【完結】仮面の令嬢と秘密の逢瀬

ユユ

文字の大きさ
6 / 36

特別な会員証

しおりを挟む
彼女がリラックスした頃に抽送を開始した。
様子を見ながらゆっくり少しずつ。

まだ痛いようだが止めてとは言わない。

脚をもう少し広げさせると恥ずかしがった。

「このくらい基本ですよ。
もっと恥ずかしい体位もいずれ経験すると思います。体位くらいは男が求めたら嫌がらない方がいいと思います。恥ずかしいだけなら続けます。嫌なら止めます。どうしますか」

「お願いします」

脚を広げベッドに押し付け、ゆっくり大きく抽送を始めた。
今夜は彼女は楽しめないだろう。
だからさっさと終わらせて解放しようと思った。

高まると抜いて布で陰茎を包んだ。

「っ!!」

彼女は何が起きているのか分からなそうだった。
吐精が終わり布を取ると少し血が付いていた。シーツにも。

下着を履いて彼女に避妊薬を渡した。

「外に出しましたが念のため飲んでください。避妊薬です」

「何故 外に?」

「この後 家に帰って、今夜のことを後悔したとき、知らない男の精液を自分の身体に受け入れたことが許せなくなるかもしれません」

「貴方は優し過ぎるます」

瓶の栓を開けて避妊薬を飲んだ。

俺は桶にお湯を入れ、温度を見ながら水を足した。適温になると布を入れて硬く絞った。

「拭きましょう」

首や肩や胸を拭いて、股間も拭いた。もう一枚濡らしてもう一度股間を拭いた。

「身体は大丈夫ですか?朝までなら泊まれますよ」

「貴方はどうなさるのですか」

「俺は帰ります」

「では私も帰ります」

彼女が下着を身に付けると、ドレスを途中まで着せて呼び鈴を鳴らした。

続き部屋のメイドが来ると思ったら廊下から来た。いつの間にか見張りはいなくなっていたようだ。

「支度を手伝ってやってくれないか」

「かしこまりました」

その間にシーツや拭いた布などを集めて丸め、ワゴンの下に乗せた。

身支度が終わるとメイドにコインを渡した。

「あのシーツや布を燃やしてもらえないだろうか」

「かしこまりました」

「……酷い」

「は?」

「洗えばいいじゃないですか。そんなに汚いですか?」

「はぁ。純潔の証が付いたシーツを焼くと神の祝福を得られて愛に恵まれるという迷信ですよ」

「え!?」

「すみません、それ、洗ってください」

「かしこまりました」

「ま、待ってください!
ごめんなさい!知らなくて…ごめんなさい!!」

「彼女の好きにしてあげてください。ではお先に失礼します」

ちょっと可哀想な気もしたがあの女は恋人ではない。一夜を楽しむために集まったにすぎない。


出口用の階段を降りるとマダムが待っていた。彼女は入口にしかいないはずなのに。

「本日はありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました」

仮面を取ってマダムに渡した。

「会員証をお出しいただけますでしょうか」

胸ポケットから会員証を出すと、マダムはそれを受け取り仮面と一緒に助手に渡した。そして…

「お受け取りください」

マダムが俺に渡したのはネックレスだった。金の薄い長方形にチェーンが付けられていて、みせの紋章が刻まれていた。

「これは?」

「VIPの会員証です。番号が刻まれております。譲渡はできません。問題を起こすとネックレスは無効になります」

「何故 俺に?」

「紳士的な素晴らしい方ですので」

「大袈裟ですよ。これを持っている人は何人ですか?」

「今現在2名の方が所有なさっております。
オーナーとして感謝を申し上げます。是非 またのご利用をお待ちしております」

「3日後に予約は出来ますか?」

「二晩予約ができないことは変わりませんがVIPに満室はございません」

「では3日後にお願いします」

「かしこまりました」


スタンサー侯爵邸に到着し時計を見ると22時になろうとしていた。

「お帰りなさいませ」

「ただいま、ロバート。寝ていても良かったのに」

「こんなに早い時間に休める執事は私くらいなものです。フレデリック様のお出迎をさせてください」

「ありがとう。でも無理しなくていいということを覚えておいてほしい。ロバートに代わりはいないのだから。それに父上達がここに来たり兄上が継げはロバートも忙しくなる。今のうちだと思って少しでも休んでほしい」

「感謝します、フレデリック様」

「おやすみ」

「湯浴みの準備は直ぐにできます」

「ありがとう」

部屋へ行くと 追ってメイドが入室しバスタブに湯をためた。

「水を置いてくれたらもう下がっていいよ。後は自分でできるから。掃除は明日でいいよ」

「かしこまりました。失礼いたします」

湯に浸かり身体を清めた。

ネックレスを取ると紋章の中央に5と刻まれていた。
3人は失効か退会か死んだのだろう。すごいものを手に入れたのだろうか。

髪と身体を拭いて、暖炉の前で髪を乾かした。

暖炉の火を消してベッドに入る。温めた石を専用の袋に入れたものが足元と真ん中に置かれていた。
真ん中に置かれた袋はずらし、その上に横になって眠りに着いた。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~

marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」 「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」 私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。 暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。 彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。 それなのに……。 やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。 ※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。 ※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。

王子様への置き手紙

あおた卵
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯ 小説家になろうにも掲載しています。

初恋にケリをつけたい

志熊みゅう
恋愛
「初恋にケリをつけたかっただけなんだ」  そう言って、夫・クライブは、初恋だという未亡人と不倫した。そして彼女はクライブの子を身ごもったという。私グレースとクライブの結婚は確かに政略結婚だった。そこに燃えるような恋や愛はなくとも、20年の信頼と情はあると信じていた。だがそれは一瞬で崩れ去った。 「分かりました。私たち離婚しましょう、クライブ」  初恋とケリをつけたい男女の話。 ☆小説家になろうの日間異世界(恋愛)ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18) ☆小説家になろうの日間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18) ☆小説家になろうの週間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/22)

いっそあなたに憎まれたい

石河 翠
恋愛
主人公が愛した男には、すでに身分違いの平民の恋人がいた。 貴族の娘であり、正妻であるはずの彼女は、誰も来ない離れの窓から幸せそうな彼らを覗き見ることしかできない。 愛されることもなく、夫婦の営みすらない白い結婚。 三年が過ぎ、義両親からは石女(うまずめ)の烙印を押され、とうとう離縁されることになる。 そして彼女は結婚生活最後の日に、ひとりの神父と過ごすことを選ぶ。 誰にも言えなかった胸の内を、ひっそりと「彼」に明かすために。 これは婚約破棄もできず、悪役令嬢にもドアマットヒロインにもなれなかった、ひとりの愚かな女のお話。 この作品は小説家になろうにも投稿しております。 扉絵は、汐の音様に描いていただきました。ありがとうございます。

【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私

紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。 10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。 婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。 その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。 それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー? 【作者よりみなさまへ】 *誤字脱字多数あるかと思います。 *初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ *ゆるふわ設定です

【完結】小さなマリーは僕の物

miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。 彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。 しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。 ※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)

処理中です...