【完結】出て行ってください! 午前0時 なぜか王太子に起こされる

ユユ

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ア「お前、とんでもない隠し事をしていたな」

喋っちゃった。

私「別にとんでもないことはありません。たまたま魂がシーちゃんに入っただけです。
お陰で私は最高のパパができて幸せです。
できればパパと結婚したいです。
陛下。中身は違うのでパパと結婚してもいいですか」

陛「駄目に決まっているだろう」

チッ、近親婚の弊害を知っていたか。

父「第二夫人…」

陛「伯爵。駄目だ。体はシルビアちゃんだろう」

ア「この浮気者!」

父「シーちゃんは元々 私のことが好きだったのです。浮気と仰るなら 浮気相手は王太子殿下になります」

私「パパ 好き」

父「ほら。側にいれば何度も聞きますよ」

ア「くっ!」



まあ 詳細が判明したからといって解決したわけじゃない。

記述の通りだと一生続くらしい。
逃れられないということだ。

そして私はあのキスを受け入れてしまいがちだ。

部屋を工夫して瞬間移動しても接触出来ないようにしてみようか。



王都の屋敷で試したかったが必要な物が揃わなかった。失敗するかもしれないのに購入はできない。
だからお城で試すことにした。

「シルビア様、衝立てベッドをかこむのですね?」

「ありがとうございます、ベルン卿」

これで衝立の外にアイザックが到着すれば良し。


この部屋は使用人用の個室で空室だ。ベッドはとても小さい。

「アイザックには秘密にしてくださいね」

「それは……」

「騙すとかじゃないのです。実験です」

「かしこまりました」



そして夜。

「うわっ」

声で起こされた私が見たものは、アイザックが私の体を跨いで立っていた。

「チッ」

「おい。舌打ちで恋人を出迎えるな」

「誰が恋人ですか。……失敗ですね」

「なんだこの狭苦しい空間は」

「王太子殿下、声を落としてください。ここは使用人が与えられる空き部屋です」

「何でこんな所に」

実験事情を話した。


「へぇ。俺を避けるための実験をしていたわけだ」

「危機管理対策です」

「まあ、今夜は仕方ない」

「え? ちょっと」

「こんな所を見つかるわけにはいかないから、この部屋を出られないし、ソファもない。
密着したくてこんな狭いベッドを選んだのだな?」

「……殿下、」

「何だ ベルン卿」

「トイレは共同です。
トイレに行かれる場合、お二人でトイレに向かわれるか、ここで済ますしかございません」

「 あっ 」

「シルビア…」

「ごめんなさい」

「私はここでもできるぞ」

「くっ!」

「花瓶も無いな。コップにするか?手伝ってやるぞ」

「変態」

「申し訳ございません。気付くのが遅過ぎました」

「ベルン卿のせいではないから謝らないで」



そして3時間後。

「なあ、俺トイレ」

「何で」

「オシッコが溜まったからに決まっているだろう」

「私は大丈夫なのに?」

「コップじゃ溢れるかも」

「窓からは?」

「窓から性器が出ているなんて変態の極みだろう。
外の警備が気付いたら大騒ぎになるぞ」

「バケツをお持ちしましょうか」

「オマルはないのですか」

「オマルとは?」

説明した。

「ございますが、多分あのドアを通りません。
使用人は何かしらの理由で部屋でする場合は蓋付のバケツを利用します」

「蓋付きのバケツにしますか」

チラッとアイザックを見るとニヤニヤしていた。

「変態」

「どうせ見たことあるだろう」

「じゃあ、私とベルン卿がじっと観察します」

「……冗談だ」

「窓の外でもいいですよ。誰か来たら締めますけど」

「挟まるだろう!」

「大人しくなって丁度いいんじゃないですか」

「これから ずっとお前に使うんだぞ?」

「は!? 何言って、」

「しーっ!」

「「…ごめんなさい」」


結局変態は窓から放尿した。








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