【完結】貴方のために涙は流しません

ユユ

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経験(オルデン)

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【 オルデンの視点 】


「中に入ってドアを閉めてくれ」

怖くて言われた通りにした。

「そのまま待っていなさい」

そう言ってまた腰を振り続けた。


しばらくすると、

「出すぞ」

ヌポンと音を立てて離れると、メイドは跪き急いで当主の陰茎を咥えた。

「クッ!」

陰茎がビクビクと動いていた。

「ふぅ」

口から陰茎を離すと、メイドは手拭きに白濁を吐き出した。

口に出したのか……

「オルデン、閨教育は?」

「まだです」

「セックスは?」

「分かりません」

「カーラ、教えてやってくれ」

「はい、旦那様」

メイドが私の服を脱がし始めた。

「え!?」

「さっき私がしていたことをするんだ。気持ちいいぞ」

「わ、私はお尻に刺したりは」

「尻ではない。先ずは勃たせてからだ」

メイドが脱がせると口の奉仕が始まった。
ビエラより上手くて、10秒で勃った。

メイドは作業台の上に仰向けになり脚を開いた。

「オルデン、乗って、脚の間に入り込め」

言われた通りにするとメイドが股間の肉を左右に手で開いた。

「男の陰茎を肉で出来た穴に挿れて、腰を動かして刺激を得るんだ。詳しくは閨教育で習うといい」

当主が指を二本挿入した。
 
「経験のある女は指でも気持ちよくなる。
私がさっき使っていた穴はココだ。肛門ではない。
さあ、挿れてみろ」

当主が指を抜くと確かに穴が見えた。

こんな小さな穴に?
でも当主のが入っていたのだから入るのだろう。
ゆっくり入れると口の中とは似ているようで似ていない刺激に戸惑った。

「あっ、」

思わず声が出てしまった。

全部挿入して腰を押し付けた。

「後は好きに動かして出すだけだ。ナカには出すな。そのうち女を喜ばせる抱き方を覚えるんだぞ」

「? はい」

ぎこちなく腰を動かすと、溶けそうに気持ちが良くて、すぐに出そうになって腰を止めた。

「胸も触ってみろ。揉んだり乳首を摘んでコリコリ動かしてやれ」

言われた通り、掴むととても柔らかかった。
乳首を摘んでコリコリすると陰茎を入れた穴が締まった。

「ぐあっ!」

ビュルッ ビュルッ ビュルッ ビュルッ ……

「暴発したか」

「くっ……すみません」

抜くと穴からコポッと白濁が溢れ出た。
ナカに出すなと言われていたのに…

「仕方ない。もう一度」

当主に促され、再度陰茎を挿入した。
今度は体位を変えるということを教わった。
足の上げ方、角度、広げ方、横向き、騎乗位、そして、当主がやっていた立って後ろから突き立てるやり方だ。

「これなら外でも何処でも簡単だ。お互い少し下着をずらすだけで繋がれるし、物音でさっと服を整えられる」

「外ですか?」

「庭でも、路地でも、林や岩陰、物置部屋、図書室、洗面室、何処でもだ」

「出そう」

「強く腰を叩きつけてみろ。出来るだけ早く動かすんだ。そのまま奥深くを目掛けて出してしまえ」

湿った肌がぶつかる音がどんどん早くなるとメイドの穴も動き出した。

「腰でも尻でも腕でも髪でも掴んで、動きやすくすればいい」

右手で髪をグイッと掴み、左手で腰を掴んで奥に叩きつけた。

ビュルッ ビュルッ ビュルッ ビュルッ ……

出し切って、陰茎を引き抜くと、ドロッと白濁が床に垂れ落ちた。

もの凄く気持ち良かったし、スッキリした。


濡らした布で拭いてもらい、寝間着を着た。

「オルデン。次からはナカに出すな。慣れるまで早めに離れて手で扱け。今夜のことは口外するなよ」

「はい。口外しません」

「飲み物をもって行かせるから部屋に戻りなさい」

「ありがとうございます」


部屋に戻ると先程のメイドが果実水を持ってきた。

「さっきはありがとう。とても素晴らしかった」

「またいらしてください」



この出来事で、もうビエラの奉仕では満足できなかった。

2日後。

「ビエラ、セックスがしたい」

「……それはお手当をいただけるということでしょうか」

「え?」

「私とオルデン様は恋人でも婚約者でもありません」

この頃はまだ、自由になる現金はなかった。買い物はツケか執事が支払っていたのだ。
だが、15歳になれば持たせてもらえることになっていた。

「もう少しで自由になる金が貰える」

「では、それまでは手で、」

「恋人にはなれないのか?」

「本気ですか?」

「ビエラは綺麗だ。私は次期侯爵だろう」

「責任をとってくださいね」

「分かった」


この時、覚えてしまった快楽を得たいがために恋人と言ってしまった。そしてこの意識の違いと不十分な知識が大問題となる。

「私、あれ以上の経験が無いのです」

「つまり?」

「処女です」

「教えてくれ」

処女について聞くと面倒臭いということが分かった。

「どうしたら問題なくスムーズにことが運ぶか知ってるか?」


その夜、タオル数枚と熱湯、水、桶、瓶を持ってやってきた。

ベッドにタオルを敷くと裸になり、私に瓶を渡した。

「それで解してください。塗ってマッサージのように撫でながら指を一本挿れて慣らし、頃合いを見てニ本に増やしてください」

言われた通りにしたが、指一本でキツかった。
早く突っ込みたいのを我慢して動かし、二本目を挿れ動かす。

もういいだろうと指を抜き、陰茎に液体を塗り付けて挿入した。

「痛い!」

最初は皆痛いと言っていた。その内慣れるらしい。

「我慢して」

そのまま押し進めて全部入れた。
強い抵抗を感じながら押し分けて捩じ込む感覚はまた違う刺激だった。
胸を掴みながら吐精していた。

数分経つと、

「そろそろ動いてみていいですよ」

ナカで出したことを気付かれていなかった。

ゆっくり動かし始めたが、まだ痛そうだった。
潤滑剤と精液でヌルヌルではあったので滑りは良かった。大きく腰を振っていると、タオルはグッショリ濡れていた。

精液が掻き出されたのか。


横を向かせて打ち付けて、うつ伏せにして打ち付けて、最後は四つん這いにして打ち付けた。

「外に、外に出してください」

「え?」

「中に出さずに外へ」

強く叩きつけて穴から抜くと背中や頭に白濁が弧を描いて飛んでいく。

ビュルッ ビュルッ ビュルッ ビュルッ ……



やっぱり中で出した方が満足感がある。

「背中を拭いてもらえますか」

「分かった」

彼女に掛かった精液を拭くと、今度は彼女が丁寧に拭いてくれた。

この時、すっかり失念していた。
最初にナカに出していたことを。
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