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再会と苛立ち
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三日後、また秘匿夜会に出席した。
今夜はしっかり発散したい。
二日前、アルメット王子は俺たちの前でキャサリンに口淫させた。初めてだったのだろう。途中で何度か歯が当たり王子を不機嫌にさせた。やっとというところで王子が彼女の頭を上から押してしまったため、えずいて王子に吐瀉物をかけてしまった。
股間も制服もソファも汚れ、激昂した王子がキャサリンの頬を打った。
王子は二度とキャサリンに声をかけなかった。
今日、男爵令嬢のマーガレットを休憩室へ連れ込んだ。彼女は男爵が洗濯係の平民メイドに手を付けて出来た子だ。入学前に引き取られた庶子だから平民に近い。だが王子好みの可愛らしい顔に豊満な胸を持っていた。
膝の上に乗せて可愛がっていた。彼女は俺達にも媚を売っていた女生徒で節操のない女だった。
不快だ。早く気分を変えたい。
今夜の果実酒はリンゴとローズの酒だと聞いて遠慮した。ローズはお茶だろうが酒だろうが口に入れるのは嫌だ。
ワインを手に取り口にした。
「ダンスを一曲よろしいかしら」
「喜んで」
黒いアイマスクの女性が誘ってきた。俺より歳上なのは間違いない。薬指には普段はめているのであろう指輪の跡があった。気を使わずに発散できると思った。
ダンスが終わると部屋へ誘った。彼女は俺の腕に自分の腕を絡ませた。
会場の出口へ向かうと黒のアイマスクの女が入ってきた。髪や瞳の色と体付きで先日の元処女だと分かった。ゲストから正式な会員となったようだ。それにキスも受け付けるらしい。変わりようが早いな。
すれ違ったとき、女は俺をじっと見て目を逸らした。一夜限りの女だ。意味は考えたくない。
部屋に案内されると豪華な部屋だった。
「こんな部屋、遠されたことがないわ」
「俺もですよ」
もしかして俺がVIPになったからか?
やっぱり慣れた女の方が楽だし発散できる。それなのに豊かな胸を手で包み舐め回したのだが、何故か元処女の貧しい胸を思い出してしまった。
透き通るような色白の肌に薄いピンクの小さな乳首。きっとすれ違ったせいだと目の前の女に集中した。
1時間セックスを楽しんで館を出た。
数日後の週末、また秘匿夜会に出席した。
今度は先に元処女がいた。
だが、今夜も楽しみたい俺は視界に入れないようにして遠くの輪の中に入り女を物色していた。なのに…
「あの」
元処女だ。
「なんでしょう」
「お相手をお願いします」
「申し訳ありません。別の方を誘ってください」
仮面を着けていても分かる。彼女は傷付いた顔をした。
「何故私では駄目なのですか」
「俺は気兼ねなく楽しみたいのです。あなたより歳上で慣れた女性を希望しています。失礼」
空のグラスを置いて新しいグラスを取った。今夜はチェリーの果実酒らしい。テラスに出て酒を一気に飲んだ。ガラスの扉越しに会場を見ると元処女が赤いアイマスクの男に言い寄られていた。
無視だ無視。
赤いマスクの男が元処女の腰に手を回し引き寄せた。腹の出た中年男といったところだ。
断り方を知らないのか、相手が強引なのか…… あーっ!クソっ!!
今夜はしっかり発散したい。
二日前、アルメット王子は俺たちの前でキャサリンに口淫させた。初めてだったのだろう。途中で何度か歯が当たり王子を不機嫌にさせた。やっとというところで王子が彼女の頭を上から押してしまったため、えずいて王子に吐瀉物をかけてしまった。
股間も制服もソファも汚れ、激昂した王子がキャサリンの頬を打った。
王子は二度とキャサリンに声をかけなかった。
今日、男爵令嬢のマーガレットを休憩室へ連れ込んだ。彼女は男爵が洗濯係の平民メイドに手を付けて出来た子だ。入学前に引き取られた庶子だから平民に近い。だが王子好みの可愛らしい顔に豊満な胸を持っていた。
膝の上に乗せて可愛がっていた。彼女は俺達にも媚を売っていた女生徒で節操のない女だった。
不快だ。早く気分を変えたい。
今夜の果実酒はリンゴとローズの酒だと聞いて遠慮した。ローズはお茶だろうが酒だろうが口に入れるのは嫌だ。
ワインを手に取り口にした。
「ダンスを一曲よろしいかしら」
「喜んで」
黒いアイマスクの女性が誘ってきた。俺より歳上なのは間違いない。薬指には普段はめているのであろう指輪の跡があった。気を使わずに発散できると思った。
ダンスが終わると部屋へ誘った。彼女は俺の腕に自分の腕を絡ませた。
会場の出口へ向かうと黒のアイマスクの女が入ってきた。髪や瞳の色と体付きで先日の元処女だと分かった。ゲストから正式な会員となったようだ。それにキスも受け付けるらしい。変わりようが早いな。
すれ違ったとき、女は俺をじっと見て目を逸らした。一夜限りの女だ。意味は考えたくない。
部屋に案内されると豪華な部屋だった。
「こんな部屋、遠されたことがないわ」
「俺もですよ」
もしかして俺がVIPになったからか?
やっぱり慣れた女の方が楽だし発散できる。それなのに豊かな胸を手で包み舐め回したのだが、何故か元処女の貧しい胸を思い出してしまった。
透き通るような色白の肌に薄いピンクの小さな乳首。きっとすれ違ったせいだと目の前の女に集中した。
1時間セックスを楽しんで館を出た。
数日後の週末、また秘匿夜会に出席した。
今度は先に元処女がいた。
だが、今夜も楽しみたい俺は視界に入れないようにして遠くの輪の中に入り女を物色していた。なのに…
「あの」
元処女だ。
「なんでしょう」
「お相手をお願いします」
「申し訳ありません。別の方を誘ってください」
仮面を着けていても分かる。彼女は傷付いた顔をした。
「何故私では駄目なのですか」
「俺は気兼ねなく楽しみたいのです。あなたより歳上で慣れた女性を希望しています。失礼」
空のグラスを置いて新しいグラスを取った。今夜はチェリーの果実酒らしい。テラスに出て酒を一気に飲んだ。ガラスの扉越しに会場を見ると元処女が赤いアイマスクの男に言い寄られていた。
無視だ無視。
赤いマスクの男が元処女の腰に手を回し引き寄せた。腹の出た中年男といったところだ。
断り方を知らないのか、相手が強引なのか…… あーっ!クソっ!!
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