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チャンスを伺っていた男
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【 レイモンド・アンカーの視点 】
本格的なドレスを脱がしたことなどなかった。
器用に脱がせられないことで、勘違いをさせてしまったようだ。
経験がないわけではない。誘いに乗って夜会などで関係を持つときは着たまま、交際した相手とするときはワンピースだったから簡単に脱がすことができた。
あのときから私の心にはエリン・バランが棲みついた。王子が彼女を転倒させ怪我をさせたときだ。まだ相手は子供、しかもアラン王子の婚約者。馬鹿だなと思った。
だけど見合いをしても令嬢と交際しても求めるのはあの日見せたあの子の素の表情だった。目の前にいる令嬢と比べては心の中で溜息を吐く。デートをしても体を重ねても私の心に火が灯らないことに不満を募らせた交際相手は別れを告げた。
アラン王子はあの子と婚約させてもらえたのに酷い対応を続け、令嬢達と遊んでいた。伯爵令嬢だから?だいぶ歳下だから?彼女の父親が皇族だから?表情が変わらないから?くだらないことで不満をぶつけるのなら婚約を解消すればいいじゃないか。
彼女の成人パーティは風邪を引いたといってパートナーをキャンセルした。仮病だった。代わりにバラン伯爵がエスコートするのかと思ったら名簿の殿下の名前は消されてクリストファー・レイスの名が書かれていた。
レイス家の次男。彼も成人パーティの主役の1人。資料によるとクラスメイトだと書いてあった。
翌日のパーティの様子を2階から覗くと明らかに相手の令息は彼女に好意を寄せていた。
衝撃的だった。王子の婚約者でも想いを寄せ彼女の側にいようとする令息がいる。
ハッとした。王子妃の条件に純潔か否かは求められていない。しかも政略結婚だからバラン嬢は王子妃教育で問題がなければ婚前恋愛しようとも王家は何も言えないのだ。
王子は彼女を嫌っているし、別の令嬢達と楽しんでいるのだから、私も我慢する必要はないのでは?
そんなことを思い始めたが、彼女と話す機会がなかった。突然屋敷を訪ねるわけにもいかずチャンスをうかがっていた。そんなときに王子が馬鹿なことを命じた。一生に一度のチャンスだと思った。
彼女にキスをしたが引っ叩かれなかった。
突然の展開に彼女は戸惑ったが、吹っ切れたようにドレスを脱がすよう求めた。
「バラン嬢」
「エリンと呼んでください」
「エリン、私のことはレイと呼んでもらえますか」
「レイ」
ずっと口付けをしていたいが時間は限られている。
下着を脱がせて白い膨らみに触れた。すぐに小さな頂は硬くなった。味なんてしないだろうに甘く感じる。腹は薄く不安になる。壊してしまわないだろうか。
「んあっ」
止めるなんてできそうにない。エリンの甘い声が脳を刺激する。
恥ずかしがるエリンの脚の間に入り、しっかり舐めた。エリンの反応からすると今夜が初めてなのだろう。痛くないといいなと願いながらエリンを宥める。
「大丈夫、怖くないから」
「でも、なんか変っ」
「その変を気にいるようになるよ」
愛芽を中心に秘部舐め、エリンが絶頂を迎えると内腿に強く吸い付いた。
「レイっ!レイっ!!」
肌の紅潮にピンと伸びた脚、最高に可愛い。
落ち着いたらまた舌を這わせた。今度は指をゆっくり挿入した。膣内は狭く少し硬い。だが濡れてる。出来るだけ丁寧にほぐしているが、エリンを見たら涙を流していた。
「エリン?」
「……」
「止めたい?」
「初めてで怖いだけです」
「できるだけ痛くないようにほぐすから」
「はい」
ドロドロになるまでほぐし、そろそろという頃にはエリンはぐったりしていた。
陰茎の先を秘部に擦り付け愛液を纏わせてグッと膣口に押し付けそのまま肉の壁を押し分けるように挿入した。力が抜けている間に済ませる方がいいだろうと突き当たりまで一気に押し込んだ。
驚いたエリンはぎゅうぎゅうに締め付けてくる。やはり一気に挿れて良かった。
「エリン、まだ動かないから安心して力を抜いて」
「レイっ」
「大丈夫、もう突き当たりまで入ってるから」
「レイっ」
「痛い?」
「少しヒリヒリします」
「嬉しいよ」
愛撫をしながら愛し合う恋人のようにキスをして少しでも馴染むのを待った。その間もナカでジワジワと濡れていくのがわかる。
1つ問題が迫っていた。久しぶりでキツく締め付けられてもう出そうだった。深呼吸をしているとエリンの腰がモゾモゾ動き出した。
合図だと感じたので様子を見ながらゆっくり腰を引いた。途中で止めてまた優しく突き当たりまで挿入した。エリンの表情にホッとした。
「気持ちいい?」
「んっ」
大丈夫そうなのでゆっくり抽送を始めた。もう少しほぐれたらエリンのイイ場所を探さないと。
「レイっ」
「駄目だ…ごめん」
引き抜いてエリンの腹や胸の上にぶちまけた。信じられないくらいに出てくる。
しっかり絞って白濁を拭い、またエリンのナカに入った。
「あっ!」
エリンのイイ場所を見つけたようだ。そこを重点的に擦り上げるとエリンは強く反応してたっぷり愛液を溢れさせた。部屋の中は抽送の度にグチュグチュと音がする。ベッドの軋む音とエリンの甘い声も蔓延していた。この水っぽい音に嬉しく思う日が来るとは思わなかった。
「エリン」
「ああっ」
すぐに順応するこの体を他の男に奪われなくて良かった。王子にもレイスにも。
だがこれできっと仕事はクビになり、アンカー家からは追放されるかもな。だが、どうしても諦めたくなかった。
「エリン」
本格的なドレスを脱がしたことなどなかった。
器用に脱がせられないことで、勘違いをさせてしまったようだ。
経験がないわけではない。誘いに乗って夜会などで関係を持つときは着たまま、交際した相手とするときはワンピースだったから簡単に脱がすことができた。
あのときから私の心にはエリン・バランが棲みついた。王子が彼女を転倒させ怪我をさせたときだ。まだ相手は子供、しかもアラン王子の婚約者。馬鹿だなと思った。
だけど見合いをしても令嬢と交際しても求めるのはあの日見せたあの子の素の表情だった。目の前にいる令嬢と比べては心の中で溜息を吐く。デートをしても体を重ねても私の心に火が灯らないことに不満を募らせた交際相手は別れを告げた。
アラン王子はあの子と婚約させてもらえたのに酷い対応を続け、令嬢達と遊んでいた。伯爵令嬢だから?だいぶ歳下だから?彼女の父親が皇族だから?表情が変わらないから?くだらないことで不満をぶつけるのなら婚約を解消すればいいじゃないか。
彼女の成人パーティは風邪を引いたといってパートナーをキャンセルした。仮病だった。代わりにバラン伯爵がエスコートするのかと思ったら名簿の殿下の名前は消されてクリストファー・レイスの名が書かれていた。
レイス家の次男。彼も成人パーティの主役の1人。資料によるとクラスメイトだと書いてあった。
翌日のパーティの様子を2階から覗くと明らかに相手の令息は彼女に好意を寄せていた。
衝撃的だった。王子の婚約者でも想いを寄せ彼女の側にいようとする令息がいる。
ハッとした。王子妃の条件に純潔か否かは求められていない。しかも政略結婚だからバラン嬢は王子妃教育で問題がなければ婚前恋愛しようとも王家は何も言えないのだ。
王子は彼女を嫌っているし、別の令嬢達と楽しんでいるのだから、私も我慢する必要はないのでは?
そんなことを思い始めたが、彼女と話す機会がなかった。突然屋敷を訪ねるわけにもいかずチャンスをうかがっていた。そんなときに王子が馬鹿なことを命じた。一生に一度のチャンスだと思った。
彼女にキスをしたが引っ叩かれなかった。
突然の展開に彼女は戸惑ったが、吹っ切れたようにドレスを脱がすよう求めた。
「バラン嬢」
「エリンと呼んでください」
「エリン、私のことはレイと呼んでもらえますか」
「レイ」
ずっと口付けをしていたいが時間は限られている。
下着を脱がせて白い膨らみに触れた。すぐに小さな頂は硬くなった。味なんてしないだろうに甘く感じる。腹は薄く不安になる。壊してしまわないだろうか。
「んあっ」
止めるなんてできそうにない。エリンの甘い声が脳を刺激する。
恥ずかしがるエリンの脚の間に入り、しっかり舐めた。エリンの反応からすると今夜が初めてなのだろう。痛くないといいなと願いながらエリンを宥める。
「大丈夫、怖くないから」
「でも、なんか変っ」
「その変を気にいるようになるよ」
愛芽を中心に秘部舐め、エリンが絶頂を迎えると内腿に強く吸い付いた。
「レイっ!レイっ!!」
肌の紅潮にピンと伸びた脚、最高に可愛い。
落ち着いたらまた舌を這わせた。今度は指をゆっくり挿入した。膣内は狭く少し硬い。だが濡れてる。出来るだけ丁寧にほぐしているが、エリンを見たら涙を流していた。
「エリン?」
「……」
「止めたい?」
「初めてで怖いだけです」
「できるだけ痛くないようにほぐすから」
「はい」
ドロドロになるまでほぐし、そろそろという頃にはエリンはぐったりしていた。
陰茎の先を秘部に擦り付け愛液を纏わせてグッと膣口に押し付けそのまま肉の壁を押し分けるように挿入した。力が抜けている間に済ませる方がいいだろうと突き当たりまで一気に押し込んだ。
驚いたエリンはぎゅうぎゅうに締め付けてくる。やはり一気に挿れて良かった。
「エリン、まだ動かないから安心して力を抜いて」
「レイっ」
「大丈夫、もう突き当たりまで入ってるから」
「レイっ」
「痛い?」
「少しヒリヒリします」
「嬉しいよ」
愛撫をしながら愛し合う恋人のようにキスをして少しでも馴染むのを待った。その間もナカでジワジワと濡れていくのがわかる。
1つ問題が迫っていた。久しぶりでキツく締め付けられてもう出そうだった。深呼吸をしているとエリンの腰がモゾモゾ動き出した。
合図だと感じたので様子を見ながらゆっくり腰を引いた。途中で止めてまた優しく突き当たりまで挿入した。エリンの表情にホッとした。
「気持ちいい?」
「んっ」
大丈夫そうなのでゆっくり抽送を始めた。もう少しほぐれたらエリンのイイ場所を探さないと。
「レイっ」
「駄目だ…ごめん」
引き抜いてエリンの腹や胸の上にぶちまけた。信じられないくらいに出てくる。
しっかり絞って白濁を拭い、またエリンのナカに入った。
「あっ!」
エリンのイイ場所を見つけたようだ。そこを重点的に擦り上げるとエリンは強く反応してたっぷり愛液を溢れさせた。部屋の中は抽送の度にグチュグチュと音がする。ベッドの軋む音とエリンの甘い声も蔓延していた。この水っぽい音に嬉しく思う日が来るとは思わなかった。
「エリン」
「ああっ」
すぐに順応するこの体を他の男に奪われなくて良かった。王子にもレイスにも。
だがこれできっと仕事はクビになり、アンカー家からは追放されるかもな。だが、どうしても諦めたくなかった。
「エリン」
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