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その自信 要る?
子爵領は材料の生産、研究開発、商品の量産を行っている。材料の生産や商品の量産は別の領地に委託することもある。
エ「殿下、ご希望の場所はございますか」
グ「ここと ここは外したくないな」
エ「武器とペンの店ですね」
私「武器ですか?」
グ「剣だよ」
私「グラちゃんが?」
グ「俺の腹筋見ただろう」
私「え?見てない」
グ「よし、見せてやる」
私「いえ、結構です。腹筋があるイコール剣術ではありませんから」
グ「よし、外に出ろ。見せてやるから」
私「いえ、結構です。さっさと観光予定を決めちゃいましょう」
グ「お前…私は王子だぞ?」
私「そうですねー。
お兄様、園芸関係のお店はありませんか」
エ「ここだな」
グ「おい。本当に王子だからな!」
私「はいはい。王子は留守番ですか?」
グ「…染め物工房に行きたい」
私「いいですね。ティーカップもみたいです」
エ「宝飾品の店はいいのか?」
私「私は特に」
エ「たまには違う店の商品を身に付けないか」
私「でも、いつも私のデザインをホッジンズ店長が修正して作らせているので」
エ「デザインもアリスが?」
私「はい。スーザンが身に付ける物もそうです」
エ「じゃあ宝飾品の工房に行こう」
私「なんで“じゃあ”が出てくるんですか」
グ「よし、私が買ってやろう」
私「いえ、お気持ちだけで。王女様の分をお土産にしてください」
グ「妹に贈ってもつまらん」
私「私に贈っても“つまらん”は変わりません」
グ「“グラシアン様、嬉しい!”って言えないのか」
私「嬉しさはありませんので」
グ「お前…私のことが好きじゃないのか!?」
私「驚きましたわ。今頃分かったのですか」
グ「……こっちに来い」
私「お兄様ぁ」
エ「私を巻き込むな。腕に絡み付くな」
私「酷い…ちょっと血の繋がりが無いからって妹を邪険にするなんて…グスン」
エ「嘘泣き過ぎるだろう。それに少しじゃない。全く血の繋がりが無いからな」
私「ふ~ん。子爵夫人に泣き付いてこよう」
エ「待て、我が妹よ。殿下、アリスは極度の恥ずかしがり屋なので 正反対の言葉が出てしまうのです」
グ「よしよし。愛でてやるぞ、近くに寄れ」
私「時代劇のエロ悪代官みたい」
グ「エロ…?あくだ…?」
私「例えていうなら悪いことしてる多少権力のある男のことで、そいつが若い女を手篭めに、」
グ「王子にとんでもない事を言う奴だな。それに多少じゃないからな。そもそもお前に色気なんて無いだろう」
私「……」
グ「な、何してるんだ!?」
エ「アリス。目潰しの練習は止めなさい」
私「で、他に行くところ決まった?」
グ「今お前と話していたのに決まるわけないだろう」
私「不器用ですね。そのくらい同時になさってください」
グ「不器用じゃない。アリスに集中したいだけだ」
私「何かの拷問ですか?」
グ「はぁ」
いや、溜息吐く権利は私にこそありますよ?
私とグラシアン殿下のテムスカリン領の観光は思ったよりも楽しくて。あっという間に残り1週間になってしまった。
「お兄様ぁ」
「なんだ、酔っ払い」
「楽しいですぅ」
「そうか」
「グラちゃんの世話を押し付けちゃうために来ましたけど、グラちゃんがまた来たら押し付けに来てもいいですよね。ここで過ごす大義名分が出来るので迷惑グラちゃんでも役立ちましたね」
「ついに本音が出たな。殿下が席を外していて良かったよ。戻ってきたら言うなよ」
「お兄様は私にムラっと来ないんですかぁ?」
「お前なぁ。もう酒は禁止にするぞ?」
「真面目に聞いているんですぅ」
「ツンツンするな。
……今お前が全裸で私の前に立っても 私の上に乗っても、勃たない自信がある」
「その自信 要ります?」
「要るだろう」
「そんなに魅力ないのかなぁ」
「お前は弟の婚約者だろう」
「でもすごく他人だって、」
「そんな目で見ていたらこの関係は成り立たないだろう」
「じぁあ、私が婚約者だったら?私がお兄様の婚約者だったら?」
「私の付き添い無しに外には出さないな。危なっかしくて無理だ。直ぐにテムスカリン邸に住まわせて管理する」
「束縛夫ですね~」
エミリアン様に寄りかかり、いつの間にか眠ってしまった。
「…寝たか」
ふわっと体が浮いた。
「暴れるなよ」
「ん~」
「アリスが私のものなら鎖で繋いでたっぷり愛でてやる」
「犬じゃ…な…い…」
「犬なら待てが出来るまでエサもお預けだ」
「ごはん…」
「毎晩濡らしながらベッドで主人を待つ駄犬になるよう躾けてやる」
「う…ん…」
「いい気なものだな」
翌朝
私「なんか鎖に繋がれてエサを貰えなくて飢えている犬になった夢を見ました」
エ「プッ」
グ「まだ食い足りないのか!?
お前、結構食ってるからな?」
私「きっと私が犬になっても可愛いと思うのです。それなのに酷いです」
グ「トリシアの前で言ってみろ」
私「すーみーまーせーんー!」
エ「可愛いから繋ぐんだろう。アリス犬ならちゃんとたっぷりエサを与えられるから心配するな」
私「お兄様っ。お兄様の愛犬になって贅沢に暮らします。きっとお兄様がお風呂に入れて ブラッシングして、一緒に寝てくださるのですよね!」
エ「……」
グ「なに主人と同じベッドで寝ようとしてるんだよ。外の犬小屋に決まってるだろう」
私「愛らしいアリス犬になんてことを」
グ「“平凡なアリス犬”な」
エ「アリスは2LDKだろう?」
私「アリス犬ならお兄様の部屋で飼われてお兄様のベッドで寝ます。ベッドの真ん中に寝ます」
グ「図々しい犬だなぁ」
私「お腹いっぱいになって全身撫でてもらいながら眠ります」
グ「また食い物に戻ってるぞ」
エ「私の愛犬になったらな」
エ「殿下、ご希望の場所はございますか」
グ「ここと ここは外したくないな」
エ「武器とペンの店ですね」
私「武器ですか?」
グ「剣だよ」
私「グラちゃんが?」
グ「俺の腹筋見ただろう」
私「え?見てない」
グ「よし、見せてやる」
私「いえ、結構です。腹筋があるイコール剣術ではありませんから」
グ「よし、外に出ろ。見せてやるから」
私「いえ、結構です。さっさと観光予定を決めちゃいましょう」
グ「お前…私は王子だぞ?」
私「そうですねー。
お兄様、園芸関係のお店はありませんか」
エ「ここだな」
グ「おい。本当に王子だからな!」
私「はいはい。王子は留守番ですか?」
グ「…染め物工房に行きたい」
私「いいですね。ティーカップもみたいです」
エ「宝飾品の店はいいのか?」
私「私は特に」
エ「たまには違う店の商品を身に付けないか」
私「でも、いつも私のデザインをホッジンズ店長が修正して作らせているので」
エ「デザインもアリスが?」
私「はい。スーザンが身に付ける物もそうです」
エ「じゃあ宝飾品の工房に行こう」
私「なんで“じゃあ”が出てくるんですか」
グ「よし、私が買ってやろう」
私「いえ、お気持ちだけで。王女様の分をお土産にしてください」
グ「妹に贈ってもつまらん」
私「私に贈っても“つまらん”は変わりません」
グ「“グラシアン様、嬉しい!”って言えないのか」
私「嬉しさはありませんので」
グ「お前…私のことが好きじゃないのか!?」
私「驚きましたわ。今頃分かったのですか」
グ「……こっちに来い」
私「お兄様ぁ」
エ「私を巻き込むな。腕に絡み付くな」
私「酷い…ちょっと血の繋がりが無いからって妹を邪険にするなんて…グスン」
エ「嘘泣き過ぎるだろう。それに少しじゃない。全く血の繋がりが無いからな」
私「ふ~ん。子爵夫人に泣き付いてこよう」
エ「待て、我が妹よ。殿下、アリスは極度の恥ずかしがり屋なので 正反対の言葉が出てしまうのです」
グ「よしよし。愛でてやるぞ、近くに寄れ」
私「時代劇のエロ悪代官みたい」
グ「エロ…?あくだ…?」
私「例えていうなら悪いことしてる多少権力のある男のことで、そいつが若い女を手篭めに、」
グ「王子にとんでもない事を言う奴だな。それに多少じゃないからな。そもそもお前に色気なんて無いだろう」
私「……」
グ「な、何してるんだ!?」
エ「アリス。目潰しの練習は止めなさい」
私「で、他に行くところ決まった?」
グ「今お前と話していたのに決まるわけないだろう」
私「不器用ですね。そのくらい同時になさってください」
グ「不器用じゃない。アリスに集中したいだけだ」
私「何かの拷問ですか?」
グ「はぁ」
いや、溜息吐く権利は私にこそありますよ?
私とグラシアン殿下のテムスカリン領の観光は思ったよりも楽しくて。あっという間に残り1週間になってしまった。
「お兄様ぁ」
「なんだ、酔っ払い」
「楽しいですぅ」
「そうか」
「グラちゃんの世話を押し付けちゃうために来ましたけど、グラちゃんがまた来たら押し付けに来てもいいですよね。ここで過ごす大義名分が出来るので迷惑グラちゃんでも役立ちましたね」
「ついに本音が出たな。殿下が席を外していて良かったよ。戻ってきたら言うなよ」
「お兄様は私にムラっと来ないんですかぁ?」
「お前なぁ。もう酒は禁止にするぞ?」
「真面目に聞いているんですぅ」
「ツンツンするな。
……今お前が全裸で私の前に立っても 私の上に乗っても、勃たない自信がある」
「その自信 要ります?」
「要るだろう」
「そんなに魅力ないのかなぁ」
「お前は弟の婚約者だろう」
「でもすごく他人だって、」
「そんな目で見ていたらこの関係は成り立たないだろう」
「じぁあ、私が婚約者だったら?私がお兄様の婚約者だったら?」
「私の付き添い無しに外には出さないな。危なっかしくて無理だ。直ぐにテムスカリン邸に住まわせて管理する」
「束縛夫ですね~」
エミリアン様に寄りかかり、いつの間にか眠ってしまった。
「…寝たか」
ふわっと体が浮いた。
「暴れるなよ」
「ん~」
「アリスが私のものなら鎖で繋いでたっぷり愛でてやる」
「犬じゃ…な…い…」
「犬なら待てが出来るまでエサもお預けだ」
「ごはん…」
「毎晩濡らしながらベッドで主人を待つ駄犬になるよう躾けてやる」
「う…ん…」
「いい気なものだな」
翌朝
私「なんか鎖に繋がれてエサを貰えなくて飢えている犬になった夢を見ました」
エ「プッ」
グ「まだ食い足りないのか!?
お前、結構食ってるからな?」
私「きっと私が犬になっても可愛いと思うのです。それなのに酷いです」
グ「トリシアの前で言ってみろ」
私「すーみーまーせーんー!」
エ「可愛いから繋ぐんだろう。アリス犬ならちゃんとたっぷりエサを与えられるから心配するな」
私「お兄様っ。お兄様の愛犬になって贅沢に暮らします。きっとお兄様がお風呂に入れて ブラッシングして、一緒に寝てくださるのですよね!」
エ「……」
グ「なに主人と同じベッドで寝ようとしてるんだよ。外の犬小屋に決まってるだろう」
私「愛らしいアリス犬になんてことを」
グ「“平凡なアリス犬”な」
エ「アリスは2LDKだろう?」
私「アリス犬ならお兄様の部屋で飼われてお兄様のベッドで寝ます。ベッドの真ん中に寝ます」
グ「図々しい犬だなぁ」
私「お腹いっぱいになって全身撫でてもらいながら眠ります」
グ「また食い物に戻ってるぞ」
エ「私の愛犬になったらな」
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