2 / 8
紅い彼女は趣味に走る 2
しおりを挟む「ねぇ見たっ?リリ先生の最新作」
「見た見たっ」
レレリュー国のとある町のとあるカフェ。
そこでは話に興じる市民であふれていた。
そこに座る二人の少女の話題はとある新作の小説であった。
「ほんっっっっとに最高―っ」
「あのじれったい距離感がまたたまらないんだよね」
「そうそう」
よくありがちな恋愛小説。
「でも、受け手であるザックのやきもちは可愛かった」
「攻め手のルソーの気が気じゃない様子は思わず天を仰いだよ」
恋愛小説()の話題で盛り上がる少女たちから少し離れた席に座る女性は、それを聞き流しながら新聞片手に紅茶を啜っていた。
「(あら、あそこの婚約うまくいかなかったのね)」
元自国の王太子とヒロインが破局、幼馴染と婚約という記事を読みながら思うのは、次回の小説の構想。
「…そうね。私の押しカプを書きましょう」
BLの。
小説家小説家リリ・ブロークこと元伯爵令嬢ローズ・レスター。
そして転生前は元日本人の廃オタクにして壁サーの腐女子。
大好きなものは乙ゲーの男子で作るBLカプ。
はれて故郷から出たことにより書き溜めていたBL小説を世に出版することが出きた。
因みに色日記最推しのカプは第五作『藍色日記~ユニコーン商会編』に出てくる主人公のクラスメイトと主人公の幼馴染(両方ルートあり)のケンカップル。
それはこの隣の国でのこと。
「(本人たちがいるかわからないけどね、念のため名前は変えてあげてるけど)」
因みにこのレレリュー国、すべてのシリーズに名前は出れど、どの作品の舞台(番外編で拠点としては出ている)にもなっていないのでローズは安心して彼らを題材に小説が書けるためだけに、逃亡先として決めていた。
こうして小説家として働くローズは趣味と実益を兼ね備えながら余生を過ごしていった。
途中、ネタ探しの旅行でうっかりドラコニア城に寄ったときにストーリー補正に巻き込まれかけたのはいい思い出であったりする。
そして自分のもとに集まった他主人公から、”ボス”呼ばわりされたのは遺憾の意である。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
その断罪、三ヶ月後じゃダメですか?
荒瀬ヤヒロ
恋愛
ダメですか。
突然覚えのない罪をなすりつけられたアレクサンドルは兄と弟ともに深い溜め息を吐く。
「あと、三ヶ月だったのに…」
*「小説家になろう」にも掲載しています。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる