4M のメモリー 16 完

asabato

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アイツはどうしてるかな ? 5

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 会社では先輩だけど、中途入社の私とは歳は変わらないので「ここでは上下関係無いから」と、居酒屋で歓迎会をしてもらっていた。

乾杯すると企画課の彼女たちも、お酒で気分が良くなり楽しい時間を過ごす。

「ここのヤキトリ初めて食べる感触、美味しいですね」私はスーパーの固いのしか食べたことが無かったので、そんなことで感動していた。

「そういえばアイツはどうしてるかな ?ここのヤキトリが好きだったんだよね。でも失礼な奴で酔うと、女らしくして下さい・・」必ず言うのが気に入らなかったと笑う。

仕事中はアイツ、あまり喋らなかったので社内では変人扱いだったのだけど、飲みに誘うと明るくて良く一緒に飲んだと懐かしがる。

私はアイツというのは誰かと尋ねると「池田さんの前任者の成瀬よ」彼は、中途入社なんだけど辞めたという。 

「じゃ、私と同じですね、何年くらい勤めたんですか」

 「1年位かな」

「中途採用ですか、私はどうなんでしょ」そんな心配をすると笑われた。

「大丈夫よ、アイツは女性に興味ないみたいで、会社の方針に合わなくなったんだからしょうがない」

・・私は興味が無いのじゃなくて、有り過ぎたから女装もしている・・と、思えたけど言えなかった。好意を持つのは男性なのだろうか?女性は対象外だとしたら、益々辞めた成瀬と言う人物に会ってみたくなった。

先輩たちは、女装していることを知っているのだろうか? そして、女装して公園に出没までする事を・・と、そこまで追求して聞く勇気は、新人の私には無かった。つづく
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