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家出
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午後に特注品の贈り物を説明しながら渡した。
アメデオ王太子殿下と王女様は、
「こ、こんな卑猥なのが衣装だというのか!?」
「はいバニーちゃんです」
「兎になるなら全身毛皮だろう。毛皮は尻尾だけじゃないか。それにこれは何だ。まだ完成してないぞ?こっちは胸が編みきれてないし、こっちは背中が無い。しかもどちらとも袖が無い」
「これで完成です。その破壊力は着れば分かります。あ、非童貞はそれほどではないかもしれませんが」
「何のことだ?」
「王女様、こちらを着るときは他のものを身につけてはいけません。これだけ着てください」
「分かったわ」
「前回の贈り物と今回の贈り物はマンネリ解消のための物ですから最初から使わないようにお願いします」
そして王様と王妃様には、
「こ、これは」
「大人の玩具化でございます」
「私は現役だ!」
「そうではありません。あえてコレを使っているところを見て楽しむのです。陛下が王妃様に使ってもいいですし、王妃様自身に使わせている間、お酒でも飲みながらじっと見つめていてもいいのです」
「っ!!」
「なるほど」
王妃様は真っ赤だ。
「コレは何だ?」
「説明書をご覧ください」
「「なっ!!」」
「装置するときに挟まないようお気をつけください。それに長時間付けると血流障害で大変なことになります。気を付けて使えば長持ちさせ快楽が増します」
「よし、今夜から使ってみよう」
「っ!!!!!」
良かったですね、王妃様。
翌日、熱々の王様と王妃様と一緒に参列した。無事アイリス王女様は王太子妃となった。
式の後、私達は少しだけパーティに顔を出した後、離宮に向かった。温泉を満喫するためだ。
チャプン
アルカリ性の泉質っぽい。ここに住みたい。
「エリシア」
「ヴラシス!?」
「一緒に入ろう」
王族用だから個室になっていて、個室は1つではないから別々に入るはずだったのにヴラシスは私の入っている湯に入ってこようとした。
「ストップ!入る前に体を洗うのがマナーなの!」
「ん?」
「もう!洗ってあげるから」
スポンジの類似品に石鹸を付けてヴラシスを背中から洗った。前を向かせて首、肩、胸腹、足と順に洗い、残す場所は既に洗いやすくなっていた。
「自分で洗おうね」
「嫌だ。洗ってくれないならこのまま入る」
「チッ」
仕方ないから手で洗った。すごく仕方ないから出るまで洗った。搾り終わるとお湯で流して温泉に入った。
「ヤバい。俺、幸せだ」
今夜は大人しく寝てくれそう。
のぼせるほど浸かっては出てクールダウンして、また入った。夕食を食べ、寝るだけ。ベッドに入り目を閉じたが、ヴラシスは元気だった。
「このまま寝たい」
「さっきのお返しをしたい」
「間に合ってるから大丈夫。寝たい」
「すぐ終わらせるから」
「それを守ったことはないよね?」
「それは俺のせいじゃない」
「はい?」
結局ヴラシスの思い通りになってしまう。
帰国の前日まで温泉離宮に滞在してから帰国した。
その後は清い関係を貫き卒業した。ヴラシスが国王陛下執務室でパパにしごかれ始めた。
最近ヴラシスが浮気してるんじゃないかと気にしている。だって…年頃だよ?もう女の体を知ったからハードルも低いはず。旅に出ればあんなに求めて来たのに、あれ以来一度も無しなんて…我慢できるわけないじゃない。王子だから誘惑だって多いだろうしさ。侍女やメイドに囲まれてさ。
「ふん!」
卒業後3ヶ月くらい経った。1度職場訪問に行こうと朝からクッキーを焼いた。昼休憩の終わり頃に合わせて来たけどヴラシスが食事に行ってるって言われて待った。仕事の都合で食事の時間がズレたらしくて。
ソワソワと座ったり廊下を見たりしていた。角から曲がって来たヴラシスを見て隠れた。驚かせたかっただけだった。こっそり覗き見していると、若い女性の文官と楽しそうに話していた。しかも女性がヴラシスの腕に絡みついた。ヴラシスは振り解くこともなく何か話しかけているようだった。
「パパ、帰る」
パパに挨拶して廊下に出ると、ヴラシスが少し先の部屋のドアを開けて女性を通していた。
ふうん。お優しいこと。荷物も持っていない女性文官にドアを開けてあげる必要があるんだ。
こっちを見ていない隙に走って近くの階段まで行き、降りて急いで帰った。
そのまま旅支度を始めてベルデマレに向かった。先触れ無しに王宮に行っても駄目なのは覚悟していた。そのときは宿を取ろうと思っていたけど通してくれた。どうも国境から早馬が出ていたらしい。
歓迎されて良かった。
アイリス王太子妃と王妃様にかまわれながら、お金儲けをしていた。貴族出身の余裕ある兵士達と弓の的当てで賭け事をした。金貨1枚分稼いだところで王妃様に報告したら翌日商人を呼んでくれた。“好きなものを買いなさい”って。王妃様が払ってくれるって言うのだけど甘えられないよね。小銀貨の山を見て哀れに思ってくれたみたいだけど。何も買わないわけにはいかず、高級茶葉にしてみんなで飲んだ。
第二王子カルゼン殿下とも仲良くなった。女嫌いらしいけど優しい人だと思う。
「すごいです!」
和弓を貸したらとんでもない飛距離を出していた。カルゼン殿下は大柄で筋肉もすごい。
「エリシアの方がすごいよ。こんな小さくて細い体で弓を引いて命中させるのだから」
「本当は馬に乗って走りながら射るのが憧れなんですけど、私、馬に乗れなくて」
「よし、見てろ」
カルゼン殿下は大きな軍馬を連れて来させると、颯爽と跨って走らせながら弓を引いた。矢は的にしっかりと当たった。
「殿下~!カッコいいですよ~!」
「……」
その後は私を前に乗せて外周の乗馬散歩に連れて行ってくれた。乗せてくれるときも降ろしてくれるときも軽々と持ち上げてくれた。持ち上げて乗せてくれると悟ったとき両腕を上げたときは笑われた。何で?
アメデオ王太子殿下と王女様は、
「こ、こんな卑猥なのが衣装だというのか!?」
「はいバニーちゃんです」
「兎になるなら全身毛皮だろう。毛皮は尻尾だけじゃないか。それにこれは何だ。まだ完成してないぞ?こっちは胸が編みきれてないし、こっちは背中が無い。しかもどちらとも袖が無い」
「これで完成です。その破壊力は着れば分かります。あ、非童貞はそれほどではないかもしれませんが」
「何のことだ?」
「王女様、こちらを着るときは他のものを身につけてはいけません。これだけ着てください」
「分かったわ」
「前回の贈り物と今回の贈り物はマンネリ解消のための物ですから最初から使わないようにお願いします」
そして王様と王妃様には、
「こ、これは」
「大人の玩具化でございます」
「私は現役だ!」
「そうではありません。あえてコレを使っているところを見て楽しむのです。陛下が王妃様に使ってもいいですし、王妃様自身に使わせている間、お酒でも飲みながらじっと見つめていてもいいのです」
「っ!!」
「なるほど」
王妃様は真っ赤だ。
「コレは何だ?」
「説明書をご覧ください」
「「なっ!!」」
「装置するときに挟まないようお気をつけください。それに長時間付けると血流障害で大変なことになります。気を付けて使えば長持ちさせ快楽が増します」
「よし、今夜から使ってみよう」
「っ!!!!!」
良かったですね、王妃様。
翌日、熱々の王様と王妃様と一緒に参列した。無事アイリス王女様は王太子妃となった。
式の後、私達は少しだけパーティに顔を出した後、離宮に向かった。温泉を満喫するためだ。
チャプン
アルカリ性の泉質っぽい。ここに住みたい。
「エリシア」
「ヴラシス!?」
「一緒に入ろう」
王族用だから個室になっていて、個室は1つではないから別々に入るはずだったのにヴラシスは私の入っている湯に入ってこようとした。
「ストップ!入る前に体を洗うのがマナーなの!」
「ん?」
「もう!洗ってあげるから」
スポンジの類似品に石鹸を付けてヴラシスを背中から洗った。前を向かせて首、肩、胸腹、足と順に洗い、残す場所は既に洗いやすくなっていた。
「自分で洗おうね」
「嫌だ。洗ってくれないならこのまま入る」
「チッ」
仕方ないから手で洗った。すごく仕方ないから出るまで洗った。搾り終わるとお湯で流して温泉に入った。
「ヤバい。俺、幸せだ」
今夜は大人しく寝てくれそう。
のぼせるほど浸かっては出てクールダウンして、また入った。夕食を食べ、寝るだけ。ベッドに入り目を閉じたが、ヴラシスは元気だった。
「このまま寝たい」
「さっきのお返しをしたい」
「間に合ってるから大丈夫。寝たい」
「すぐ終わらせるから」
「それを守ったことはないよね?」
「それは俺のせいじゃない」
「はい?」
結局ヴラシスの思い通りになってしまう。
帰国の前日まで温泉離宮に滞在してから帰国した。
その後は清い関係を貫き卒業した。ヴラシスが国王陛下執務室でパパにしごかれ始めた。
最近ヴラシスが浮気してるんじゃないかと気にしている。だって…年頃だよ?もう女の体を知ったからハードルも低いはず。旅に出ればあんなに求めて来たのに、あれ以来一度も無しなんて…我慢できるわけないじゃない。王子だから誘惑だって多いだろうしさ。侍女やメイドに囲まれてさ。
「ふん!」
卒業後3ヶ月くらい経った。1度職場訪問に行こうと朝からクッキーを焼いた。昼休憩の終わり頃に合わせて来たけどヴラシスが食事に行ってるって言われて待った。仕事の都合で食事の時間がズレたらしくて。
ソワソワと座ったり廊下を見たりしていた。角から曲がって来たヴラシスを見て隠れた。驚かせたかっただけだった。こっそり覗き見していると、若い女性の文官と楽しそうに話していた。しかも女性がヴラシスの腕に絡みついた。ヴラシスは振り解くこともなく何か話しかけているようだった。
「パパ、帰る」
パパに挨拶して廊下に出ると、ヴラシスが少し先の部屋のドアを開けて女性を通していた。
ふうん。お優しいこと。荷物も持っていない女性文官にドアを開けてあげる必要があるんだ。
こっちを見ていない隙に走って近くの階段まで行き、降りて急いで帰った。
そのまま旅支度を始めてベルデマレに向かった。先触れ無しに王宮に行っても駄目なのは覚悟していた。そのときは宿を取ろうと思っていたけど通してくれた。どうも国境から早馬が出ていたらしい。
歓迎されて良かった。
アイリス王太子妃と王妃様にかまわれながら、お金儲けをしていた。貴族出身の余裕ある兵士達と弓の的当てで賭け事をした。金貨1枚分稼いだところで王妃様に報告したら翌日商人を呼んでくれた。“好きなものを買いなさい”って。王妃様が払ってくれるって言うのだけど甘えられないよね。小銀貨の山を見て哀れに思ってくれたみたいだけど。何も買わないわけにはいかず、高級茶葉にしてみんなで飲んだ。
第二王子カルゼン殿下とも仲良くなった。女嫌いらしいけど優しい人だと思う。
「すごいです!」
和弓を貸したらとんでもない飛距離を出していた。カルゼン殿下は大柄で筋肉もすごい。
「エリシアの方がすごいよ。こんな小さくて細い体で弓を引いて命中させるのだから」
「本当は馬に乗って走りながら射るのが憧れなんですけど、私、馬に乗れなくて」
「よし、見てろ」
カルゼン殿下は大きな軍馬を連れて来させると、颯爽と跨って走らせながら弓を引いた。矢は的にしっかりと当たった。
「殿下~!カッコいいですよ~!」
「……」
その後は私を前に乗せて外周の乗馬散歩に連れて行ってくれた。乗せてくれるときも降ろしてくれるときも軽々と持ち上げてくれた。持ち上げて乗せてくれると悟ったとき両腕を上げたときは笑われた。何で?
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