【完結】冷遇された翡翠の令嬢は二度と貴方と婚約致しません!

ユユ

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ダリアの処罰

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【 ダリアの視点 】

フレデリク殿下は警備を呼ぶと私を拘束した。
そして友人四人とレミ様と公爵令嬢を伴わせた。

学園長室に連れて行かれ、公爵令嬢 レミ様 フレデリク殿下の順に証言した後、友人四人が自白した。

四人は帰宅を促され指示があるまで謹慎している様にと告げられた。
そして、

「ラバルノさん。学園長としての私が与える処罰は退学二週間。後は国王陛下がお決めになります」

「何故 陛下が」

学園内で起こった貴族同士の言い争いに何故?

「カークファルドさんはグリーンデザントの王位継承権を有するお方だからです」

「え?」

「しかも本来ならジュスト殿下より上だからね」

フレデリク殿下があり得ないことを言う。

「彼女は女性ではありませんか」

「性別は関係ない。有能な者を側に置けばいいだけだ。彼女の持つ証は、王族の証でもあり 豊穣の神の加護を持つ者としての証なのだ」

豊穣の神の加護?

「そんな迷信か御伽話なんか、」

「ラバルノ侯爵家はとんでもない娘を育て上げたものだ」

「学園長、侯爵家を愚弄するのですか!」

抗議する私に 険しい顔をしたフレデリク殿下が詰め寄った。

「大国を愚弄しているのは君だろう。
しかも今、我が国は大国の次期国王を預かっている。その目の前で崇拝されるセリーナに暴力を振い愚弄すれば大国を敵に回すことになる。
運悪く死ぬ様な怪我をさせた時には戦争が始まるぞ」

「大袈裟ですわ」

「いっそ私がこの者の舌を引き抜きたいよ。
学園長、城で預かります」




馬車に乗せられ城の牢に入れられて二時間ほど経つと呼び出された。

そこには国王陛下とフレデリク殿下、ジュスト殿下、色からすると悪女の兄らしき男と、シオーヌ公爵令嬢、レミ様と私の両親がいた。

「お父様!お母様!」

「ダリア!跪け!!」

「お父様?」

どうして怒鳴るの? 娘が縄で縛られて拘束されてるのに…酷い扱いをするなと抗議して!

「キャアッ!」

兵士に無理矢理 跪かされた。


陛「取り巻きを四人も連れて下級生一人を呼び出して、言いがかりを付けた挙句、髪を掴んで引き倒したと七名の証言を得ている。

そしてフレデリクとジュスト殿下が暴力の場面のみ目撃した。

其方 正気か!」

私「何故 王子殿下が悪女に誑かされるのを放置なさるのですか!
あの女はフレデリク殿下とジュスト殿下、シオーヌ公爵に尻尾を振り たらし込みながらレミ様まで!

陛下や王妃殿下は悪女に罰を与えるべきです!
グリーンデザントの血筋云々仰るなら、国外追放にしてグリーンデザントに押し付ければいいではありませんか!」

父「ダリア!!」

陛「よい。全部吐き出させよう。面白そうだ」

母「ああ、お許しください、陛下」

私「お母様!私は間違ったことは申しておりません!」

陛「其方の挙げた四名は独身で婚約者もいない。
だとしたら其方がどうこう言う謂れはないだろう。
セリーナ嬢とどうするかは四人が各々で判断することだ。何故彼らの選択を其方が阻む」

私「両陛下が何もなさらないからですわ!」

陛「言葉が通じぬな。

では、違う視点から聞こう。
振られ続けているのにレイノルズ家の息子に付き纏うのは何故だ」

私「っ!」

陛「迷惑行為をしているのは其方だろう。
レイノルズ伯爵令息。発言を許す」

レ「私はお前が嫌いだ。しつこい蛇の様に絡みつく。毎度拒否を示しているのに何故諦めない。
セリーナを傷付けた今はお前が憎くて仕方ない。
頼むから存在を消してくれ」

私「レミ様!」

レ「レミと呼ぶなと何度言ったら分かるんだ?
知能に疾患でもあるのではないか?そんな女と婚姻なんかするものか。

次にセリーナに手を出したら、屋上からお前を落としてやるからな」

私「ううっ…」

陛「イザベラ、発言を許す」

イ「私の可愛いセリーナをよくも傷付けてくれたわね。
よく聞きなさい。セリーナと兄のシオーヌ公爵の縁を取り持ったのは この私よ。
セリーナが大好きで 義理の姉妹になりたかったの。
兄様は公爵だし、シオーヌ家はセリーナに十分な贅沢をさせてあげられる。それに私が守るから最高の嫁ぎ先なの。

なのに誑かす?
シオーヌ家を敵に回すのね。いい度胸だわ」

陛「フレデリク」

フ「ある意味誑かされたかな。
それは其方の下賎な思考には当てはまらない。
彼女は特別な才能を持っていて政務の手伝いをしてくれている。
側近にしたいが令嬢は王子の側近にできない。だから親友として側にいるだけだ。

私の親友に手を出したのなら覚悟するのだな。
私が国王になっても、私とイザベラの子が国王になっても、ラバルノ家を冷遇するからな」

イ「え!?」

陛「未来の国王夫妻を敵に回すとは」

イ「ええ!?」

陛「ジュスト殿下」

ジ「学園長は停学二週間を言い渡したと聞いた。
グリーンデザントからは処刑を言い渡したいが、それでは面白くない。チャンスをやろう」

ジュスト殿下が合図を送ると台が運ばれて、私の縄が解かれた。

私「痛っ」

一人の兵士が背中を踏み付け、もう一人の兵士が私の右手を掴み台に乗せた。

シュッ

何の音かと思った瞬間、右手が熱くなり、両親の悲鳴が聞こえた。

背中の足が退き、上半身を起こすと右手の指が無くなっていた。親指は第一関節が無い。

「ギャアアアアッ」

ジ「五本だけで済んで良かったな」

ジュスト殿下は血のついた剣を握っていた。

私「よくも完璧な私を…美しい私を…」

ジ「猿履を」

私「んんーっ!」

ジ「完璧? 目も悪いのか?
お前の容姿は貴族令嬢の中では真ん中程度だ。
きっと親から可愛い美しいと言われて育ったのだな。それは親の贔屓目だ。
お前は侯爵家の娘だから周りもチヤホヤしてくれたのだ。

しかも成績は良くはないらしい。どこが完璧だ。

二度とセリーナの髪を掴めないよう指を切り落としたが、…そうだな。卒業試験で10位以内に入らなければ留年だ。永遠にな。

陛下、よろしいですか」

陛「面白そうだ。
その女を連れて行け。
ラバルノ侯爵。治療が終わったら娘を連れて帰り家庭教師でも付けるのだな」

父「あまりにも酷い罰ではありませんか」

陛「其方の娘がフレデリクの髪を掴んで引き倒したと聞いたらどうだ」

父「……」

陛「セリーナ嬢も同じだ。右手の指だけで済んで有り難いだろう?
不満ならラバルノ家の全員を罪人としてグリーンデザントに引き渡すぞ」

父「お、お慈悲に感謝いたします。
ジュスト殿下、申し訳ございません」

ジ「しっかり監督されよ。ラバルノ家の籍にいる者の愚行は当主の其方が責を負う。侯爵も指を切り落としても良かったのだぞ。

夫人。娘の教育を間違えたな。自分の娘が可愛いのは分かるが、躾が成されていないと結局は、可愛い娘が痛みを受けることになる。
他にも子がいるなら 今日から心を入れ替え教育にあたるといい」

母「か、かしこまりました」

お父様!お母様!



結局、両親が私を自主退学にして、領地の病院へ入れてしまった。


レミ様……








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