【完結】もう一度言いますね、貴方を誘惑したんじゃありません!信じてください!

ユユ

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やっと役目をもらえそう

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割ったら弁償が大変そうなカップでお茶を飲む侯爵様を見つめている訳は、

「いいよ。就寝前のお茶の用意とマッサージを任命する」

「ありがとうございます」

試飲をしてもらい合格を貰った。

この半年、アレン様と食事をし ダンスをして 散歩もして ティータイムも一緒。

お父様達を拘束した犯人から聞いていたような感じはない。
若い女性を食い散らかすなんて雰囲気はない。
ちょっといろいろ近いし触れるけど、髪についた葉を取ったりエスコートだったりとその程度。まあ、彼の好みではないかもしれないし使用人に手を出さない主義かもしれない。
でもずっとお屋敷にいるから、今のところ外で食い散らかしていることも無さそう。

親兄弟を殺して逆らう者に容赦ないと聞いたけど、そんなことをするように思えない。
敷地に紛れ込んだ野良猫をそっと敷地外に出してあげてるし、鳥が窓辺にとまると飛び去るまで眺めている。
メイドが粗相をしても怒らないし、ショーン様に揶揄われても本気で怒っていなかった。

極悪非道で有名…とは感じない。寧ろ私に親切だ。親切過ぎる。
服はクローゼットいっぱいになり、靴も外套も帽子もバッグも髪飾りなども増えていく。
先月からはイヤリングやネックレスも買って下さった。

そしてとにかく顔がいい。綺麗過ぎる。
だんだん慣れてはきたが微笑まれるとちょっと弱い。

これ以上情が移る前にとメイドの仕事の催促をした。いくらお父様から快適軟禁生活のお手紙が来ても支配下に置かれているのは間違いないし、外にも出られないのは変わらないから。

「では、今夜マッサージの試験だ」

「はい、頑張ります」



夜、アレン様の部屋に行くと湯浴みの最中だった。
マッサージの支度をした。

祖父母達にしていたように肩揉み程度の気持ちでいたが、それでは駄目だと言われた。
だから香油のマッサージの仕方を教わってきた。
今夜認められないとスタートラインより後退するかもしれない。

ベッドに何枚もタオルを敷いてアレン様を待つ。

ガチャ

「!!」

腰にタオルを巻き、髪をタオルで拭いながら出てきたアレン様は学園の授業で見た美術館の石像のように…いや それ以上に筋肉が付いていた。

「クレア?」

「っ! こちらにうつ伏せになってください」

アレン様は腰のタオルを外して全裸で敷いたタオルの上にうつ伏せになった。

お尻が…私と違う!
服を着ていたときは細身に見えたのに。

首や肩から始めて腕、背中、腰、お尻、脚とマッサージをしていく。

「仰向けになってください」

ギシッ

「!!!!!!!!!」

何コレ!何コレ!何コレ!何コレっ!!
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