【完結】責任など取らなくて結構です!

ユユ

文字の大きさ
14 / 84

辺境伯(娶りたい)

【 フェリシアン・バロウ辺境伯 の視点 】


暫くすると血の気の引いたアリオンが戻って来た。

「遅かったな。どうだった」

「深夜に城を出たのは夜勤の王宮馬車だけで、行き先は……」

「早く言え!」

「ヴェリテ公爵邸でした」

「王兄殿下の婿入り先だ…」

「ヴェリテと言ったら娘が一人います。今、調べて来たら、成人したばかりの令嬢でした」

「16歳!?」

「そうなります。我々はもうお終いです」

「朝になったら交際を申し込もうと思っていたのに……」

「それどころじゃないですよ!」

「女による夜這いからの交際だと思っていたのに。謝罪をしなくては」

「……待ってください。騒ぎになっていないということは公爵令嬢は口を継ぐんでいる可能性があります。令嬢にとっては致命的ですから」

「それだ」

「フェリシアン様?」

「責任をとって娶る!」

「はあ~主人が壊れた、神様助けてください」

「アリオン、令嬢について徹底的に調べてくれ!ヴェリテ公爵家についてもだ!」

「分かりました」

「陛下に聞いてくる」

「湯を用意させますから、まずは湯浴みをしてください!そもそも何時だと思っているんですか!夜が明けたばかりですよ!?」

「分かった、湯浴みをする」

「参ったな。絞首刑かな」


湯に浸かりながら昨夜のことを思い出していた。

彼女の膣内ナカに突き立て、あの狭さを味わい、子種を注いできた男達に嫉妬した自分がマヌケで笑えてきた。

「ハハッ」

彼女は俺しか知らない。俺が純潔を散らして初めて注いだ男なのだと思ったら嬉しくて仕方ない。

「痛かっただろうな」

誘ってきた女が処女だったことも何度とある。自己申告をするから面倒だが丁寧に解してやっていた。それでも裂けるような痛みだと泣く女もいる。

それを湿らせてナカにサッと塗り込んだだけで突っ込んでしまった。
最後は乱暴に突き立てた。
そしてそのまま抱き続けた。

初めてだと自己申告する女の中には、偽物が紛れていた。破瓜の責任を取らせようという魂胆なのだが、自己申告した女には全員“例え生娘だとしても責任は取らない”と告げてから貫いた。

明らかに男を知った慣れた具合の女が何人もいた。“痛い”という女を無視して腰を振り、高めるために利用して射精の際は膣から抜き去って放出すると女はガッカリした顔をする。

“もう一度”などと言われても“一度で充分だ”と言って女の元を去った。
次はなんとかナカに注がせようとしているのがわかる。

そもそも初めての女がもう一度などと言わないだろう。

挿れた途端に緩過ぎて、ヤっている最中に素股に変えたこともあった。流石に“こんなに緩くてよく処女だなんて言えたな”と指摘すると 顔を真っ赤にしてキレだす女もいた。

あれだけ狭かったし 抵抗感も凄くて無理矢理捩じ込んだようなものなにの何故すぐに気が付かなかったのか。

しかも成人したての公爵令嬢。
縛って 口に布を詰めた。
……酷いことをした。

再会したら甘やかしてやろうと決意した。

浴室から出ると侍従が新しいタオルを渡した。

「何、笑っていたんですか。壊れたかと思って心配になりましたよ。ニヤついて出て来るし。まだ正気でいてくださいよ。こんなに若いうちから無職にしないで稼がせてください」

こいつは本当に遠慮がない。




数時間後、お目通りが叶って陛下と対面した。

包み隠さず話して跪いた。

「シェイナを夜這いの女と間違えて事を成したと言うのだな?」

「申し訳ございません」

「よりによって兄上の娘に……」

「申し訳ございません」

「私の姪でもあるのだぞ!」

「誤解の上、知らなかったとはいえ私の責任です」

「兄上は夫人を狂愛している。その夫人によく似た娘だぞ!」

「暗くてよく見えませんでした」

「兄上も恐ろしいが、一番恐ろしいのは夫人のティーティア様だ。彼女は軍師と呼ばれている。
父上達が頼るほどの策略家で商才もあり、貴族や平民から絶大な人気を誇る」

「ご令嬢は、」

「彼女の名前はシェイナ・ヴェリテ。
長兄のフィロは宰相補佐で宰相の娘と婚姻し婿養子に入っている。

シェイナはデビューのために王都に来てフィロ経由で宰相と知り合い、宰相が試しに仕事をさせたら有能だった。

宰相自ら口説き落としスカウトして宰相執務室の一員になった。

成人して独立している」

「婚約者は、」

「いない」

「恋人は、」

「聞いていないし、過去にも居なかったはずだ」

「求婚します」

「それは責任をとってということか」

「名目はそうですが気に入ったのです」

「そんなことを言ったら兄上に殺されるぞ」

「何故ですか」

「会話もせず ただ犯しただけの其方が、気に入ったから娶りたいと言い出せば、それは“体が気に入ったから”という意味になる。
つまりは“夜伽のための女として娶りたい”と言っているようなものだ。
溺愛する妻にそっくりな愛娘がそんな扱いを受けたら許すはずがない。

兄上は王位継承権を有する。いくら辺境伯でも無事では済まない」

「純潔を奪ったのです」

「シェイナの身分と後ろ盾と美しさなら、生娘でなくとも望む者は多い。

しかも宰相が直々にスカウトした子で一度は断ったと聞く。
学園の入試は一位で入学を辞退した才女だ。

其方に見込みは無いのでは?
普通、自分を犯した男と結婚したいと思うか?会いたいと思うか?

シェイナは其方の妻の座など興味を持っているはずがない」

「それは……」

「しかも未だに頭と胴体が付いているし、自由の身だ。関わりたくもないのだろう」

確かに。

だが、彼女の情報を聞けば聞くほど欲しくなる。

「……とにかく謝罪をしに行きます。住所を教えていただけませんか」

「姪を犯した男に一人住まいの住所を教えろと?其方なら教えるのか?」

「……いえ」

「ヴェリテ邸に先触れを出して訪ねるしかないだろうな。

一つ忠告してやろう。殺気を生じさせれば死ぬからな」

「ヴェリテはそのような家門では……手練れの護衛がいるという意味でしょうか」

「そうだ。人ではないがな。それ故に容赦がない。

それに兄上も相当な剣の使い手だし、夫人のティーティア様も団長達が講師を何度と頼む程の剣の使い手だ。

サンセール1の剣士と呼ばれる其方だが無傷ではいられまい。

いいか、ヴェリテの当主は王族だ。忘れるなよ」




部屋に戻りアリオン直々に先触れを出しに行かせた。

「フェリシアン様、公爵令嬢は不在でした」

「居留守ではなく?」

「はい。何処にいるかは教えて貰えませんでした」

「そうか。では一人住まいの部屋だろう。

もう一つ、王太子殿下の誕生祝いがある。
その後、ホテルに滞在するかもしれない。
混雑具合を聞いてくれ。場合によっては滞在が長期になるかもしれない」

「かしこまりました」





あなたにおすすめの小説

世継ぎは他の妃が産めばいい——子を産めない私ですが、帝の寵愛を独占して皇后になりました

由香
恋愛
後宮に入る女の価値は、ただ一つ。 ——皇子を産めるかどうか。 けれど私は、産めない。 ならば—— 「世継ぎは他の妃に任せます。私は、陛下に愛される女になります」 そう言い放ったその日から、すべてが狂い始めた。 毒を盛られても、捨てられず。 皇子が生まれても、選ばれたのは私だった。 「お前は、ここにいろ」 これは、子を産めない女が ただ一つの武器“寵愛”だけで頂点に立つ物語。 そして—— その寵愛は、やがて狂気に変わる。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

公爵家の秘密の愛娘 

ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝🌹グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。 過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。 そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。 「パパ……私はあなたの娘です」 そう名乗り出るアンジェラ。 ◇ アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。 この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。 初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。 母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞  ✴️設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞 ✴️稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇‍♀️

妹の身代わりに殺戮の王太子に嫁がされた忌み子王女、実は妖精の愛し子でした。嫁ぎ先でじゃがいもを育てていたら、殿下の溺愛が始まりました・長編版

まほりろ
恋愛
 国王の愛人の娘であるアリアベルタは、母親の死後、王宮内で放置されていた。  食事は一日に一回、カビたパンやまふ腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。  しかしアリアベルタはそれでもなんとか暮らしていた。  アリアベルタの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。  その妖精はアリアベルタに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。  ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたアリアベルタは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。 「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します。 ※小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。 ※中編を大幅に改稿し、長編化しました。2025年1月20日 ※長編版と差し替えました。2025年7月2日 ※コミカライズ化が決定しました。商業化した際はアルファポリス版は非公開に致します。 ※表紙イラストは猫様からお借りしています。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。

112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。  ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。  ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。 ※完結しました。ありがとうございました。

身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~

湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。 「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」 夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。 公爵である夫とから啖呵を切られたが。 翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。 地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。 「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。 一度、言った言葉を撤回するのは難しい。 そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。 徐々に距離を詰めていきましょう。 全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。 第二章から口説きまくり。 第四章で完結です。 第五章に番外編を追加しました。

忘れられた幼な妻は泣くことを止めました

帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。 そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。 もちろん返済する目処もない。 「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」 フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。 嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。 「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」 そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。 厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。 それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。 「お幸せですか?」 アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。 世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。 古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。 ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。 ※小説家になろう様にも投稿させていただいております。

ブサイク令嬢は、眼鏡を外せば国一番の美女でして。

みこと。
恋愛
伯爵家のひとり娘、アルドンサ・リブレは"人の死期"がわかる。 死が近づいた人間の体が、色あせて見えるからだ。 母に気味悪がれた彼女は、「眼鏡をかけていれば見えない」と主張し、大きな眼鏡を外さなくなった。 無骨な眼鏡で"ブサ令嬢"と蔑まれるアルドンサだが、そんな彼女にも憧れの人がいた。 王女の婚約者、公爵家次男のファビアン公子である。彼に助けられて以降、想いを密かに閉じ込めて、ただ姿が見れるだけで満足していたある日、ファビアンの全身が薄く見え? 「ファビアン様に死期が迫ってる!」 王女に新しい恋人が出来たため、ファビアンとの仲が危ぶまれる昨今。まさか王女に断罪される? それとも失恋を嘆いて命を絶つ? 慌てるアルドンサだったが、さらに彼女の目は、とんでもないものをとらえてしまう──。 不思議な力に悩まされてきた令嬢が、初恋相手と結ばれるハッピーエンドな物語。 幸せな結末を、ぜひご確認ください!! (※本編はヒロイン視点、全5話完結) (※番外編は第6話から、他のキャラ視点でお届けします) ※この作品は「小説家になろう」様でも掲載しています。第6~12話は「なろう」様では『浅はかな王女の末路』、第13~15話『「わたくしは身勝手な第一王女なの」〜ざまぁ後王女の見た景色〜』、第16~17話『氷砂糖の王女様』というタイトルです。