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愛人に見られたかも 22
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そんなに女性の歳が気になるのかと思えたら可笑しくなってしまったが、それよりも吃驚したのは、中田の奥さんには若い男が居ると盛り上がっていたのだ。
なんだか・・急に不倫の話に飛んだわけである。
「奥さんは週末になると、宝石鑑定士の研修で、家に人を呼んでるらしい」と、言い出したのは本当のようで、その職人は中田と同じ町内に住んで、実際に若い男が来ていたのを見たというのだ。
中田は遠く離れた旅館に行っていた時だろうか・・その話は睡魔の格闘の中、どこまで聞いたのだろうか? 気持ち良くマッサージ機の中で、いつの間にか寝ていたようだ。
それからの時間、どれくらい経ったのかも分からず、部屋は月明かりだけのモノトーンで照らされ、怖いくらい静かなリビングとなっていた。
飲み残した酒が散らかって、毛布がマッサージ機から滑り落ちている。酔っていても誰かが掛けてくれたのと思うと、職人の優しさを感じた・・もしかしたら私って?・・中田の愛人に見られたかもと思えたら笑えてしまう。
・・
3日目の作業は、木々の伐採による片付け、それも終るとどこまで見渡せるようになった露天は、モヤモヤ感も無くなってスッキリ。これからは迷うことも無いと大女将も喜び、地下3階側からの通路を解放するという。
職人が先に帰る時「お世話様でした、中田さんによろしく伝えてください。あ、そうそう奥さんにもよろしくお伝えください」ご近所付き合いの職人が奥さんにも、よろしくという。
中田の奥さんが・・若い研修生を自宅に連れ込んでいる話は、中田自身知っているのだろうか?などと考えながら、職人たちの乗った車を見送った。
・・その後
桃子は作業報告をする為、中田に会っていた。話が終わると「職人さんから、よろしくと言ってましたよ。それと奥さんにも・・」
「ああ、山田くんかな、同じ町内だからね」
そうなんだ、やっぱり職人の話は本当だとしたら、中田の奥さんの行動は疑惑だらけだ。
中田は・・自分の行動に女が近くにいることを妻は知っていると、聞いたことがあったが、奥さんの方が一枚上だと感じると可笑しくなる。不思議に思えたのは、山田という男が「奥さんにもよろしく」と、なんで言ったのだろうか?
聞いてみると、山田の奥さんが宝石が好きで「定価よりずいぶん安くしてあげたからじゃないか?」と
「え、奥さん、働いてるんですか?」知ってて聞く桃子も演技派だった。
「ああ、趣味で? いつもキラキラしているよ。宝石に囲まれてるからじゃないの」若く見えるのは、そのせいだと言いたいようだった。
「子供の頃は地味だったんだけどな・・」
「ええ、子供の頃 ?」
「同級生だよ」
どういうこと、それならミツと同じ学年?まさかの番狂わせ、可笑しな関係に桃子は深みにはまりそうだった。つづく
なんだか・・急に不倫の話に飛んだわけである。
「奥さんは週末になると、宝石鑑定士の研修で、家に人を呼んでるらしい」と、言い出したのは本当のようで、その職人は中田と同じ町内に住んで、実際に若い男が来ていたのを見たというのだ。
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それからの時間、どれくらい経ったのかも分からず、部屋は月明かりだけのモノトーンで照らされ、怖いくらい静かなリビングとなっていた。
飲み残した酒が散らかって、毛布がマッサージ機から滑り落ちている。酔っていても誰かが掛けてくれたのと思うと、職人の優しさを感じた・・もしかしたら私って?・・中田の愛人に見られたかもと思えたら笑えてしまう。
・・
3日目の作業は、木々の伐採による片付け、それも終るとどこまで見渡せるようになった露天は、モヤモヤ感も無くなってスッキリ。これからは迷うことも無いと大女将も喜び、地下3階側からの通路を解放するという。
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・・その後
桃子は作業報告をする為、中田に会っていた。話が終わると「職人さんから、よろしくと言ってましたよ。それと奥さんにも・・」
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