【完結】私を孕ませたのは誰ですか!

ユユ

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ロクサーヌ

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ポレットが語るロクサーヌは…。

「フォセット侯爵家はとてもお金持ちです。
財力と美貌で異性が寄ってきます。

ロクサーヌお嬢様は夜会などでモテています。

何人かのご令息とお会いになっておりました。
いわゆる恋多き女かもしれません。
お嬢様は決めるつもりはないと仰っておりました」

「婚約とかあるの?」

「はい。基本法で成人が18歳と定めております。
婚約は成人しないとできません。

貴族は必ず婚約期間を必要とします。平民のように簡単に婚姻してしまって、簡単に離縁できません。
貴族同士のトラブルを少なくするためです。

お嬢様に縁談話は山のように来ましたが、どなたも選びませんでした。
旦那様も奥様も、お嬢様は嫁に行かなくていいと仰って、自由にさせておられます」

「お、お兄様は?」

「婚約しておりません。理由は分かりません」

すごくモテそうなのに。まさか、同性が好き?

「赤ちゃんの父親は誰?」

「分かりかねます。
お嬢様は恋多き女と呼ばれておりますが、純潔だったはずでした。王太子殿下のお誘いでさえ断っておいででしたから」

お、王太子!?
貴族がいるのだから王族もいるわね。

じゃあ、運命的な出会いがあったのか、無理矢理?

「避妊事情は?」

「3タイプの避妊薬がございます。

5日ほど効き目が持続する超高級薬は閨事の丸一日前に飲む必要があります。

貴族間で一般的なのは精を受けてから10時間以内に飲む薬です。

そして、余裕のない貴族や平民に需要のある飲む薬は精を受けてから24時間以内に飲む必要があります。
猶予があっていいと思われるかもしれませんが副作用があり、乱用は不妊の素だと言われております。

貧乏人は用意できませんので、大抵は身体の外に排出しますが、失敗もあります」

「ここにはあるの?」

「はい」

「私が外泊したことは?」

「必ず家族の誰かがご一緒です」

「酔って意識を飛ばしたことは?」

「ありません」


1時間以内に届けてもらった薬を飲むとピタッと吐き気が治った。凄い!

食事をしながらこの世界の話を聞いた。


何故か言葉は分かる。

だけど人や歴史、植物など、前の世界と違う部分はまるでわからない。

人の名もわからない。

だって、この世界で育った魂じゃないもん。

礼儀作法も分からない。テーブルマナーは早速ポレットが簡単な範囲で教えてくれた。

「ダンスも踊れませんね?」

「踊れないわね」



食べ終わるともう一つ聞いた。

「産む以外の選択肢はあるの?」

「堕胎薬はありますが、亡くなったり不妊になる方もおります。
育てられない貴族は養子に出します」

そうなんだ。

 

倒れたせいか、頭のコブの他に身体に打ち身があった。





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