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友人
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ソフレット家は商家。アリエルは兄弟と一緒に盛り立てるために勉強をしている。
フィードリフ家の領地では薬草を育てていて、ヨナは虫嫌いを克服したいらしい。
ホルテット家は王宮騎士の輩出が続いていて、ケイシーも卒業したら試験を受けるらしい。
レイス家は外交の要。クリストファーは既に4カ国語目を勉強していて卒業後はしばらく兄に付き添って外国を巡るらしい。
今日はレイス邸で集まってティータイムを楽しんでいた。
『うわっ正気か!?エリンは皇帝陛下の姪だぞ!?』
王子妃教育日記を4人が読んでいた。
『将来は王妃様になるだろうエリンにこんなことをしたら、後に困ることになるのはこの人の方じゃない』
『何がしたかったんだろう。陰湿な虐め方の伝授?』
『エリン、頑張っていたんだな』
『みんなが優しくて泣けてくる』
『泣いてないな』
『ないな』
『ないわね』
『でも可愛いわ』
『っ!』
『赤くなったな』
『なったな』
『なったわね』
『赤くなるエリンも可愛い!今度フィードリフ邸にお泊まりに来て。一緒に寝ましょう』
『うちにはエリンの好きなお菓子があるわよ、ソフレット邸に泊まりに来て』
『ホルテット邸に泊まりに来いよ、筋肉つけてやる』
『明日は休みなんだし、このままレイス邸に泊まればいいだろう。な?エリン』
『う、うん』
『ずるい!私は明日予定が』
アリエルは下請けの元へ訪問する父親に同行させてもらう予定だった。
『エリンが泊まるなら予定はキャンセルしよー』
『俺もレイス家の騎士に朝練に付き合ってもらえるなら』
『よし、決まりだな』
クリストファーはそれぞれの屋敷に向けて泊まらせたいと連絡を入れた。
だけどソフレット家にはお泊まり会になったけどアリエルは今日中に帰すと連絡を入れた。するとソフレット男爵から“そっちが優先だ”とアリエルに手紙が届き、クリストファーには“娘を皆様と一緒に過ごさせてやってください”とお願いの返事が届いた。
『嘘…遅くなると言ったら叱られると思ったのに、それどころか泊まってこいだなんて』
『人脈だよ。ソフレット家にとってこの人脈の方が有益だと男爵が判断なさったんだよ』
クリストファーは当然だろうという顔をして言った。
こんな感じで私達は時々お泊まり会して親睦を深めた。
この余裕たっぷりのリーダーっぽいクリストファーは元々孤高のクラスメイトだった。他のクラスメイト達に比べて達観していたように思えたが、実は話しかけるきっかけが掴めなかっただけということがわかった。
遡ること 入学1ヶ月が過ぎた頃
“レイスさん、もしかしてお姉様か誰かの鞄と間違えました?”
クリストファーが机の上に置いた鞄を開けて押し黙っていた。彼が手にしているのは刺繍の教科書だ。貴族令嬢が集まる貴族科にお姉様がいるようだ。学園では制服も靴も鞄も指定で、鞄は男女全く同じもの。目印でも付けておかない限り間違えてしまう。
“……”
“持って行って交換してきてあげましょうか?”
“いいのか?”
“いいですよ”
貴族科の棟に行き、彼の姉と交換してきた鞄に私が付けていたキーホルダーを付けた。
“それ…”
“可愛いですよね?”
“あ、ああ”
“卒業の時に返してくださいね”
“え?”
“父からの贈り物なので”
“バラン伯爵の!?返す!”
“そんなに嫌がらなくても…父が傷付きます”
“そうじゃなくて”
“失くさないようにお願いします”
チャームはバラン領を象徴する花の形をしていて色は帝国の皇子が賜った色の宝石が付いている。
この一件以来、仲良くなった。
父には関係を疑われたが、“学園で独りぼっちで可哀想な子なんです。お姉様離れもできないんです”と説明すると仕方ないなと許してくれた。
今ではクリストファーを愛でる会を結成し、こうやって楽しんでいる。クリストファー自身は自分が私達をまとめているリーダーだと思っていて可愛い。
フィードリフ家の領地では薬草を育てていて、ヨナは虫嫌いを克服したいらしい。
ホルテット家は王宮騎士の輩出が続いていて、ケイシーも卒業したら試験を受けるらしい。
レイス家は外交の要。クリストファーは既に4カ国語目を勉強していて卒業後はしばらく兄に付き添って外国を巡るらしい。
今日はレイス邸で集まってティータイムを楽しんでいた。
『うわっ正気か!?エリンは皇帝陛下の姪だぞ!?』
王子妃教育日記を4人が読んでいた。
『将来は王妃様になるだろうエリンにこんなことをしたら、後に困ることになるのはこの人の方じゃない』
『何がしたかったんだろう。陰湿な虐め方の伝授?』
『エリン、頑張っていたんだな』
『みんなが優しくて泣けてくる』
『泣いてないな』
『ないな』
『ないわね』
『でも可愛いわ』
『っ!』
『赤くなったな』
『なったな』
『なったわね』
『赤くなるエリンも可愛い!今度フィードリフ邸にお泊まりに来て。一緒に寝ましょう』
『うちにはエリンの好きなお菓子があるわよ、ソフレット邸に泊まりに来て』
『ホルテット邸に泊まりに来いよ、筋肉つけてやる』
『明日は休みなんだし、このままレイス邸に泊まればいいだろう。な?エリン』
『う、うん』
『ずるい!私は明日予定が』
アリエルは下請けの元へ訪問する父親に同行させてもらう予定だった。
『エリンが泊まるなら予定はキャンセルしよー』
『俺もレイス家の騎士に朝練に付き合ってもらえるなら』
『よし、決まりだな』
クリストファーはそれぞれの屋敷に向けて泊まらせたいと連絡を入れた。
だけどソフレット家にはお泊まり会になったけどアリエルは今日中に帰すと連絡を入れた。するとソフレット男爵から“そっちが優先だ”とアリエルに手紙が届き、クリストファーには“娘を皆様と一緒に過ごさせてやってください”とお願いの返事が届いた。
『嘘…遅くなると言ったら叱られると思ったのに、それどころか泊まってこいだなんて』
『人脈だよ。ソフレット家にとってこの人脈の方が有益だと男爵が判断なさったんだよ』
クリストファーは当然だろうという顔をして言った。
こんな感じで私達は時々お泊まり会して親睦を深めた。
この余裕たっぷりのリーダーっぽいクリストファーは元々孤高のクラスメイトだった。他のクラスメイト達に比べて達観していたように思えたが、実は話しかけるきっかけが掴めなかっただけということがわかった。
遡ること 入学1ヶ月が過ぎた頃
“レイスさん、もしかしてお姉様か誰かの鞄と間違えました?”
クリストファーが机の上に置いた鞄を開けて押し黙っていた。彼が手にしているのは刺繍の教科書だ。貴族令嬢が集まる貴族科にお姉様がいるようだ。学園では制服も靴も鞄も指定で、鞄は男女全く同じもの。目印でも付けておかない限り間違えてしまう。
“……”
“持って行って交換してきてあげましょうか?”
“いいのか?”
“いいですよ”
貴族科の棟に行き、彼の姉と交換してきた鞄に私が付けていたキーホルダーを付けた。
“それ…”
“可愛いですよね?”
“あ、ああ”
“卒業の時に返してくださいね”
“え?”
“父からの贈り物なので”
“バラン伯爵の!?返す!”
“そんなに嫌がらなくても…父が傷付きます”
“そうじゃなくて”
“失くさないようにお願いします”
チャームはバラン領を象徴する花の形をしていて色は帝国の皇子が賜った色の宝石が付いている。
この一件以来、仲良くなった。
父には関係を疑われたが、“学園で独りぼっちで可哀想な子なんです。お姉様離れもできないんです”と説明すると仕方ないなと許してくれた。
今ではクリストファーを愛でる会を結成し、こうやって楽しんでいる。クリストファー自身は自分が私達をまとめているリーダーだと思っていて可愛い。
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