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王都の変化
【 第二王子 レアンドルの視点 】
やっと呼吸が楽になった。
エリーズも罪を認めて謝罪をすれば、側妃として残してやれたものを。
それにしても静かだ。世話や食事はいつも通りだが、何も言いにこない。
卒業したのだから、本格的に仕事を割り振られるのだと思っていた。
「マリアを城に呼んで欲しい」
「ブディット男爵令嬢は婚約の準備がございます」
そうかいろいろと女は大変だからな。
だが早めに父上に孫ができると吉報を告げなければ。やはりマリアと揃って報告した方がいいだろう。
本当に何もせず4日が経った。
エリーズは嘆いているだろうか。
エリーズの翼をもいで鼻を折った今なら、側に置いても大丈夫だろう。
マリアは甘え上手で愛らしい。一緒にいるとホッとする。身体にはまるで魅力が無かったが作りは一応女だ。やることはやれる。
だが、孕んでいては当面相手をさせられない。
やはりエリーズを残すべきだった。
誰よりも美しい顔と、魅惑的な身体をしていたエリーズを。
「殿下、国王陛下がお呼びです」
「今行く」
そうだ。慈悲を見せて連れ戻そう。
泣いて喜ぶぞ。
案内されたのは法務部の会議室だった。
マリアとの婚約のことか?
「レアンドル王子殿下をお連れしました」
「ご苦労。レアンドル、入れ」
「失礼します」
法務部の大臣まで同席か。
「一つ目は、お前とマリア・ブディットだが、既に婚約させている。その代わり、お前とお前の血を継ぐ者には王位継承権を与えない」
「え?」
「除籍も考えたが、見張りが必要だという結論になった。一応王子だが、お前には何も無い。誰かに命じることも、誰かを従わせることもできない。せいぜいお前の妻と子だけになるだろう」
「何を仰っているのですか?」
「だから王子の仕事はしなくていい。出来そうもないし、怖くて任せられない。
そしてお前に予算は割けない。最低限の物は支給するが今までのような高価な品ではない。そうだな、困窮した貴族よりマシかどうかくらいの物しか与えない。社交も禁止するから、普段の服と寝る時の服だけでいい。宝飾品は一切禁止だ。当然男爵令嬢も同じだ。ドレスなど買い与えない。質素なワンピースと寝巻きだけだ。化粧品もメイドが使うような物しか与えない。
お前達には王子、妃、殿下と言った言葉は使わせない。様だけだ」
「何故です!!」
「王命を破ったからだ。エリーズとは王命で婚約した。お前がエリーズがいいと言ったから王命を使った。一番守るべきお前が勝手に破ったのだから仕方ない」
「あれはエリーズがマリアを虐めて、誘拐未遂まで起こしたからです!」
「調査をした結果、虐めの事実は無かった。
学生や教職員に聞き取り調査を行ったが、お前達の不貞を嗜めたり、男爵令嬢の非常識な行為を注意することはあっても 虐めは無かった。
お前がエリーズに暴力を振るってからは、エリーズは男爵令嬢に接触していない。
お前は模範となって男爵令嬢に注意をすべきだった。自分には婚約者がいるから馴れ馴れしくするなと振り払うべきだった。
お前がエリーズと婚約したいと言い張って、王命で婚約させたから、エリーズは王子妃教育を頑張っていた。教師陣が優秀だと評価して将来が楽しみだった。そのエリーズを裏切って堂々と浮気をし始め、決められた交流の場にも現れずすっぽかした。
婚約者への予算を男爵令嬢に使った。男爵令嬢をパートナーとしてパーティに連れ回した。
挙句、婚約中に浮気相手を孕ませた。
そして公の場で冤罪を被せて断罪し、婚約破棄をして 権限もないのに別の男の元へ嫁げと命じた。
城で暮らせるだけありがたいと思え」
「エリーズは誘拐未遂をしたのですよ!」
「エリーズは行動日誌を付けている。男爵令嬢が主張した、卒業パーティの4日前に王都の東側にある本屋の近くにはいなかった」
「そんなのは何とでも書けますよ!」
「それは男爵令嬢も同じだろう?
エリーズはその日は1日中 王妃の手伝いをして、夕食も王妃と一緒に取っていた。
私達とは別だっただけで同じ建物の中にいたんだ」
「まさか…」
「エリーズはお前より忙しいんだ。王子妃教育と婚姻の準備で誘拐の実行犯に混ざっている暇など無い!」
「見間違えただけで、黒幕はエリーズです!」
「レアンドル!!」
「っ!」
「男爵令嬢はその日何処にいたと思う?
親戚の誕生日パーティに呼ばれていて王都にはいなかった。日が暮れた頃はもちろん、泊まりがけで出席していた」
「あり得ない…」
「お前がな。
つまり完全なお前の有責だ。
縁談を断ったエリーズを無理に婚約者にして、8年も厳しい王子妃教育を受けさせていたのに、蔑ろにして虐めだの何だの非難して、突き飛ばして2日も昏睡させた。
不貞、暴力、予算の横領、婚外子、名誉毀損、越権行為、王命の破棄、冤罪…これらの慰謝料がどれだけ莫大なのか分からないのか?
アルミュア公爵家は代々様々な要職に就いてきた。繋がりが広範囲だから敵に回すなと言わなかったか?現外務大臣を敵に回したのだぞ!
王家からの王子妃の打診を断れるのは馬鹿か相当の権力者のどちらかだ。当然アルミュア公爵家は後者だ。それでもお前が大事にすると泣きつくから王命を使った。アルミュア公爵家に王命を使うのは国王となって以来 一番悩んだ決断だったのだぞ!」
誘拐や虐めが嘘!?
「慰謝料を払うからお前達に与える予算は無い。使い果たしたと思って諦めるんだな。
お前は簡単な仕事をさせる。鎧の手入れとか、馬車の掃除とか。男爵令嬢には針仕事をさせよう。その対価でわずかな小遣いをやろう。何年分貯めても、今着ているその上着さえ買えないがな」
「エリーズを呼び戻してください。謝罪をしてもう一度婚約をします」
「何故上からものを言う?
エリーズがお前などと婚約するわけがないだろう。
継承権も予算もあったとしても、エリーズはお前の妻だけは嫌がるだろう。
自分がしたことを忘れたのか?もう一度言ってやらねばならないのか」
「でも…」
「アルミュア公爵家はブディット男爵とマリア嬢を相手に提訴した。アルミュア家に払い切れるかな?
王子を寝取って嘘を重ねて破棄に至らせた娘と、その娘を監督しなかった男爵の責任は明確だ」
「父上…」
「国王陛下と呼べ。
お前の愛する女に最低限の教育を受けさせなければならない。お前も一緒に受けるがいい」
数日後、顔色の悪いマリアが住まいを城に移した。
「レアンドル様!助けてください!」
「お前の嘘で人生がめちゃくちゃだ!廃嫡に等しい処分になったんだぞ!」
「レアンドル様っ」
「ブディット男爵家は没落だな」
「どうか、支援をお願いします!」
「聞いていなかったか?廃嫡に等しい処分になった。
監視のために城に置かれただけだ。これから俺は掃除などの雑用をして微々たる小遣いをもらい、お前も針仕事をして微々たる小遣いをもらうんだ。
ネックレスどころかドレスも与えてもらえない。平民のワンピース程度の服を与えられるだけだ。
俺も俺の子も俺の孫も継承権は無い。
俺は何故 お前みたいな女に引っかかったのだろう。国で一番の女と婚約していたのにな。
そうだ。今日はエリーズが人妻になる日だ。
ブラージェル子爵が羨ましいよ。
あの美貌と、魅惑的な身体を今夜から堪能できるのだからな」
「ううっ…ひどい」
「ひどい?俺とエリーズの人生をめちゃくちゃにしたのにか?王子と公女の人生をだぞ?」
「マリアのことを愛してるって…」
「気のせいだ。お前の嘘と同じで そんな事実は無かった。
頑張って子育てと針仕事をしろよ。じゃあな」
「レアンドル様っ!!」
そして、卒業パーティから1ヶ月近く経った頃、この騒動が新聞の一面に載った。
やっと呼吸が楽になった。
エリーズも罪を認めて謝罪をすれば、側妃として残してやれたものを。
それにしても静かだ。世話や食事はいつも通りだが、何も言いにこない。
卒業したのだから、本格的に仕事を割り振られるのだと思っていた。
「マリアを城に呼んで欲しい」
「ブディット男爵令嬢は婚約の準備がございます」
そうかいろいろと女は大変だからな。
だが早めに父上に孫ができると吉報を告げなければ。やはりマリアと揃って報告した方がいいだろう。
本当に何もせず4日が経った。
エリーズは嘆いているだろうか。
エリーズの翼をもいで鼻を折った今なら、側に置いても大丈夫だろう。
マリアは甘え上手で愛らしい。一緒にいるとホッとする。身体にはまるで魅力が無かったが作りは一応女だ。やることはやれる。
だが、孕んでいては当面相手をさせられない。
やはりエリーズを残すべきだった。
誰よりも美しい顔と、魅惑的な身体をしていたエリーズを。
「殿下、国王陛下がお呼びです」
「今行く」
そうだ。慈悲を見せて連れ戻そう。
泣いて喜ぶぞ。
案内されたのは法務部の会議室だった。
マリアとの婚約のことか?
「レアンドル王子殿下をお連れしました」
「ご苦労。レアンドル、入れ」
「失礼します」
法務部の大臣まで同席か。
「一つ目は、お前とマリア・ブディットだが、既に婚約させている。その代わり、お前とお前の血を継ぐ者には王位継承権を与えない」
「え?」
「除籍も考えたが、見張りが必要だという結論になった。一応王子だが、お前には何も無い。誰かに命じることも、誰かを従わせることもできない。せいぜいお前の妻と子だけになるだろう」
「何を仰っているのですか?」
「だから王子の仕事はしなくていい。出来そうもないし、怖くて任せられない。
そしてお前に予算は割けない。最低限の物は支給するが今までのような高価な品ではない。そうだな、困窮した貴族よりマシかどうかくらいの物しか与えない。社交も禁止するから、普段の服と寝る時の服だけでいい。宝飾品は一切禁止だ。当然男爵令嬢も同じだ。ドレスなど買い与えない。質素なワンピースと寝巻きだけだ。化粧品もメイドが使うような物しか与えない。
お前達には王子、妃、殿下と言った言葉は使わせない。様だけだ」
「何故です!!」
「王命を破ったからだ。エリーズとは王命で婚約した。お前がエリーズがいいと言ったから王命を使った。一番守るべきお前が勝手に破ったのだから仕方ない」
「あれはエリーズがマリアを虐めて、誘拐未遂まで起こしたからです!」
「調査をした結果、虐めの事実は無かった。
学生や教職員に聞き取り調査を行ったが、お前達の不貞を嗜めたり、男爵令嬢の非常識な行為を注意することはあっても 虐めは無かった。
お前がエリーズに暴力を振るってからは、エリーズは男爵令嬢に接触していない。
お前は模範となって男爵令嬢に注意をすべきだった。自分には婚約者がいるから馴れ馴れしくするなと振り払うべきだった。
お前がエリーズと婚約したいと言い張って、王命で婚約させたから、エリーズは王子妃教育を頑張っていた。教師陣が優秀だと評価して将来が楽しみだった。そのエリーズを裏切って堂々と浮気をし始め、決められた交流の場にも現れずすっぽかした。
婚約者への予算を男爵令嬢に使った。男爵令嬢をパートナーとしてパーティに連れ回した。
挙句、婚約中に浮気相手を孕ませた。
そして公の場で冤罪を被せて断罪し、婚約破棄をして 権限もないのに別の男の元へ嫁げと命じた。
城で暮らせるだけありがたいと思え」
「エリーズは誘拐未遂をしたのですよ!」
「エリーズは行動日誌を付けている。男爵令嬢が主張した、卒業パーティの4日前に王都の東側にある本屋の近くにはいなかった」
「そんなのは何とでも書けますよ!」
「それは男爵令嬢も同じだろう?
エリーズはその日は1日中 王妃の手伝いをして、夕食も王妃と一緒に取っていた。
私達とは別だっただけで同じ建物の中にいたんだ」
「まさか…」
「エリーズはお前より忙しいんだ。王子妃教育と婚姻の準備で誘拐の実行犯に混ざっている暇など無い!」
「見間違えただけで、黒幕はエリーズです!」
「レアンドル!!」
「っ!」
「男爵令嬢はその日何処にいたと思う?
親戚の誕生日パーティに呼ばれていて王都にはいなかった。日が暮れた頃はもちろん、泊まりがけで出席していた」
「あり得ない…」
「お前がな。
つまり完全なお前の有責だ。
縁談を断ったエリーズを無理に婚約者にして、8年も厳しい王子妃教育を受けさせていたのに、蔑ろにして虐めだの何だの非難して、突き飛ばして2日も昏睡させた。
不貞、暴力、予算の横領、婚外子、名誉毀損、越権行為、王命の破棄、冤罪…これらの慰謝料がどれだけ莫大なのか分からないのか?
アルミュア公爵家は代々様々な要職に就いてきた。繋がりが広範囲だから敵に回すなと言わなかったか?現外務大臣を敵に回したのだぞ!
王家からの王子妃の打診を断れるのは馬鹿か相当の権力者のどちらかだ。当然アルミュア公爵家は後者だ。それでもお前が大事にすると泣きつくから王命を使った。アルミュア公爵家に王命を使うのは国王となって以来 一番悩んだ決断だったのだぞ!」
誘拐や虐めが嘘!?
「慰謝料を払うからお前達に与える予算は無い。使い果たしたと思って諦めるんだな。
お前は簡単な仕事をさせる。鎧の手入れとか、馬車の掃除とか。男爵令嬢には針仕事をさせよう。その対価でわずかな小遣いをやろう。何年分貯めても、今着ているその上着さえ買えないがな」
「エリーズを呼び戻してください。謝罪をしてもう一度婚約をします」
「何故上からものを言う?
エリーズがお前などと婚約するわけがないだろう。
継承権も予算もあったとしても、エリーズはお前の妻だけは嫌がるだろう。
自分がしたことを忘れたのか?もう一度言ってやらねばならないのか」
「でも…」
「アルミュア公爵家はブディット男爵とマリア嬢を相手に提訴した。アルミュア家に払い切れるかな?
王子を寝取って嘘を重ねて破棄に至らせた娘と、その娘を監督しなかった男爵の責任は明確だ」
「父上…」
「国王陛下と呼べ。
お前の愛する女に最低限の教育を受けさせなければならない。お前も一緒に受けるがいい」
数日後、顔色の悪いマリアが住まいを城に移した。
「レアンドル様!助けてください!」
「お前の嘘で人生がめちゃくちゃだ!廃嫡に等しい処分になったんだぞ!」
「レアンドル様っ」
「ブディット男爵家は没落だな」
「どうか、支援をお願いします!」
「聞いていなかったか?廃嫡に等しい処分になった。
監視のために城に置かれただけだ。これから俺は掃除などの雑用をして微々たる小遣いをもらい、お前も針仕事をして微々たる小遣いをもらうんだ。
ネックレスどころかドレスも与えてもらえない。平民のワンピース程度の服を与えられるだけだ。
俺も俺の子も俺の孫も継承権は無い。
俺は何故 お前みたいな女に引っかかったのだろう。国で一番の女と婚約していたのにな。
そうだ。今日はエリーズが人妻になる日だ。
ブラージェル子爵が羨ましいよ。
あの美貌と、魅惑的な身体を今夜から堪能できるのだからな」
「ううっ…ひどい」
「ひどい?俺とエリーズの人生をめちゃくちゃにしたのにか?王子と公女の人生をだぞ?」
「マリアのことを愛してるって…」
「気のせいだ。お前の嘘と同じで そんな事実は無かった。
頑張って子育てと針仕事をしろよ。じゃあな」
「レアンドル様っ!!」
そして、卒業パーティから1ヶ月近く経った頃、この騒動が新聞の一面に載った。
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