておりますけど!?」
やけに声が高く変に裏返っている。
冷静なレナンシェは「君が単独で診察に行くのは不安だねえ」と苦笑いすると、どれどれと椅子から立ち上がった。
「へ?何ですか、レナンシェ?」
「私も付き添って差し上げましょう。君一人では不安だからね」
「ええええ!?いいですよそんなの!あなたが来ても何もして頂ける事なんて」
「君の暴走を止められるのは私しか居ないからね。さっきの君の様子を動画に撮って見せたいくらいだったよ。この調子だと、君はきっと相手の弱みに付け込んでいやらしい事を進んでしそうだ」
酷い言われようだ。
そこまで変態ではありませんよと膨れる。
「じゃあ君の応援という意味で一緒に行こう。それならいいだろう?いざとなったら暴走を止められるからね」
応援ですらいらないのだが。
ロシュはそんな、と脱力した。そこまで自分が信用ならないのだろうか。
いそいそと準備をするレナンシェを見ながら、ロシュは「あなたは私をどんな目で見てるんですか?」と脱力しながら問う。
レナンシェは持ち前の綺麗な顔立ちで優雅に微笑むと、長年の付き合いの相手に対して痛烈な一言を放った。
「監視が必要な変態だと思っていますよ。あなたを放置すると必ず事案が起こると思っていますから」
「………」
あんまりだ。
ロシュは荷物を片手にがくりと肩を落とした。
鞄に器具類を詰め込み、ロシュは「急病人だそうですからね」と苦笑いした。
生徒の健康の為なら何処にでも行くつもりだ。
「生徒の名前は聞いていたのかい?」
「いえ、ただ一年生の子としか…」
すると連絡用の内線電話が室内に鳴り響いた。事務机の近くで座っていたレナンシェは、優雅にその受話器を取ると丁寧に応対する。
「はい、保健室です。…はい。ああ、今ロシュ先生はそちらに向かう準備をしていますが。…ええ。そうですか。伝えておきます。そうだ、生徒の名前は何と言いますか?…はい。分かりました。すぐそちらに向かいます」
さらさらとメモをしながらレナンシェは応対を終えて受話器を置いた。ロシュは準備をしながら彼を見る。
「何の電話です?」
レナンシェは「聞きたいかい?」とやたらと勿体ぶったような言い方をしてきた。彼のその面倒な部分には慣れ切っていたが、たまにイラッとしてしまう。
いいから教えて下さいよと呆れながら急かした。
「解熱剤があれば欲しい、だそうだよ。結構熱があるみたいだねえ。ちなみに生徒の名前も聞いておいたよ」
「ほう」
「生徒の名前はリシェ=エルシュ=ウィンダート」
その魔法の言葉を聞いた瞬間、ロシュの動きは停止した。そして「何ですって!?」とぐるっとレナンシェを見る。
それはあまりにも分かりやすい反応だった。
「それは早く行かないと!私のリシェが苦しんでるなんて聞いたら居てもたってもいられないじゃないですか!!大量のお薬と聴診器と血圧計と…ええっとあと何でしょうか、か…浣腸とか必要かなあ!?」
何故そこで浣腸が出てくるのだろうか。
いきなりテンションが爆上がりするロシュ。
レナンシェはついはははと笑い声を上げた。
「君は何と現金なんだろうねロシュ。彼の名前を聞いた瞬間変態さが酷く増したんじゃないかい」
「そ、そんな事っ…そんな事はないですよ!?む、むしろ人肌で暖めて差し上げたいくらいに!私の体温であの子を救ってあげたいと思っておりますけど!?」
やけに声が高く変に裏返っている。
冷静なレナンシェは「君が単独で診察に行くのは不安だねえ」と苦笑いすると、どれどれと椅子から立ち上がった。
「へ?何ですか、レナンシェ?」
「私も付き添って差し上げましょう。君一人では不安だからね」
「ええええ!?いいですよそんなの!あなたが来ても何もして頂ける事なんて」
「君の暴走を止められるのは私しか居ないからね。さっきの君の様子を動画に撮って見せたいくらいだったよ。この調子だと、君はきっと相手の弱みに付け込んでいやらしい事を進んでしそうだ」
酷い言われようだ。
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ロシュはそんな、と脱力した。そこまで自分が信用ならないのだろうか。
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