【完結】道をそれた少女は別世界でも竹刀を握る

ユユ

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婚約

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あれから2日後、建国記念パーティの支度をしている。

今回は大規模なものになるようで、2回に分けて行う。 

先ずは侯爵家以上の当主夫妻。そしてその跡継ぎとパートナー。
更には外国からの国賓が参加するパーティ。
その3日後に伯爵家以下でパーティをするらしい。

今回はお父様がパートナーだから気を緩められるなぁ なんて思っていたのに。

「クリスティーナ。私は陛下の側にいなければならないから、ちゃんとノエル殿の側を離れずに大人しくしているんだぞ」

「え? 何でノエルくん? 跡継ぎはセイル様ですよね。会場にはいないですよ」

「何言っているんだ。婚約者なんだから参加するに決まってるだろう」

「婚約者? ノエルくん婚約したんですか?
やだ、知らなかった」

「また記憶を無くしたのか!」

「有ります」

「一昨日、婚約届に署名をしただろう」

「………ええ!?!?」

あの署名がそうなの!?

「何で言ってくれないんですか!」

「それはこっちのセリフだ。
ずっと側にいて面倒をみてくれたノエル殿だから、叱らなかったんだぞ」

「叱る?」

「クリスティーナが嫁に行けないことをしてしまいましたと謝罪があった」

馬車でのことを思い出し顔が熱くなった。

「そ、それは」

「余程のことがない限り覆さないぞ。
ちゃんと仲良くしなさい」

「はい」

この世界の貴族は指だけで既成事実になるのね。

「あの、いつ結婚するんですか」

「卒業したらすぐだ」

「当分遊ぼうと思っていたのに」

「クリスティーナ」

「だって、領地と王都しか知らないし、」

「結婚してから2人で行けばいいだろう」

「お父様と行こうと思っていたのに。
3人で行きますか?」

「邪魔者になるつもりはない。
それに仕事を休めないから2人で楽しみなさい」

「え~ お父様と行きたいですぅ」

「まだまだ甘えん坊だな」

「まだ17ですからね。後5年は子供でいたいです」

「困ったものだ」



今回はノエルくんとは現地集合だ。

お父様と歩いているといろいろな人に呼び止められる。

察したお父様は、兵士に声を掛けて私を控室へ案内させた。

「ありがとうございます」


バルコニーから下を見下ろすと、早速庭園でくだらない話をしている貴族がいた。

〈ちょっと!私を誰だと思っているの!〉

〈申し訳ございません〉

〈私と同じ色で似たドレスを着てくるだなんて!
さっさと着替えてらっしゃい!〉

〈そ、それは…〉

明らかに文句を言っている方が裕福そうだ。


「ウ◯コ乗っけたような頭して……
中身までクソとか、何を目指してんのよ」


ブチッ

ドレスの裾の飾りをちぎり取り、ウ◯コ頭目掛けて投げ落とした。

「痛っ」

「あ、ごめんなさ~い!」

「ちょっと貴女!降りてらっしゃい!」

「ごめんなさ~い!此処から動くなと言われてるから行けないわ~!」

「そっちに行くから待ってらっしゃい!!」

高飛車令嬢が建物の中に入ったのを見て、絡まれていた令嬢に、今のうちに逃げろと合図を送る。

令嬢は助けてもらったと気が付いたようで頭を何度も下げて立ち去った。

「ハハッ 君凄いね」







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