18 / 41
土下座
しおりを挟む
「本当に悪かった!もう飲み会ではお面をつける!」
どうしても話がしたいと部屋の前で座り込まれ、部屋に入れると土下座を始めた。
「ふ~ん」
「わざと避けなかったんじゃないし、楓と関係を持った日から楓以外の誰ともキスもそれ以上のこともしてない!」
「目の前でしましたけど?
あ、目の横でしたね、伏原さん」
「楓、頼むから虐めないでくれ、あれは事故だ」
「向こうは事故ではなさそうでしたけど」
「この唇は除霊でもお清めでもしてくるから!」
「で、また油断するわけですか?」
「口にガムテープを貼ってもいい!」
「それだけ?」
「え?……う、宇宙服?」
「ぷっ……後は?」
「飲み会の最初に楓にキスをする」
四つん這いで近寄る大輝くんに、脚に腕を回され持ち上げられ寝室に連れ込まれた。
「イヤ」
キスをしようとする大輝くんを押し退けようと手を突っ張るけど意味はない。
「楓」
「イヤっ、誤魔化されないんだから!」
「愛してる」
結局…
「喉乾いただろう?」
飲み物を持ってきた大輝くんはご満悦だ。最後に交わってから3週間近く経っていた。
「もうすぐ始まるよな?」
「変態」
「交わると分かるんだ、もうすぐだなって」
「それほど経験が豊富ということですか」
「違うよ、分かったのは楓だけだ」
「ふん!しばらく口きかないから!」
「楓っ」
ってなったはずなのに、大輝くんはプランBを用意していた。
「わ~い!」
「花音ちゃん、アイスばっかりは駄目だからね?お腹痛くしちゃうからね」
八王子の某ホテルのブッフェ( 世界の料理とトロピカルスイーツとHDアイスの食べ放題 )に来ている。
花音ちゃんがテレビを見て行きたいと言っていたので大輝くんが花音ちゃんと私を連れて来た。
「アイスだけは食べたいものを相談して3人でシェアすれば何種類か食べられるだろう」
「やった!」
エビと夏野菜の天ぷら、グリーンカレー、カルパッチョ、ナスのグラタン、パン、バナナティラミスを選んだ。
花音ちゃんは少しクセのあるものを選んでしまい、一口でギブアップ。代わりに大輝くんが食べていた。花音ちゃんが追加を選びに行くと大輝くんがカレーを一口欲しいと言い出した。
「口の中の味を消したい」
「え?大輝くんも駄目だったんですか?」
「駄目だった。駄目だろうなと思って選ばなかったやつだったけど当たりだった。でも花音が気にするだろう?ほぼ噛まずに飲み込んだけど口の中で主張するんだよ」
「ふふっ…はい、あ~ん」
大輝くんは嬉しそうに口を開いた。モグモグしていると花音ちゃんが帰って来た。
「イチャイチャ続けて大丈夫だよ。花音気にしないよ」
花音ちゃんはすっごくニヤニヤしていた。
大輝くんは耳を赤くしていた。
「涼一の奴、また余計なことを教えやがって」
「今のは涼一さんが教えなくても言えるレベルだと思いますよ」
「そうか?」
「はい」
「ねえ、仲直りできた?」
「「え!?」」
「大輝お兄ちゃん、楓お姉ちゃんはヤキモチ焼きだから気を付けないと」
「はい!?」
「そうか?ヤキモチ焼きか?」
「どう見たって大輝お兄ちゃんが望んだチューじゃなかったのにずっと怒ってるんでしょ?」
え?浮気だって煽ったの花音ちゃんじゃない!酷い…。
「ハハッ、そうだなヤキモチ焼きだな」
「ちょっと!」
「嬉しいよ、楓」
「楓お姉ちゃん、仲良く」
「……」
「花音は良い子だな。また行きたいところがあれば連れて行くからな」
「うん!」
散々食べた後、科学館へ行きプラネタリウムを見て会社に戻った。
何故か私だけ聡さんに呼ばれた。
「お疲れ様です」
「楽しかったか?」
「食べ過ぎました」
「良かったな。
呼び出したのは楓の気持ちを聴きたかったからだ。大輝とはどうなんだ?」
「どうって」
「結婚する気はあるのか?」
「結婚!?結婚なんてまだ考えられません」
「そうか、楓はまだ若いからな。だが一応な。例えばだぞ、例えば子供がたくさん欲しいなら早めに産み始めないといけないし。ゆっくり考えろと言いたいところだが子供のことだけは早く考えた方がいい。産まないなら気にせずゆっくり結婚について考えればいい」
「……」
「もう1つ、楓がいいなら大輝と部屋を同じにしたらどうだ?2人で住んでも大丈夫な広さだし」
「まだちょっと」
「わかった。もしその気になったら言ってくれ、工事を入れるから」
「え?工事ですか?」
「一応な。寝室だけ防音にしてやる」
「!!」
「あんまり大輝を虐めるなよ」
「虐めてなんていません」
「そう思っているのは楓だけだぞ。用はそれだけだ。行ってよし」
部屋に戻ってメッセージを確認した。
アプリを開いて予約の確認も終えた。
こういう相談って誰にしたらいいんだろう。
テレビを付けるとある人が映っていた。
スマホを手に取り大輝くんに電話をかけた。
「大輝くん、テレビ付けて○テレにあわせてもらっていいですか?
今マイク向けられて話している人知ってますか?
そうです、その通りです。…あの大臣、私が縁を切った父です。おやすみなさい」
言い逃げのように電話を切ってしまった。
2分後、
インターホンが鳴った。ドアを開けると大輝くんが立っていた。
どうしても話がしたいと部屋の前で座り込まれ、部屋に入れると土下座を始めた。
「ふ~ん」
「わざと避けなかったんじゃないし、楓と関係を持った日から楓以外の誰ともキスもそれ以上のこともしてない!」
「目の前でしましたけど?
あ、目の横でしたね、伏原さん」
「楓、頼むから虐めないでくれ、あれは事故だ」
「向こうは事故ではなさそうでしたけど」
「この唇は除霊でもお清めでもしてくるから!」
「で、また油断するわけですか?」
「口にガムテープを貼ってもいい!」
「それだけ?」
「え?……う、宇宙服?」
「ぷっ……後は?」
「飲み会の最初に楓にキスをする」
四つん這いで近寄る大輝くんに、脚に腕を回され持ち上げられ寝室に連れ込まれた。
「イヤ」
キスをしようとする大輝くんを押し退けようと手を突っ張るけど意味はない。
「楓」
「イヤっ、誤魔化されないんだから!」
「愛してる」
結局…
「喉乾いただろう?」
飲み物を持ってきた大輝くんはご満悦だ。最後に交わってから3週間近く経っていた。
「もうすぐ始まるよな?」
「変態」
「交わると分かるんだ、もうすぐだなって」
「それほど経験が豊富ということですか」
「違うよ、分かったのは楓だけだ」
「ふん!しばらく口きかないから!」
「楓っ」
ってなったはずなのに、大輝くんはプランBを用意していた。
「わ~い!」
「花音ちゃん、アイスばっかりは駄目だからね?お腹痛くしちゃうからね」
八王子の某ホテルのブッフェ( 世界の料理とトロピカルスイーツとHDアイスの食べ放題 )に来ている。
花音ちゃんがテレビを見て行きたいと言っていたので大輝くんが花音ちゃんと私を連れて来た。
「アイスだけは食べたいものを相談して3人でシェアすれば何種類か食べられるだろう」
「やった!」
エビと夏野菜の天ぷら、グリーンカレー、カルパッチョ、ナスのグラタン、パン、バナナティラミスを選んだ。
花音ちゃんは少しクセのあるものを選んでしまい、一口でギブアップ。代わりに大輝くんが食べていた。花音ちゃんが追加を選びに行くと大輝くんがカレーを一口欲しいと言い出した。
「口の中の味を消したい」
「え?大輝くんも駄目だったんですか?」
「駄目だった。駄目だろうなと思って選ばなかったやつだったけど当たりだった。でも花音が気にするだろう?ほぼ噛まずに飲み込んだけど口の中で主張するんだよ」
「ふふっ…はい、あ~ん」
大輝くんは嬉しそうに口を開いた。モグモグしていると花音ちゃんが帰って来た。
「イチャイチャ続けて大丈夫だよ。花音気にしないよ」
花音ちゃんはすっごくニヤニヤしていた。
大輝くんは耳を赤くしていた。
「涼一の奴、また余計なことを教えやがって」
「今のは涼一さんが教えなくても言えるレベルだと思いますよ」
「そうか?」
「はい」
「ねえ、仲直りできた?」
「「え!?」」
「大輝お兄ちゃん、楓お姉ちゃんはヤキモチ焼きだから気を付けないと」
「はい!?」
「そうか?ヤキモチ焼きか?」
「どう見たって大輝お兄ちゃんが望んだチューじゃなかったのにずっと怒ってるんでしょ?」
え?浮気だって煽ったの花音ちゃんじゃない!酷い…。
「ハハッ、そうだなヤキモチ焼きだな」
「ちょっと!」
「嬉しいよ、楓」
「楓お姉ちゃん、仲良く」
「……」
「花音は良い子だな。また行きたいところがあれば連れて行くからな」
「うん!」
散々食べた後、科学館へ行きプラネタリウムを見て会社に戻った。
何故か私だけ聡さんに呼ばれた。
「お疲れ様です」
「楽しかったか?」
「食べ過ぎました」
「良かったな。
呼び出したのは楓の気持ちを聴きたかったからだ。大輝とはどうなんだ?」
「どうって」
「結婚する気はあるのか?」
「結婚!?結婚なんてまだ考えられません」
「そうか、楓はまだ若いからな。だが一応な。例えばだぞ、例えば子供がたくさん欲しいなら早めに産み始めないといけないし。ゆっくり考えろと言いたいところだが子供のことだけは早く考えた方がいい。産まないなら気にせずゆっくり結婚について考えればいい」
「……」
「もう1つ、楓がいいなら大輝と部屋を同じにしたらどうだ?2人で住んでも大丈夫な広さだし」
「まだちょっと」
「わかった。もしその気になったら言ってくれ、工事を入れるから」
「え?工事ですか?」
「一応な。寝室だけ防音にしてやる」
「!!」
「あんまり大輝を虐めるなよ」
「虐めてなんていません」
「そう思っているのは楓だけだぞ。用はそれだけだ。行ってよし」
部屋に戻ってメッセージを確認した。
アプリを開いて予約の確認も終えた。
こういう相談って誰にしたらいいんだろう。
テレビを付けるとある人が映っていた。
スマホを手に取り大輝くんに電話をかけた。
「大輝くん、テレビ付けて○テレにあわせてもらっていいですか?
今マイク向けられて話している人知ってますか?
そうです、その通りです。…あの大臣、私が縁を切った父です。おやすみなさい」
言い逃げのように電話を切ってしまった。
2分後、
インターホンが鳴った。ドアを開けると大輝くんが立っていた。
123
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
聖女は聞いてしまった
夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」
父である国王に、そう言われて育った聖女。
彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。
聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。
そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。
旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。
しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。
ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー!
※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる