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ファラル
食後のお茶を飲んでいると、子爵に手紙が手渡された。
子爵「オルデンがこっちに向かっているようだな。早ければ2日後の夜に到着するだろう」
え!?
夫人「残りの3日くらい一緒に過ごせるのかしら」
子爵と夫人が私を見た。嫌ですって言いたい!帰りたい!滞在最終日を教えていなければ、“残念、その頃には居ません”と言えたのに!
そんな危機に予想外の救世主が現れた。
グ「残念だが、明後日の朝に出発して観光しながら帰ろうと昨夜に予定を組んだのだ。私は国に帰らねばならぬ身だから予定を変えたくない」
子「愚息如きが殿下のご予定に影響を与えるはずがございません」
夫人「明後日の朝でございますね。支度を整えさせますわ」
グ「感謝する」
夫妻は退室した。
グラシアン~!!あんた、初めて役に立ったじゃないの!!
グラシアン王子殿下は キラキラした瞳で見つめるアリスの頬に手を添えた。
グ「ようやく私の魅力を理解したか」
私「ようやく役に立ったなと思って」
グ「は!?」
私「そもそも貴方が舞い戻ったりしなければ、貴方を連れて天敵の実家の領地に来ることは無かったの。つまりさっきの行いは当然よ」
グ「酷い」
エ「では、スケジュールを練り直しましょう」
私「ごめんなさい、お兄様」
エ「オルデンのせいだから気にしなくていい」
エミリアン様はいい人だ。もっと早く仲良くなれば良かった。
私達一行はついに子爵領を出て、行きとは違う道を使って王都に向かった。数日観光して宿泊して、王都まで馬車で1日という町を出発して森を通っていた。
馬の嘶きとともに馬車が急停車した。馬の動揺で馬車が揺れている。
外を覗くと賊の襲撃に遭っていた。
窓から見ていると野盗ではないことは私でも判る。
動きに無駄がないように見えるし質素だが綺麗な身なりだし、髪も手入れされている。帯剣ベルトや剣などの装備も良いように見えた。
「エミリアン様、座席の下に隠れてください」
「アリスが隠れろ」
「もしもの時の証人になってください。私の姿では、今生き残れたとしても直ぐに別の賊に襲われますし、走って逃げるなど無理です。それにこの馬車はエミリアン様の為の馬車。この空洞もエミリアン様のサイズですよね。だとすると殿下は隠れられません。1人でも確実に生き残らないと」
「そんなことが出来るはずないだろう!!」
「彼らの特徴を目に焼き付けて。髪の色、目の色、喉仏、耳、鼻。一つでも多く覚えて隠れてください」
2台の馬車の内、私の馬車は土産を乗せた荷馬車と化していて、レイ様は土産と一緒、私達3人はテムスカリン家の馬車に乗っていた。
5分過ぎたくらいの頃、馬車の窓を割ろうとする者が出てきたので、嫌がるエミリアン様にキスをして座席の下に隠した。
割れた窓から内鍵を解除してドアを開け、私と殿下を引き摺り出した。
まだ生き残って応戦中の者も5~6人いる。
殿下は剣を抜いて2人倒したが、動きが止まった。
私に剣が突き付けられたからだ。
「グラシアン殿下。主人からの伝言です。“ロイザーネル領の報いを受けろ”と」
「王妃の手の者か。王妃の実家のロイザーネルはずさんな採掘計画と無理な労働を強いて事故が起き、400名以上が生き埋めになったのに、隠蔽して遺族や生き残った者達に補償金を払わず国にも報告しなかった。
領民が一揆を起こしても不思議ではない。隠していたからこそ あの女は王妃になれたのだ。公表していたら妃選考から外れたからな」
「もう一つ伝言があります。“お前の苦痛に歪む顔を直に見たかった”と」
「グゥッ!!」
「アリス!!」
強い衝撃と痛みが背中と胸に走った。殿下が鬼の形相で 剣で賊を薙っている。痛みの中心を見ると胸から剣の先が20センチ以上飛び出ていた。
そうか。私、刺されちゃったのか。
これで殺されるの2度目だな。
地面に倒れ、馬車が視界に入った。
座席の下からエミリアン様が出て来ようとしていた。
「ダメ…出できちゃダメ…うぐっ!」
足で踏まれ、剣を抜かれた。
傷口からドクドクと濃厚な血が流れ出てる。
こんな治安の悪い世界に放り込むなんて。ペイジに会ったらぶん殴ってやる……
「アリス! アリス!!」
エミリアン様が私の上半身を起こして抱きしめた。
「バカ。出てきたら意味が無くなっちゃう」
「やっぱりお前を隠すべきだった」
「貴方のせいじゃない。巻き込んだのは私達…」
「アリス!」
視界が霞む中、私を抱えるエミリアンの背後に賊が剣を振り下ろそうとしているのが見えた。
「お願い…ファラル様」
エミリアン様を助けて……
暗転した後、直ぐに光あふれる緑豊かな神殿が目に映った。
ここは?天国?
「やあ。アリス」
身体を起こして見渡すと、1人の男が小さなテーブルのようなものの前に立っていた。
「誰?」
「君が私を呼んだのを忘れたのか?」
「え?どなたでしょう」
「ペイジの上司ファラルだよ」
「ファラル様!?」
ペイジを探したが見当たらない。
「ペイジを探してる? 彼女は大罪を犯したから天牢にいるよ」
「天牢!?」
「天界である世界が噂になっていてね。
涙を宝石に変えるスキルを授かった脇役が逆ハーレムを作っていると」
涙を宝石に変えるって私のことよね。
「逆ハーレム? 何かの間違いだと思います」
「…アリス・ジオニトロのいた世界を遡らせたら君とペイジの会話まで遡れたよ。ペイジが君を殺して連れてきてしまったようで申し訳なかった」
「確かに」
「……」
「おかげでまた殺されました」
「いや、無事だ。傷を治すのと同時に全員を停止させた」
「ありがとうございます」
「ペイジのした事はとても許される事ではない。償いとして私から3つの贈りものを授けよう。
1つは啓示を出そう。2つ目は君の身体に害を与えようとすると、代わりにその者が傷を負うことになる。3つ目はミカエルと共犯の母親には不治の病を与えよう。それで良いかな?」
「啓示は何を?」
「“アリスに無理強いする者には天罰を降す”」
「害を与えようとする者は首謀者もですか?毒はどうなりますか」
「実行犯だけだ。無意味だし引き受ける者はいなくなる。君が毒を飲まされても飲ませた相手の体内に毒が巡る」
「王妃達を何故病に?」
「処刑じゃなくてと言いたいのか?
啓示を出せば時間は少しかかるが知れ渡る。それに処刑など優しい罰は与えたくない」
「あの、ペイジはどうなりますか」
「“駄女神”は破壊の神の召使いか、地獄の管理者の助手へ左遷だね」
「それは厳しい方ですか?」
「人間にしてスラムや戦場に堕としたり、拷問にかけているわけではないけど、それなりだよ。やる事は雑用のみだから 今までからすれば雲泥の差かな」
「分かりました」
「では、君を戻して時間を動かそう」
ファラル様は私の額にキスをした。眩しい光に包まれると、エミリアン様が私を抱きしめながら唖然としていた。殿下も驚いていた。
子爵「オルデンがこっちに向かっているようだな。早ければ2日後の夜に到着するだろう」
え!?
夫人「残りの3日くらい一緒に過ごせるのかしら」
子爵と夫人が私を見た。嫌ですって言いたい!帰りたい!滞在最終日を教えていなければ、“残念、その頃には居ません”と言えたのに!
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グ「残念だが、明後日の朝に出発して観光しながら帰ろうと昨夜に予定を組んだのだ。私は国に帰らねばならぬ身だから予定を変えたくない」
子「愚息如きが殿下のご予定に影響を与えるはずがございません」
夫人「明後日の朝でございますね。支度を整えさせますわ」
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私「そもそも貴方が舞い戻ったりしなければ、貴方を連れて天敵の実家の領地に来ることは無かったの。つまりさっきの行いは当然よ」
グ「酷い」
エ「では、スケジュールを練り直しましょう」
私「ごめんなさい、お兄様」
エ「オルデンのせいだから気にしなくていい」
エミリアン様はいい人だ。もっと早く仲良くなれば良かった。
私達一行はついに子爵領を出て、行きとは違う道を使って王都に向かった。数日観光して宿泊して、王都まで馬車で1日という町を出発して森を通っていた。
馬の嘶きとともに馬車が急停車した。馬の動揺で馬車が揺れている。
外を覗くと賊の襲撃に遭っていた。
窓から見ていると野盗ではないことは私でも判る。
動きに無駄がないように見えるし質素だが綺麗な身なりだし、髪も手入れされている。帯剣ベルトや剣などの装備も良いように見えた。
「エミリアン様、座席の下に隠れてください」
「アリスが隠れろ」
「もしもの時の証人になってください。私の姿では、今生き残れたとしても直ぐに別の賊に襲われますし、走って逃げるなど無理です。それにこの馬車はエミリアン様の為の馬車。この空洞もエミリアン様のサイズですよね。だとすると殿下は隠れられません。1人でも確実に生き残らないと」
「そんなことが出来るはずないだろう!!」
「彼らの特徴を目に焼き付けて。髪の色、目の色、喉仏、耳、鼻。一つでも多く覚えて隠れてください」
2台の馬車の内、私の馬車は土産を乗せた荷馬車と化していて、レイ様は土産と一緒、私達3人はテムスカリン家の馬車に乗っていた。
5分過ぎたくらいの頃、馬車の窓を割ろうとする者が出てきたので、嫌がるエミリアン様にキスをして座席の下に隠した。
割れた窓から内鍵を解除してドアを開け、私と殿下を引き摺り出した。
まだ生き残って応戦中の者も5~6人いる。
殿下は剣を抜いて2人倒したが、動きが止まった。
私に剣が突き付けられたからだ。
「グラシアン殿下。主人からの伝言です。“ロイザーネル領の報いを受けろ”と」
「王妃の手の者か。王妃の実家のロイザーネルはずさんな採掘計画と無理な労働を強いて事故が起き、400名以上が生き埋めになったのに、隠蔽して遺族や生き残った者達に補償金を払わず国にも報告しなかった。
領民が一揆を起こしても不思議ではない。隠していたからこそ あの女は王妃になれたのだ。公表していたら妃選考から外れたからな」
「もう一つ伝言があります。“お前の苦痛に歪む顔を直に見たかった”と」
「グゥッ!!」
「アリス!!」
強い衝撃と痛みが背中と胸に走った。殿下が鬼の形相で 剣で賊を薙っている。痛みの中心を見ると胸から剣の先が20センチ以上飛び出ていた。
そうか。私、刺されちゃったのか。
これで殺されるの2度目だな。
地面に倒れ、馬車が視界に入った。
座席の下からエミリアン様が出て来ようとしていた。
「ダメ…出できちゃダメ…うぐっ!」
足で踏まれ、剣を抜かれた。
傷口からドクドクと濃厚な血が流れ出てる。
こんな治安の悪い世界に放り込むなんて。ペイジに会ったらぶん殴ってやる……
「アリス! アリス!!」
エミリアン様が私の上半身を起こして抱きしめた。
「バカ。出てきたら意味が無くなっちゃう」
「やっぱりお前を隠すべきだった」
「貴方のせいじゃない。巻き込んだのは私達…」
「アリス!」
視界が霞む中、私を抱えるエミリアンの背後に賊が剣を振り下ろそうとしているのが見えた。
「お願い…ファラル様」
エミリアン様を助けて……
暗転した後、直ぐに光あふれる緑豊かな神殿が目に映った。
ここは?天国?
「やあ。アリス」
身体を起こして見渡すと、1人の男が小さなテーブルのようなものの前に立っていた。
「誰?」
「君が私を呼んだのを忘れたのか?」
「え?どなたでしょう」
「ペイジの上司ファラルだよ」
「ファラル様!?」
ペイジを探したが見当たらない。
「ペイジを探してる? 彼女は大罪を犯したから天牢にいるよ」
「天牢!?」
「天界である世界が噂になっていてね。
涙を宝石に変えるスキルを授かった脇役が逆ハーレムを作っていると」
涙を宝石に変えるって私のことよね。
「逆ハーレム? 何かの間違いだと思います」
「…アリス・ジオニトロのいた世界を遡らせたら君とペイジの会話まで遡れたよ。ペイジが君を殺して連れてきてしまったようで申し訳なかった」
「確かに」
「……」
「おかげでまた殺されました」
「いや、無事だ。傷を治すのと同時に全員を停止させた」
「ありがとうございます」
「ペイジのした事はとても許される事ではない。償いとして私から3つの贈りものを授けよう。
1つは啓示を出そう。2つ目は君の身体に害を与えようとすると、代わりにその者が傷を負うことになる。3つ目はミカエルと共犯の母親には不治の病を与えよう。それで良いかな?」
「啓示は何を?」
「“アリスに無理強いする者には天罰を降す”」
「害を与えようとする者は首謀者もですか?毒はどうなりますか」
「実行犯だけだ。無意味だし引き受ける者はいなくなる。君が毒を飲まされても飲ませた相手の体内に毒が巡る」
「王妃達を何故病に?」
「処刑じゃなくてと言いたいのか?
啓示を出せば時間は少しかかるが知れ渡る。それに処刑など優しい罰は与えたくない」
「あの、ペイジはどうなりますか」
「“駄女神”は破壊の神の召使いか、地獄の管理者の助手へ左遷だね」
「それは厳しい方ですか?」
「人間にしてスラムや戦場に堕としたり、拷問にかけているわけではないけど、それなりだよ。やる事は雑用のみだから 今までからすれば雲泥の差かな」
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