67 / 90
2度目
レニーの目論み
しおりを挟む
【 レニーの視点 】
婿の運命を知ったとき 私は人生を変えようと思った。
産まれた順で全てが決まるなんておかしいじゃないか。
長男が全ての財産を受け継ぎ 爵位も継ぐ。
次男は兄の補佐をして給料をもらうか。男児が産まれなかった もしくは男児が産まれたけど跡継ぎにできなかった家門に婿に行き爵位を継ぐか。
せめて別の爵位を持っていたらと思ったが無かった。
兄上は優しい人だ。きっと私を追い出したりしない。
だけど兄は有能ではない。平凡な男だ。
一生仕えろと?
婿入りは所詮働き蜂兼種馬だ。
どんなに努力しても他人より血の繋がった娘の意見を優先させるだろう。
何故 次男だからというだけで?
私には納得ができなかった。
親類のパーティで可愛らしい令嬢がいた。
見つけた。
兄上が一目惚れをした瞬間を。
『兄上。令嬢が話がしたいって』
『誰?』
『ピンクのドレスに金髪の可愛い子。休憩室で待ってるって』
『っ!』
『待たせたら可哀想だよ』
『だけど婚約者が』
『僕が一緒なら二人きりじゃないよ。
ほら、一杯飲んで勇気を出して』
酒の弱い兄に強い酒の入ったグラスを渡した。
兄を呼ぶ前に令嬢には取り引きを持ちかけた。
世間話を少しして本題にはいると動揺していた。
『このままだと将来 使い捨ての愛人か、娼館行きだよ』
『え?』
『可愛いけどそれだけだ。男爵家は困窮してるんだって?』
『……』
『兄のことはどう思う?』
『雲の上の人です』
『まあそうだね。兄は今、侯爵家の跡取りだから君を妻には迎えられない。
だけど方法はある。跡継ぎから降りたら君を迎えられる。正妻だ』
『何を仰りたいのですか?』
『兄は君に一目惚れをした。
君が兄の妻になれば私が2人の面倒を見よう。
兄には侯爵家の仕事をしてもらい、君には妻として屋敷でのんびりすごしてもらう。
侯爵夫人になるには相当の教養と身分と持参金が必要だ。どれも用意できない君には 跡継ぎを降りた兄との婚姻生活を選ぶことが最善だと思う。
もし離縁をすることになったら、一生困らない金を渡してあげる』
『……』
『兄を連れてくるから上手くやって。
最初だけ同席するから』
彼女は小さく頷いた。
令嬢の待つ休憩室に入った。
兄を隣に座らせて、3人で話をした。
酔いがだいぶ回り始め、無遠慮に彼女に触れ出した。
『僕、父上達の様子を見てくるね』
そう言って灯りを少し落として部屋を出てノブに使用中の札をかけ、会場に戻り 父上の所へ行った。
あの日、2人は体を繋げた。
父は怒った。
『男爵家の娘を娶ってどうするんだ!
お前には婚約者がいるんだぞ!』
『彼女を愛しているんです』
『社交に出せない妻をもらう跡継ぎがどこにいるんだ!さっさと別れろ!』
『彼女の純潔を奪いました』
『侯爵夫人の座が欲しくてお前を誘惑したんだ!』
『違います。寧ろ嫌がっています。
自分には侯爵夫人は無理だから、自分と結婚するなら辞退してくれと泣いていました』
『……』
『兄上、慰謝料を支払うとか、妾にするとか方法はあります』
『嫌だ!』
2人が揉めているうちに、兄上の婚約者の耳に噂を届けた。
“男爵令嬢に手を付けて跡継ぎから外される”
直ぐに婚約破棄の手紙が届いた。
婚約は無くなり、跡継ぎは私に変更。そして兄は男爵令嬢と婚約した。
父が私を跡継ぎにした。
『すまないな』
『兄に平民の生活などさせられません。
侯爵家の仕事を手伝ってもらい、2人を屋敷に住まわせることを許してください。
僕には大事な兄上なのです!』
土下座をして頼み込み、今に至る。
父上は兄思いの弟だと思っている。
勿論 私は兄が好きだし幸せになって欲しい。
だが一生続く不公平を受け入れることができなかっただけだ。
一生懸命 ピビッチ家を豊かにして兄家族を不自由なく養ってみせる。兄の子供には良い縁談を探してやる。
必ず。
次は令嬢やメイド達を使い情報を集めた。
時には夫人方の輪に混ざった。
使えるものは使う。だが、私自身が絶対に手を付けることはない。デートや愛を囁くことはしない。
褒めちぎるだけだ。時には慰める。
彼女達の心が開けば家のことを聞きだす。
彼女達の友人や親戚のことも事細かに聞く。
時には秘密も聞き出した。
まるで諜報員のようだが、ピビッチ侯爵家にとって優位な契約や、役立つ人脈を手に入れ続けた。
そんな中で別格が現れた。
国王陛下の姉が父上と親友で娘を連れて会いに来ると、手先として動いているメイドが報告に来た。
父上が私に言わずにお忍びで会うつもりなら、私もこっそり参加しよう。
翌日の来訪に合わせて屋敷に戻りタイミングを見計らって近寄った。
完璧な翡翠の瞳をした美しい令嬢がいた。
聞いたところによると、国王の姉は小国の伯爵家に嫁いだままで 初めての里帰りだったらしい。
この令嬢は王族として育っていないはずなのに凛とした空気を纏っていた。
フィリシア殿下も美しい翡翠の瞳だが、今生存している血筋の誰よりも美しい翡翠の瞳を持つ人間は、セリーナ姫で間違いない。
髪もとても綺麗だ。
最初は距離を感じたが、少しずつ解れてきた。
気さくに話してもらえるようになり、彼女自身のことを聞き出したら特注の高級馬車を作っているという。
兄君の横でちょっと手伝っている程度を大きく話しているのかと思った。
他にも聞き出そうと城について行った。
どうやら本当に事業に関わっているらしい。
翌日会う夫人は、父上も友人だったらしく着いて行くことにした。
ちょっとの間に6年待ちで他国の王族も順番待ちをする馬車に興味があったので試乗させてもらった。
乗ったら欲しくなった。
こっちでも作ってグリーンデサントで儲けようと思ったが考案した物は部品に至るまで商品登録がされていた。仕様書にシリアルナンバー。徹底されている。
セントフィールドだけではなくグリーンデサントでも登録していて、契約も損が出ないようにしていた。
貴族らしからぬ契約の仕方が気に入った。
兄君は切れ者だと思っていたのに、
「契約関係はセリーナの担当なの。あと特注品とそれに関するお客様との打ち合わせはセリーナの担当よ。
基本の馬車と、セリーナの出したアイディアを現実のものに出来るよう職人と擦り合わせるのがシモンの役割なのよ」
つまりセリーナ無しには成り立たないということだ。それに侮れない。
観察し過ぎたのかセリーナに警戒心が出始めてしまった。
私の見ていないところでジクトリクス伯爵や夫人と話していたようだ。
完璧な翡翠の瞳、王族の血縁、事業力。
この国で1番価値のある女だろう。
それに美しい。妻にするなら彼女だと思った。
それにもう今までの馬車に戻りたくない。
一緒に王城に戻ると飛んできたのはジュスト第一王子だった。
「セリーナ!叔母上!」
「ただいま戻りました」
「心配したぞ」
殿下はセリーナを抱きしめながら私に目線を送った。
それは所有物の主張のように感じ取った。
「セリーナ、また直ぐに会おう」
そう言ってハンドキスをしたら殿下の表情が険しくなった。
ジュスト殿下はセリーナを愛しているのだと分かった。
婿の運命を知ったとき 私は人生を変えようと思った。
産まれた順で全てが決まるなんておかしいじゃないか。
長男が全ての財産を受け継ぎ 爵位も継ぐ。
次男は兄の補佐をして給料をもらうか。男児が産まれなかった もしくは男児が産まれたけど跡継ぎにできなかった家門に婿に行き爵位を継ぐか。
せめて別の爵位を持っていたらと思ったが無かった。
兄上は優しい人だ。きっと私を追い出したりしない。
だけど兄は有能ではない。平凡な男だ。
一生仕えろと?
婿入りは所詮働き蜂兼種馬だ。
どんなに努力しても他人より血の繋がった娘の意見を優先させるだろう。
何故 次男だからというだけで?
私には納得ができなかった。
親類のパーティで可愛らしい令嬢がいた。
見つけた。
兄上が一目惚れをした瞬間を。
『兄上。令嬢が話がしたいって』
『誰?』
『ピンクのドレスに金髪の可愛い子。休憩室で待ってるって』
『っ!』
『待たせたら可哀想だよ』
『だけど婚約者が』
『僕が一緒なら二人きりじゃないよ。
ほら、一杯飲んで勇気を出して』
酒の弱い兄に強い酒の入ったグラスを渡した。
兄を呼ぶ前に令嬢には取り引きを持ちかけた。
世間話を少しして本題にはいると動揺していた。
『このままだと将来 使い捨ての愛人か、娼館行きだよ』
『え?』
『可愛いけどそれだけだ。男爵家は困窮してるんだって?』
『……』
『兄のことはどう思う?』
『雲の上の人です』
『まあそうだね。兄は今、侯爵家の跡取りだから君を妻には迎えられない。
だけど方法はある。跡継ぎから降りたら君を迎えられる。正妻だ』
『何を仰りたいのですか?』
『兄は君に一目惚れをした。
君が兄の妻になれば私が2人の面倒を見よう。
兄には侯爵家の仕事をしてもらい、君には妻として屋敷でのんびりすごしてもらう。
侯爵夫人になるには相当の教養と身分と持参金が必要だ。どれも用意できない君には 跡継ぎを降りた兄との婚姻生活を選ぶことが最善だと思う。
もし離縁をすることになったら、一生困らない金を渡してあげる』
『……』
『兄を連れてくるから上手くやって。
最初だけ同席するから』
彼女は小さく頷いた。
令嬢の待つ休憩室に入った。
兄を隣に座らせて、3人で話をした。
酔いがだいぶ回り始め、無遠慮に彼女に触れ出した。
『僕、父上達の様子を見てくるね』
そう言って灯りを少し落として部屋を出てノブに使用中の札をかけ、会場に戻り 父上の所へ行った。
あの日、2人は体を繋げた。
父は怒った。
『男爵家の娘を娶ってどうするんだ!
お前には婚約者がいるんだぞ!』
『彼女を愛しているんです』
『社交に出せない妻をもらう跡継ぎがどこにいるんだ!さっさと別れろ!』
『彼女の純潔を奪いました』
『侯爵夫人の座が欲しくてお前を誘惑したんだ!』
『違います。寧ろ嫌がっています。
自分には侯爵夫人は無理だから、自分と結婚するなら辞退してくれと泣いていました』
『……』
『兄上、慰謝料を支払うとか、妾にするとか方法はあります』
『嫌だ!』
2人が揉めているうちに、兄上の婚約者の耳に噂を届けた。
“男爵令嬢に手を付けて跡継ぎから外される”
直ぐに婚約破棄の手紙が届いた。
婚約は無くなり、跡継ぎは私に変更。そして兄は男爵令嬢と婚約した。
父が私を跡継ぎにした。
『すまないな』
『兄に平民の生活などさせられません。
侯爵家の仕事を手伝ってもらい、2人を屋敷に住まわせることを許してください。
僕には大事な兄上なのです!』
土下座をして頼み込み、今に至る。
父上は兄思いの弟だと思っている。
勿論 私は兄が好きだし幸せになって欲しい。
だが一生続く不公平を受け入れることができなかっただけだ。
一生懸命 ピビッチ家を豊かにして兄家族を不自由なく養ってみせる。兄の子供には良い縁談を探してやる。
必ず。
次は令嬢やメイド達を使い情報を集めた。
時には夫人方の輪に混ざった。
使えるものは使う。だが、私自身が絶対に手を付けることはない。デートや愛を囁くことはしない。
褒めちぎるだけだ。時には慰める。
彼女達の心が開けば家のことを聞きだす。
彼女達の友人や親戚のことも事細かに聞く。
時には秘密も聞き出した。
まるで諜報員のようだが、ピビッチ侯爵家にとって優位な契約や、役立つ人脈を手に入れ続けた。
そんな中で別格が現れた。
国王陛下の姉が父上と親友で娘を連れて会いに来ると、手先として動いているメイドが報告に来た。
父上が私に言わずにお忍びで会うつもりなら、私もこっそり参加しよう。
翌日の来訪に合わせて屋敷に戻りタイミングを見計らって近寄った。
完璧な翡翠の瞳をした美しい令嬢がいた。
聞いたところによると、国王の姉は小国の伯爵家に嫁いだままで 初めての里帰りだったらしい。
この令嬢は王族として育っていないはずなのに凛とした空気を纏っていた。
フィリシア殿下も美しい翡翠の瞳だが、今生存している血筋の誰よりも美しい翡翠の瞳を持つ人間は、セリーナ姫で間違いない。
髪もとても綺麗だ。
最初は距離を感じたが、少しずつ解れてきた。
気さくに話してもらえるようになり、彼女自身のことを聞き出したら特注の高級馬車を作っているという。
兄君の横でちょっと手伝っている程度を大きく話しているのかと思った。
他にも聞き出そうと城について行った。
どうやら本当に事業に関わっているらしい。
翌日会う夫人は、父上も友人だったらしく着いて行くことにした。
ちょっとの間に6年待ちで他国の王族も順番待ちをする馬車に興味があったので試乗させてもらった。
乗ったら欲しくなった。
こっちでも作ってグリーンデサントで儲けようと思ったが考案した物は部品に至るまで商品登録がされていた。仕様書にシリアルナンバー。徹底されている。
セントフィールドだけではなくグリーンデサントでも登録していて、契約も損が出ないようにしていた。
貴族らしからぬ契約の仕方が気に入った。
兄君は切れ者だと思っていたのに、
「契約関係はセリーナの担当なの。あと特注品とそれに関するお客様との打ち合わせはセリーナの担当よ。
基本の馬車と、セリーナの出したアイディアを現実のものに出来るよう職人と擦り合わせるのがシモンの役割なのよ」
つまりセリーナ無しには成り立たないということだ。それに侮れない。
観察し過ぎたのかセリーナに警戒心が出始めてしまった。
私の見ていないところでジクトリクス伯爵や夫人と話していたようだ。
完璧な翡翠の瞳、王族の血縁、事業力。
この国で1番価値のある女だろう。
それに美しい。妻にするなら彼女だと思った。
それにもう今までの馬車に戻りたくない。
一緒に王城に戻ると飛んできたのはジュスト第一王子だった。
「セリーナ!叔母上!」
「ただいま戻りました」
「心配したぞ」
殿下はセリーナを抱きしめながら私に目線を送った。
それは所有物の主張のように感じ取った。
「セリーナ、また直ぐに会おう」
そう言ってハンドキスをしたら殿下の表情が険しくなった。
ジュスト殿下はセリーナを愛しているのだと分かった。
412
あなたにおすすめの小説
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました
天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私アニカは、妹と違い婚約者がいなかった。
妹レモノは侯爵令息との婚約が決まり、私を見下すようになる。
その後……私はレモノの嘘によって、家族から虐げられていた。
家族の命令で外に出ることとなり、私は公爵令息のジェイドと偶然出会う。
ジェイドは私を心配して、守るから耐える必要はないと言ってくれる。
耐える必要がなくなった私は、家族に反撃します。
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる