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私、閨係ですよね?
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おかしい気がするのは私だけ?
「アリサ様。こちらからお好きなものをお好きなだけお選びください」
「あの。閨のお仕事に宝飾品が必要ですか?」
「カイン王子殿下の閨係には必要でございます」
「そ、そうですか。ですがもう解雇かもしれないので、次の閨係の方のために取っておかれた方が、」
「誰がアリサ様にそのような無礼な事を?」
ぶ、無礼!?
「あ、いえ、私が勝手に。初夜以降お務めが無いのでそう思っただけです」
「アリサ様。それは違いますわ。
初夜後の検診でお医者様が少し傷があると仰っていたではありませんか」
少しだし、ありがちなことだから、気にせずに私の体をお使いになるのだと思っていたのだけど。
「そうでしょうか」
「この件に関しまして、私の命を賭けて間違いございません。
カイン王子殿下はアリサ様を大切にしたいのです。
それに毎夜一緒の寝所で就寝なさっておいでではありませんか。他の令嬢に変えるなんてことは微塵もございません。
こちらはいかがですか?」
「殿下の瞳の色と同じ色なんて。
この色は婚約者様が身に付ける色ですわ」
「アリサ様は殿下の心身を癒すのがお役目です。こちらの色を身に付けてくだされば、殿下もお喜びになることでしょう」
お役目…なるほど。
まあ、婚約者様と私が会うわけではないし、婚約者様と婚姻をした後の閨事の予行練習だから、私に優しくしてくださるのよね。
「分かりましたわ」
指輪はカイン様に傷を付けかねないし、ブレスレットもネックレスも引っかかりそう。イヤリングは……カイン様が舐めるから邪魔ね。
小さな石の付いた髪ピンを選んだ。
「こちらで」
「アリサ様。殿下が悲しみます」
「ですが私は閨係です。邪魔になってしまいます」
「アリサ様。邪魔だと思ったら殿下が外します。
それも殿方の楽しみなのですよ」
知らなかった。
「そうなのですね。ではこちらのネックレスを」
「いくつかお求めくださいませ」
「一つで充分ですわ」
「第二王子であるカイン王子殿下に甲斐性無しという別名を付けるおつもりですか?」
「…一緒に選んでくださいますか」
「喜んで」
こんな調子でワンピースやドレスや靴や帽子、何故か外套まで沢山買ってしまった。
外出は禁止でしょう? 目の前の庭で着ろって?
「ナイトドレスや下着類はカイン王子殿下がお選びになるそうです」
…それはまぁいいか。
「アリサ様、カイン王子殿下に、アリサ様の色の何かを贈り物になさってはいかがでしょう」
「私は閨係で婚約者ではありません。そんなことはできませんわ。婚約者様に失礼です」
「アリサ様。殿下の心身を癒すために、」
「これは駄目です」
「殿下の笑顔を見たくはありませんか?」
「笑顔になりませんよ。冷たい目でみられますわ」
「では、私と賭けをしましょう。殿下が笑顔にならなければ私ができる範囲でアリサ様の個人的なお願いを一つ叶えます」
彼女は侍女長が選んだ私の専属侍女コニー。
何故コニーはこんなに食い下がるのかしら。
でも閨係を卒業したら手助けしてもらえるわね。
「では、私が負けたときの願いを言いますね。
閨係の雇用期間が終わったら、独立したいのです。
実家と縁を切りたいから協力してください」
「かしこまりました」
「もし私が負けたら?」
「今後は私の提案を聞き入れてくださると嬉しいです」
「分かりましたわ。では選びましょう」
「アリサ様。こちらからお好きなものをお好きなだけお選びください」
「あの。閨のお仕事に宝飾品が必要ですか?」
「カイン王子殿下の閨係には必要でございます」
「そ、そうですか。ですがもう解雇かもしれないので、次の閨係の方のために取っておかれた方が、」
「誰がアリサ様にそのような無礼な事を?」
ぶ、無礼!?
「あ、いえ、私が勝手に。初夜以降お務めが無いのでそう思っただけです」
「アリサ様。それは違いますわ。
初夜後の検診でお医者様が少し傷があると仰っていたではありませんか」
少しだし、ありがちなことだから、気にせずに私の体をお使いになるのだと思っていたのだけど。
「そうでしょうか」
「この件に関しまして、私の命を賭けて間違いございません。
カイン王子殿下はアリサ様を大切にしたいのです。
それに毎夜一緒の寝所で就寝なさっておいでではありませんか。他の令嬢に変えるなんてことは微塵もございません。
こちらはいかがですか?」
「殿下の瞳の色と同じ色なんて。
この色は婚約者様が身に付ける色ですわ」
「アリサ様は殿下の心身を癒すのがお役目です。こちらの色を身に付けてくだされば、殿下もお喜びになることでしょう」
お役目…なるほど。
まあ、婚約者様と私が会うわけではないし、婚約者様と婚姻をした後の閨事の予行練習だから、私に優しくしてくださるのよね。
「分かりましたわ」
指輪はカイン様に傷を付けかねないし、ブレスレットもネックレスも引っかかりそう。イヤリングは……カイン様が舐めるから邪魔ね。
小さな石の付いた髪ピンを選んだ。
「こちらで」
「アリサ様。殿下が悲しみます」
「ですが私は閨係です。邪魔になってしまいます」
「アリサ様。邪魔だと思ったら殿下が外します。
それも殿方の楽しみなのですよ」
知らなかった。
「そうなのですね。ではこちらのネックレスを」
「いくつかお求めくださいませ」
「一つで充分ですわ」
「第二王子であるカイン王子殿下に甲斐性無しという別名を付けるおつもりですか?」
「…一緒に選んでくださいますか」
「喜んで」
こんな調子でワンピースやドレスや靴や帽子、何故か外套まで沢山買ってしまった。
外出は禁止でしょう? 目の前の庭で着ろって?
「ナイトドレスや下着類はカイン王子殿下がお選びになるそうです」
…それはまぁいいか。
「アリサ様、カイン王子殿下に、アリサ様の色の何かを贈り物になさってはいかがでしょう」
「私は閨係で婚約者ではありません。そんなことはできませんわ。婚約者様に失礼です」
「アリサ様。殿下の心身を癒すために、」
「これは駄目です」
「殿下の笑顔を見たくはありませんか?」
「笑顔になりませんよ。冷たい目でみられますわ」
「では、私と賭けをしましょう。殿下が笑顔にならなければ私ができる範囲でアリサ様の個人的なお願いを一つ叶えます」
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「では、私が負けたときの願いを言いますね。
閨係の雇用期間が終わったら、独立したいのです。
実家と縁を切りたいから協力してください」
「かしこまりました」
「もし私が負けたら?」
「今後は私の提案を聞き入れてくださると嬉しいです」
「分かりましたわ。では選びましょう」
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