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視察巡り
最初の町は金属加工の町、次の町は革製品の町、次の町はザンヌやフォレットと同じような町で、その次はハーブや薬草を育てている町だった。
「レオナード様、宿とは言わずに屋敷にいらしてくださいませ」
旦那様の腕に手を添えるのは夕焼け色の髪と瞳のセフィーヌ様だ。
この町の近くに屋敷を構える子爵家の娘。貴族の通う学園を卒業したばかりだとか。
「結構だ」
「伯爵、血は薄くなりましたがカート家とセイラス家は親戚ではありませんか。最近はお招きもありません。せっかくいらしてくださっているのですからカート邸に滞在してください」
「私にその気はない」
「承知しております。これは領内の結束のためでもあります。それだけです」
「分かった」
宿へ宿泊する予定を変えてカート子爵邸に滞在することになった。
此処に来るまで道中ずっと旦那様と一緒に食事をして、夜は必ず私の部屋に来て領地の話をしてくださっていた。
今日は貴族のお屋敷。私は使用人用の客室に案内され、食事もセイラス家の騎士様たちととることになった。
少し寂しくも思ったが、これが本来の旦那様と私の距離なのだと改めて認識した。
これをきっかけに気を引き締めないと駄目ね。
「メイちゃん足りてる?」
「はい」
「あ~ 俺、メイちゃんの手料理が食べたい」
「俺も。すごい美味かったよな」
「手際も良かったけど、昔 厨房の手伝いをしてたの?」
「実家で母と作っていました。時々作る量が多くなるので慣れました」
「そっか~。
やっぱ料理上手な女の子は最高だよな。
それにメイちゃん可愛いし」
途中の町の宿で、2人いる料理人の内の一人が怪我をしてしまい、困っていたので私が厨房に入った。簡単な前菜と魚料理を担当した。前菜はキノコとトマトとガーリックの油煮、豆野菜の焼きマリネ、戻し干し肉とリンゴの炒め煮。魚は下味をつけ、香草とバターで焼いてチーズを乗せて蓋をして蒸した。
旦那様も完食してくださってやりがいがあった。
「干し肉なんて出来れば口にしたくないものだったけど 一昨日はそんな気持ち吹き飛んだよ。帰ったら作り方教えてよ。あれは作り方を知っておいた方がいい。庶民の味方だ。料理長に頼み込むから厨房で教えて」
「分かりました」
「俺も教えて」
「俺も」
食後、共同風呂を借りて体を洗い客室に戻った。
髪を乾かしているとノックの音がした。
旦那様という可能性を一切捨てていた私は濡れた髪に寝巻きのままドアを開けた。
メイドの用事だと思ったから。
ガチャっ
「……」
「え!?」
ドアを開けると旦那様が立っていた。いつもなら入っていいかと聞くのに、無言で私の肩を掴んで部屋の中に入りドアを閉めた。
「あ、あの…」
「そんな格好でドアを開けては駄目だ」
「も、申し訳ございません。お見苦しい姿をお見せしました」
「そうじゃない。魅力的だから言っているんだ。
違う意味で貴族の屋敷は危険なんだ。無防備でいないで欲しい」
「…はい」
ガウンを手に取り私に羽織らせた。そしてベッドに座り横に座れと合図を送った。
「今 気を付けろと仰ったではありませんか」
「アイリーン」
「……」
旦那様の隣に座ると、自分と離れている間に私が何をしてどんな話をしたのか報告を求めた。
騎士様達と食事をしたとき、帰ったら料理を教える話をしたと報告をすると、旦那様は私の頭を撫でた。
「確かにアイリーンの手料理は美味しかった。
君と一緒に違う品を作っていた宿の料理人も感心していた。
出来れば私の知らないところで他の男に振る舞わないで欲しい」
ほら。やっぱり。
私に罪を着せようとして追放された男爵令嬢はこんな感じで勘違いを重ねていったのだわ。真に受けてはいけないのは分かるけど、どう返していいのか分からない。
「今回の視察旅行で騎士様達とゆっくり話す時間ができました。今度休みの日があったらみんなで出かけようという約束を…」
な、何でそんなに怖い顔を!?
「今回のメンバーとか?」
「…はい」
「2人なら出掛けないよな?」
「リヨン卿なら…」
「何故リヨン卿が相手なら2人で出掛けるんだ」
「既に出掛けていますから」
「は!?」
え… 何!?
「……」
「何処に」
「いろいろと」
「あいつは女がいたはずだが?」
それ、関係あるのかしら。でも確か…。
「リヨン卿はフリーのはずです。別れたと仰っていましたので」
さっき騎士様たちとの夕食の席で身の上話で盛り上がって、私の話をしたら場が沈んでしまった。そうしたら 自分のことは話さないと言っていたリヨン卿が話しだしたのよね。
リヨン卿は伯爵家の三男で、騎士になると言って家を出てた人。まあ身分と騎士と顔もあって言い寄る女性が絶えないとか。
仕事優先の独身宣言をしていて、付き合いたいという女性には必ず結婚はしないし興味がなくなれば別れると先に忠告してから付き合うらしい。
他の騎士仲間が引いていたけど、“騙すよりずっといいです。誠実だと思います”と私が言うとリヨン卿は今までにない笑顔を向けてくれた後、続きを話してくれた。
最後の恋人は子爵家の次女だった。3ヶ月も経つと休みを取ってデートしろとか、パーティに付き添えとか言い出して、5ヶ月経った頃には遠回しに結婚の話をし始め、結局彼女の父親が出てきて“娘と別れたくないのなら婚約しろ”と言われたので、“別れたいので結構です”と言って捨てたらしい。彼女は縋ってきたけど、これ以上我慢できないと絶交宣言をしたのだとか。
誰かが“好きだったんですよね?”と聞いたら、“いや、都合が良かったから”と答えた。
つまりリヨン卿は令嬢に付き合って欲しいと言われ条件を出して体目的で交際していたことになる。
『副隊長、流石に…』
『彼女にはしっかり伝えたし、それでもいいと言ったんだ。何一つ嘘もない』
『私はリヨン卿の人柄も素敵だと思います。約束を破ったのは相手ですし、好きで仕方ないならお父上ではなく、本人同士で落とし所を探るべきでした。リヨン卿はきっと一度は考えてくださったと思います』
『どうやら俺の理解者はアイリーンだけのようだな。
今度休みの日が合ったら出掛けないか』
『出掛けるのですか?』
『元婚約者のせいで町の散策が途中だろう』
『お、俺も!』
『俺も行きます!』
『私も!』
といった感じだった。
「リヨン卿は男だぞ」
「知っております」
「そうじゃなくて、何かあったらどうするんだ」
はい?何かするかも知れない人を護衛に任命したのですか?
それにリヨン卿は理性的で合理的な方。私が夫にしか純潔を差し出さないことも知っている。
リヨン卿は仕事優先の独身主義で女性に求めるのは体の関係。だから私を相手にするはずはないの。
「リヨン卿に限ってそのようなことはありません」
旦那様は立ち上がって歩きドアの前に立った。
「そんなに気に入ったのか…。
鍵を閉めて寝なさい」
パタン
おかしな旦那様だなと思ったけど気に留めずに就寝した。
「レオナード様、宿とは言わずに屋敷にいらしてくださいませ」
旦那様の腕に手を添えるのは夕焼け色の髪と瞳のセフィーヌ様だ。
この町の近くに屋敷を構える子爵家の娘。貴族の通う学園を卒業したばかりだとか。
「結構だ」
「伯爵、血は薄くなりましたがカート家とセイラス家は親戚ではありませんか。最近はお招きもありません。せっかくいらしてくださっているのですからカート邸に滞在してください」
「私にその気はない」
「承知しております。これは領内の結束のためでもあります。それだけです」
「分かった」
宿へ宿泊する予定を変えてカート子爵邸に滞在することになった。
此処に来るまで道中ずっと旦那様と一緒に食事をして、夜は必ず私の部屋に来て領地の話をしてくださっていた。
今日は貴族のお屋敷。私は使用人用の客室に案内され、食事もセイラス家の騎士様たちととることになった。
少し寂しくも思ったが、これが本来の旦那様と私の距離なのだと改めて認識した。
これをきっかけに気を引き締めないと駄目ね。
「メイちゃん足りてる?」
「はい」
「あ~ 俺、メイちゃんの手料理が食べたい」
「俺も。すごい美味かったよな」
「手際も良かったけど、昔 厨房の手伝いをしてたの?」
「実家で母と作っていました。時々作る量が多くなるので慣れました」
「そっか~。
やっぱ料理上手な女の子は最高だよな。
それにメイちゃん可愛いし」
途中の町の宿で、2人いる料理人の内の一人が怪我をしてしまい、困っていたので私が厨房に入った。簡単な前菜と魚料理を担当した。前菜はキノコとトマトとガーリックの油煮、豆野菜の焼きマリネ、戻し干し肉とリンゴの炒め煮。魚は下味をつけ、香草とバターで焼いてチーズを乗せて蓋をして蒸した。
旦那様も完食してくださってやりがいがあった。
「干し肉なんて出来れば口にしたくないものだったけど 一昨日はそんな気持ち吹き飛んだよ。帰ったら作り方教えてよ。あれは作り方を知っておいた方がいい。庶民の味方だ。料理長に頼み込むから厨房で教えて」
「分かりました」
「俺も教えて」
「俺も」
食後、共同風呂を借りて体を洗い客室に戻った。
髪を乾かしているとノックの音がした。
旦那様という可能性を一切捨てていた私は濡れた髪に寝巻きのままドアを開けた。
メイドの用事だと思ったから。
ガチャっ
「……」
「え!?」
ドアを開けると旦那様が立っていた。いつもなら入っていいかと聞くのに、無言で私の肩を掴んで部屋の中に入りドアを閉めた。
「あ、あの…」
「そんな格好でドアを開けては駄目だ」
「も、申し訳ございません。お見苦しい姿をお見せしました」
「そうじゃない。魅力的だから言っているんだ。
違う意味で貴族の屋敷は危険なんだ。無防備でいないで欲しい」
「…はい」
ガウンを手に取り私に羽織らせた。そしてベッドに座り横に座れと合図を送った。
「今 気を付けろと仰ったではありませんか」
「アイリーン」
「……」
旦那様の隣に座ると、自分と離れている間に私が何をしてどんな話をしたのか報告を求めた。
騎士様達と食事をしたとき、帰ったら料理を教える話をしたと報告をすると、旦那様は私の頭を撫でた。
「確かにアイリーンの手料理は美味しかった。
君と一緒に違う品を作っていた宿の料理人も感心していた。
出来れば私の知らないところで他の男に振る舞わないで欲しい」
ほら。やっぱり。
私に罪を着せようとして追放された男爵令嬢はこんな感じで勘違いを重ねていったのだわ。真に受けてはいけないのは分かるけど、どう返していいのか分からない。
「今回の視察旅行で騎士様達とゆっくり話す時間ができました。今度休みの日があったらみんなで出かけようという約束を…」
な、何でそんなに怖い顔を!?
「今回のメンバーとか?」
「…はい」
「2人なら出掛けないよな?」
「リヨン卿なら…」
「何故リヨン卿が相手なら2人で出掛けるんだ」
「既に出掛けていますから」
「は!?」
え… 何!?
「……」
「何処に」
「いろいろと」
「あいつは女がいたはずだが?」
それ、関係あるのかしら。でも確か…。
「リヨン卿はフリーのはずです。別れたと仰っていましたので」
さっき騎士様たちとの夕食の席で身の上話で盛り上がって、私の話をしたら場が沈んでしまった。そうしたら 自分のことは話さないと言っていたリヨン卿が話しだしたのよね。
リヨン卿は伯爵家の三男で、騎士になると言って家を出てた人。まあ身分と騎士と顔もあって言い寄る女性が絶えないとか。
仕事優先の独身宣言をしていて、付き合いたいという女性には必ず結婚はしないし興味がなくなれば別れると先に忠告してから付き合うらしい。
他の騎士仲間が引いていたけど、“騙すよりずっといいです。誠実だと思います”と私が言うとリヨン卿は今までにない笑顔を向けてくれた後、続きを話してくれた。
最後の恋人は子爵家の次女だった。3ヶ月も経つと休みを取ってデートしろとか、パーティに付き添えとか言い出して、5ヶ月経った頃には遠回しに結婚の話をし始め、結局彼女の父親が出てきて“娘と別れたくないのなら婚約しろ”と言われたので、“別れたいので結構です”と言って捨てたらしい。彼女は縋ってきたけど、これ以上我慢できないと絶交宣言をしたのだとか。
誰かが“好きだったんですよね?”と聞いたら、“いや、都合が良かったから”と答えた。
つまりリヨン卿は令嬢に付き合って欲しいと言われ条件を出して体目的で交際していたことになる。
『副隊長、流石に…』
『彼女にはしっかり伝えたし、それでもいいと言ったんだ。何一つ嘘もない』
『私はリヨン卿の人柄も素敵だと思います。約束を破ったのは相手ですし、好きで仕方ないならお父上ではなく、本人同士で落とし所を探るべきでした。リヨン卿はきっと一度は考えてくださったと思います』
『どうやら俺の理解者はアイリーンだけのようだな。
今度休みの日が合ったら出掛けないか』
『出掛けるのですか?』
『元婚約者のせいで町の散策が途中だろう』
『お、俺も!』
『俺も行きます!』
『私も!』
といった感じだった。
「リヨン卿は男だぞ」
「知っております」
「そうじゃなくて、何かあったらどうするんだ」
はい?何かするかも知れない人を護衛に任命したのですか?
それにリヨン卿は理性的で合理的な方。私が夫にしか純潔を差し出さないことも知っている。
リヨン卿は仕事優先の独身主義で女性に求めるのは体の関係。だから私を相手にするはずはないの。
「リヨン卿に限ってそのようなことはありません」
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