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第一子
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アンジェルの処刑により、平穏を得たロテュス邸に、リスフィユ夫人が滞在していた。
医師の許しが出るまで、安静にしていなくてはならないミアーナに付き添ってくださっていた。
処刑の日、アンジェルは何に驚いていたのか、オスカー公子は何を言ったのか、教えてもらえなかった。
プリムヴェル子爵家は一家心中と負債のため没落となった。三家は慰謝料の権利を放棄した。
俺の行いのせいで、結果的にこんな事件に巻き込むことになって、ミアーナには本当に申し訳ないことをした。
罪滅ぼしのように、ミアーナをより大事にした。
今回はお義母上に相談して、リスフィユ家の乳母を派遣してもらうことにした。
そして数ヶ月後の出産で、産まれたのは男児だった。
「ありがとう、ミアーナ。すごく嬉しいよ」
「赤ちゃんは健康ですか」
「医師は問題無いと言っているから大丈夫だ。ゆっくり休んでくれ」
疲れて眠りにつくミアーナの額にキスをした。
次々と両親、義両親達が第一子エドワードに会いにきた。
「この容姿なら、中身はお前に似ないといいな」
「危険ね」
ミアーナにそっくりで、髪と瞳の色が俺にそっくりの息子を見て両親が呟く。
「ちゃんと教育しないと駄目だな」
「色が違うだけで雰囲気が変わるわね。これはモテるわよ」
義父母が笑う。
今の俺の心には“娘が欲しい”という願いがある。だが授かりものだから口にするとミアーナの重圧になると困るので言わない。
それに、先ずは回復してもらって蜜月を楽しみたい。
オスカー公子に、エドワードにいずれ侍従を就ける時はゼロー家から紹介してもらえないかと相談したら“準備しておきます”と返された。
“悪魔”
アンジェルがそう言った気がしたが気のせいだろう。
子の成長は早い。
この間、寝返りを喜んでいたのに、今は何とか立ち上がることができていた。
1歳のパーティに疲れ果てたエドワードがぐっすり眠っている。
「お話があります」
ミアーナが真剣な顔でソファに座った。
聞くのが怖いが避けて通れない。
「どうした?」
「ディオン様はエドワードの他に子を望みますか」
「授かりものという前提で聞いて欲しい。
ミアーナとの子は欲しい。だが、出産は命懸けだ。ミアーナを失ってまで第二子は望まない」
「では、しばらく約束の蜜月を楽しみませんか」
「ありがとう、ミアーナ」
終
【 その後のロテュス家 】
篭りきりということは無かったが、濃密な夫婦生活を送れた。
エドワードが産まれて4年後には長女リリアン、7年後には次男ナイジェルが産まれた。
ミアーナ似はエドワードだけで、リリアンとナイジェルは俺に似ていた。
リリアンは物心が付くと、エドワードと並ぶのを嫌がり始めた。エドワードは困った結果、眼鏡をかけて前髪を長めにして 他人からあまり目が見れないようにした。
いつの間にか美男子という評判は薄れていった。
エドワードは学園の卒業パーティで髪を縛り眼鏡を外して、1人の令嬢の前に跪いた。
「セシル・キーン。私の妻になって欲しい」
「はい!? 誰ですか?」
「セシルの友人のエドワード・ロテュスだよ」
「エドワード!? 本当に?」
「眼鏡を外して髪を縛っただけだ」
エドワードは髪を下ろして眼鏡をかけた。
「エドワードだ」
もう一度、髪を結い、眼鏡を外した。
「何で私?」
「一生一緒にいたいから」
「っ!」
「よし、向こうにいるキーン侯爵に許可を貰いに行こう」
セシルは無頓着な令嬢だった。おしゃれという言葉を無視していて、社交もほぼ参加していなかった。
だからセシルの政略結婚の婚約者は、2分前に浮気相手の腰に腕を回しながら卒業パーティの会場で婚約破棄を告げ、セシルも“かまいませんよ”と答えたばかりだった。
男「おい!セシル!お前、浮気していたな!」
セ「一緒にしないでください」
女「そうよ!セシル様は狡いわ!彼が美男子だって黙ってたわね!この人は返すから、ロテュス様は私が結婚するわ!」
男「マリア!?」
エ「2人とも、私もセシルも侯爵家の人間だ。伯爵令息と男爵令嬢は貴族の礼儀を思い出して欲しい。
いくら調べてもらっても構わないぞ。私とセシルは接点はクラスメイトというだけで、私的に会ったことも無い。
君達はよくデートを重ねていたようだがな。
さあ、セシル。向こうで話を詰めるよ。ほら、これはめて」
エドワードはセシルの指に婚約指輪をはめて、セシルの両親に挨拶をした。
エ「キーン嬢と婚約しました」
侯「セシル?」
エ「指輪も受け取ってくれました」
セ「エドワード!?」
侯「急すぎないか?」
エ「あのクズと婚約を続けたいのですか?」
侯「セシル」
セ「えっと…」
エ「私が嫌いか?」
セ「違います」
エ「決まりました。では、書面を持って明日お伺いします」
夫人「はぁ。セシル、腹を括りなさい」
セ「え!?」
侯「断るのは無理そうだ」
セ「お父様!?」
夫人「美男子過ぎて苦労しそうね」
エドワードはディオンとミアーナの元へ行くと報告した。
そして、屋敷に戻り、オスカーを自室に呼んだ。
「オスカーさん、成功しました」
「良かったな」
「オスカーさんのお陰です。
オスカーさんの言うとおり、男爵令嬢には伯爵令息が可愛いって言っていたと伝え、伯爵令息には男爵令嬢が頼り甲斐があってかっこいいと言っていたと伝えました。
何度か違う言葉で双方に伝えたら、くっ付きました。
今夜は婚約破棄ですよ。セシルには恥をかかせましたが、その分大事にします」
「時には愛する者を傷付けても目的を果たさなくてはならないこともある。愛する者を守るため 手に入れるための過程だから仕方ない。その分 大事にすればいい」
「はい、オスカーさん」
オスカーの教育が成されているとは知らないミアーナ達は、やっと伴侶を決めたエドワードに安堵していた。
「オスカーさん」
「どうしましたか?ナイジェル」
「僕、婚約者が嫌になってきました」
「どうして?」
「向こうの屋敷に行ったら使用人達を虐めていたからです」
「どんな風に?」
「床に座らせてポットの湯を頭からかけて火傷をさせたり、態と池に物を落として拾わせたり、高価な食器を持っている時に足を掛けて転ばせて弁償を迫ったり、先週末は子供が熱があって2日休んだメイドをクビにしたのです」
「そういう子には天罰が起きるよ」
数日後、
「オスカーさん。ドロテがいつもみたいにしつこく会いに来いって言わなくなりました」
1週間後、
「オスカーさん。ドロテが病気みたい。お見舞いに来るなって言われました」
2ヶ月後、
「オスカーさん。よく分からないけど、跡継ぎが長女から次女に代わって、婚約者もルナになりました。ドロテが不治の病で、領地の保養所に移ったらしいのです。ルナは優しい子なので使用人のみんなも顔色が良かったです」
「それは良かった」
ナイジェルは知らない。オスカーが忍び込んで化粧水とクリームにそれぞれ混ぜ物をしたこと。
単体なら然程影響は無いが、合わさると炎症が起こる。
火傷でも負ったかのように赤くなり皮が剥けた。
それはアトになり、貴族令嬢としては致命的だった。
「オスカーさん」
「何ですか?リリアン」
「私と結婚して」
「嫌です」
「私がお母様に似ていないから?」
「……私はミアーナ様の侍従ですし、歳が離れています」
「抱くときは真っ暗にすればいいと思う」
「何処でそんなことを覚えたのですか。…駄目です」
「私、知ってるの。オスカーさんはロテュス家…お母様の黒幕のようなものでしよう?
お兄様に入れ知恵して、ナイジェルのために自ら動いたものね。
私、気配消すの得意なの」
「……」
「はい、これ。 腕の炎症に効く薬。リスフィユのお祖母様の家にあったわ。ナイジェルのために効果を腕で試したのよね?」
「……」
「お父様と別れそうにないし、私と結婚してお母様の侍従を続ければ、2人でずっとお母様の側にいられると思うの」
オスカーはリリアンの脅迫で婚約した。
完
医師の許しが出るまで、安静にしていなくてはならないミアーナに付き添ってくださっていた。
処刑の日、アンジェルは何に驚いていたのか、オスカー公子は何を言ったのか、教えてもらえなかった。
プリムヴェル子爵家は一家心中と負債のため没落となった。三家は慰謝料の権利を放棄した。
俺の行いのせいで、結果的にこんな事件に巻き込むことになって、ミアーナには本当に申し訳ないことをした。
罪滅ぼしのように、ミアーナをより大事にした。
今回はお義母上に相談して、リスフィユ家の乳母を派遣してもらうことにした。
そして数ヶ月後の出産で、産まれたのは男児だった。
「ありがとう、ミアーナ。すごく嬉しいよ」
「赤ちゃんは健康ですか」
「医師は問題無いと言っているから大丈夫だ。ゆっくり休んでくれ」
疲れて眠りにつくミアーナの額にキスをした。
次々と両親、義両親達が第一子エドワードに会いにきた。
「この容姿なら、中身はお前に似ないといいな」
「危険ね」
ミアーナにそっくりで、髪と瞳の色が俺にそっくりの息子を見て両親が呟く。
「ちゃんと教育しないと駄目だな」
「色が違うだけで雰囲気が変わるわね。これはモテるわよ」
義父母が笑う。
今の俺の心には“娘が欲しい”という願いがある。だが授かりものだから口にするとミアーナの重圧になると困るので言わない。
それに、先ずは回復してもらって蜜月を楽しみたい。
オスカー公子に、エドワードにいずれ侍従を就ける時はゼロー家から紹介してもらえないかと相談したら“準備しておきます”と返された。
“悪魔”
アンジェルがそう言った気がしたが気のせいだろう。
子の成長は早い。
この間、寝返りを喜んでいたのに、今は何とか立ち上がることができていた。
1歳のパーティに疲れ果てたエドワードがぐっすり眠っている。
「お話があります」
ミアーナが真剣な顔でソファに座った。
聞くのが怖いが避けて通れない。
「どうした?」
「ディオン様はエドワードの他に子を望みますか」
「授かりものという前提で聞いて欲しい。
ミアーナとの子は欲しい。だが、出産は命懸けだ。ミアーナを失ってまで第二子は望まない」
「では、しばらく約束の蜜月を楽しみませんか」
「ありがとう、ミアーナ」
終
【 その後のロテュス家 】
篭りきりということは無かったが、濃密な夫婦生活を送れた。
エドワードが産まれて4年後には長女リリアン、7年後には次男ナイジェルが産まれた。
ミアーナ似はエドワードだけで、リリアンとナイジェルは俺に似ていた。
リリアンは物心が付くと、エドワードと並ぶのを嫌がり始めた。エドワードは困った結果、眼鏡をかけて前髪を長めにして 他人からあまり目が見れないようにした。
いつの間にか美男子という評判は薄れていった。
エドワードは学園の卒業パーティで髪を縛り眼鏡を外して、1人の令嬢の前に跪いた。
「セシル・キーン。私の妻になって欲しい」
「はい!? 誰ですか?」
「セシルの友人のエドワード・ロテュスだよ」
「エドワード!? 本当に?」
「眼鏡を外して髪を縛っただけだ」
エドワードは髪を下ろして眼鏡をかけた。
「エドワードだ」
もう一度、髪を結い、眼鏡を外した。
「何で私?」
「一生一緒にいたいから」
「っ!」
「よし、向こうにいるキーン侯爵に許可を貰いに行こう」
セシルは無頓着な令嬢だった。おしゃれという言葉を無視していて、社交もほぼ参加していなかった。
だからセシルの政略結婚の婚約者は、2分前に浮気相手の腰に腕を回しながら卒業パーティの会場で婚約破棄を告げ、セシルも“かまいませんよ”と答えたばかりだった。
男「おい!セシル!お前、浮気していたな!」
セ「一緒にしないでください」
女「そうよ!セシル様は狡いわ!彼が美男子だって黙ってたわね!この人は返すから、ロテュス様は私が結婚するわ!」
男「マリア!?」
エ「2人とも、私もセシルも侯爵家の人間だ。伯爵令息と男爵令嬢は貴族の礼儀を思い出して欲しい。
いくら調べてもらっても構わないぞ。私とセシルは接点はクラスメイトというだけで、私的に会ったことも無い。
君達はよくデートを重ねていたようだがな。
さあ、セシル。向こうで話を詰めるよ。ほら、これはめて」
エドワードはセシルの指に婚約指輪をはめて、セシルの両親に挨拶をした。
エ「キーン嬢と婚約しました」
侯「セシル?」
エ「指輪も受け取ってくれました」
セ「エドワード!?」
侯「急すぎないか?」
エ「あのクズと婚約を続けたいのですか?」
侯「セシル」
セ「えっと…」
エ「私が嫌いか?」
セ「違います」
エ「決まりました。では、書面を持って明日お伺いします」
夫人「はぁ。セシル、腹を括りなさい」
セ「え!?」
侯「断るのは無理そうだ」
セ「お父様!?」
夫人「美男子過ぎて苦労しそうね」
エドワードはディオンとミアーナの元へ行くと報告した。
そして、屋敷に戻り、オスカーを自室に呼んだ。
「オスカーさん、成功しました」
「良かったな」
「オスカーさんのお陰です。
オスカーさんの言うとおり、男爵令嬢には伯爵令息が可愛いって言っていたと伝え、伯爵令息には男爵令嬢が頼り甲斐があってかっこいいと言っていたと伝えました。
何度か違う言葉で双方に伝えたら、くっ付きました。
今夜は婚約破棄ですよ。セシルには恥をかかせましたが、その分大事にします」
「時には愛する者を傷付けても目的を果たさなくてはならないこともある。愛する者を守るため 手に入れるための過程だから仕方ない。その分 大事にすればいい」
「はい、オスカーさん」
オスカーの教育が成されているとは知らないミアーナ達は、やっと伴侶を決めたエドワードに安堵していた。
「オスカーさん」
「どうしましたか?ナイジェル」
「僕、婚約者が嫌になってきました」
「どうして?」
「向こうの屋敷に行ったら使用人達を虐めていたからです」
「どんな風に?」
「床に座らせてポットの湯を頭からかけて火傷をさせたり、態と池に物を落として拾わせたり、高価な食器を持っている時に足を掛けて転ばせて弁償を迫ったり、先週末は子供が熱があって2日休んだメイドをクビにしたのです」
「そういう子には天罰が起きるよ」
数日後、
「オスカーさん。ドロテがいつもみたいにしつこく会いに来いって言わなくなりました」
1週間後、
「オスカーさん。ドロテが病気みたい。お見舞いに来るなって言われました」
2ヶ月後、
「オスカーさん。よく分からないけど、跡継ぎが長女から次女に代わって、婚約者もルナになりました。ドロテが不治の病で、領地の保養所に移ったらしいのです。ルナは優しい子なので使用人のみんなも顔色が良かったです」
「それは良かった」
ナイジェルは知らない。オスカーが忍び込んで化粧水とクリームにそれぞれ混ぜ物をしたこと。
単体なら然程影響は無いが、合わさると炎症が起こる。
火傷でも負ったかのように赤くなり皮が剥けた。
それはアトになり、貴族令嬢としては致命的だった。
「オスカーさん」
「何ですか?リリアン」
「私と結婚して」
「嫌です」
「私がお母様に似ていないから?」
「……私はミアーナ様の侍従ですし、歳が離れています」
「抱くときは真っ暗にすればいいと思う」
「何処でそんなことを覚えたのですか。…駄目です」
「私、知ってるの。オスカーさんはロテュス家…お母様の黒幕のようなものでしよう?
お兄様に入れ知恵して、ナイジェルのために自ら動いたものね。
私、気配消すの得意なの」
「……」
「はい、これ。 腕の炎症に効く薬。リスフィユのお祖母様の家にあったわ。ナイジェルのために効果を腕で試したのよね?」
「……」
「お父様と別れそうにないし、私と結婚してお母様の侍従を続ければ、2人でずっとお母様の側にいられると思うの」
オスカーはリリアンの脅迫で婚約した。
完
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