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私は高貴な令嬢(ララ)
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【 ララ・ソヴェリオの視点 】
「ねぇ トニー。
まだ吉報は届かないの?」
「アルティメヌ男爵家は変わらず支配下にあるよ。定期的に報告の手紙が届くから大丈夫だ。
クレアの方はやっとルセール侯爵に近付けそうだと手紙に書いてあった。やっぱりメイド未経験者を送り込むのは止めた方が良かったな。研修に何ヶ月もかかるとは思わなかったよ。それに若過ぎた」
「仕方ないわ。あの男は平民には手を付けなかったみたいだし、あまり遠くない田舎に屋敷を持っていて領地外との関わりがあまりなくて、見目の良く婚約者のいない年頃の令嬢がいる下位貴族がアルティメヌ男爵令嬢くらいだったのだから」
「就寝前の茶の用意をさせてもらえるらしいから、もうすぐだよ。無事に事を済ませたら私のものになってくれるね?ララ」
「ええ。もちろんよ」
公爵家に生まれた私には特別な人生が待っていると思っていた。
だってお母様がいつも言っていたもの。
“貴女はこの国で一番高貴な貴族令嬢よ”
“貴女こそ未来の王妃に相応しいわ”
“美しいブロンドに美しいエメラルドの瞳、貴女は誰よりも美しいわ”
ある日、第一王子殿下の婚約者選びのための茶会が開かれて、10歳の殿下に近い歳の伯爵家以上の令嬢が集められた。家門審査を終えて残った令嬢は公女の私1人、侯爵令嬢2人、伯爵令嬢1人だった。
先ずは1人ずつ殿下と会話をして、その後は5人で会話をした。
結果、選ばれたのは伯爵令嬢だった。
とても信じられなかった。
お父様に詰め寄った。数日後にお父様は理由を聞いてきてくださった。
『今からいうことを真摯に受け止めなさい。
理由は、自己愛が強すぎる、協調性に欠けて社交性にも問題がある。そして既に王子妃気取りで他の令嬢達を下に見る発言が何度かあった。
ララ・ソヴェリオが妃になったらどのように振る舞うか容易に想像できたし、セルジオ王子殿下が嫌がったからだと言われた。
今の教師を辞めさせてもっと厳格な淑女教育の教育を探す』
納得がいかなかった。
私は高貴で特別なのだから あのくらい当然なのに!
お母様はあれだけ私を可愛がってくださったのに見向きもしなくなった。
『伯爵家の娘に負けるだなんて』
そう言ったお母様の目が忘れられない。
13歳の時に侯爵令息と婚約させられた。
お父様の友人の息子らしい。
私は公爵令嬢という高貴な存在なのに、自分より身分の下の家門に嫁がなくてはならないことが不満だった。
唯一、婚約者アレンの顔だけは良かった。
だけど彼は最初の顔合わせで会ったきり。その後の音沙汰は無かった。唯一のまともなエスコートは私のデビューの時だけ。卒業パーティはエスコートしてもらえなかった。
彼のデビューも卒業パーティもパートナーに選ばれなかった。
贈り物は誕生日の時だけ。
最初は花と数種類のリボン。その後は日傘、帽子。
デビュー後は普段使いの質素な髪飾りやペンや扇子などだった。
普通は宝石の付いた指輪とかネックレスとか贈るんじゃないの!?
『ルセール侯爵家は貧しいの?』
家令に聞いてみたことがあった。
『ルセール侯爵家は裕福です。領地も広大で王都のお屋敷もかなりのものです』
『うちとどっちが裕福なの?』
『さあ、どうでしょう』
どのくらいかは分からないけど、お金が無いから宝石を贈れない訳じゃないということは分かった。
彼は1つ歳上で、私が卒業して茶会や夜会やパーティなどに積極的に出席するようになってから知った。
アレンは私以外の令嬢とは会話をしていた。
ダンスも踊るし、気に入った女はエスコートもしていた。
屈辱的だった。
一番許せなかったのは、同じクラスでいつも私より成績が良くてクラスの輪の中心にいた女がアレン様と仲良く話をしていた。
私の婚約者だと知っていて、2人で消えた。
「ねぇ トニー。
まだ吉報は届かないの?」
「アルティメヌ男爵家は変わらず支配下にあるよ。定期的に報告の手紙が届くから大丈夫だ。
クレアの方はやっとルセール侯爵に近付けそうだと手紙に書いてあった。やっぱりメイド未経験者を送り込むのは止めた方が良かったな。研修に何ヶ月もかかるとは思わなかったよ。それに若過ぎた」
「仕方ないわ。あの男は平民には手を付けなかったみたいだし、あまり遠くない田舎に屋敷を持っていて領地外との関わりがあまりなくて、見目の良く婚約者のいない年頃の令嬢がいる下位貴族がアルティメヌ男爵令嬢くらいだったのだから」
「就寝前の茶の用意をさせてもらえるらしいから、もうすぐだよ。無事に事を済ませたら私のものになってくれるね?ララ」
「ええ。もちろんよ」
公爵家に生まれた私には特別な人生が待っていると思っていた。
だってお母様がいつも言っていたもの。
“貴女はこの国で一番高貴な貴族令嬢よ”
“貴女こそ未来の王妃に相応しいわ”
“美しいブロンドに美しいエメラルドの瞳、貴女は誰よりも美しいわ”
ある日、第一王子殿下の婚約者選びのための茶会が開かれて、10歳の殿下に近い歳の伯爵家以上の令嬢が集められた。家門審査を終えて残った令嬢は公女の私1人、侯爵令嬢2人、伯爵令嬢1人だった。
先ずは1人ずつ殿下と会話をして、その後は5人で会話をした。
結果、選ばれたのは伯爵令嬢だった。
とても信じられなかった。
お父様に詰め寄った。数日後にお父様は理由を聞いてきてくださった。
『今からいうことを真摯に受け止めなさい。
理由は、自己愛が強すぎる、協調性に欠けて社交性にも問題がある。そして既に王子妃気取りで他の令嬢達を下に見る発言が何度かあった。
ララ・ソヴェリオが妃になったらどのように振る舞うか容易に想像できたし、セルジオ王子殿下が嫌がったからだと言われた。
今の教師を辞めさせてもっと厳格な淑女教育の教育を探す』
納得がいかなかった。
私は高貴で特別なのだから あのくらい当然なのに!
お母様はあれだけ私を可愛がってくださったのに見向きもしなくなった。
『伯爵家の娘に負けるだなんて』
そう言ったお母様の目が忘れられない。
13歳の時に侯爵令息と婚約させられた。
お父様の友人の息子らしい。
私は公爵令嬢という高貴な存在なのに、自分より身分の下の家門に嫁がなくてはならないことが不満だった。
唯一、婚約者アレンの顔だけは良かった。
だけど彼は最初の顔合わせで会ったきり。その後の音沙汰は無かった。唯一のまともなエスコートは私のデビューの時だけ。卒業パーティはエスコートしてもらえなかった。
彼のデビューも卒業パーティもパートナーに選ばれなかった。
贈り物は誕生日の時だけ。
最初は花と数種類のリボン。その後は日傘、帽子。
デビュー後は普段使いの質素な髪飾りやペンや扇子などだった。
普通は宝石の付いた指輪とかネックレスとか贈るんじゃないの!?
『ルセール侯爵家は貧しいの?』
家令に聞いてみたことがあった。
『ルセール侯爵家は裕福です。領地も広大で王都のお屋敷もかなりのものです』
『うちとどっちが裕福なの?』
『さあ、どうでしょう』
どのくらいかは分からないけど、お金が無いから宝石を贈れない訳じゃないということは分かった。
彼は1つ歳上で、私が卒業して茶会や夜会やパーティなどに積極的に出席するようになってから知った。
アレンは私以外の令嬢とは会話をしていた。
ダンスも踊るし、気に入った女はエスコートもしていた。
屈辱的だった。
一番許せなかったのは、同じクラスでいつも私より成績が良くてクラスの輪の中心にいた女がアレン様と仲良く話をしていた。
私の婚約者だと知っていて、2人で消えた。
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