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2度目
レミ・求婚したのはレイノルズ
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【 レミの視点 】
ついに抑制が効かなくなってしまった。
「石女を寄越したのはお前達カークファルドだろう!!」
「伯爵!!」
「私は結婚したくなかったのに!
セリーナが私と婚姻したいがためにグリーンデサントの血を盾に求婚したから、父も母もすっかりグリーンデサントの血に拘ってしまったんだ!
セリーナに子を産ませないと伯爵位はやらないと言うから仕方なく娶ったんだ!
しかも全く孕まず病まで!!
今まで追い出さずに養ってやっただけ有難いと思え!! グハッ!」
カークファルド伯爵に殴られた。
「お前の両親が何度も求婚してきたんだ!
挙句、父達や私のいない日に乗り込んでセリーナに婚姻してくれたら高級木材の割引をしてやると囁いて承諾させてしまった!
たった1割引きの特注品に使う木材のためにセリーナは犠牲になった!私の為にだ!
正式な契約書を交わす前にセリーナを説得したが、子息のことは好きではないが 自分にできるカークファルドへの恩返しはこんなことしかないと譲らなかった!
あんたの容姿はトラブルしか招かないからずっと断っていたのにだ!
なのに婚姻前から愛人を作りやがって!!
卒業パーティの後、破婚をお前の両親に申し入れたが、結局セリーナ次第となり、婚姻してしまった!
こんな不誠実で人間の皮を被った下劣な悪魔に大事な妹を売ってしまった!
婚姻10年目ぴったりに首を吊るなど殺されたも同然だろう!!」
セリーナが望んだ婚姻じゃなかった?
何度も断っていた?
破婚の申し入れ?
「嘘だ…セリーナが私との婚姻を強要して、」
「証拠ならあるぞ。お前の両親から求婚の手紙が何通も。
破婚はやめて欲しいと懇願する手紙も!」
「セリーナは私を好きじゃなかった?」
裏切られていなかった?
「遺体を引き渡さなければ王宮騎士団を動かして、墓を掘り起こしてでも連れて帰る」
「王宮騎士団を動かせるはずが…」
「セリーナと私はグリーンデサントの現国王の従兄妹だ。特にセリーナは王位継承権1位だ」
「は?」
「継承権の放棄をジェスト国王陛下がお許しにならなかった。だが、継承権はそのままだが無理強いはしないと公約してくださった。だから第2位の者が次期国王となる。
そのセリーナの為ならうちの国王陛下は嫌でも動く。その時はどうなるだろうな。試したいならそうするがいい」
仕方なく遺体を引き渡した。
10日後、私とキャシリーと子供3人は召喚された。産んだばかりと答えたが、連れに来た騎士達は許さなかった。
私とキャシリーだけ謁見の間に通されると、そこにはカークファルド夫妻とグリーンデサント王がいた。
学園で会ったあの時からあまり変わらぬ容姿で直ぐに分かった。
陛「カークファルド伯爵、まず見せたい物があるのだな?」
カ「はい陛下」
カークファルド伯爵は私に手紙の束を渡した。
カ「さっさと読め」
私の両親から前カークファルド伯爵やセリーナに宛てた手紙だった。
“レミとの婚姻を望みます”
“断りのお返事をいただきましたが交流させてからでも”
“レミにチャンスをください”
“会ってやってください”
“レミとの婚姻をもう一度考えてください”
ジ「従妹セリーナにしつこく求婚しておいて、よくもあのような仕打ちができたものだ」
私「両親からは、セリーナが結婚したいと申し入れたと聞いておりました」
カ「全くの逆だ。
両親も私もセリーナも嫌がっていた」
私「そんな…」
ジ「で、私の最愛のセリーナは何故変わり果てた姿になった」
私「最愛?」
ジ「私は子供の頃からセリーナが好きだった。
留学してセリーナに会いに行った時にはお前と婚約していた。だから諦めた。
本当は娶りたくて口説きに留学した。
セリーナは昔も今も私の最愛の女だ」
グリーンデサント王の最愛で従兄妹で継承権1位…
陛「顔色が悪くなったな。
何をしでかしたのか分かってきたようだ。
それで、毒物を使うことにしたのはどちらだ?」
私「毒!?」
陛「…レイノルズ伯爵は知らなかったか。
つまりキャシリー、其方がセリーナに毒を盛ったのだな」
キ「ち、違います!私は止めたのです!いくら孕まないからと変なものを飲ませてはいけないと!
何だったのかは私は存じ上げません!」
キャシリー!?
私「キャシリー!何を言うんだ!?
陛下、何の毒ですか」
陛「避妊薬の粗悪品だ。闇市で金のない平民や下級娼婦が使っている。
避妊の効果はあるのだが、副作用がある。
目眩や吐き気や食欲減退、気力衰退。
肌や髪は艶が無くなり荒れて、爪は縦縞に波打ち外側に反る。最終的には月のモノが止まり永久不妊だ。
宮廷医が検死をして、夫人のカークファルド伯爵宛の遺書を照らし合わせた結果、その薬が使われていると断定した。
今頃レイノルズ邸の家宅捜査をしている」
私「避妊薬など使うはずがありません!
両親の言いつけで、セリーナと私の子は必要でしたし、一人産めば離縁できることになっていました!
さっさと産ませて別れたかったのです!」
陛「家宅捜査の結果を待とう。
その間にカークファルド伯爵宛の遺書を読むがいい」
貴族の監禁部屋に入れられた。私とキャシリーは別々の部屋だ。
キャシリーはあの時なんて言った?
“私は止めたのです!いくら孕まないからと変なものを飲ませてはいけないと!”
嘘を吐いた。
私を犯人にした。
愛し合っていた私を…
ついに抑制が効かなくなってしまった。
「石女を寄越したのはお前達カークファルドだろう!!」
「伯爵!!」
「私は結婚したくなかったのに!
セリーナが私と婚姻したいがためにグリーンデサントの血を盾に求婚したから、父も母もすっかりグリーンデサントの血に拘ってしまったんだ!
セリーナに子を産ませないと伯爵位はやらないと言うから仕方なく娶ったんだ!
しかも全く孕まず病まで!!
今まで追い出さずに養ってやっただけ有難いと思え!! グハッ!」
カークファルド伯爵に殴られた。
「お前の両親が何度も求婚してきたんだ!
挙句、父達や私のいない日に乗り込んでセリーナに婚姻してくれたら高級木材の割引をしてやると囁いて承諾させてしまった!
たった1割引きの特注品に使う木材のためにセリーナは犠牲になった!私の為にだ!
正式な契約書を交わす前にセリーナを説得したが、子息のことは好きではないが 自分にできるカークファルドへの恩返しはこんなことしかないと譲らなかった!
あんたの容姿はトラブルしか招かないからずっと断っていたのにだ!
なのに婚姻前から愛人を作りやがって!!
卒業パーティの後、破婚をお前の両親に申し入れたが、結局セリーナ次第となり、婚姻してしまった!
こんな不誠実で人間の皮を被った下劣な悪魔に大事な妹を売ってしまった!
婚姻10年目ぴったりに首を吊るなど殺されたも同然だろう!!」
セリーナが望んだ婚姻じゃなかった?
何度も断っていた?
破婚の申し入れ?
「嘘だ…セリーナが私との婚姻を強要して、」
「証拠ならあるぞ。お前の両親から求婚の手紙が何通も。
破婚はやめて欲しいと懇願する手紙も!」
「セリーナは私を好きじゃなかった?」
裏切られていなかった?
「遺体を引き渡さなければ王宮騎士団を動かして、墓を掘り起こしてでも連れて帰る」
「王宮騎士団を動かせるはずが…」
「セリーナと私はグリーンデサントの現国王の従兄妹だ。特にセリーナは王位継承権1位だ」
「は?」
「継承権の放棄をジェスト国王陛下がお許しにならなかった。だが、継承権はそのままだが無理強いはしないと公約してくださった。だから第2位の者が次期国王となる。
そのセリーナの為ならうちの国王陛下は嫌でも動く。その時はどうなるだろうな。試したいならそうするがいい」
仕方なく遺体を引き渡した。
10日後、私とキャシリーと子供3人は召喚された。産んだばかりと答えたが、連れに来た騎士達は許さなかった。
私とキャシリーだけ謁見の間に通されると、そこにはカークファルド夫妻とグリーンデサント王がいた。
学園で会ったあの時からあまり変わらぬ容姿で直ぐに分かった。
陛「カークファルド伯爵、まず見せたい物があるのだな?」
カ「はい陛下」
カークファルド伯爵は私に手紙の束を渡した。
カ「さっさと読め」
私の両親から前カークファルド伯爵やセリーナに宛てた手紙だった。
“レミとの婚姻を望みます”
“断りのお返事をいただきましたが交流させてからでも”
“レミにチャンスをください”
“会ってやってください”
“レミとの婚姻をもう一度考えてください”
ジ「従妹セリーナにしつこく求婚しておいて、よくもあのような仕打ちができたものだ」
私「両親からは、セリーナが結婚したいと申し入れたと聞いておりました」
カ「全くの逆だ。
両親も私もセリーナも嫌がっていた」
私「そんな…」
ジ「で、私の最愛のセリーナは何故変わり果てた姿になった」
私「最愛?」
ジ「私は子供の頃からセリーナが好きだった。
留学してセリーナに会いに行った時にはお前と婚約していた。だから諦めた。
本当は娶りたくて口説きに留学した。
セリーナは昔も今も私の最愛の女だ」
グリーンデサント王の最愛で従兄妹で継承権1位…
陛「顔色が悪くなったな。
何をしでかしたのか分かってきたようだ。
それで、毒物を使うことにしたのはどちらだ?」
私「毒!?」
陛「…レイノルズ伯爵は知らなかったか。
つまりキャシリー、其方がセリーナに毒を盛ったのだな」
キ「ち、違います!私は止めたのです!いくら孕まないからと変なものを飲ませてはいけないと!
何だったのかは私は存じ上げません!」
キャシリー!?
私「キャシリー!何を言うんだ!?
陛下、何の毒ですか」
陛「避妊薬の粗悪品だ。闇市で金のない平民や下級娼婦が使っている。
避妊の効果はあるのだが、副作用がある。
目眩や吐き気や食欲減退、気力衰退。
肌や髪は艶が無くなり荒れて、爪は縦縞に波打ち外側に反る。最終的には月のモノが止まり永久不妊だ。
宮廷医が検死をして、夫人のカークファルド伯爵宛の遺書を照らし合わせた結果、その薬が使われていると断定した。
今頃レイノルズ邸の家宅捜査をしている」
私「避妊薬など使うはずがありません!
両親の言いつけで、セリーナと私の子は必要でしたし、一人産めば離縁できることになっていました!
さっさと産ませて別れたかったのです!」
陛「家宅捜査の結果を待とう。
その間にカークファルド伯爵宛の遺書を読むがいい」
貴族の監禁部屋に入れられた。私とキャシリーは別々の部屋だ。
キャシリーはあの時なんて言った?
“私は止めたのです!いくら孕まないからと変なものを飲ませてはいけないと!”
嘘を吐いた。
私を犯人にした。
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