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援護するカリマ
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パーティが終わり離れに戻るとき、将軍…イザーク様が一緒だった。
ちょっと疲れたから1人にして欲しいのだけど。
カリマ サラ エマもお帰りなさいと尻尾を振るように出迎えてくれたのにイザーク様の姿を見るなり蜘蛛の子を散らすかのように居なくなってしまった。
「何かお話ですか?応接間に、」
「いや、寝支度を先にして構わない。俺は居間で待っているから、終わったら誰か知らせにこさせてくれ」
「分かりましたわ」
これは急がなければならないのかしら。
仕方なく急いで寝支度を…とまではいかず、服はワンピースドレスを、髪は髪留めでハーフアップにした。
終わったと知らせに行ったメイドがイザーク様を連れて来た。
「……」
私の姿を見て少し不満そうな顔をする。
もしかして、寝支度とは言ったけどグリフではそのまま捉えてはいけないのかもしれない。次からは翌日にしてもらうかドレスに化粧に髪結もしてもらわなくてはと面倒な気分になってしまった。
この数年で、彼の居ない離れの生活に慣れて染み付いてしまっていた。つまり楽だったのだ。
「きちんと整えて参ります」
「違う。寝支度と言ったらそのまま眠れる状態のことを言うだろう」
つまり寝巻きじゃないことがお気に召さないの?
「失礼かと思いまして」
「ここに座ってくれ」
イザーク様は自身の座るソファの隣の座面をポンポンと叩いた。
「はい」
横に座ろうとすると手を引っ張られ、彼の膝の上に座ることになってしまった。彼はそのまま私を抱きしめると溜息を吐き、その後は私の頭に顔を付けて匂いを嗅いでいるようだった。
??
「長かった」
「ありがとうございます、お疲れ様でございました」
思う存分?匂いを嗅いだ後、彼は私の顔を上に向かせて唇を近付けて止めた。
「嫌か?」
「分かりません」
「クリステル」
「ん」
唇を重ねた。優しいキスだった。
彼の瞳はいつもとは違う輝きをしていた。
何と例えたらいいのか…
「!!!!!」
下からゆっくり何かが膨らんできたと思ったら途中から急激に膨らみ伸びて硬くなったモノが私のお尻を押す。
何!?何これ!!
「後悔していた。君が子供だからと距離を置かずに もっと一緒に過ごせば良かった。
少女との交流なんて無かったからどうすればいいのかわからなかったし…約束も守りたかった。
二度目に離れるとき、怒鳴って怖がらせてしまったし、自分の不器用さが嫌になった。
本当は他の男の目に触れたり ましてや仲良くなって欲しくない。クリステルが他の男と恋に落ちるなど耐えられそうにない。別棟の女達に危害を加えられないかと心配だったし何を吹き込まれるのか分からない不安があった。
恋をしたことがなくて時間がかかってしまった。その間にもクリステルの周りには他の男が忍び寄っていた。過去に行けるのなら当時の自分をぶん殴ってやりたいくらいだ」
「忍び寄ってなんかいないです。
…イザーク様は別棟の女性達と、」
「そこはちゃんと説明したい。
俺は剣を握ると昂るタイプの男だ。人を斬ったとき、特に殺めた後や命をかけて戦った後は女を抱くことで全てを削ぎ落としているんだ。
妻にとって彼女達の存在は不快だとは分かってはいたが、一夫多妻制が認められている国で育った俺には普通のことだった。
だがクリステルへの気持ちに気付いた今はどうにかしたい。クリステルが受け入れてくれるのなら他の女に手は出さない。遠征のようなことがあって女が必要になったら最悪は介助だけ頼むことにする。
初めて会った少女に惹きつけられ、襲撃後のクリステルの強さに惚れ、成長していくクリステルが眩しかった。恋人との交際経験が無いから、どうしたら喜ぶのか分からないが、デートというものもしたいし君に喜んで欲しい。
そして身も心も俺を受け入れて欲しい」
やっぱりお尻の下のモノは…
「今夜初夜にしたいということですか」
「少しあっている。クリステルの身体に触れたいし 俺に触れて欲しい。ゆっくり身も心も解してクリステルの許可を得てから繋がりたい」
「私が許可をしなかったら?」
「切り落としてくれ」
「……狡いです」
「狡いと言われてもいい。クリステルの気持ちが向いてくれるのなら」
キスをしながら服を脱がされベッドに運ばれた。
身体中を舐め尽くし、脚の間に顔を埋め執拗に舐めながら指を一本挿入し入り口から浅いところまで入念に解された。
あの場所を舐めて吸われるだけであんな強い快楽を与えられるとは知らず、怖さと驚きで涙が出てしまった。4度導かれるとイザーク様は服を脱いだ。下着から飛び出したモノを見て血の気が引く。
「死ぬ…」
「ククッ 死なないようにゆっくり準備をするから安心してくれ。涎を垂らしながら許可を待つよ」
イザーク様は私の手を引き 反り勃つ大きなモノを握らせた。
熱くて硬くて動く…生き物のようだった。
私の手の上から手を重ね、握ると上下に扱きだした。
「こうやって刺激を与えて勃たせたり、挿れられないときは射精を促すんだ」
そうだ。初潮を迎えたあとの閨教育でそんなことも言っていた。張り型も見たけどこんなに大きくなかった。
「ち、小さくするにはどうすればいいのですか」
「射精をすれば小さくなる」
そう言いながらいろいろな触り方を伝授してくる。
「ほら、先から透明な粘液が出て来ただろう?こうやって塗り付けると挿入しやすくなる」
本当にヌルヌルしていた。
「指くらいのサイズになれば入りそうですね」
「そういうことか。硬さがないと挿入は難しい。ふにゃふにゃでも入るようなら、それはそれで問題だ。とにかく初めてなら尚更硬さがないと無理だ。
残念ながら硬いままサイズを調整する術は無い。
手の他に刺激の仕方を知っているか?」
「? 性交ですか?」
「手と挿入以外だ」
「…すみません」
「責めていない。今夜は手でも出そうだからこのまま…」
その後は一生懸命に手で刺激したら余計に膨れて先が張り詰めるとアレかビクビクと動き出し勢い良く飛び出してきた。
「きゃっ」
何度も何度も私に向かって飛び出してくる。手を離そうにも上から彼の手が力強く握られ益々脈動が手に刻まれた。
その内ポタポタと垂れた後、解放された。
排出されたものを手でいじるとヌルヌルとしていて、顔から落ちたものはプルプルとしていた。
彼は丁寧に拭き取り、私を抱きしめて眠ってしまった。私も疲れたので余計なことは考えずに目を閉じた。
【 カリマの視点 】
クリステル様の身支度を終えて送り出した後、私達は紅鷲の宮の離れに戻り会議を開いた。
「思っていたよりも深刻だわ。あの王太子、完全に私達のクリステル様を狙っているわよ」
「王妃殿下も乗り気でしたね」
「クリステル様が鈍感です」
エマもサラも私と同じ気持ちだろう。
「確かに、王太子はいいわ。クリステル様に優しいし。だけど既に正妃がいるし、側妃でもない状態のクリステル様を敵視して無礼な態度をとっていると聞いたわ。そんなところにクリステル様を渡せない。クリステル様は王女様なのよ?」
「私、ずっとここで暮らしたいです。もしクリステル様が本当の夫婦になるのなら…将軍に頑張ってもらわないと」
「そうですわね。お子が産まれたら乳母役もやらせてもらいますわ」
「今から乳母の仕事もできるようにしましょう。本がないか聞いてくるわ」
そんなことを話していると騒がしくなった。
廊下に出ると将軍がクリステル様はどこだとポールに詰め寄っていた。
「将軍!」
「カリマ」
「クリステル様は既に王太子殿下のエスコートで会場にいらっしゃいます」
「は!?」
怒りを滲ませた顔で体を翻した。
「いけません!」
「お前が指図するな」
「今宵はクリステル様の一生に一度の成人を祝うパーティです!そのような身なりで会ってはなりません!」
「あ…」
「サラ、エマ、手伝って!」
将軍を浴室に連れて行くと服を脱がせてバスタブに入らせて、メイド達に持って来させた水をかけながら泥を落とす。
「もう水でいいですよね」
「…随分と扱いが雑になったな。
しかも掛けてから言うか?」
「私達はクリステル様の愛人ですから」
サラは髪の毛を洗い、顔は自分で洗ってもらい、身体を私とエマで洗っていた。
この重さ……
「将軍、まさかクリステル様と初夜をお望みですか」
「だから何だ」
あーっ!!この男はっ!!
「何だじゃありません!クリステル様は純潔なのですよ!?女も久しぶりでしょう?このままクリステル様に手を出せば惨事になりますよ!
コレは痛いんです!普通の殿方より大きめなんです!二度としたくないと思われて嫌われますよ」
「っ!!」
仕方ないわね。これはクリステル様のため。
「なっ、」
「さっさと処理しますよ。溜まったままでは余裕が無くなり手荒くなります。私はクリステル様の愛人ですから手で介助をするだけです。それ以上はお断りです。いいですね」
「……」
戸惑う将軍を無視してアレを刺激すると直ぐに勃ち上がった。石鹸を付けて滑りを良くして2回処理した。
身体を拭いている最中にお小言のように注意を促す。
「いいですか?想いをちゃんと告げてからですよ」
「分かった」
「クリステル様は純潔です。硬く閉じた花の蕾に太い棒を無理矢理押し付けたらどうなりますか」
「潰れてボロボロになる」
「正解です。それが今のクリステル様と将軍です。
ゆっくり丁寧に時間をかけて解してください。
挿入しようと思っているもの位に広がるようになるまでですよ。一夜が無理なら何夜でもかけてください。
クリステル様は閨教育を受けていますが基本教育程度です。仕組みと受け入れ側の心得程度。将軍がしっかり手解きなさいませ」
「わ、分かった」
「私達は仕事をしながら乳母の勉強を始めます。
私達をガッカリさせないでくださいね?失敗すれば王太子宮へ引っ越しですからね?」
「そんなにか」
「それはもう、甘く溶かす勢いです」
「クリステルは」
「揺れて当然ですわね」
「っ!!」
「さあ、素敵な衣装を身に纏ってお姫様を口説きに向かってください。優しくして、伝わるように愛を囁いてください。さあ、急いで」
将軍を送り出して食事をした。
しばらくしてパーティから帰って来た2人は別々の部屋に分かれた。
「寝支度しろって。でも寝巻きで彼の前に出るわけにはいかないものね。ワンピースドレスを用意して、簡単なハーフアップにしてもらえる?」
「はい」
何してるのよ!将軍!
だけどその後は、2人は寝室で朝まで過ごした。
結ばれたのかと思ったら…
「カリマ。アレは時間がかかる。指一本でもキツい。だから手で処理してもらった。
すまないが、男への奉仕の仕方や 様々な営みが載った本をクリステルに与えてくれないか。
初潮を迎えたばかりの子供向けの閨教育しか受けていない。モノのサイズを自在に調整できると思ったらしい」
「…それは便利ですね」
「無理なのはお前も知っているだろう」
「では、町に行って来ます」
将軍はお金を持たせてくれた。
「ありがとう」
彼からそんな言葉を聞いたのは初めてだった。
「お任せください」
ちょっと疲れたから1人にして欲しいのだけど。
カリマ サラ エマもお帰りなさいと尻尾を振るように出迎えてくれたのにイザーク様の姿を見るなり蜘蛛の子を散らすかのように居なくなってしまった。
「何かお話ですか?応接間に、」
「いや、寝支度を先にして構わない。俺は居間で待っているから、終わったら誰か知らせにこさせてくれ」
「分かりましたわ」
これは急がなければならないのかしら。
仕方なく急いで寝支度を…とまではいかず、服はワンピースドレスを、髪は髪留めでハーフアップにした。
終わったと知らせに行ったメイドがイザーク様を連れて来た。
「……」
私の姿を見て少し不満そうな顔をする。
もしかして、寝支度とは言ったけどグリフではそのまま捉えてはいけないのかもしれない。次からは翌日にしてもらうかドレスに化粧に髪結もしてもらわなくてはと面倒な気分になってしまった。
この数年で、彼の居ない離れの生活に慣れて染み付いてしまっていた。つまり楽だったのだ。
「きちんと整えて参ります」
「違う。寝支度と言ったらそのまま眠れる状態のことを言うだろう」
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「失礼かと思いまして」
「ここに座ってくれ」
イザーク様は自身の座るソファの隣の座面をポンポンと叩いた。
「はい」
横に座ろうとすると手を引っ張られ、彼の膝の上に座ることになってしまった。彼はそのまま私を抱きしめると溜息を吐き、その後は私の頭に顔を付けて匂いを嗅いでいるようだった。
??
「長かった」
「ありがとうございます、お疲れ様でございました」
思う存分?匂いを嗅いだ後、彼は私の顔を上に向かせて唇を近付けて止めた。
「嫌か?」
「分かりません」
「クリステル」
「ん」
唇を重ねた。優しいキスだった。
彼の瞳はいつもとは違う輝きをしていた。
何と例えたらいいのか…
「!!!!!」
下からゆっくり何かが膨らんできたと思ったら途中から急激に膨らみ伸びて硬くなったモノが私のお尻を押す。
何!?何これ!!
「後悔していた。君が子供だからと距離を置かずに もっと一緒に過ごせば良かった。
少女との交流なんて無かったからどうすればいいのかわからなかったし…約束も守りたかった。
二度目に離れるとき、怒鳴って怖がらせてしまったし、自分の不器用さが嫌になった。
本当は他の男の目に触れたり ましてや仲良くなって欲しくない。クリステルが他の男と恋に落ちるなど耐えられそうにない。別棟の女達に危害を加えられないかと心配だったし何を吹き込まれるのか分からない不安があった。
恋をしたことがなくて時間がかかってしまった。その間にもクリステルの周りには他の男が忍び寄っていた。過去に行けるのなら当時の自分をぶん殴ってやりたいくらいだ」
「忍び寄ってなんかいないです。
…イザーク様は別棟の女性達と、」
「そこはちゃんと説明したい。
俺は剣を握ると昂るタイプの男だ。人を斬ったとき、特に殺めた後や命をかけて戦った後は女を抱くことで全てを削ぎ落としているんだ。
妻にとって彼女達の存在は不快だとは分かってはいたが、一夫多妻制が認められている国で育った俺には普通のことだった。
だがクリステルへの気持ちに気付いた今はどうにかしたい。クリステルが受け入れてくれるのなら他の女に手は出さない。遠征のようなことがあって女が必要になったら最悪は介助だけ頼むことにする。
初めて会った少女に惹きつけられ、襲撃後のクリステルの強さに惚れ、成長していくクリステルが眩しかった。恋人との交際経験が無いから、どうしたら喜ぶのか分からないが、デートというものもしたいし君に喜んで欲しい。
そして身も心も俺を受け入れて欲しい」
やっぱりお尻の下のモノは…
「今夜初夜にしたいということですか」
「少しあっている。クリステルの身体に触れたいし 俺に触れて欲しい。ゆっくり身も心も解してクリステルの許可を得てから繋がりたい」
「私が許可をしなかったら?」
「切り落としてくれ」
「……狡いです」
「狡いと言われてもいい。クリステルの気持ちが向いてくれるのなら」
キスをしながら服を脱がされベッドに運ばれた。
身体中を舐め尽くし、脚の間に顔を埋め執拗に舐めながら指を一本挿入し入り口から浅いところまで入念に解された。
あの場所を舐めて吸われるだけであんな強い快楽を与えられるとは知らず、怖さと驚きで涙が出てしまった。4度導かれるとイザーク様は服を脱いだ。下着から飛び出したモノを見て血の気が引く。
「死ぬ…」
「ククッ 死なないようにゆっくり準備をするから安心してくれ。涎を垂らしながら許可を待つよ」
イザーク様は私の手を引き 反り勃つ大きなモノを握らせた。
熱くて硬くて動く…生き物のようだった。
私の手の上から手を重ね、握ると上下に扱きだした。
「こうやって刺激を与えて勃たせたり、挿れられないときは射精を促すんだ」
そうだ。初潮を迎えたあとの閨教育でそんなことも言っていた。張り型も見たけどこんなに大きくなかった。
「ち、小さくするにはどうすればいいのですか」
「射精をすれば小さくなる」
そう言いながらいろいろな触り方を伝授してくる。
「ほら、先から透明な粘液が出て来ただろう?こうやって塗り付けると挿入しやすくなる」
本当にヌルヌルしていた。
「指くらいのサイズになれば入りそうですね」
「そういうことか。硬さがないと挿入は難しい。ふにゃふにゃでも入るようなら、それはそれで問題だ。とにかく初めてなら尚更硬さがないと無理だ。
残念ながら硬いままサイズを調整する術は無い。
手の他に刺激の仕方を知っているか?」
「? 性交ですか?」
「手と挿入以外だ」
「…すみません」
「責めていない。今夜は手でも出そうだからこのまま…」
その後は一生懸命に手で刺激したら余計に膨れて先が張り詰めるとアレかビクビクと動き出し勢い良く飛び出してきた。
「きゃっ」
何度も何度も私に向かって飛び出してくる。手を離そうにも上から彼の手が力強く握られ益々脈動が手に刻まれた。
その内ポタポタと垂れた後、解放された。
排出されたものを手でいじるとヌルヌルとしていて、顔から落ちたものはプルプルとしていた。
彼は丁寧に拭き取り、私を抱きしめて眠ってしまった。私も疲れたので余計なことは考えずに目を閉じた。
【 カリマの視点 】
クリステル様の身支度を終えて送り出した後、私達は紅鷲の宮の離れに戻り会議を開いた。
「思っていたよりも深刻だわ。あの王太子、完全に私達のクリステル様を狙っているわよ」
「王妃殿下も乗り気でしたね」
「クリステル様が鈍感です」
エマもサラも私と同じ気持ちだろう。
「確かに、王太子はいいわ。クリステル様に優しいし。だけど既に正妃がいるし、側妃でもない状態のクリステル様を敵視して無礼な態度をとっていると聞いたわ。そんなところにクリステル様を渡せない。クリステル様は王女様なのよ?」
「私、ずっとここで暮らしたいです。もしクリステル様が本当の夫婦になるのなら…将軍に頑張ってもらわないと」
「そうですわね。お子が産まれたら乳母役もやらせてもらいますわ」
「今から乳母の仕事もできるようにしましょう。本がないか聞いてくるわ」
そんなことを話していると騒がしくなった。
廊下に出ると将軍がクリステル様はどこだとポールに詰め寄っていた。
「将軍!」
「カリマ」
「クリステル様は既に王太子殿下のエスコートで会場にいらっしゃいます」
「は!?」
怒りを滲ませた顔で体を翻した。
「いけません!」
「お前が指図するな」
「今宵はクリステル様の一生に一度の成人を祝うパーティです!そのような身なりで会ってはなりません!」
「あ…」
「サラ、エマ、手伝って!」
将軍を浴室に連れて行くと服を脱がせてバスタブに入らせて、メイド達に持って来させた水をかけながら泥を落とす。
「もう水でいいですよね」
「…随分と扱いが雑になったな。
しかも掛けてから言うか?」
「私達はクリステル様の愛人ですから」
サラは髪の毛を洗い、顔は自分で洗ってもらい、身体を私とエマで洗っていた。
この重さ……
「将軍、まさかクリステル様と初夜をお望みですか」
「だから何だ」
あーっ!!この男はっ!!
「何だじゃありません!クリステル様は純潔なのですよ!?女も久しぶりでしょう?このままクリステル様に手を出せば惨事になりますよ!
コレは痛いんです!普通の殿方より大きめなんです!二度としたくないと思われて嫌われますよ」
「っ!!」
仕方ないわね。これはクリステル様のため。
「なっ、」
「さっさと処理しますよ。溜まったままでは余裕が無くなり手荒くなります。私はクリステル様の愛人ですから手で介助をするだけです。それ以上はお断りです。いいですね」
「……」
戸惑う将軍を無視してアレを刺激すると直ぐに勃ち上がった。石鹸を付けて滑りを良くして2回処理した。
身体を拭いている最中にお小言のように注意を促す。
「いいですか?想いをちゃんと告げてからですよ」
「分かった」
「クリステル様は純潔です。硬く閉じた花の蕾に太い棒を無理矢理押し付けたらどうなりますか」
「潰れてボロボロになる」
「正解です。それが今のクリステル様と将軍です。
ゆっくり丁寧に時間をかけて解してください。
挿入しようと思っているもの位に広がるようになるまでですよ。一夜が無理なら何夜でもかけてください。
クリステル様は閨教育を受けていますが基本教育程度です。仕組みと受け入れ側の心得程度。将軍がしっかり手解きなさいませ」
「わ、分かった」
「私達は仕事をしながら乳母の勉強を始めます。
私達をガッカリさせないでくださいね?失敗すれば王太子宮へ引っ越しですからね?」
「そんなにか」
「それはもう、甘く溶かす勢いです」
「クリステルは」
「揺れて当然ですわね」
「っ!!」
「さあ、素敵な衣装を身に纏ってお姫様を口説きに向かってください。優しくして、伝わるように愛を囁いてください。さあ、急いで」
将軍を送り出して食事をした。
しばらくしてパーティから帰って来た2人は別々の部屋に分かれた。
「寝支度しろって。でも寝巻きで彼の前に出るわけにはいかないものね。ワンピースドレスを用意して、簡単なハーフアップにしてもらえる?」
「はい」
何してるのよ!将軍!
だけどその後は、2人は寝室で朝まで過ごした。
結ばれたのかと思ったら…
「カリマ。アレは時間がかかる。指一本でもキツい。だから手で処理してもらった。
すまないが、男への奉仕の仕方や 様々な営みが載った本をクリステルに与えてくれないか。
初潮を迎えたばかりの子供向けの閨教育しか受けていない。モノのサイズを自在に調整できると思ったらしい」
「…それは便利ですね」
「無理なのはお前も知っているだろう」
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