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運命の出会い
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【 楓の過去 】
そこには咲希さんがいた。
「平松咲希です。伯母がお世話になりました」
「二条楓と申します。ホームの入居者のご家族の方ということでよろしいでしょうか」
「ええそうよ。座って話しましょう」
「失礼します」
「まだ高校生だとか」
「はい、ボランティアでお世話になりました」
「伯母は酷い睡眠障害を抱えていたの。だけど二条さんが手を握ったら長時間安眠できたと喜んでいたわ。他にも同じように改善した方が何人もいるとか」
「不思議とそのようなことになりました」
「あなたの能力はとても貴重なものよ。
実はね、私、会社をやっていて、簡単に説明をすると個人相手に役者を派遣しているの」
「役者の派遣ですか?」
そこから株式会社アクターの説明を聞いた。
「特殊なご職業ですね」
「二条さんは次は大学生ね」
「実は行かないで働こうと思っているのですが家族から猛反対されまして。進学しないなら出て行けと言われました」
「高校はどちら?」
「Gです」
「反対するかもしれないわね。他の学校じゃ駄目なの?」
「名門でないとうちは許されません」
「…二条さん、私にも試してもらえるかしら」
「かまいませんけど」
「泊まりに来てくれる?」
「門限がありまして。外泊もできないんです」
「では日中にしましょう」
そして会社のビルに行き、お昼から眠らせて帰った。
翌日に咲希さんから連絡があり、また会うことになった。
「睡眠士って国家資格はないのね」
「そうですね。臨床心理士の資格にするとかも考えましたが、最低6年も学校に通うなんて嫌ですし、両親は許さないでしょう。就職してお金を貯めていつか睡眠士としてやっていこうと思っています。
「睡眠士の腕は確かだけど、個人でやるのは難しいわね」
「どうしてですか?」
「何時間も眠らせるのに何処で寝かせるの?」
「お客様のお家です」
「女性限定で引き受けるのね?」
「え?」
「あなたは若くて顔もいい。男のお客に密室で変な気を起こされたら大変なことになるわよ?」
「あ…」
「最初からそれが目的で予約する男もいるだろうし、ストーカー化する可能性もあるし。それだけじゃないわ。見えない技術こそリスクもあるの。詐欺だと騒ぎ立てられたら対処できる?お互いのためなんて言って施術の様子を撮影をさせてもらおうとしても、いい気はしない人がほとんどよ。だって困っている姿を撮られるという意味だし、よからぬ思惑がある人は拒否するもの。こっそり撮ってもいざという時に証拠として出してしまったらプライバシーの侵害になるからもう依頼は来ないわ」
「……」
「うちに来ない?」
「役者の派遣ですよね」
「睡眠士を依頼人の元へ派遣できるわ。うちには保安員がいるの。つまりボディガードね。リスクが感じられる現場や場所や時間帯を考慮して同伴するの。会社は私の持ちビルの中にあるし寮もあるわ。上位に入れば入寮資格を得られる。
私、あなたなら上位を狙えると思うわ」
「私は卒業してすぐに住む場所も確保しなくてはいけないんです。ですから最初から寮に入れる会社を探します」
「特別な緊急性がないから会社のある寮には入居させられないの。ルールを曲げるわけにはいかないし。だけど部屋は別に用意するわ。他の人には内緒でね。安心して。私の部屋だから」
「平松さんのお部屋ですか?」
「いくつか部屋を持っているの。会社にしているビルにも私の部屋を確保しているわ。都内には他に5つあって、1つ空いてるの。綺麗に使ってくれたら2年だけそこに住んでもいいわ。家を出るには雇用契約が必要ね。うちと契約しましょう。ご両親と会う必要があるなら電話して」
「父は二条曹一郎、母は二条さおりです」
「……よく分かったわ」
その後、父と揉めたけど解放してくれないならバラすと言うと“好きにしろ”と言われた。代償は縁を切ること。
卒業と同時に家を出て分籍届をだした。
両親にはどんなに困っても関わらないと誓約書も提出した。あまり持ち出す物はなかったけど、アルバムは持って出た。
引っ越し先は高級マンションだった。100平米は超えていた。怖くて使う部屋を一室に定めて、後は水まわりしか使わなかった。
睡眠士の登録はしたけど、なかなか依頼が入らずお給料はゼロの月が続いた。貯金があるから困らなかった。でもそれも“二条”のおかげ。二条でなければこんなに増えなかった。
引っ越しから1年後、インターホンが鳴った。
モニターを覗くと母だった。このマンションのこの部屋番号に住んでるなんて言っていないのに。
仕方なく解除した。そしてドアのインターホンが鳴る。ドアノブに手をかけた私の心臓がバクバクいっていた。
「久しぶりね」
「どうぞ」
まだ使ったことのないリビングに案内した。
「お金はあるの?」
「あります」
「平松社長はいい人そうね」
「ご用件は何でしょう」
「来年紫が結婚するから出席して欲しいの」
「縁を切ったのに?」
「他人は知らないわ」
「出席はしません。おめでとうと伝えてください」
「あなたにはきちんと話しておかなくちゃね。
二条曹一郎には学生時代から交際していた女がいたの。曹一郎は結婚を望んだみたいだけど、お義母様に別れさせられたわ。そしてすぐに私と結婚したの。でも、数日後に曹一郎が告白をしたの。女が妊娠してるって」
「え?」
「紫は私の子じゃないの。私が産んだのは楓、あなただけよ」
「……」
「どうしたいのか聞いたら、私が産んだことにして欲しいって。お義母様達には内緒にして欲しいって」
「バレなかったのですか?」
「忙しい人達だったから気が付かなかったわね。お腹に詰め物を巻いて少しずつ大きくしたわ。で、産まれてすぐ紫を引き取ったの。産婦人科の医師達は曹一郎が引き入れていたわ」
「産みの母親はどうしたんですか?」
「2年も経たないうちに消えたわ。曹一郎が何かしたわけじゃなくて勝手に居なくなったらしいの。荷造りした形跡があるから自発的に居なくなったのは確かなようね」
「でも、愛人が…」
「それからは愛人を取っ替え引っ替えよ。本当に好きなんじゃなくて心の傷が癒えないからやってることみたい」
「お母さんは?」
「私だけ我慢しなくてはいけないの?」
「別れたら良かったのに」
「政治家夫婦は簡単に別れられないのよ。
楓、本当にいいの?」
「何がですか」
「家に戻って大学に行きなさい」
「まともな人生を送ります」
「そう…分かったわ。ところで、睡眠士って本当なの?」
「今試しますか?」
母をソファに寝かせて手を握った。
「不思議ね。介護されてる気分だわ」
「姉さんは秘密を知っているのですか?」
「知らないわ」
母はすぐに眠りについた。
不思議な感じがする。母の寝顔を見たのはいつだろう。全く思い出せない。
1時間後、アラームが鳴っても起きないので揺すって起こした。起きた母は少しボーッとしていた。
「……平松社長は見る目があるのね」
それだけ言って帰って行った。
数週間後。
「咲希さん、おはようございます」
「おはよう。楓、実家と何かあった?」
「あ、母が訪ねてきました。姉が結婚するらしいです」
「依頼が2件入ったの。同じ党の政治家からよ」
「え!?」
「二条さおり先生は楓の応援をしてくれたみたいね」
それがきっかけで少しずつ睡眠士の依頼が増えていき、約束の2年をだいぶ超えてしまったけど入寮資格を得て、寮の空き待ちをするまでになった。
そこには咲希さんがいた。
「平松咲希です。伯母がお世話になりました」
「二条楓と申します。ホームの入居者のご家族の方ということでよろしいでしょうか」
「ええそうよ。座って話しましょう」
「失礼します」
「まだ高校生だとか」
「はい、ボランティアでお世話になりました」
「伯母は酷い睡眠障害を抱えていたの。だけど二条さんが手を握ったら長時間安眠できたと喜んでいたわ。他にも同じように改善した方が何人もいるとか」
「不思議とそのようなことになりました」
「あなたの能力はとても貴重なものよ。
実はね、私、会社をやっていて、簡単に説明をすると個人相手に役者を派遣しているの」
「役者の派遣ですか?」
そこから株式会社アクターの説明を聞いた。
「特殊なご職業ですね」
「二条さんは次は大学生ね」
「実は行かないで働こうと思っているのですが家族から猛反対されまして。進学しないなら出て行けと言われました」
「高校はどちら?」
「Gです」
「反対するかもしれないわね。他の学校じゃ駄目なの?」
「名門でないとうちは許されません」
「…二条さん、私にも試してもらえるかしら」
「かまいませんけど」
「泊まりに来てくれる?」
「門限がありまして。外泊もできないんです」
「では日中にしましょう」
そして会社のビルに行き、お昼から眠らせて帰った。
翌日に咲希さんから連絡があり、また会うことになった。
「睡眠士って国家資格はないのね」
「そうですね。臨床心理士の資格にするとかも考えましたが、最低6年も学校に通うなんて嫌ですし、両親は許さないでしょう。就職してお金を貯めていつか睡眠士としてやっていこうと思っています。
「睡眠士の腕は確かだけど、個人でやるのは難しいわね」
「どうしてですか?」
「何時間も眠らせるのに何処で寝かせるの?」
「お客様のお家です」
「女性限定で引き受けるのね?」
「え?」
「あなたは若くて顔もいい。男のお客に密室で変な気を起こされたら大変なことになるわよ?」
「あ…」
「最初からそれが目的で予約する男もいるだろうし、ストーカー化する可能性もあるし。それだけじゃないわ。見えない技術こそリスクもあるの。詐欺だと騒ぎ立てられたら対処できる?お互いのためなんて言って施術の様子を撮影をさせてもらおうとしても、いい気はしない人がほとんどよ。だって困っている姿を撮られるという意味だし、よからぬ思惑がある人は拒否するもの。こっそり撮ってもいざという時に証拠として出してしまったらプライバシーの侵害になるからもう依頼は来ないわ」
「……」
「うちに来ない?」
「役者の派遣ですよね」
「睡眠士を依頼人の元へ派遣できるわ。うちには保安員がいるの。つまりボディガードね。リスクが感じられる現場や場所や時間帯を考慮して同伴するの。会社は私の持ちビルの中にあるし寮もあるわ。上位に入れば入寮資格を得られる。
私、あなたなら上位を狙えると思うわ」
「私は卒業してすぐに住む場所も確保しなくてはいけないんです。ですから最初から寮に入れる会社を探します」
「特別な緊急性がないから会社のある寮には入居させられないの。ルールを曲げるわけにはいかないし。だけど部屋は別に用意するわ。他の人には内緒でね。安心して。私の部屋だから」
「平松さんのお部屋ですか?」
「いくつか部屋を持っているの。会社にしているビルにも私の部屋を確保しているわ。都内には他に5つあって、1つ空いてるの。綺麗に使ってくれたら2年だけそこに住んでもいいわ。家を出るには雇用契約が必要ね。うちと契約しましょう。ご両親と会う必要があるなら電話して」
「父は二条曹一郎、母は二条さおりです」
「……よく分かったわ」
その後、父と揉めたけど解放してくれないならバラすと言うと“好きにしろ”と言われた。代償は縁を切ること。
卒業と同時に家を出て分籍届をだした。
両親にはどんなに困っても関わらないと誓約書も提出した。あまり持ち出す物はなかったけど、アルバムは持って出た。
引っ越し先は高級マンションだった。100平米は超えていた。怖くて使う部屋を一室に定めて、後は水まわりしか使わなかった。
睡眠士の登録はしたけど、なかなか依頼が入らずお給料はゼロの月が続いた。貯金があるから困らなかった。でもそれも“二条”のおかげ。二条でなければこんなに増えなかった。
引っ越しから1年後、インターホンが鳴った。
モニターを覗くと母だった。このマンションのこの部屋番号に住んでるなんて言っていないのに。
仕方なく解除した。そしてドアのインターホンが鳴る。ドアノブに手をかけた私の心臓がバクバクいっていた。
「久しぶりね」
「どうぞ」
まだ使ったことのないリビングに案内した。
「お金はあるの?」
「あります」
「平松社長はいい人そうね」
「ご用件は何でしょう」
「来年紫が結婚するから出席して欲しいの」
「縁を切ったのに?」
「他人は知らないわ」
「出席はしません。おめでとうと伝えてください」
「あなたにはきちんと話しておかなくちゃね。
二条曹一郎には学生時代から交際していた女がいたの。曹一郎は結婚を望んだみたいだけど、お義母様に別れさせられたわ。そしてすぐに私と結婚したの。でも、数日後に曹一郎が告白をしたの。女が妊娠してるって」
「え?」
「紫は私の子じゃないの。私が産んだのは楓、あなただけよ」
「……」
「どうしたいのか聞いたら、私が産んだことにして欲しいって。お義母様達には内緒にして欲しいって」
「バレなかったのですか?」
「忙しい人達だったから気が付かなかったわね。お腹に詰め物を巻いて少しずつ大きくしたわ。で、産まれてすぐ紫を引き取ったの。産婦人科の医師達は曹一郎が引き入れていたわ」
「産みの母親はどうしたんですか?」
「2年も経たないうちに消えたわ。曹一郎が何かしたわけじゃなくて勝手に居なくなったらしいの。荷造りした形跡があるから自発的に居なくなったのは確かなようね」
「でも、愛人が…」
「それからは愛人を取っ替え引っ替えよ。本当に好きなんじゃなくて心の傷が癒えないからやってることみたい」
「お母さんは?」
「私だけ我慢しなくてはいけないの?」
「別れたら良かったのに」
「政治家夫婦は簡単に別れられないのよ。
楓、本当にいいの?」
「何がですか」
「家に戻って大学に行きなさい」
「まともな人生を送ります」
「そう…分かったわ。ところで、睡眠士って本当なの?」
「今試しますか?」
母をソファに寝かせて手を握った。
「不思議ね。介護されてる気分だわ」
「姉さんは秘密を知っているのですか?」
「知らないわ」
母はすぐに眠りについた。
不思議な感じがする。母の寝顔を見たのはいつだろう。全く思い出せない。
1時間後、アラームが鳴っても起きないので揺すって起こした。起きた母は少しボーッとしていた。
「……平松社長は見る目があるのね」
それだけ言って帰って行った。
数週間後。
「咲希さん、おはようございます」
「おはよう。楓、実家と何かあった?」
「あ、母が訪ねてきました。姉が結婚するらしいです」
「依頼が2件入ったの。同じ党の政治家からよ」
「え!?」
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