【完結】冷遇された翡翠の令嬢は二度と貴方と婚約致しません!

ユユ

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王妃の誕生パーティ

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ジュスト様からドレスや装飾品をプレゼントされ、着付けをしてもらった。
うっすら王族カラーが入っているけど大丈夫なのかな?

“姫様は陛下の姪にあたります”
と言われた。それは知っているけど国籍も違う。

お母様は支度を終えて挨拶まわりに出てしまった。


「姫様 会場へ参りましょう」

「そうね」

部屋を出ると 廊下にはジュスト様と護衛騎士が立っていた。

「セリーナ、似合っているよ」

「素敵なドレスをありがとうございます」

気のせい…ではない。衣装がお揃いだわ。
手遅れ感があるわね。

「セリーナ、彼が今日セリーナの護衛を任せたウェスだ。家名は無い」

「ウェスと申します」

「セントフィールドから参りました。セリーナ・カークファルドと申します。
どうぞ宜しくお願いします」

「……美しいな」

「え?」

「ウェス!」

「怖い怖い。事実を述べただけじゃないですか。
セリーナ姫、ご挨拶をさせてください」

護衛のウェス卿は私の手を取ると 強い眼差しを逸らすことなく手の甲にキスをした。

ちょっと照れてしまった。

「こ、このような挨拶をするものなのですか?」

「俺は初めてですね」

「もういいだろう!ウェス、手を離せ!」

「ではエスコートでも、」

「それは俺の役目だ!」

「はいはい。まあ、今夜セリーナ姫に張り付きますから いいですけどね」

「セリーナ、行こう」

「はい」



王族控室に入るとエメリー王子とアストリ王女が先にいた。二人とも婚約者がいるようだ。

二人の婚約者は私の顔を見ると固まってしまった。
自己紹介したけど覚えていなさそう。

今回、大勢の前で顔を晒すことによって周知と慣れを得ようと思っている。せめて貴族間では。

「セリーナ、始まるよ」

会場に入ると私を見た貴族達がそれぞれの反応を示した。

ただ驚く者、跪く者、よく分かっていない者、敵意を向ける者。
それは年齢で分かれている気がする。
親世代から上は言い伝えや神話の影響を受けていて
若い世代はあまり受けていない。令嬢達の鋭い視線は第一王子であるジュスト様のパートナーとして横に立つ私が目障りと言っている気がする。

「大丈夫。俺がいます」

後ろからウェス卿の声がした。

止まった足を動かして王妃様の元へ。

「本日はおめでとうございます」

「ドレス、よく似合っているわ」

「ありがとうございます」

「またお茶をしましょうね」

「はい、ぜひ」

その後、陛下から母と私の紹介があった。

“なんだ、従兄妹なのね”

“バカね。この国うちは従兄妹との婚姻は許されているのよ。とくに3代 他家から妃が嫁いで来ているからなんの問題も無いのよ”

“でも伯爵家でしょう?”

様々な話し声が聞こえてくる。


その後は国王夫妻のダンスの間、ジュスト様が私を宥めていた。

「セリーナ、全く気にすることはない。貴族達がとやかく言っても意味はない」

「……」



次に王子や王女がパートナーとダンスを終えると 高位貴族のがダンスを楽しみだした。

「セリーナ、紹介しておきたい人に会わせるよ」

数人紹介されたところでジュスト様に声を掛ける者が現れた。

「ジュスト殿下」

「シーラ夫人、シーラ嬢」

「私とダンスを踊ってください」

「他の男を誘ってくれ」

「嫌です。私は殿下しかお慕いしておりません」

「そうですわ 殿下。アンジェリカほど殿下に相応しい令嬢はおりませんわ」

そう言いながら夫人は私を見下すように視線を送った後、ジュスト様に笑顔を向けた。

確かに愛らしい美少女だ。
眩いブロンドも瞳もとても美しい。

「何度も断っているではありませんか、夫人」

「ですが未だに殿下はどなたとも婚約をしておりませんから、求婚は自由ですし、国を豊かにするためには良いご縁だと思いますわ。
財力でも殿下をお支えできますもの。

アンジェリカの愛らしさは昼も夜も癒しになるはずですわ」

「王妃になるには頭脳が必要です」

「何を仰いますか。頭脳は代わりがおりますわ。多くの城務めの者に任せればよろしいのです」

「なら、夫人の言うもプロに任せればいいということです。外見などそのうち見慣れるものです。
そもそも私の好みではない」

「酷いですわ」

「シーラ嬢、とにかく諦めてくれ」

「小国の伯爵令嬢だなんて。しかも大した家門ではないらしいじゃない。自ら商売をしなきゃ成り立たないなんて貴族としてどうかしら。ねえ?伯爵令嬢」

「シーラ嬢。口を慎め」

「本当のことではありませんか」

「仰る通りです。大した家門ではございません。
ですが領民と領地を守るためですから、何も知らない貴女に何を言われようとかまいませんわ」

「でしたらご自身のお国で頑張っておられたらよろしいのに」

「夫人!」

「シーラ侯爵夫人。リッツ家の恩人に何を絡んでいるのかな?」

振り向くと見知らぬ年配の夫妻とイヴァン様が寄ってきた。











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