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第一章(約11万字)
第51話:微妙な金額
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なんだか、驚かれるを通り越して恐れられている気がする。
心なしか物理的にも距離を取られているような……?
まあ、いいか。
「それで、この素材を買い取ってほしいんだが」
「は、はい! もちろんです。お売りいただけるのはすごくありがたいのですが……」
「何か気になることでも?」
ギルド職員を見てみると、少し申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「エンシェント・ドラゴンとなると貴重すぎて、おそらく一千万ジュエルは下らないかなと……。常駐の職員では査定できないのです。明日までお待ちいただくことになりそうです」
「ああ、そういうことか。そのくらい俺は全然構わないよ」
シーナとアリアを見てみるが、二人も特に問題なさそうだ。
それよりも、一千万ジュエルは下らない……か。
日本円のレートに合わせると、約一千万円。
現実感がない数字だけに、どういう反応をしていいかわからない。
「ありがとうございます。それでは、今日は預かり証だけ発行させていただきますね!」
こういったイレギュラーも想定していたらしく、手際良く発行して手渡してくれた。
さらに——
「こちら、新しいカードと依頼報酬です。 Dランクへの昇格、おめでとうございます!」
「ありがとう」
Dランク冒険者であることを証明する紫色のギルドカードと、依頼報酬の五万ジュエルを受け取った。
「カズヤさん、やりましたね!」
「ああ。これで明日からさらに上の依頼を受けられる」
一日で試験に合格し、翌日にはFランクからEランクに昇格。
そして、今日はEランクからDランクへの昇格することができた。
順調という言葉では足りないくらい理想的にキャリアアップできている。
この調子で一人前の冒険者とされている一つの基準——Cランクを目指すとしよう。
とは言っても、俺たちは既にAランクでも討伐が難しいとされているエンシェント・ドラゴンを倒すことができた。
実力は十分。あとは時間の問題のような気もする。
加えて、持ち帰ったエンシェント・ドラゴンの素材が高く買い取ってもらえそうなので、当面の生活には困らない。
そろそろ並行して元の世界に戻る方法を探し始めても良いかもしれないな。
「あ、今回の報酬は五万ジュエル……か」
「どうかしましたか?」
「いや、ちょっと分配するには微妙な金額だと思ってな」
「あー、確かにです。一人当たり16666ジュエル……割り切れないです」
後でトラブルにならないよう均等に分配しておきたいが、そのままだと硬貨の枚数が多くなってしまう上に、均等にならない。
まあ、細かいことはいいか。
「今回は均等に分配するには微妙だから、俺が16000ジュエル、シーナとアリアに17000ジュエルって事にしようと思う。じゃあ、今から分配するから確認を——」
と、俺が報酬を配り始めようとした時だった。
「そんなの、どうでもいい。ちょっと話がしたい。……ついて来て」
どこか思い詰めたような様子のアリアが手を引いてきた。
心なしか物理的にも距離を取られているような……?
まあ、いいか。
「それで、この素材を買い取ってほしいんだが」
「は、はい! もちろんです。お売りいただけるのはすごくありがたいのですが……」
「何か気になることでも?」
ギルド職員を見てみると、少し申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「エンシェント・ドラゴンとなると貴重すぎて、おそらく一千万ジュエルは下らないかなと……。常駐の職員では査定できないのです。明日までお待ちいただくことになりそうです」
「ああ、そういうことか。そのくらい俺は全然構わないよ」
シーナとアリアを見てみるが、二人も特に問題なさそうだ。
それよりも、一千万ジュエルは下らない……か。
日本円のレートに合わせると、約一千万円。
現実感がない数字だけに、どういう反応をしていいかわからない。
「ありがとうございます。それでは、今日は預かり証だけ発行させていただきますね!」
こういったイレギュラーも想定していたらしく、手際良く発行して手渡してくれた。
さらに——
「こちら、新しいカードと依頼報酬です。 Dランクへの昇格、おめでとうございます!」
「ありがとう」
Dランク冒険者であることを証明する紫色のギルドカードと、依頼報酬の五万ジュエルを受け取った。
「カズヤさん、やりましたね!」
「ああ。これで明日からさらに上の依頼を受けられる」
一日で試験に合格し、翌日にはFランクからEランクに昇格。
そして、今日はEランクからDランクへの昇格することができた。
順調という言葉では足りないくらい理想的にキャリアアップできている。
この調子で一人前の冒険者とされている一つの基準——Cランクを目指すとしよう。
とは言っても、俺たちは既にAランクでも討伐が難しいとされているエンシェント・ドラゴンを倒すことができた。
実力は十分。あとは時間の問題のような気もする。
加えて、持ち帰ったエンシェント・ドラゴンの素材が高く買い取ってもらえそうなので、当面の生活には困らない。
そろそろ並行して元の世界に戻る方法を探し始めても良いかもしれないな。
「あ、今回の報酬は五万ジュエル……か」
「どうかしましたか?」
「いや、ちょっと分配するには微妙な金額だと思ってな」
「あー、確かにです。一人当たり16666ジュエル……割り切れないです」
後でトラブルにならないよう均等に分配しておきたいが、そのままだと硬貨の枚数が多くなってしまう上に、均等にならない。
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「今回は均等に分配するには微妙だから、俺が16000ジュエル、シーナとアリアに17000ジュエルって事にしようと思う。じゃあ、今から分配するから確認を——」
と、俺が報酬を配り始めようとした時だった。
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どこか思い詰めたような様子のアリアが手を引いてきた。
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