15 / 38
リハーサルと女子会
しおりを挟む
王女を迎える前日、
「ティーティア様、楽しかったですわ!」
「私も楽しかったです」
「あのドレス、素敵なデザインでしたわ。
10歳なのが惜しいところですわね」
「ふふっ。あっという間です。今は子供を楽しみます」
「私も今度真似したいですわ」
「お姉様方が着たら殿方は鼻血の出過ぎて倒れてしまいますわ」
「あら!楽でいいじゃない」
「ウフフフフッ」
「ティーティア様の髪の毛はとても柔らかいですのね。顔を埋めたくなりますわ」
「私はお姉様方のお胸に埋もれたいです」
「早く言ってくださればよろしいですのに」
「でも愛がないとダメなのです」
「あら、愛なら有りますわよ。私達はティーティア教に入信していますから」
「止めて止めて!魔女とか言われかねませんから」
「こんな可愛い魔女なら大歓迎ですわ!」
「私は何故女に産まれてきてしまったのかしら。男でしたらティーティア様を口説きましたのに」
「ベレニス様が殿方でしたら私など相手にされませんわ」
「あら、どうして?」
「その美しさ。殿方なら令嬢達にモテて私どころではありませんわ」
「私はティーティア様に男に産まれて欲しかったですわ。そうすれば私は囲われ愛でて貰えますから。ティーティア様を満足させますわ」
「あ~どちらも夢のようです~!」
「ティーティア様は本当に愛らしすぎて心配ですわ。ミスラ様、ティーティア様をお願いしますわね」
「フンッ」
「あ、返事した」
「鼻息で返事をなさるの?」
「嫌だと唸ります。
ミスラ、散歩行く?」
「グルッ」
「まあ!本当!」
「散歩を嫌がる犬は珍しいですわね」
「ですがいざという時はとても俊敏で獰猛なのです」
「あら、既にティーティア様には素敵なナイトが側にいらっしゃるのね」
ムクッ
ミスラは立ち上がるとジョルジーヌの側に行き手の甲を舐めた。
「見ました?ミスラ様が……嬉しい!」
「ミスラ様は人間の言葉がわかるのですね」
「そうかもしれません。
ベレニス様、ジョルジーヌ様。今日から王宮に泊まるのですが、私の泊まる部屋で女子会しませんか?」
「「女子会?」」
「女の子だけで部屋に集まってお喋りしたりするのです。夜ですけど。どうするかは自由ですわ」
「是非お邪魔します」
「私も」
その後城全体でリハーサルをやった。
「ティーティア……これ臭すぎる」
歯に臭い木の実を擦り付け、服は汗を大量にかいた騎士の肌着を洗わずに二日熟成。
服も普段とは違う安いけどゴテゴテした趣味の悪い服を作った。
やたらレースやギャザーを付けて、ズボンは膝上にガラスのキラキラビーズでデコったサスペンダー。
顔には化粧でデキモノを作り出してもらい髪型はワカメちゃんカットを施したズラを被せた。腹回りには詰め物をした。
三つ嫌がった。
眉毛を抜いてマロにするのと、レギンスのようなものを履かせようとしたら、嫌がられた。
爪を汚して臭いをつけようと一石二鳥のために、
「セイン殿下、厩舎に行って馬糞を掘っ、」
「嫌だ!!」
ここぞとばかりに周囲はセインを見て楽しんでいた。
だが、役者の使用人や騎士達はそれでは困る。誰か一人でも王女の前で笑ってしまったら折角の作戦は赤字で終わってしまう。
「いいですかみなさん。見慣れてください、嗅ぎ慣れてください。
笑ってしまったり、臭いと顔に出してしまったらお終いです。
みなさんはプロです。本番までに心を鍛えましょう!」
そして、
「だからこそ効果があるのです!
ほら、品など忘れて!」
「くっ!自分のすることがトラウマになって魘されそうだ」
「王女に魘されるよりはマシですよ!
さあ!王妃様に何て言うんですか!」
「マ…」
「セイン殿下、貴方は役者!
国の運命を背負った役者です!
一言一句、恥はありません!」
「ママ!今日のおっぱいまだ?」
「顔!恥ずかしがっていたらバレます!
顔色を変えず、誇らしげに、もっと変態王子っぽく!」
「そんなの知らないよ。誇らしげな変態ってどうやるんだ」
「その辺にエロジジイがいるでしょう。参考にすればいいのです!」
「ティーティア、エロジジイだなんて言葉は何処で習ったんだ」
「気にしている余裕などありませんよ!ほらほら」
「ママ!今日のおっぱいまだ?」
「王妃様、笑ってはいけません。
王妃様は慈愛の女神様のように広~い心で迎え入れるのです。
頭の中には“慈悲・無償の愛・受け入れ”です」
「いらっしゃい。今からおっぱいの時間にしましょうね」
「素晴らしい! 最高!!……ブフッ」
「「ティーティア?」」
「んん゛ 失礼しました」
夜、
「ティーティア」
「どうしたのですか?」
作戦のために王宮に泊まり込んでいるティーティアの客室に、セインが訪ねてきた。
「賤業婦達と仲良くなり過ぎではないか?」
「だから?」
「ティーティアは貴族令嬢で釣り合わな、」
セインの言葉を遮ってティーティアは怒りを込めて反論した。
「それ以上は聞きたくない。彼女達は素敵な人です。最低限のマナーも身に付いているし、品もあり性格も良い。
職業だけで差別するのはおかしいです。
男達は平民から王族まで彼女達の体を求めるくせに」
「それとこれとは、」
「違うなんて言ったら、この作戦が終わったら絶交します。
彼女達は税金を払っているのです。市民権もあります。他の職業の方と同じように自由に友人を作る権利があります。
お忘れのようですが彼女達の大半が被害者です。騙されたり、親や夫に売られたり。本来は保護されるべき弱者なのです。
中には元貴族もいますし、こっそり12、13歳で売られた子もいます。
私が2年後に娼館に売られるとしたら王子殿下はどう思いますか?」
その時、ノックが聞こえてティーティアは扉を開けた。
「ベレニス様とジョルジーヌ様がいらっしゃいました」
「お待ちしていましたわ!
王子殿下、お引き取りください」
「すまなかった」
バタン
「さあ、お茶を淹れますね」
「よろしいのですか」
「私達のためにティーティア様が…」
「聞こえていたのですね。
別に構わないのです。理解できない王子であれば私には縁の無い方。遠くで視界に入らないようにするだけです。
まだ時間がありますから、もっと女性を大事にする国を探して見つかれば移住することだってできます。
私と王子殿下は友人でも恋人でもありません。幼馴染でも婚約者でもありません。
単に親同士の縁から王宮に最近通っていて、今回の件の助言をしているだけです」
「殿下と恋仲ではないのですか!?」
「ないです。王子殿下の性格は悪くはありませんけど。
私のことは中身は20歳近い女の子だと思ってください」
「つまり子供には興味がないということですのね?」
「10歳の少女と二十代半ばでは絵面は悪いですけど、25歳以上の体躯のしっかりとした男性がいいのです。
さあ!楽しみましょう!
役者騎士の中に、いい感じの殿方がいたんですよ!眼福です!」
「ウソ!誰!誰ですか!!」
「教えてください!」
「エミール卿です」
「「あ~」」
「なんですか!彼は魅力的ですよ!」
「そうなんですけど、ティーティア様はセイン王子殿下のような中性的な方が好みかと」
「そんな素振り見せました?」
「エミール卿のどの辺がいいのですか」
「目に色気があります」
「「………」」
「8年後なら迫ります」
「「………」」
「婚約するっていう手もありますわね」
「「 !! 」」
「あの指にも色気を感じます」
「「 !! 」」
「声も心地いいですし、あの体!
飛びついても受け止めてくださいますわ」
「「………」」
「食べ方も素敵!」
「「………」」
「ティーティア様、楽しかったですわ!」
「私も楽しかったです」
「あのドレス、素敵なデザインでしたわ。
10歳なのが惜しいところですわね」
「ふふっ。あっという間です。今は子供を楽しみます」
「私も今度真似したいですわ」
「お姉様方が着たら殿方は鼻血の出過ぎて倒れてしまいますわ」
「あら!楽でいいじゃない」
「ウフフフフッ」
「ティーティア様の髪の毛はとても柔らかいですのね。顔を埋めたくなりますわ」
「私はお姉様方のお胸に埋もれたいです」
「早く言ってくださればよろしいですのに」
「でも愛がないとダメなのです」
「あら、愛なら有りますわよ。私達はティーティア教に入信していますから」
「止めて止めて!魔女とか言われかねませんから」
「こんな可愛い魔女なら大歓迎ですわ!」
「私は何故女に産まれてきてしまったのかしら。男でしたらティーティア様を口説きましたのに」
「ベレニス様が殿方でしたら私など相手にされませんわ」
「あら、どうして?」
「その美しさ。殿方なら令嬢達にモテて私どころではありませんわ」
「私はティーティア様に男に産まれて欲しかったですわ。そうすれば私は囲われ愛でて貰えますから。ティーティア様を満足させますわ」
「あ~どちらも夢のようです~!」
「ティーティア様は本当に愛らしすぎて心配ですわ。ミスラ様、ティーティア様をお願いしますわね」
「フンッ」
「あ、返事した」
「鼻息で返事をなさるの?」
「嫌だと唸ります。
ミスラ、散歩行く?」
「グルッ」
「まあ!本当!」
「散歩を嫌がる犬は珍しいですわね」
「ですがいざという時はとても俊敏で獰猛なのです」
「あら、既にティーティア様には素敵なナイトが側にいらっしゃるのね」
ムクッ
ミスラは立ち上がるとジョルジーヌの側に行き手の甲を舐めた。
「見ました?ミスラ様が……嬉しい!」
「ミスラ様は人間の言葉がわかるのですね」
「そうかもしれません。
ベレニス様、ジョルジーヌ様。今日から王宮に泊まるのですが、私の泊まる部屋で女子会しませんか?」
「「女子会?」」
「女の子だけで部屋に集まってお喋りしたりするのです。夜ですけど。どうするかは自由ですわ」
「是非お邪魔します」
「私も」
その後城全体でリハーサルをやった。
「ティーティア……これ臭すぎる」
歯に臭い木の実を擦り付け、服は汗を大量にかいた騎士の肌着を洗わずに二日熟成。
服も普段とは違う安いけどゴテゴテした趣味の悪い服を作った。
やたらレースやギャザーを付けて、ズボンは膝上にガラスのキラキラビーズでデコったサスペンダー。
顔には化粧でデキモノを作り出してもらい髪型はワカメちゃんカットを施したズラを被せた。腹回りには詰め物をした。
三つ嫌がった。
眉毛を抜いてマロにするのと、レギンスのようなものを履かせようとしたら、嫌がられた。
爪を汚して臭いをつけようと一石二鳥のために、
「セイン殿下、厩舎に行って馬糞を掘っ、」
「嫌だ!!」
ここぞとばかりに周囲はセインを見て楽しんでいた。
だが、役者の使用人や騎士達はそれでは困る。誰か一人でも王女の前で笑ってしまったら折角の作戦は赤字で終わってしまう。
「いいですかみなさん。見慣れてください、嗅ぎ慣れてください。
笑ってしまったり、臭いと顔に出してしまったらお終いです。
みなさんはプロです。本番までに心を鍛えましょう!」
そして、
「だからこそ効果があるのです!
ほら、品など忘れて!」
「くっ!自分のすることがトラウマになって魘されそうだ」
「王女に魘されるよりはマシですよ!
さあ!王妃様に何て言うんですか!」
「マ…」
「セイン殿下、貴方は役者!
国の運命を背負った役者です!
一言一句、恥はありません!」
「ママ!今日のおっぱいまだ?」
「顔!恥ずかしがっていたらバレます!
顔色を変えず、誇らしげに、もっと変態王子っぽく!」
「そんなの知らないよ。誇らしげな変態ってどうやるんだ」
「その辺にエロジジイがいるでしょう。参考にすればいいのです!」
「ティーティア、エロジジイだなんて言葉は何処で習ったんだ」
「気にしている余裕などありませんよ!ほらほら」
「ママ!今日のおっぱいまだ?」
「王妃様、笑ってはいけません。
王妃様は慈愛の女神様のように広~い心で迎え入れるのです。
頭の中には“慈悲・無償の愛・受け入れ”です」
「いらっしゃい。今からおっぱいの時間にしましょうね」
「素晴らしい! 最高!!……ブフッ」
「「ティーティア?」」
「んん゛ 失礼しました」
夜、
「ティーティア」
「どうしたのですか?」
作戦のために王宮に泊まり込んでいるティーティアの客室に、セインが訪ねてきた。
「賤業婦達と仲良くなり過ぎではないか?」
「だから?」
「ティーティアは貴族令嬢で釣り合わな、」
セインの言葉を遮ってティーティアは怒りを込めて反論した。
「それ以上は聞きたくない。彼女達は素敵な人です。最低限のマナーも身に付いているし、品もあり性格も良い。
職業だけで差別するのはおかしいです。
男達は平民から王族まで彼女達の体を求めるくせに」
「それとこれとは、」
「違うなんて言ったら、この作戦が終わったら絶交します。
彼女達は税金を払っているのです。市民権もあります。他の職業の方と同じように自由に友人を作る権利があります。
お忘れのようですが彼女達の大半が被害者です。騙されたり、親や夫に売られたり。本来は保護されるべき弱者なのです。
中には元貴族もいますし、こっそり12、13歳で売られた子もいます。
私が2年後に娼館に売られるとしたら王子殿下はどう思いますか?」
その時、ノックが聞こえてティーティアは扉を開けた。
「ベレニス様とジョルジーヌ様がいらっしゃいました」
「お待ちしていましたわ!
王子殿下、お引き取りください」
「すまなかった」
バタン
「さあ、お茶を淹れますね」
「よろしいのですか」
「私達のためにティーティア様が…」
「聞こえていたのですね。
別に構わないのです。理解できない王子であれば私には縁の無い方。遠くで視界に入らないようにするだけです。
まだ時間がありますから、もっと女性を大事にする国を探して見つかれば移住することだってできます。
私と王子殿下は友人でも恋人でもありません。幼馴染でも婚約者でもありません。
単に親同士の縁から王宮に最近通っていて、今回の件の助言をしているだけです」
「殿下と恋仲ではないのですか!?」
「ないです。王子殿下の性格は悪くはありませんけど。
私のことは中身は20歳近い女の子だと思ってください」
「つまり子供には興味がないということですのね?」
「10歳の少女と二十代半ばでは絵面は悪いですけど、25歳以上の体躯のしっかりとした男性がいいのです。
さあ!楽しみましょう!
役者騎士の中に、いい感じの殿方がいたんですよ!眼福です!」
「ウソ!誰!誰ですか!!」
「教えてください!」
「エミール卿です」
「「あ~」」
「なんですか!彼は魅力的ですよ!」
「そうなんですけど、ティーティア様はセイン王子殿下のような中性的な方が好みかと」
「そんな素振り見せました?」
「エミール卿のどの辺がいいのですか」
「目に色気があります」
「「………」」
「8年後なら迫ります」
「「………」」
「婚約するっていう手もありますわね」
「「 !! 」」
「あの指にも色気を感じます」
「「 !! 」」
「声も心地いいですし、あの体!
飛びついても受け止めてくださいますわ」
「「………」」
「食べ方も素敵!」
「「………」」
499
あなたにおすすめの小説
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
妹の身代わり人生です。愛してくれた辺境伯の腕の中さえ妹のものになるようです。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
タイトルを変更しました。
※※※※※※※※※※※※※
双子として生まれたエレナとエレン。
かつては忌み子とされていた双子も何代か前の王によって、そういった扱いは禁止されたはずだった。
だけどいつの時代でも古い因習に囚われてしまう人達がいる。
エレナにとって不幸だったのはそれが実の両親だったということだった。
両親は妹のエレンだけを我が子(長女)として溺愛し、エレナは家族とさえ認められない日々を過ごしていた。
そんな中でエレンのミスによって辺境伯カナトス卿の令息リオネルがケガを負ってしまう。
療養期間の1年間、娘を差し出すよう求めてくるカナトス卿へ両親が差し出したのは、エレンではなくエレナだった。
エレンのフリをして初恋の相手のリオネルの元に向かうエレナは、そんな中でリオネルから優しさをむけてもらえる。
だが、その優しささえも本当はエレンへ向けられたものなのだ。
自分がニセモノだと知っている。
だから、この1年限りの恋をしよう。
そう心に決めてエレナは1年を過ごし始める。
※※※※※※※※※※※※※
異世界として、その世界特有の法や産物、鉱物、身分制度がある前提で書いています。
現実と違うな、という場面も多いと思います(すみません💦)
ファンタジーという事でゆるくとらえて頂けると助かります💦
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
当店では真実の愛は取り扱っておりません
鍛高譚
恋愛
「平民だから、言うことを聞くと思った?」
「……ふざけるのも大概にしてください。平民なめんな。」
公爵家令嬢ココア・ブレンディは、突然の婚約破棄を告げられる。
理由は“真実の愛”に目覚めたから──?
しかもそのお相手は、有力商会の娘、クレオ・パステル。
……って、えっ? 聞いてませんけど!? 会ったことすらないんですが!?
資産目当ての“真実の愛”を押しつけられた商人令嬢クレオは、
見事な啖呵で公爵家の目論見を一刀両断!
「商人の本気、見せてあげます。取引先ごと、手を引いていただきますね」
そして、婚約を一方的に破棄されたココアは、クレオとまさかのタッグを組む!
「ココア様、まずはお友達からよろしくなのです」
「ええ。ではまず、資本提携から始めましょうか」
名門貴族と平民商人――立場を超えて最強の令嬢コンビが誕生!
没落寸前のブラック公爵家を、“商売と優雅さ”でじわじわ追い詰める痛快ざまぁ劇!
――平民を侮る者には、優雅で冷酷な報いを。
“真実の愛”では買えない未来が、ここにある。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる