【完結】生まれ変わった男装美少女は命を奪った者達に復讐をする

ユユ

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解れた心

グローリー家(R18)

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【 マクセルの視点 】

 

仕方なく王都に向けて馬車を走らせた。

三日間の道中で妻を散々可愛がり焦らせたまま陛下に会った。

「ノアは?」

「馬車です」

「何故連れて来ない」

「人前に出せる状態じゃありません」

「は?」

「陛下が仰ったのですよ。抱き潰せと。
道中は抱きはしませんでしたが散々可愛がったので。

いずれ連れてきます」

「一カ月と言っただろう」

「それがノエリアは根を上げるどころか、初夜の言い付けを守って従順で積極的で、やってないことと言ったら、」

「止めろ。
ノアは私にとっては孫娘みたいなものなのだ。

はぁ…極端な奴め。
明日から仕事しろよ」

「それが、離れたくないので辞そうかなと」

「駄目だ!」





馬車に戻りグローリー邸に向かった。

到着すると抱き上げて夫婦の寝室に直行した。

使用人達は合図を送り合ってニコニコしていた。


「マクセル」

「初夜の再現だ。夫婦の寝室で愛し合おう。

ノエリア、私は幸せだ。もう離れられない。間違って泊りの仕事があれば連れて行く。いいね?」

「はい 」



月のモノが無ければ毎晩抱いた。
時には朝も、休日には昼も。

繁忙期は一緒に登城させて王太子妃達に解放した。
未だに私が居ない隙にグローリー邸に入り浸る妃達だ。

地方出張は拒否すると、“ノアと息子を連れて行け”と陛下が言うので遠慮なく最高級の宿に泊まった。

領主の屋敷には絶対泊まらなかった。
当主や当主の息子がノエリアに色目を使うからだ。



「父上、もう結婚して一年です。僕が学園に行く前に仕込んでください。
というか、学園に行きたくないです。
ノエリア様と離れたくないし、子の成長を見守りたいのです」

「なら、猛勉強して飛び級でもするんだな」

「飛び級!……飛卒はありますか?」

「あるぞ」


それからすぐに避妊薬を止めてノエリアを孕ませることにした。毎日注いでいるから何日の子なのか分からないのが残念だが、無事子種がノエリアの胎に根付いた。

悪阻が重めらしく、食事を口にしない。
どんどん痩せて顔色が悪くなっていく。

こんなことなら孕ますんじゃなかった!

薬湯も戻してしまい、宮廷医でさえ、もしもを口にした。


そこに神が降臨した。

「情け無い顔をして」

「すみません」

「ほら、ノアの好きなスープとオムレツだよ」

「叔母さん」

少年ノアの勤めていた宿屋の女将が心配して来てくれたのだ。

「美味しい……、っ……」

「母はいろいろなことを乗り越えて強くなるんだ。最初から母親なんて女はいないんだよ。
母親も胎の子と一緒に学んで成長していくんだ。産んでからもね」

「はい……」

「泣いてもいいから、楽しい未来ことだけ考えな。
この旦那が頑張って叶えてくれるさ」

「全力で叶える」

「叔母さん、ありがとうございます」

それから女将は三泊して、その間にノエリアが食べられそうなものを探ってレシピを伝授して帰って行った。

謝礼金を渡そうとしたら断られた。

「こんな大金持って移動していたら殺されちまうよ。

産まれて落ち着いたら、泊まりに来て金を落としていっておくれ」

「侯爵家が心より感謝します」

「私は侯爵家の為にしたんじゃない。我が子のようなノアのためさ。
感謝するなら、ノアの夫として感謝しておくれ」

「お義母さん、感謝します」

「クリストファーも連れておいで」

「必ず」

「今度ノアを泣かせたら木の棒で追い回すからね」

「ハハッ」

「本当にやるよ」

「……肝に銘じます」




そして産まれたのは男児だった。

「かっわいい~っ」

「クリストファー、抱き癖が付くぞ」

「望むところです。背負って学園に通います!」

「バカか」





名前を色々考えていたのに、

「名前はクリスに付けさせるわ」

ノエリアの一声で命名権はクリストファーに移った。


「カイルス」

「瞳の色から?」

「はい!」

髪の色はノエリア、瞳の色は祖父の空色、顔は私にそっくりだった。


二年後に産まれたのは女児だった。
瞳の色は私、髪の色と顔立ちはノエリア似だった。

「かっわいい~!!」

カイルスを抱っこしたクリストファーが覗き込む。

「アンジェル」

「キャッキャッ!」

「はぁ~天使~」

クリストファーはノエリアの子と離れたくないが為に、入学して早々に飛卒していた。

飛卒歴代二位らしい。

大きくなってカイルスはクリストファーが背負った。そしてアンジェルを胸に抱き、ひたすら口付ける。

顔、頭、髪、手、足、腹、どこへでも隙を見て口付けをしている。

もう嫁には行けないだろう。
クリストファーが離さない。



アンジェルが一歳半の時にやっとあの宿に家族で訪れることができた。

「まあ、よく出来た息子だねぇ。
クリストファーがしっかり舵をとるんだよ」

「はい!」

膝にアンジェル、隣にカイルス。
カイルスの食事を補助しながらアンジェルに食べさせ、自身も食べるという神技を繰り広げるクリストファーに女将こと義母は感心したようだ。

私はノエリアに現を抜かす駄目親父という認識だろうか。

カイルスを連れて泊まりに来るはずが、孕ませてしまって、また呼び寄せた。

「一度くらい泊まりに来てから仕込めなかったのかい」

「すみません」

地方出張に連れて行き、つい避妊薬を忘れて連日、宿や馬車や野外で燃え上がってしまった。

月明かりの下で全裸で求め合うといつも以上に興奮した。

まるで強姦している気になる程、激しく犯すように抱いた。火をつけたのはノエリアだった。

美しい池で水浴びをしているとノエリアが咥えたのだ。互いに濡れて月明かりでキラキラと煌めき、静まり返った中で口や頭を動かすのでチャプチャプと池の水が音を立てる。

何とも言えない興奮とノエリアの奉仕にすぐに込み上げた。

「ノエリア、る」

いつもなら口を離すのに、亀頭だけ咥えて頭は動かさず、舌だけ裏や先端を刺激し続けた。

「ノエリア、駄目だ、射るぞ!
口内が嫌なら離せ!」

ビクンビクンと口内で震わせる陰茎は痛いほど張り詰めていた。

ジュルッ

あろうことか、ノエリアは根元近くまで咥え込んだ。もう抗えなかった。

「くっ……ノエリア……」

しかし、ノエリアは口を離して背を向けた。

「皆が待ってるから」

ノエリアに腕を回し、後ろから突き入れた。

「ああっ!!」

乱暴に突き上げてすぐに放出した。

ビュルッ ビュルッ ビュルッ ビュルッ

「くっ……」

ビュッ ビュッ ビュッ ビュッ

しばらくして吐精が終わると陰茎を抜き去った。

ズルッ

水面に精液が滴り落ちる音がする。

「すまない。痛くなかったか」

「少し」

「あんな意地悪されたら我慢できないよ」

ノエリアはまた咥えて最後の一滴を吸い上げた。

「変な味」

「今度、口の中に出してもいいか」

「はい 」

その後は、ノエリアを犯し尽くした。池、馬車、宿。

強く激しく突き立てて、ノエリアが泣き喚こうと止めなかった。

ロイクや護衛達はいつものこととはいえ、呆れていた。

元々の私兵達は、

「そりゃ、あんなに美しい妻を娶ったら仕方ないかもしれませんが、流石に拷問に遭っているかのような悲鳴を聞くと…」

「すまない」

「最強の魔法使いでも小柄な女ですからね?壊さないでくださいよ。激しくしたいなら娼館で、」

「ロイク、ノエリア以外抱く気はない」


そして、避妊薬を失念していた。




















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