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のんびりゴロゴロ
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ラヴィア・バルド侯爵夫人になって1週間。
良かったのは、苗字が短くて言いやすい、それだけ。
朝起きる→部屋食→朝の散歩→部屋でゴロゴロ→昼の部屋食→ゴロゴロ→筋トレ→ティータイム
→ゴロゴロ→夜の部屋食→メイドとトランプゲーム→ストレッチ→入浴→就寝。
これが私の基本活動。
この流れの合間に、執事のダニエル、メイド長、侍女と侍女長が御用聞きに来る。
「欲しいものはございますか?」
「ないわ」
「食べたいものはございますか?」
「十分よ」
「外出したいとかは」
「離婚してくれるって?」
「……」
要らないと言ったのに、商人が呼ばれて、商品ズラリ。
そこには夫の侯爵まで同席。
「要りません」
「何かあるだろう」
「要りません」
「せっかく呼んだのだから買ってやりなさい」
「……」
屋敷全体で使えそうな消耗品をお願いした。
今度は2日後に宝石商が来ていて、また侯爵が同席していた。
「これなんか いかがでしょう」
オルドレイ家からいっぱい持ってきているし、むしろ売りたいんですけど。
「結構ですわ」
「欲しい物があるだろう?」
「ありませんが」
「侯爵夫人なら、このくらいは身に付けて、」
「札には侯爵夫人と書いてあっても実物は偽物です」
「は、はははっ 妻はまだ自覚がなくてな。これをもらおう」
「ありがとうございます。お包みしますか?」
「このままでいい。
ラヴィア、使ってくれ」
「ありがとうございます。ですが買い物はお控えください。欲しい物があれば言いますので」
「分かったよ」
何言われるか分からないから、バルド家から与えられた物はしまって、離婚するときに返そう。
部屋に戻り、ホリーに渡した。
「離婚するときに返すから、空き箱にためておいて」
「え!?……かしこまりました」
さらに次は、動物が入ったカゴを並べられた。
犬5種、猫2種、インコ、鷹。
「好きなのを飼っていいぞ」
「……」
この人何なの?
動物は大好きだ。全部飼いたいくらい。
だけどいつでも離婚してここを離れることができるように身軽にしておきたい。
「この犬なんかどうだ?」
「では侯爵が飼われたらどうですか?私は結構です」
「よく見てみろ。まだ子犬だぞ」
「確かに。では失礼します」
ゆっくりカゴの前を通って断腸の思いで自室に戻り、ベッドの上で暴れた。
【 イアンの視点 】
ラヴィアは散歩以外 外に出なかった。
使用人達が様子を見に行くが、のびのびと過ごしていて元気だと言う。
商人を呼んでも欲しくないといい、結局無地のハンカチ、石鹸、シャンプー類、保湿クリームを選んだ。
「エリン、机の引き出しのお金を持ってきてちょうだい」
「待て、何故だ」
「私が買いましたので、私が払います」
「させるわけがないだろう!
店主、バルド家でまとめて払う」
「ありがとうございます」
次は宝石商を呼んだ。女なら公女だろうが平民だろうが大喜びだろう。なのに…要らない?
仕方なく俺が選んで髪飾りを買った。全く嬉しそうではない。
ラヴィアは食事も部屋から出ずに済ませてしまう。
メイド達に俺と食堂で食べるよう促してくれと頼んだが、“揉めてもいい?”と言われ断念の報告が届いた。
家族持ちの部下が、娘にペットを与えたら大喜びして夢中になっていると言ったから、子犬や子猫、インコや調教済みの鷹も持って来させたのに、要らないと言って部屋に戻ってしまった。
だが、ダニエルだけは笑ってきた。
「ダニエル?」
「奥様の目をご覧になりましたか?目が輝いておりました。本当は飼いたいのでしょう」
「何で選ばないんだ?」
「旦那様のせいです。奥様はいつでもここを去れるように身軽でいたいのですよ」
「っ!」
「もしかしたら、ペットが奥様に懐けば引き留めるアイテムになるかもしれませんね」
「よし、大きくなる子犬と、この綿の塊みたいな子犬をくれ」
「かしこまりました」
「鷹も引き取る」
「ありがとうございます」
ダニエルが“このことはご内密に”と言って金を払った。
良かったのは、苗字が短くて言いやすい、それだけ。
朝起きる→部屋食→朝の散歩→部屋でゴロゴロ→昼の部屋食→ゴロゴロ→筋トレ→ティータイム
→ゴロゴロ→夜の部屋食→メイドとトランプゲーム→ストレッチ→入浴→就寝。
これが私の基本活動。
この流れの合間に、執事のダニエル、メイド長、侍女と侍女長が御用聞きに来る。
「欲しいものはございますか?」
「ないわ」
「食べたいものはございますか?」
「十分よ」
「外出したいとかは」
「離婚してくれるって?」
「……」
要らないと言ったのに、商人が呼ばれて、商品ズラリ。
そこには夫の侯爵まで同席。
「要りません」
「何かあるだろう」
「要りません」
「せっかく呼んだのだから買ってやりなさい」
「……」
屋敷全体で使えそうな消耗品をお願いした。
今度は2日後に宝石商が来ていて、また侯爵が同席していた。
「これなんか いかがでしょう」
オルドレイ家からいっぱい持ってきているし、むしろ売りたいんですけど。
「結構ですわ」
「欲しい物があるだろう?」
「ありませんが」
「侯爵夫人なら、このくらいは身に付けて、」
「札には侯爵夫人と書いてあっても実物は偽物です」
「は、はははっ 妻はまだ自覚がなくてな。これをもらおう」
「ありがとうございます。お包みしますか?」
「このままでいい。
ラヴィア、使ってくれ」
「ありがとうございます。ですが買い物はお控えください。欲しい物があれば言いますので」
「分かったよ」
何言われるか分からないから、バルド家から与えられた物はしまって、離婚するときに返そう。
部屋に戻り、ホリーに渡した。
「離婚するときに返すから、空き箱にためておいて」
「え!?……かしこまりました」
さらに次は、動物が入ったカゴを並べられた。
犬5種、猫2種、インコ、鷹。
「好きなのを飼っていいぞ」
「……」
この人何なの?
動物は大好きだ。全部飼いたいくらい。
だけどいつでも離婚してここを離れることができるように身軽にしておきたい。
「この犬なんかどうだ?」
「では侯爵が飼われたらどうですか?私は結構です」
「よく見てみろ。まだ子犬だぞ」
「確かに。では失礼します」
ゆっくりカゴの前を通って断腸の思いで自室に戻り、ベッドの上で暴れた。
【 イアンの視点 】
ラヴィアは散歩以外 外に出なかった。
使用人達が様子を見に行くが、のびのびと過ごしていて元気だと言う。
商人を呼んでも欲しくないといい、結局無地のハンカチ、石鹸、シャンプー類、保湿クリームを選んだ。
「エリン、机の引き出しのお金を持ってきてちょうだい」
「待て、何故だ」
「私が買いましたので、私が払います」
「させるわけがないだろう!
店主、バルド家でまとめて払う」
「ありがとうございます」
次は宝石商を呼んだ。女なら公女だろうが平民だろうが大喜びだろう。なのに…要らない?
仕方なく俺が選んで髪飾りを買った。全く嬉しそうではない。
ラヴィアは食事も部屋から出ずに済ませてしまう。
メイド達に俺と食堂で食べるよう促してくれと頼んだが、“揉めてもいい?”と言われ断念の報告が届いた。
家族持ちの部下が、娘にペットを与えたら大喜びして夢中になっていると言ったから、子犬や子猫、インコや調教済みの鷹も持って来させたのに、要らないと言って部屋に戻ってしまった。
だが、ダニエルだけは笑ってきた。
「ダニエル?」
「奥様の目をご覧になりましたか?目が輝いておりました。本当は飼いたいのでしょう」
「何で選ばないんだ?」
「旦那様のせいです。奥様はいつでもここを去れるように身軽でいたいのですよ」
「っ!」
「もしかしたら、ペットが奥様に懐けば引き留めるアイテムになるかもしれませんね」
「よし、大きくなる子犬と、この綿の塊みたいな子犬をくれ」
「かしこまりました」
「鷹も引き取る」
「ありがとうございます」
ダニエルが“このことはご内密に”と言って金を払った。
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