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財務部トップ
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今日はお父様の就任式。
日本でいう 財務大臣らしい。
調査部と合同で解決し大事件だったらしく、調査部の人達も来ていた。
調査官が派遣されてお父様の側近として就きながら一緒に内偵をしていたみたい。
捜索には根拠が必要で、怪しんだだけではなんともならない。
交友関係を把み、理由なく富を築く者達を監視していた。私がこの世界に来た頃には調査は始まっていたようだ。
大きく進展したのは私への傷害事件と、私と殿下への名誉毀損に関する調査のため、ノマック家に捜索に入れたことだ。
領地に麻薬畑が見つかり、屋敷からもブツの流れが分かる書類を回収できた。
麻薬を栽培するように持ちかけたのは外交部門のトップの補佐官のひとりバードン。
作物が育ちにくいとされていたノマック領の土は麻薬畑に最適だった。元気にスクスク育ったらしく、ノマック領で栽培した麻薬草をバードンが手配した運搬業者が運び、バードンの親戚が加工し、財務部のトップであるミラード伯爵の領地へ運び、国外へ輸出していた。
ミラード伯爵領は隣国と隣接していた。
依存性の高い麻薬は高くても需要が絶えなかった。
3人で利益を懐に入れていたのだ。
さらにミラード伯爵は財務部のトップの地位を活かして、3家の収益報告書をノーチェックで通過させていた。
外交で麻薬のことを知ったバードンは、麻薬草の栽培に適した土地には野菜や果物は育たないことを知って、国内で当てはまる領地を探していた。
そこで歴史の浅くて困窮していて娘に問題があるノマック家に目をつけた。
ミラード伯爵には色仕掛けを使ったらしい。
ミラード伯爵は婿養子。自由になる(使い道を言わずに使えるまとまった)金は無かった。
好きになった女を囲いたいが資金がなくて悩んでいたところに誘いをかけた。
処刑されたのはノマック子爵と領地で栽培を指揮していた管理人、ミラード伯爵と愛人、外交部門の補佐官バードン。
運搬業者はハーブだと思っていたらしく、運送費も通常と変わらなかったため、無罪。
家族は恩恵は得ていたが何で儲けているのか知らなかった。
バードンが付けていた裏帳簿を元に、各家門に違法に儲けた分を遡って請求した。
ミラード伯爵家はなんとか支払い家門への咎めは無し。
バードンは独身の平民だったため、貯めていた金を没収するだけしかできなかったが、大半が手付かずだった。
加工した親戚達は平民で 麻薬草だとは分からず、何かの治療に使う薬草だと思っていて、賃金も安かったために咎めは無し。
ノマック家は没落した。
爵位の返上、未成年は孤児院へ。夫人とバーバラは強制労働所に送られた。
二人の賃金では全く足しにはならないが、妹達の入った孤児院への寄付に回された。
「ノマック領の土地で麻薬草が育ったなら 他にも育つ薬草があるんじゃない?」
というわたしの独り言を聞いた殿下は陛下に報告して、植物学者をノマック領に向かわせた。
就任式を終えたお父様が私を手招きしたので近寄ると陛下が私にもバッチをくださった。
「クリスティーナ・ファーズ。
其方の指摘通り、ノマック領の土地は何種類かの薬草を育てるのに適した土の場所があることが判明した。輸入に頼っていた薬が国産に切り替えられる。
感謝の意を表して褒賞を授ける」
「え……ええ!?」
「(クリスティーナ、“拝受いたします”)」
「は、拝受いたします。心より感謝を申し上げます」
王妃様が私の胸にブローチを着けてくださった。
アメジストの粒でアヤメの花が作られていた。
「気に入りましたか?」
「高そうで怖いです。次は木彫りがいいです」
王妃様は扇子で口元を隠して私から離れた。
食事会の後に式を見に来ていたノエルくんに挨拶した。求婚騒動はあったけど、元気にしている姿を見たら安心するだろうと思ったから。
だけどノエルくんは元気が無かった。
「ノエルくん、治ったから気にしないで。
ノエルくんのせいじゃないし」
「クリスティーナはその方が都合がいいのか?」
「ノエルくん?」
「おめでとう」
それだけ言うと立ち去ってしまった。
日本でいう 財務大臣らしい。
調査部と合同で解決し大事件だったらしく、調査部の人達も来ていた。
調査官が派遣されてお父様の側近として就きながら一緒に内偵をしていたみたい。
捜索には根拠が必要で、怪しんだだけではなんともならない。
交友関係を把み、理由なく富を築く者達を監視していた。私がこの世界に来た頃には調査は始まっていたようだ。
大きく進展したのは私への傷害事件と、私と殿下への名誉毀損に関する調査のため、ノマック家に捜索に入れたことだ。
領地に麻薬畑が見つかり、屋敷からもブツの流れが分かる書類を回収できた。
麻薬を栽培するように持ちかけたのは外交部門のトップの補佐官のひとりバードン。
作物が育ちにくいとされていたノマック領の土は麻薬畑に最適だった。元気にスクスク育ったらしく、ノマック領で栽培した麻薬草をバードンが手配した運搬業者が運び、バードンの親戚が加工し、財務部のトップであるミラード伯爵の領地へ運び、国外へ輸出していた。
ミラード伯爵領は隣国と隣接していた。
依存性の高い麻薬は高くても需要が絶えなかった。
3人で利益を懐に入れていたのだ。
さらにミラード伯爵は財務部のトップの地位を活かして、3家の収益報告書をノーチェックで通過させていた。
外交で麻薬のことを知ったバードンは、麻薬草の栽培に適した土地には野菜や果物は育たないことを知って、国内で当てはまる領地を探していた。
そこで歴史の浅くて困窮していて娘に問題があるノマック家に目をつけた。
ミラード伯爵には色仕掛けを使ったらしい。
ミラード伯爵は婿養子。自由になる(使い道を言わずに使えるまとまった)金は無かった。
好きになった女を囲いたいが資金がなくて悩んでいたところに誘いをかけた。
処刑されたのはノマック子爵と領地で栽培を指揮していた管理人、ミラード伯爵と愛人、外交部門の補佐官バードン。
運搬業者はハーブだと思っていたらしく、運送費も通常と変わらなかったため、無罪。
家族は恩恵は得ていたが何で儲けているのか知らなかった。
バードンが付けていた裏帳簿を元に、各家門に違法に儲けた分を遡って請求した。
ミラード伯爵家はなんとか支払い家門への咎めは無し。
バードンは独身の平民だったため、貯めていた金を没収するだけしかできなかったが、大半が手付かずだった。
加工した親戚達は平民で 麻薬草だとは分からず、何かの治療に使う薬草だと思っていて、賃金も安かったために咎めは無し。
ノマック家は没落した。
爵位の返上、未成年は孤児院へ。夫人とバーバラは強制労働所に送られた。
二人の賃金では全く足しにはならないが、妹達の入った孤児院への寄付に回された。
「ノマック領の土地で麻薬草が育ったなら 他にも育つ薬草があるんじゃない?」
というわたしの独り言を聞いた殿下は陛下に報告して、植物学者をノマック領に向かわせた。
就任式を終えたお父様が私を手招きしたので近寄ると陛下が私にもバッチをくださった。
「クリスティーナ・ファーズ。
其方の指摘通り、ノマック領の土地は何種類かの薬草を育てるのに適した土の場所があることが判明した。輸入に頼っていた薬が国産に切り替えられる。
感謝の意を表して褒賞を授ける」
「え……ええ!?」
「(クリスティーナ、“拝受いたします”)」
「は、拝受いたします。心より感謝を申し上げます」
王妃様が私の胸にブローチを着けてくださった。
アメジストの粒でアヤメの花が作られていた。
「気に入りましたか?」
「高そうで怖いです。次は木彫りがいいです」
王妃様は扇子で口元を隠して私から離れた。
食事会の後に式を見に来ていたノエルくんに挨拶した。求婚騒動はあったけど、元気にしている姿を見たら安心するだろうと思ったから。
だけどノエルくんは元気が無かった。
「ノエルくん、治ったから気にしないで。
ノエルくんのせいじゃないし」
「クリスティーナはその方が都合がいいのか?」
「ノエルくん?」
「おめでとう」
それだけ言うと立ち去ってしまった。
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