携帯という悪魔

asabato

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愛情を捧げることには 4

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 美子にも振られてしまい、一人で待ち合わせの場所に行くと、すんなり出会えたのは互いに雰囲気で分かった。彼は私より若く学生だったと初めて知る。

既にお礼を言って乾杯をしていたが、彼は飲めない体質のようで盛り上がらない。それでも音楽の話題になると「カラオケに行きましょうか?」そう言い出す。

そもそも学生である彼は、お酒はそんなに好きじゃないらしくて、近くにあるカラオケ店が希望のようで、仕方なく場所を移動することになる。

私はもう少し酔わないと歌えないと言ったら、彼は勝手に歌い始めたのだが、歌が上手で聞き入ってしまうことに。

美子に言われたことが一つあって、若い子は人生経験が浅いので刺激的なことをすると勘違いするよ。もしかしてストーカーにでもなったら大変だよと、酒の席で口癖のように言ってたのを思い出して、お気に入りの曲を1つ歌って別れたんだ。

真知子が冷静で居られたのは、きっと付き合い始めているタケオの存在がそうさせているように思えた。

学生の彼と会社員のタケオとの歳の差は20才くらいは離れているし、既婚者という安心感があるタケオとの出会いは、美子からも羨ましく思われていた。

そう言われても、優柔不断な真知子は両方と付き合っていたら、ある日タケオに「ねぇ~私達って、ホントに神様が与えてくれたカップルかな」
 
「どうかな?神様にも色んな神様がいるからな」

「どんな?」

「悪魔の神!奈落の底に突き落とす神さ」

「そんな神さまだったら当たってるかも 」

「え、俺の事か?」

「ちがう、私の事・・ねぇ~タケオは私の事、どういう気持ちで付き合ってるの?」

「・・」タケオは既婚者として、真知子にすべての愛情を捧げることには無理があった。

・・
一方で、本当に相席した年下の高木君とは図書館に行ったり公園に行ったりランチしたりして、精神的な付き合い方をしていた。真知子のことを「岡田さん」と呼ぶので、姉貴のような存在でイライラしてしまう事も多くなる。つづく
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