【完結】高給アクターは夢で癒す

ユユ

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土下座

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「本当に悪かった!もう飲み会ではお面をつける!」

どうしても話がしたいと部屋の前で座り込まれ、部屋に入れると土下座を始めた。

「ふ~ん」

「わざと避けなかったんじゃないし、楓と関係を持った日から楓以外の誰ともキスもそれ以上のこともしてない!」

「目の前でしましたけど?
あ、目の横でしたね、

「楓、頼むから虐めないでくれ、あれは事故だ」

「向こうは事故ではなさそうでしたけど」

「この唇は除霊でもお清めでもしてくるから!」

「で、また油断するわけですか?」

「口にガムテープを貼ってもいい!」

「それだけ?」

「え?……う、宇宙服?」

「ぷっ……後は?」

「飲み会の最初に楓にキスをする」

四つん這いで近寄る大輝くんに、脚に腕を回され持ち上げられ寝室に連れ込まれた。

「イヤ」

キスをしようとする大輝くんを押し退けようと手を突っ張るけど意味はない。

「楓」

「イヤっ、誤魔化されないんだから!」

「愛してる」



結局…

「喉乾いただろう?」

飲み物を持ってきた大輝くんはご満悦だ。最後に交わってから3週間近く経っていた。

「もうすぐよな?」

「変態」

「交わると分かるんだ、もうすぐだなって」

「それほど経験が豊富ということですか」

「違うよ、分かったのは楓だけだ」

「ふん!しばらく口きかないから!」

「楓っ」



ってなったはずなのに、大輝くんはプランBを用意していた。

「わ~い!」

「花音ちゃん、アイスばっかりは駄目だからね?お腹痛くしちゃうからね」

八王子の某ホテルのブッフェ( 世界の料理とトロピカルスイーツとHDアイスの食べ放題 )に来ている。
花音ちゃんがテレビを見て行きたいと言っていたので大輝くんが花音ちゃんと私を連れて来た。

「アイスだけは食べたいものを相談して3人でシェアすれば何種類か食べられるだろう」

「やった!」

エビと夏野菜の天ぷら、グリーンカレー、カルパッチョ、ナスのグラタン、パン、バナナティラミスを選んだ。

花音ちゃんは少しクセのあるものを選んでしまい、一口でギブアップ。代わりに大輝くんが食べていた。花音ちゃんが追加を選びに行くと大輝くんがカレーを一口欲しいと言い出した。

「口の中の味を消したい」

「え?大輝くんも駄目だったんですか?」

「駄目だった。駄目だろうなと思って選ばなかったやつだったけど当たりだった。でも花音が気にするだろう?ほぼ噛まずに飲み込んだけど口の中で主張するんだよ」

「ふふっ…はい、あ~ん」

大輝くんは嬉しそうに口を開いた。モグモグしていると花音ちゃんが帰って来た。

「イチャイチャ続けて大丈夫だよ。花音気にしないよ」

花音ちゃんはすっごくニヤニヤしていた。
大輝くんは耳を赤くしていた。

「涼一の奴、また余計なことを教えやがって」

「今のは涼一さんが教えなくても言えるレベルだと思いますよ」

「そうか?」

「はい」

「ねえ、仲直りできた?」

「「え!?」」

「大輝お兄ちゃん、楓お姉ちゃんはヤキモチ焼きだから気を付けないと」

「はい!?」

「そうか?ヤキモチ焼きか?」

「どう見たって大輝お兄ちゃんが望んだチューじゃなかったのにずっと怒ってるんでしょ?」

え?浮気だって煽ったの花音ちゃんじゃない!酷い…。

「ハハッ、そうだなヤキモチ焼きだな」

「ちょっと!」

「嬉しいよ、楓」

「楓お姉ちゃん、仲良く」

「……」

「花音は良い子だな。また行きたいところがあれば連れて行くからな」

「うん!」

散々食べた後、科学館へ行きプラネタリウムを見て会社に戻った。

何故か私だけ聡さんに呼ばれた。

「お疲れ様です」

「楽しかったか?」

「食べ過ぎました」

「良かったな。
呼び出したのは楓の気持ちを聴きたかったからだ。大輝とはどうなんだ?」

「どうって」

「結婚する気はあるのか?」

「結婚!?結婚なんてまだ考えられません」

「そうか、楓はまだ若いからな。だが一応な。例えばだぞ、例えば子供がたくさん欲しいなら早めに産み始めないといけないし。ゆっくり考えろと言いたいところだが子供のことだけは早く考えた方がいい。産まないなら気にせずゆっくり結婚について考えればいい」

「……」

「もう1つ、楓がいいなら大輝と部屋を同じにしたらどうだ?2人で住んでも大丈夫な広さだし」

「まだちょっと」

「わかった。もしその気になったら言ってくれ、工事を入れるから」

「え?工事ですか?」

「一応な。寝室だけ防音にしてやる」

「!!」

「あんまり大輝を虐めるなよ」

「虐めてなんていません」

「そう思っているのは楓だけだぞ。用はそれだけだ。行ってよし」

部屋に戻ってメッセージを確認した。
アプリを開いて予約の確認も終えた。

こういう相談って誰にしたらいいんだろう。
テレビを付けるとある人が映っていた。

スマホを手に取り大輝くんに電話をかけた。

「大輝くん、テレビ付けて○テレにあわせてもらっていいですか?
今マイク向けられて話している人知ってますか?
そうです、その通りです。…あの大臣、私が縁を切った父です。おやすみなさい」

言い逃げのように電話を切ってしまった。


2分後、

インターホンが鳴った。ドアを開けると大輝くんが立っていた。







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