【完結】責任など取らなくて結構です!

ユユ

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気乗らぬ閨(R18)

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【 エリオットの視点 】


私は兄上を尊敬しているし、兄上が国王となることに大賛成だ。

だけどひとつだけ理解できないことがある。
それはシェイナへの執着だ。

兄上はシェイナの10歳のお披露目以後、チャンスを見つけてはヴェリテ領に遊びに行った。

年に一度、シェイナが王都にやってくる時は大騒ぎだ。

貴賓室を自ら確認し、あれこれ指示をだす。
料理長の元へ行き、食事やデザートの確認をする。食べ難そうなものがあれば変更させるかシェイナの分だけ工夫させる。

何かあった時のために着替えまで用意した。


それは父上公認で王太子になるまで続いた。


王太子になってからは領地には行けなかった。
ひたすら王都に来てくれることを切望しながら、手紙や贈り物を贈る。

何が兄上をここまでさせるのか。

シェイナが宰相執務室で働くことになれば、頻繁に顔を出して昼食に誘った。

あまりにも頻繁過ぎるので私も出来るだけ顔を出した。

確かにシェイナは可愛い。どんどん美しくなっていっているとは思うがそれだけだ。

何故、従妹にそんな気持ちになれるのか。

兄上の苦悩の一部を聞いた。
第一王子の兄上は精通が始まると既成事実を狙って何度もメイドが夜這いに来たという。

成人、王太子、入学の時期からは令嬢達からも言い寄られて辟易したようだ。

そこでシェイナが出てくる。
彼女に癒されていたらしい。
他の女達は穢らわしものに映るのだろう。

激甘な上に、シェイナの為なら王太子の座を捨てると言う。

愛しているのだな。
兄上は叶わない恋をしているのだ。

兄上は何でも手にしていると思っていた。








【 クリスの視点 】


シェイナが恋をして振られた?

食堂で皆と一緒でなければ冷静を装えなかったかもしれない。

落ち着け。
終わったことなら、可哀想だが私にとってはそれもシェイナを愛でる機会だ。
慰め甘やかそう。

そうすることで、シェイナは何かあると抱きついて頼ってくれる。


シェイナが私のためだけに空けてくれた一日だというのに席を外さねばならなかった。
その隙にローエン・ノワールの代理がシェイナ宛に訪ねて来ていることを知った。

王太子妃宮に行くとシェイナは泣いていた。

シェイナの近くに座る男は体の引き締まった美丈夫だ。少し中性的な顔をしている。

男はセヴリアンと名乗った。
公子が “イカれてる” と言っていた男だった。

私が話をしているのにその男はシェイナにばかり向いてしまう。
 
揉めている雰囲気で直感が働いた。この男がシェイナが片想いをした相手……

カッとなり剣を抜いたが刺すつもりなど無かった。


報告がてらに父上にセヴリアンのことを聞いた。
実子を抑えて暗殺部門のトップに!?

“暗殺部門は気を付けろ。特にトップになれる者は普通ではない”

父上に忠告された。


その後、王太子妃に会いに行った。

シェイナの件と妾の件を話したかった。

彼女は会話から得た情報を与えてくれた。

子供の頃からの知り合い!?兄妹のよう!?

当主のノワール公爵よりは歳下だろうが、セヴリアンも三十歳を過ぎた辺りだろう。
子供同士で過ごすということはない。

どういうことなのか全く分からなかった。



せっかくのシェイナとの一日なのだからと気持ちを入れ替えてシェイナと過ごした。
そして就寝前にシェイナと二人きりになった。

「もうあんな事、しないでください」

「怪我をさせるつもりは無かった」

「剣を抜けば可能性はゼロではありません」

「ごめん」

「優秀ですから、対立しないでください」

「場合による」

「クリス兄様」

「シェイナが抱きしめて、大好きだと言ってくれたら努力する」

シェイナは少し呆れた顔をして抱き付いた。

「クリス、大好き!」

「っ!!」

「兄様?」

抱きしめ返して頬と額に唇を付けた。

「おやすみ」


薄暗いしサッと顔を逸らしたから大丈夫だろう。

廊下の鏡に映る私の顔は赤かった。

“クリス、大好き!”

シェイナが小さかった頃にそう言わせていた。
しばらく言われていなかったから動揺してしまった。言わせてるのにこれだけ嬉しいんだ。本気で言ってくれていたら私はどうなってしまうのだろう。心臓が破れるかもしれない。

例えそうだとしても本望だ。

私室のテラスで頭を冷やした。

今日だけでこれだけ動揺するのに、旅の間 シェイナの頼れる冷静な男でいられるのだろうか。

そこに父上の侍従がやってきた。

「国王陛下がお呼びです」


侍従の後に付いて行くとそこは後宮だった。

ある部屋に入ると父上とナイトドレスの女が二人いた。

父上は女に支度をするように告げると、女達は浴室らしき扉の向こうに消えた。

「クリス。明日から長旅だ。
間違いがあってはならない。
シェイナを傷付けないためだ。

先程の女は夜伽のために存在する。
妻が出産でご無沙汰だろう。
慰めてもらえ」

「いえ、私は、」

「これはシェイナを連れて行く条件だと思えばいい。

シェイナに対するクリスの自制心は誇らしいが、男は溜まってると魔が差してしまう。
特に愛おしく若い女が四六時中側にいれば抗えない欲に取り憑かれて本能を満たすまで止まらないことがあるんだ。

出なくなるまで搾りだしてもらえ。
二人は手練れだから横になっているだけでいい。我慢せずさっさと出してしまえ。
時間をかけると翌朝に響く。

分かったな?」

「……はい、父上」

「スッキリさせて、シェイナの好きなクリスでいろ」

父上が手をパンパンと叩くと、一人は箱とタオル数枚、一人は桶に水を汲んで戻ってきた。

父上が部屋から出ると二人は私の服を脱がし始めた。

豊満な女が背中に乳房を擦り付けながら背中を舐めて胸や腹を摩る。まだ幼さの残る女は跪き全く勃っていない陰茎をパクッと咥えた。

これがシェイナだったら夢のようなのに。

段々と芯を持ち始めた陰茎を口から離すと、潤滑油を手に取り、目の前で解し始めた。
そして豊満な女の方が跪いて咥えた。

自分で胸を揉みしだき、秘部をグチュグチュと捏ねている。

「うあっ」

女は完全に勃ちきった陰茎を全て口内に収めるとギュッと喉を締めた。

我慢せず吐精した。

ビュッ ビュッ ビュッ ビュッ ……

「はぁ~」

女はズルッと陰茎を口から抜くと、大きくゴクッと嚥下した。

一度口の中を開けて見せるとまた咥えてしっかり芯を持たせた。

そして私をベッドに寝かせると、若い女の方が跨り陰茎を掴むと秘部に擦り付けて腰を沈めた。

「んっ……」

女が眉を寄せて目を瞑った。

「痛ければ止めていい。無理をする必要はない」

「違います。快いところに当たって……すごく気持ちが快いのです。勝手に申し訳、ああっ!」

腰を掴み下から突き上げた。

強く激しく打ち付けた。

しばらくすると息が切れ、息を整えるために動きを止めた。上に乗っていた若い女はビクンビクンと体を震わせて陰茎を締め付けていた。

達したようだ。

腰を回して掻き回すとジュワジュワと温かい液体が漏れ出した。

また激しく打ち付けて吐精した。


掴んでいた腰から手を離すと崩れるように横に倒れ込んだ。

直ぐ豊満な女が跨って陰茎を収めた。
萎むだろうと思っていたが巧みな膣使いで萎えないが 高まらない。

「ご主人様、立つか四つん這いになっていただけますか」

ベッドから降りて立つと、女は潤滑油をたっぷり手に付けて、背後に回ったと思ったら尻に顔を埋めて私の後蕾を舐め始めた。

「うわっ!」

そして舐めたまま、ヌルヌルの手で陰茎を扱いたり陰嚢を揉み始めた。

「はっ…くっ……、ああっ!!」

舌がどんどんこじ開けて捩じ込まれていく。

ビュッ ビュッ ビュッ ビュッ ……

膝が震えてベッドに手と膝を付いた。

すると女の指が後蕾に差し込まれた。
精液と潤滑油に塗れた陰茎をクチュクチュと扱きながら、差し込まれた指が何かを探す。

「うっ!」

女の指は探し当てたのか、一箇所を擦り始めた。

ムズムズする刺激は気持ちがいい。段々と快感ははっきりとしてきた。

「あっ、あっ、……ああっ!!」

擦るのを止めてトントンとその場所を刺激するとどんどん快楽が増してくる。

四つん這いになって後ろから攻められて、穴を刺激され情けなく声を上げて快楽に耐える。
まるで女になった気分だった。

「あっ、イクっ」

女は陰茎から手を離して中をトントンと刺激し続けると強い快楽に到達した。
だが、吐精はしていない。

少し休めるとまた、指を擦り付け、トントンと刺激をし始めた。

今度は若い女が陰茎を咥えた。

あっという間だった。
強烈な快楽と口内への吐精を終えてベッドに倒れ込んだ。

女達はタオルを濡らしてサッと私の体を清めると、ベッドを整えて部屋を出た。

そのまま意識を失った。




「殿下、クリス王太子殿下、」

目を開けると既に夜が明けていた。

「食事にしますか、湯浴みにしますか」

「食事を持ってきてくれ。このまま食べる」

侍従が外に出るとシーツをめくった。
ぐったりとした陰茎を見た。

またシーツを被せた。

とんでもない快楽を知ってしまって、この先が不安になってきた。

スッキリとして軽さを感じるが、どこか気怠い。

食事をして、湯浴みをして、シェイナの部屋に迎えに行った。

馬車へのエスコートに手を取ったが、自分が穢れてしまったような気がしてしまった。
















 





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