19 / 32
新しい友達の躾
翌朝。
客室で食べる滞在客もいるけど、エルはお兄様達やお客様達と一緒に紫玉の間にいて、お祖父様と私と前バミュート伯爵と夫人とジュリアンは食堂で取っていた。
すっかり打ち解けていたせいか、ジュリアンが、女性の支度時間が長すぎるという不満を口にしていた。
「それは仕方ないわ。令嬢や夫人達がどれほど苦労しているか。長い髪は乾いていても重いし一纏めのアップは首も肩も凝るし。洗髪後はもっと重くて乾かすのが大変なのよ」
「短くすればいいじゃないか」
「髪も美の一部なの。男性だって髪型で雰囲気を変えるように女性の髪は男性以上に存在感を持つの。髪だけではなくドレスを着るのも大変だし、着続けるのは苦痛があるのよ」
「コルセットで締め付けてるんだろう? そんなの止めればいいじゃないか」
「ジュリアン・バミュートはショートヘアの令嬢を妻に募集する。更には簡単に脱ぎ着できる質素な服を纏うことを妻に要求するといって募集したらいいわ。そしてどこへでも、その姿の妻を伴っていられるならその主張を認めるわ」
「そ、それは」
「そのような服を着た女性が男性とダンスを踊るのよ? 布一枚二枚しか隔たりがない女性の柔らかい体を感じ取った男性が鼻の下を伸ばしそうね」
「極端だろう」
「まずは体験したらどう?」
「は?」
「クロエ、屋敷中を探してジュリアンのための一式を用意してきてちょうだい」
「ご指名ありがとうございます」
クロエがこの返事をするときは気合が入った証。
「何を?」
「蜂蜜も食べてみないと甘さがわからないように、私達の苦労も試さないとわからないでしょう?」
「悪かった、僕が余計なことを言った」
「駄目よ。日付けが変わるまで付き合ってもらうわ。ヴェールを用意するから安心して」
お祖父様達はニヤニヤしているし、バミュート夫人はニッコリ微笑んでいる。
「いい機会だわ、体験しなさい」
きっとバミュート家でもジュリアンは “支度が遅い” と言っていたのね。
朝食が終わるとバミュート夫人とジュリアンを私の部屋に招待した。
ジュリアンは下着一枚にガウンを着させ、濡れたかつらを被ってもらった。
「どうぞ」
布を何枚か渡した。
「え?」
「自分で乾かして」
「いや、かつらは、」
「いいからやりなさい、ジュリアン」
「はい、お祖母様」
ジュリアンがせっせと乾かしている間に、私と夫人は “今日は逆転ね” と言いながらお茶を飲みお菓子を食べ、話に花を咲かせた。
乾いた頃にはジュリアンは既に疲れを感じたようだった。
「ガウンを脱いで」
「は?」
「ジュリアン、脱ぎなさい」
渋々ガウンを脱いだジュリアンにクロエ達がコルセットを装着させる。
「壁に手を付いて踏ん張ってください」
「え? ぐわっ!!」
クロエ、足は使っちゃダメよ。
クロエはジュリアンの腰を足で押さえながら力一杯紐を引き締めていく。
「馬鹿! これじゃ呼吸できないじゃないか!」
「バミュート様、もっと締め上げますよ」
「は? ぎゃあ!!」
ジュリアンの叫びを聞いて夫人は楽しそうに声を上げて笑っている。
その後パニエやペチコートをはかせ、重量のあるパーティ用のドレスを着させた。
「む、無理」
「言っておくけど、冬はもっと重くて締め付けられるわよ」
「ごめんなさい」
「さあ、バミュート様、靴を履きましょう」
「ちょっとクロエ、これ痛いぞ。足先が絞られる上に体重や服の重みが全部襲ってくる! 何で靴の爪先が三角なんだよ、おかしいだろう」
「やっと気付くことができたのですね、おめでとうございます」
「普通、そんな口をきいたらクビにしそうだが、何故かクロエが言うと腹が立たないな」
「バミュート様は見どころがありますね。特別にジュリアン様と呼んで差し上げます」
「そうしてくれ。ついでに君の主人を説得してくれ」
「私はお嬢様一筋ですのでご期待に沿うことはできません」
「ジュリアン、日付けが変わるまでよ。昼食後は馬車に乗って別邸に行きましょう。到着したら散歩をして、ティータイムで軽食を取って、その後は夜遅くまで立ちっぱなしよ。ダンスも5回は踊ってもらうわ」
「無理! 絶対無理だよ!」
「令嬢や夫人達のことを、馬鹿みたいに時間かけて着飾ってくだらない話をしてるだけって思っているんでしょう? でもそれを望むのは男性側じゃない。見た目の良い令嬢を口説いて、妻に着飾らせて社交させて」
「そうよ。カトリーヌに “もっと華やかなドレスは持ってないのか” なんて言っていたのを聞いたことがあるわ」
「そんなこと言ってましたか?」
「言っていたわよ」
「ジュリアンは、あなたがくだらないと思うようなことを止めた令嬢に見向きもしないくせに」
「……」
「そもそも女性に秀でて欲しくなくて、教育から差を付けているのに気付かない?」
「そうよ、ジュリアン。カトリーヌが留学したいとあれだけ騒いだのに行かせてもらえず、あなたは跡継ぎなのに行かせてもらえたじゃない」
「僕は跡継ぎだからこそ見聞を、」
「馬鹿ね。何かあったら困るから普通は出さないわよ。他所は留学に行くのは次男三男じゃない」
「オスカーは二つ先の国に行きましたけど、彼は長男で跡継ぎじゃないですか」
知り合いの長男が他国に行っていたのね。
「オスカー様は優秀な弟がいるから許されたのよ。彼のようにジュリアンの代わりがいるか、バミュート家の利になることがあって他に行ける人がいないとか、そういった場合だけなのよ。確かにアルフレッドは息子を成長させるためと言ったけど、あなたは興味本位だったでしょう? カトリーヌの方が具体的な目的を持っていたわ」
「お祖母様」
アルフレッドとはジュリアンのお父様。カトリーヌとはジュリアンのお姉様。
ジュリアンは不満そうに口を尖らせている。
「報告書を読んだけど観光してきただけじゃない。バミュート家もしくは国のためにならなければ、それは留学ではなく外国旅行というのよ」
「申し訳ありません」
「話を戻すけど、女性の靴の踵が高いのは綺麗に見えるからよ。ドレスから見えた靴が男性のような靴では男性達は色気がないだのなんだのと言うくせに」
「僕は…」
「クロエさん、このような靴を履き続けて、どう支障が出るか教えてあげて」
「はい。マメができたり皮が剥けたり、人によっては肉を抉り出血します。爪が割れたり剥がれたりすることもあります。日常も似たような靴を履いていれば足先は変形します。それが激痛を生み立っていられないほど悪化することもあります。すごく稀ですが指が壊死して切断することもあります。場合によってはその傷が元で命を落とす方もいらっしゃいます。それを少しでも避けられるよう腕の良い職人に作らせるのです」
ジュリアンの顔から血の気が引いていく。
「まだあるわよ。何故階段を降りるだけなのに男性が手を貸すのかわかる? 危険なの。足元なんて見えやしないし、ドレスは長いしレースとか使うから引っかかったり踏んだりしやすいの。階段を降りる途中でそんなことになったら死んでもおかしくないの。後で階段に行くわよ」
「ええ!?」
「ジュリアン、とにかくやり遂げなさい」
「はい」
ジュリアンの身長に合うドレスはないので、裾にレースなどを縫い付けて長くしている。
彼はバランスが取れずにメイド達が支えて歩き、コルセットで締め付けているので昼食もあまり食べることができず、“何で女性が着飾ると少食なのかわかったよ” と言い、馬車で移動中も苦痛に声を漏らし、到着後の散歩は小声で “助けて” と言い夫人を笑わせて、ティータイムの後の立ちっぱなしの時間は私との根競べ…にさえならず、仕方なく早々にダンスを始めたら床に座り込み謝り始めた。
「僕がどうかしていました! お祖母様、エリーゼ、世の女性方の苦労を知らずにすみませんでした!」
「次に文句を口にするときは、女性が男性と同じ髪型や服装、歩き方や座り方をしてもいい世界を作ってからにしてね。私だって楽な服を着て過ごしたいわ。外出も楽だし。日焼けしてシミを作っても好きな物を食べてぽっちゃりしても醜いと言われず、葉巻を咥えても生意気と言われたくないし。娼館に行って男娼を買っても指を指されたくないわ」
「エリーゼが男娼を買う!?」
「そこは例えよ。シャツとズボン姿でソファに横になり肘掛けに足を乗せたいの」
「エリーゼ嬢の言う通りよ、私だって揺れる馬車の中でコルセットのキツさと痛みに耐えながら姿勢を崩せないより、紳士服を着て足を組んだりしたいのよ。わかった?」
「はい、わかりました」
「ジュリアン、私達女性は男性に感謝はしているわ。だけど男性優位の社会になっているのも維持されているのも、私達女性が爵位を継ぐために他の兄弟と争う権利もないのも、私の孫がそれについて何故なのか疑問に思うどころか微塵も考えもしていないことや、こうでもしないと理解してもらえないことに遺憾に思っていることを忘れないで欲しいわ」
「お祖母様、僕の失言でした」
予定の6時間を残してジュリアンを解放した。
着替えた彼はたくさん食事を食べていた。
メイドの話では、バスタブにゆっくり浸かった後、髪が早く乾くことに感謝していたらしい。
客室で食べる滞在客もいるけど、エルはお兄様達やお客様達と一緒に紫玉の間にいて、お祖父様と私と前バミュート伯爵と夫人とジュリアンは食堂で取っていた。
すっかり打ち解けていたせいか、ジュリアンが、女性の支度時間が長すぎるという不満を口にしていた。
「それは仕方ないわ。令嬢や夫人達がどれほど苦労しているか。長い髪は乾いていても重いし一纏めのアップは首も肩も凝るし。洗髪後はもっと重くて乾かすのが大変なのよ」
「短くすればいいじゃないか」
「髪も美の一部なの。男性だって髪型で雰囲気を変えるように女性の髪は男性以上に存在感を持つの。髪だけではなくドレスを着るのも大変だし、着続けるのは苦痛があるのよ」
「コルセットで締め付けてるんだろう? そんなの止めればいいじゃないか」
「ジュリアン・バミュートはショートヘアの令嬢を妻に募集する。更には簡単に脱ぎ着できる質素な服を纏うことを妻に要求するといって募集したらいいわ。そしてどこへでも、その姿の妻を伴っていられるならその主張を認めるわ」
「そ、それは」
「そのような服を着た女性が男性とダンスを踊るのよ? 布一枚二枚しか隔たりがない女性の柔らかい体を感じ取った男性が鼻の下を伸ばしそうね」
「極端だろう」
「まずは体験したらどう?」
「は?」
「クロエ、屋敷中を探してジュリアンのための一式を用意してきてちょうだい」
「ご指名ありがとうございます」
クロエがこの返事をするときは気合が入った証。
「何を?」
「蜂蜜も食べてみないと甘さがわからないように、私達の苦労も試さないとわからないでしょう?」
「悪かった、僕が余計なことを言った」
「駄目よ。日付けが変わるまで付き合ってもらうわ。ヴェールを用意するから安心して」
お祖父様達はニヤニヤしているし、バミュート夫人はニッコリ微笑んでいる。
「いい機会だわ、体験しなさい」
きっとバミュート家でもジュリアンは “支度が遅い” と言っていたのね。
朝食が終わるとバミュート夫人とジュリアンを私の部屋に招待した。
ジュリアンは下着一枚にガウンを着させ、濡れたかつらを被ってもらった。
「どうぞ」
布を何枚か渡した。
「え?」
「自分で乾かして」
「いや、かつらは、」
「いいからやりなさい、ジュリアン」
「はい、お祖母様」
ジュリアンがせっせと乾かしている間に、私と夫人は “今日は逆転ね” と言いながらお茶を飲みお菓子を食べ、話に花を咲かせた。
乾いた頃にはジュリアンは既に疲れを感じたようだった。
「ガウンを脱いで」
「は?」
「ジュリアン、脱ぎなさい」
渋々ガウンを脱いだジュリアンにクロエ達がコルセットを装着させる。
「壁に手を付いて踏ん張ってください」
「え? ぐわっ!!」
クロエ、足は使っちゃダメよ。
クロエはジュリアンの腰を足で押さえながら力一杯紐を引き締めていく。
「馬鹿! これじゃ呼吸できないじゃないか!」
「バミュート様、もっと締め上げますよ」
「は? ぎゃあ!!」
ジュリアンの叫びを聞いて夫人は楽しそうに声を上げて笑っている。
その後パニエやペチコートをはかせ、重量のあるパーティ用のドレスを着させた。
「む、無理」
「言っておくけど、冬はもっと重くて締め付けられるわよ」
「ごめんなさい」
「さあ、バミュート様、靴を履きましょう」
「ちょっとクロエ、これ痛いぞ。足先が絞られる上に体重や服の重みが全部襲ってくる! 何で靴の爪先が三角なんだよ、おかしいだろう」
「やっと気付くことができたのですね、おめでとうございます」
「普通、そんな口をきいたらクビにしそうだが、何故かクロエが言うと腹が立たないな」
「バミュート様は見どころがありますね。特別にジュリアン様と呼んで差し上げます」
「そうしてくれ。ついでに君の主人を説得してくれ」
「私はお嬢様一筋ですのでご期待に沿うことはできません」
「ジュリアン、日付けが変わるまでよ。昼食後は馬車に乗って別邸に行きましょう。到着したら散歩をして、ティータイムで軽食を取って、その後は夜遅くまで立ちっぱなしよ。ダンスも5回は踊ってもらうわ」
「無理! 絶対無理だよ!」
「令嬢や夫人達のことを、馬鹿みたいに時間かけて着飾ってくだらない話をしてるだけって思っているんでしょう? でもそれを望むのは男性側じゃない。見た目の良い令嬢を口説いて、妻に着飾らせて社交させて」
「そうよ。カトリーヌに “もっと華やかなドレスは持ってないのか” なんて言っていたのを聞いたことがあるわ」
「そんなこと言ってましたか?」
「言っていたわよ」
「ジュリアンは、あなたがくだらないと思うようなことを止めた令嬢に見向きもしないくせに」
「……」
「そもそも女性に秀でて欲しくなくて、教育から差を付けているのに気付かない?」
「そうよ、ジュリアン。カトリーヌが留学したいとあれだけ騒いだのに行かせてもらえず、あなたは跡継ぎなのに行かせてもらえたじゃない」
「僕は跡継ぎだからこそ見聞を、」
「馬鹿ね。何かあったら困るから普通は出さないわよ。他所は留学に行くのは次男三男じゃない」
「オスカーは二つ先の国に行きましたけど、彼は長男で跡継ぎじゃないですか」
知り合いの長男が他国に行っていたのね。
「オスカー様は優秀な弟がいるから許されたのよ。彼のようにジュリアンの代わりがいるか、バミュート家の利になることがあって他に行ける人がいないとか、そういった場合だけなのよ。確かにアルフレッドは息子を成長させるためと言ったけど、あなたは興味本位だったでしょう? カトリーヌの方が具体的な目的を持っていたわ」
「お祖母様」
アルフレッドとはジュリアンのお父様。カトリーヌとはジュリアンのお姉様。
ジュリアンは不満そうに口を尖らせている。
「報告書を読んだけど観光してきただけじゃない。バミュート家もしくは国のためにならなければ、それは留学ではなく外国旅行というのよ」
「申し訳ありません」
「話を戻すけど、女性の靴の踵が高いのは綺麗に見えるからよ。ドレスから見えた靴が男性のような靴では男性達は色気がないだのなんだのと言うくせに」
「僕は…」
「クロエさん、このような靴を履き続けて、どう支障が出るか教えてあげて」
「はい。マメができたり皮が剥けたり、人によっては肉を抉り出血します。爪が割れたり剥がれたりすることもあります。日常も似たような靴を履いていれば足先は変形します。それが激痛を生み立っていられないほど悪化することもあります。すごく稀ですが指が壊死して切断することもあります。場合によってはその傷が元で命を落とす方もいらっしゃいます。それを少しでも避けられるよう腕の良い職人に作らせるのです」
ジュリアンの顔から血の気が引いていく。
「まだあるわよ。何故階段を降りるだけなのに男性が手を貸すのかわかる? 危険なの。足元なんて見えやしないし、ドレスは長いしレースとか使うから引っかかったり踏んだりしやすいの。階段を降りる途中でそんなことになったら死んでもおかしくないの。後で階段に行くわよ」
「ええ!?」
「ジュリアン、とにかくやり遂げなさい」
「はい」
ジュリアンの身長に合うドレスはないので、裾にレースなどを縫い付けて長くしている。
彼はバランスが取れずにメイド達が支えて歩き、コルセットで締め付けているので昼食もあまり食べることができず、“何で女性が着飾ると少食なのかわかったよ” と言い、馬車で移動中も苦痛に声を漏らし、到着後の散歩は小声で “助けて” と言い夫人を笑わせて、ティータイムの後の立ちっぱなしの時間は私との根競べ…にさえならず、仕方なく早々にダンスを始めたら床に座り込み謝り始めた。
「僕がどうかしていました! お祖母様、エリーゼ、世の女性方の苦労を知らずにすみませんでした!」
「次に文句を口にするときは、女性が男性と同じ髪型や服装、歩き方や座り方をしてもいい世界を作ってからにしてね。私だって楽な服を着て過ごしたいわ。外出も楽だし。日焼けしてシミを作っても好きな物を食べてぽっちゃりしても醜いと言われず、葉巻を咥えても生意気と言われたくないし。娼館に行って男娼を買っても指を指されたくないわ」
「エリーゼが男娼を買う!?」
「そこは例えよ。シャツとズボン姿でソファに横になり肘掛けに足を乗せたいの」
「エリーゼ嬢の言う通りよ、私だって揺れる馬車の中でコルセットのキツさと痛みに耐えながら姿勢を崩せないより、紳士服を着て足を組んだりしたいのよ。わかった?」
「はい、わかりました」
「ジュリアン、私達女性は男性に感謝はしているわ。だけど男性優位の社会になっているのも維持されているのも、私達女性が爵位を継ぐために他の兄弟と争う権利もないのも、私の孫がそれについて何故なのか疑問に思うどころか微塵も考えもしていないことや、こうでもしないと理解してもらえないことに遺憾に思っていることを忘れないで欲しいわ」
「お祖母様、僕の失言でした」
予定の6時間を残してジュリアンを解放した。
着替えた彼はたくさん食事を食べていた。
メイドの話では、バスタブにゆっくり浸かった後、髪が早く乾くことに感謝していたらしい。
あなたにおすすめの小説
女性として見れない私は、もう不要な様です〜俺の事は忘れて幸せになって欲しい。と言われたのでそうする事にした結果〜
流雲青人
恋愛
子爵令嬢のプレセアは目の前に広がる光景に静かに涙を零した。
偶然にも居合わせてしまったのだ。
学園の裏庭で、婚約者がプレセアの友人へと告白している場面に。
そして後日、婚約者に呼び出され告げられた。
「君を女性として見ることが出来ない」
幼馴染であり、共に過ごして来た時間はとても長い。
その中でどうやら彼はプレセアを友人以上として見れなくなってしまったらしい。
「俺の事は忘れて幸せになって欲しい。君は幸せになるべき人だから」
大切な二人だからこそ、清く身を引いて、大好きな人と友人の恋を応援したい。
そう思っている筈なのに、恋心がその気持ちを邪魔してきて...。
※
ゆるふわ設定です。
完結しました。
【完結】ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望
【本編完結】初恋のその先で、私は母になる
妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
第19回恋愛小説大賞にて、奨励賞を受賞いたしました。読者の皆様のおかげです!本当ありがとうございます。
王宮で12年働き、気づけば28歳。
恋も結婚も遠いものだと思っていたオリビアの人生は、憧れの年下公爵と一夜を共にしたことで大きく動き出す。
優しく守ろうとする彼。
けれどオリビアは、誰かに選ばれるだけの人生を終わらせたいと思っていた。
揺れる想いの中で、彼女が選んだのは――
自分の足で立ち、自分の未来を選ぶこと。
これは、一人の女性が恋を通して自分を取り戻し、母として、そして一人の人間として強くなっていく物語。
※表紙画像はAI生成イラストをつかっています。
私と幼馴染と十年間の婚約者
川村 あかり
恋愛
公爵令嬢ロゼリアは、王子アルベルトとの婚約を結んでいるが、彼の心は無自覚に幼馴染のミナに奪われていた。ミナの魔法【魅了】が無意識に周りの男性を狂わせ、アルベルトもその例外ではない。
それぞれが生まれつき得意な魔法があり、ロゼリアは見たものや聞いたものを完璧に記録できる【記録・再生】の魔法を持ち、二人の関係に耐えきれず胃の痛みに悩む日々。そんな中、彼女の唯一の理解者の冷静沈着なキースや毒舌のマリーが心の支えとなる。
アルベルトの側近であるガストンは、魔法【増幅】で騒動を盛り上げる一方、ミナの友人リリィは【幻影】の魔法を使ってロゼリアを貶めようと画策する。
婚約者と幼馴染の行動に振り回されるロゼリア。魔法が絡んだ恋愛模様の中で、彼女は本当の愛を見つけられるのか?
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
【感謝】
第19回恋愛小説大賞にて奨励賞を受賞しました。
ありがとうございます。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
【本編完結・番外編不定期更新】
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
愛する夫が目の前で別の女性と恋に落ちました。
ましゅぺちーの
恋愛
伯爵令嬢のアンジェは公爵家の嫡男であるアランに嫁いだ。
子はなかなかできなかったが、それでも仲の良い夫婦だった。
――彼女が現れるまでは。
二人が結婚して五年を迎えた記念パーティーでアランは若く美しい令嬢と恋に落ちてしまう。
それからアランは変わり、何かと彼女のことを優先するようになり……