2 / 20
形あるものも開放される 2
しおりを挟む
その後トイレから戻る岡本が「俺さ最近、尿が出切らないんだよな」
下ネタとは違うが、俺が言いたかった部分でもあったので「それは絞るとすっきりするよ」
「ほぉ」やはり同僚との下ネタの話は盛り上がる。
「後で試して見るかな」
「試すといえば、さっきの話なんだけど、岡はさぁ右か、それとも左寄りか?・・」
「右か左って?ああ・・さっきから聞いてるけど?そういうことか。どうかな意識してないけど、真ん中かな?いや左かな?ん」と、立ち上がって確認する。そんなことを真剣に考えている2人の会話は楽しい。あの公園の井戸端会議の婆さんたち楽しそうだったのを思い出していた。
岡本が下ネタに理解してくれて良かった。現役の時は、そんな理解者とは思えなかったのは、きっと仕事に責任があったのだろう。
「俺は、意識して右寄りに変えてみたんだけどな」
「意識って(笑)なんか、生活に変化あったか?」
「生活に?ん、体には変化があったよ 」その応えで大笑いになって飲み屋に響いた。
「へー、それだけで変わるのか、EDとかの薬要らないね。もっとも使い道がないけどな」
「俺はもうダメだー、もう、そこだけ脳梗塞って感じで自分でリハビリもんだ」
「リハビリ・・?」笑えた。
考えてみると結婚して3年くらいは夢のような世界だった気がするけど、今となっては記憶にも無い「良い時は長くは続かんなぁ~」
くだらない話は実に楽しい時間でもある。飲み足らないというより話し足りないでいると、混み始めてきていた。
俺たちが来た時は空いていたので広いテーブルに案内されていたが、夕方になると客が押し寄せて来るほど混み合う。隣の席には一応 OL なのだろうか?30代から50代くらいの4人グループが座り込む。
店員がテーブルに境目にメニューを立てると、彼女らはお疲れ的な話しをしているのが聞こえてくる。
隣が近く、しかも女性となると話題を変え「俺さー、この齢になって、メタボが気になってな」
「やはり運動不足かな、岡はどうよ ?」 岡本を、岡と呼んでいる。
「何もやってないからな、段々ズボンもきつくなるよな」
「腰回りゴムにしたら・・」
「ゴムじゃ?サラリーマン長くやってたから、ジャジーなど外で穿けん」
「でも腹がきつくてな・・今度飲む時はゴムのジャージなんていいかも」と、ベルトを緩めた。
「いい考え・・形あるものも開放されるな」と、隣の女性グループに聞こえたのだろうか、視線がこちらに向いた。形あるもの・・に反応したのだろうか。つづく
下ネタとは違うが、俺が言いたかった部分でもあったので「それは絞るとすっきりするよ」
「ほぉ」やはり同僚との下ネタの話は盛り上がる。
「後で試して見るかな」
「試すといえば、さっきの話なんだけど、岡はさぁ右か、それとも左寄りか?・・」
「右か左って?ああ・・さっきから聞いてるけど?そういうことか。どうかな意識してないけど、真ん中かな?いや左かな?ん」と、立ち上がって確認する。そんなことを真剣に考えている2人の会話は楽しい。あの公園の井戸端会議の婆さんたち楽しそうだったのを思い出していた。
岡本が下ネタに理解してくれて良かった。現役の時は、そんな理解者とは思えなかったのは、きっと仕事に責任があったのだろう。
「俺は、意識して右寄りに変えてみたんだけどな」
「意識って(笑)なんか、生活に変化あったか?」
「生活に?ん、体には変化があったよ 」その応えで大笑いになって飲み屋に響いた。
「へー、それだけで変わるのか、EDとかの薬要らないね。もっとも使い道がないけどな」
「俺はもうダメだー、もう、そこだけ脳梗塞って感じで自分でリハビリもんだ」
「リハビリ・・?」笑えた。
考えてみると結婚して3年くらいは夢のような世界だった気がするけど、今となっては記憶にも無い「良い時は長くは続かんなぁ~」
くだらない話は実に楽しい時間でもある。飲み足らないというより話し足りないでいると、混み始めてきていた。
俺たちが来た時は空いていたので広いテーブルに案内されていたが、夕方になると客が押し寄せて来るほど混み合う。隣の席には一応 OL なのだろうか?30代から50代くらいの4人グループが座り込む。
店員がテーブルに境目にメニューを立てると、彼女らはお疲れ的な話しをしているのが聞こえてくる。
隣が近く、しかも女性となると話題を変え「俺さー、この齢になって、メタボが気になってな」
「やはり運動不足かな、岡はどうよ ?」 岡本を、岡と呼んでいる。
「何もやってないからな、段々ズボンもきつくなるよな」
「腰回りゴムにしたら・・」
「ゴムじゃ?サラリーマン長くやってたから、ジャジーなど外で穿けん」
「でも腹がきつくてな・・今度飲む時はゴムのジャージなんていいかも」と、ベルトを緩めた。
「いい考え・・形あるものも開放されるな」と、隣の女性グループに聞こえたのだろうか、視線がこちらに向いた。形あるもの・・に反応したのだろうか。つづく
1
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる